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嫌です。別れません
18話 リオ編
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かあちゃんを助けるために僕は魔女さんに頼んだ。
だってかあちゃんがどんどん体が弱っていくんだもん!
「魔女さん、……ぐっ……お、お願い!かあちゃんを……ぐしゅ……っ助けて」
僕は必死だった。かあちゃんが死んでしまう!魔女さんに頼るしかない!
涙がいっぱい出て鼻水も出て、くしゃくしゃになりながら頼んだ。
「はあ?何甘えたこと言ってるんだ?あんたの命を助けるためにマナは自分の命を差し出したんだ」
いつも優しい魔女さんはこの時だけは呆れたように僕を見た。
「僕を……助ける…ため?」
情けない顔をしていたと思う。だって、かあちゃんが僕を助けるために死にかかっているなんてそんなの嘘だ!
「マナはどんなに苦しくても言わないだろうね。それが美徳だと思ってる。でも幼くても現実を知ることも大切なんだ。マナはあんたの代わりに病をもらいあんたの代わりに死にかかってる。
あんたはそれなのに人に助けを乞うのが?自分でなんとかしようと思わないのかい?」
自分でなんとか?そんなのできるわけないじゃないか!
「ど、どうすればいいの?僕が、かあちゃんを、助けられるの?
どうやって?僕には魔法も使えない……し、ま、まだ子供で、お金もないし、力もないんだ」
だんだん声が小さくなる。だってだって、僕が助けるなんて……
「ああ、そうだな。だけどあんたは王子だ」
「僕が?」
僕が王子?何を言ってるの?
僕は目を大きく見開いた。
「あんたは国王の息子でダンの義姉の息子なんだ。王妃から命を狙われていたリオ、あんたをダンはマナに預けた。そしてダンはあんたたちを守るためそばから離れていたんだよ。まあ、ダンの理由はそれだけではなかったけどね」
「う、嘘だ……僕は……」
自分が誰の子供かなんて考えてもみなかった。
だって、僕はかあちゃんの子じゃないってわかってたけど、かあちゃんの子だもん。ずっとかあちゃんと暮らしてたんだ。
「今から国王に会いに行ってこい」
「かあちゃんはそしたら助かるの?」
「国王に魔道具を借りてきて欲しいんだよ。あそこにならある。
マナを助ける『時を止める』道具がな。その間にマナの病が治る薬を探すよ。何年かかるかわからないけど、もしかしたら明日見つかるかもしれない、もしかしたらリオが先に年取って死ぬかもしれない。だけど、あたしなら助けられる」
魔女さんがニヤッと笑った。
「かあちゃんが助かる……………僕、行くよ」
かあちゃんのそばに行くとかあちゃんは苦しそうに寝ていた。
僕はかあちゃんの頬にそっと触れた。
「絶対助けるから待ってて」
「これを持って行きな」
魔女さんがくれたのは指輪だった。
よくわからないけど赤い色の大きな宝石がついた指輪。
「これは?」
「お前の本当の母親の形見だよ」
「僕の本当の母親の?」
「ダンからあたしが預かってたんだ。マナには本当のことを伝えるとマナに危険があるといけないからってあたしに。
あたしは魔女さ。あんたが可愛い、だけど、あたしにとってはマナの方が大切なんだ、さっさと行きな。守護の魔法はかけてるから簡単には殺されない。殺そうとした相手があんたに触れればそこから腐っていく、うしししっ、びっくりするくらい簡単に相手は死んでしまうさ」
魔女さんは優しい。だけど、たまにこうして意地悪なことも言う。
気分屋さんで僕のこともすごく可愛がってくれるけど、めんどくさそうに突き放すことも度々ある。
今の魔女さんは少しイライラしてる。魔女さんにとってかあちゃんは大切な人。その大切なかあちゃんが死にかかってるからすごく不機嫌で、そして僕にもあたる。
だけど、今は、かあちゃんを助けるには王様に魔道具を借りるしかない。
僕は魔女さんから借りた魔法の箒で空を飛んだ。何度も魔女さんと飛んだことはあったけど自分で飛ぶのは初めてだ。
僕に魔法が使えるのかって?使えないよ。魔女さんが箒に魔力を込めてくれているんだ。
魔女さんはかあちゃんから離れられないから、一人で行くしかない。
城の上に着くと降りやすそうな場所を探した。
城の中の外れにあるたくさん木が生えた場所にとりあえず降りて箒を隠した。
初めてきた場所なのに、不思議にどこへ行けばいいのかわかる。
ううん、魔女さんが持たせてくれた指輪が教えてくれるんだ。
だけど、気をつけなきゃ。
もし敵意を持った人に触れられると相手は死んでしまう。魔女さんは普段いい人なのに、たまにすごく怖い笑い方をするんだ。
特に僕とかあちゃん以外には怖いことが多い。
でも僕が歩いているのに誰も僕に気が付かない。誰も僕を見ようとしない、ううん、見えていないみたい。
城の中をたくさんの人とすれ違うのに僕は簡単にいろんなところを歩いて回れた。
◆ ◆ ◆
お待たせいたしました。
あと少しお付き合いください。
新しい作品も書き始めてはいるのですが、もう少しお待ちくださいね。
だってかあちゃんがどんどん体が弱っていくんだもん!
「魔女さん、……ぐっ……お、お願い!かあちゃんを……ぐしゅ……っ助けて」
僕は必死だった。かあちゃんが死んでしまう!魔女さんに頼るしかない!
涙がいっぱい出て鼻水も出て、くしゃくしゃになりながら頼んだ。
「はあ?何甘えたこと言ってるんだ?あんたの命を助けるためにマナは自分の命を差し出したんだ」
いつも優しい魔女さんはこの時だけは呆れたように僕を見た。
「僕を……助ける…ため?」
情けない顔をしていたと思う。だって、かあちゃんが僕を助けるために死にかかっているなんてそんなの嘘だ!
「マナはどんなに苦しくても言わないだろうね。それが美徳だと思ってる。でも幼くても現実を知ることも大切なんだ。マナはあんたの代わりに病をもらいあんたの代わりに死にかかってる。
あんたはそれなのに人に助けを乞うのが?自分でなんとかしようと思わないのかい?」
自分でなんとか?そんなのできるわけないじゃないか!
「ど、どうすればいいの?僕が、かあちゃんを、助けられるの?
どうやって?僕には魔法も使えない……し、ま、まだ子供で、お金もないし、力もないんだ」
だんだん声が小さくなる。だってだって、僕が助けるなんて……
「ああ、そうだな。だけどあんたは王子だ」
「僕が?」
僕が王子?何を言ってるの?
僕は目を大きく見開いた。
「あんたは国王の息子でダンの義姉の息子なんだ。王妃から命を狙われていたリオ、あんたをダンはマナに預けた。そしてダンはあんたたちを守るためそばから離れていたんだよ。まあ、ダンの理由はそれだけではなかったけどね」
「う、嘘だ……僕は……」
自分が誰の子供かなんて考えてもみなかった。
だって、僕はかあちゃんの子じゃないってわかってたけど、かあちゃんの子だもん。ずっとかあちゃんと暮らしてたんだ。
「今から国王に会いに行ってこい」
「かあちゃんはそしたら助かるの?」
「国王に魔道具を借りてきて欲しいんだよ。あそこにならある。
マナを助ける『時を止める』道具がな。その間にマナの病が治る薬を探すよ。何年かかるかわからないけど、もしかしたら明日見つかるかもしれない、もしかしたらリオが先に年取って死ぬかもしれない。だけど、あたしなら助けられる」
魔女さんがニヤッと笑った。
「かあちゃんが助かる……………僕、行くよ」
かあちゃんのそばに行くとかあちゃんは苦しそうに寝ていた。
僕はかあちゃんの頬にそっと触れた。
「絶対助けるから待ってて」
「これを持って行きな」
魔女さんがくれたのは指輪だった。
よくわからないけど赤い色の大きな宝石がついた指輪。
「これは?」
「お前の本当の母親の形見だよ」
「僕の本当の母親の?」
「ダンからあたしが預かってたんだ。マナには本当のことを伝えるとマナに危険があるといけないからってあたしに。
あたしは魔女さ。あんたが可愛い、だけど、あたしにとってはマナの方が大切なんだ、さっさと行きな。守護の魔法はかけてるから簡単には殺されない。殺そうとした相手があんたに触れればそこから腐っていく、うしししっ、びっくりするくらい簡単に相手は死んでしまうさ」
魔女さんは優しい。だけど、たまにこうして意地悪なことも言う。
気分屋さんで僕のこともすごく可愛がってくれるけど、めんどくさそうに突き放すことも度々ある。
今の魔女さんは少しイライラしてる。魔女さんにとってかあちゃんは大切な人。その大切なかあちゃんが死にかかってるからすごく不機嫌で、そして僕にもあたる。
だけど、今は、かあちゃんを助けるには王様に魔道具を借りるしかない。
僕は魔女さんから借りた魔法の箒で空を飛んだ。何度も魔女さんと飛んだことはあったけど自分で飛ぶのは初めてだ。
僕に魔法が使えるのかって?使えないよ。魔女さんが箒に魔力を込めてくれているんだ。
魔女さんはかあちゃんから離れられないから、一人で行くしかない。
城の上に着くと降りやすそうな場所を探した。
城の中の外れにあるたくさん木が生えた場所にとりあえず降りて箒を隠した。
初めてきた場所なのに、不思議にどこへ行けばいいのかわかる。
ううん、魔女さんが持たせてくれた指輪が教えてくれるんだ。
だけど、気をつけなきゃ。
もし敵意を持った人に触れられると相手は死んでしまう。魔女さんは普段いい人なのに、たまにすごく怖い笑い方をするんだ。
特に僕とかあちゃん以外には怖いことが多い。
でも僕が歩いているのに誰も僕に気が付かない。誰も僕を見ようとしない、ううん、見えていないみたい。
城の中をたくさんの人とすれ違うのに僕は簡単にいろんなところを歩いて回れた。
◆ ◆ ◆
お待たせいたしました。
あと少しお付き合いください。
新しい作品も書き始めてはいるのですが、もう少しお待ちくださいね。
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