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嫌です。別れません
23話
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「おや、目が覚めたのかい?」
「魔女さん?」
いつもと変わらない魔女さんの笑顔。
目が覚めたら知らない部屋で寝ていたわたしは魔女さんの顔を見てホッとした。
「ここはどこですか?わたしが寝ていた場所ではなさそうだし……」
そう言ってベッドで眠ったまま顔だけキョロキョロと動かした。
見覚えのない部屋、家具、壁紙。
そして……今寝ているベッド……こんな大きなベッド、あの小さな家では入らないはず。
だったらここは?
「魔女さんの魔法?」
わたしが魔女さんにそう聞いてみた。
「んなわけあるか!」
魔女さんが呆れた顔でわたしをみている。
「あんたの病も寿命も全て治して元に戻ってる。ただ、ずっと寝たきりだったせいで、思うように体は動かないはずだ」
「わたしの病気が?
だって……眠っている間に治るわけないわ!この病はわたしでも治せなかったのよ?だからリオからわたしに移したんだもん。リオの寿命が僅かだったから代わりにわたしの寿命をあげたの……リオは?
リオの寿命は?あの子の余命は9歳までなの!どうしてわたしを治したんですか?リオが死んでしまう!」
わたしはベッドから起きあがって地面に足をつけ立とうとした。
でも足には力が入らない。
バタッ。
わたしはベッドの横に力なく倒れた。
「あんた、マヌケだね?」
愉しそうに笑う魔女さん。
「酷い!魔女さん!ずっと体調悪くて寝てたんだもん!そういえば……わたし、どのくらい寝てたんですか?」
床に倒れた時に肘を打ちつけていた。痛くて肘を摩りながら魔女さんに聞いた。
「どのくらい?」
魔女さんがまた愉しそうに嗤った。
「ええ、二、三日寝たのかな?でもこの体の重たさは一週間くらい?
リオは今学校ですか?早くリオを助けなきゃ」
「リオはもうすぐ帰ってくるよ、その前にせっかくだから湯浴みでもしな」
「あ……確かに汚いかも……」
ずっと寝込んでいたんだもの。
リオが帰ってきたら急いでリオの体調をみよう。
まだ立つことができないわたしは、魔女さんが廊下に居る人に声をかけてわたしを立たせてくれた。
「ありがとう」
手助けしてくれた人たちにお礼を言った。
自然に手を借りたのでなにも思わなかった。
でも、彼らは?
彼らに介助されてもう一度ベッドに寝かされた。
「魔女さん?」
「湯浴みしな、男は外。女が手を貸してやって」
二人の女性がわたしに優しく微笑んだ。
「マナ様、お手伝いさせていただきますね」
とりあえずお礼を言った。
「ありがとうございます」
お礼を言うと二人はどこからか車椅子を持ってきてくれた。
車椅子……そんなもの我が家にはなかった。
小さな家で暮らしていたはずなのに、ここは?でも魔女さんは答えるつもりはない。
気まぐれな彼女。
今はわたしが戸惑っている姿を楽しんでる。そしてリオのことも話す気はないみたい。
リオがもうすぐ帰ってくるらしい。
待っているしかないわね。
温かい湯に浸かって、固まっていた筋肉がほぐれていく気がする。
二人の女性が体を洗ったり髪を洗ったりしてくれる。
「香油を入れますね」
「香油?」
「はい、体も温まりますし、とてもいい匂いがして、リラックス効果もあります」
「はあ?」
目が覚めてからなんだかよくわからない。
でも魔女さんのおかげでわたしは死から遠ざかったのはわかる。
嬉しい気持ちと、リオがどうなったのか。
リオの寿命は、どうなったのか早く会って確かめたい。
少し冷静になれば多分あの魔女さんの様子からは大丈夫な気がする。
しっかり湯浴みを楽しんでわたしは服を着替えた。
ベッドではなく、ソファへと移り、目の前に置かれた水をいただく。
「美味しい」
喉が渇いていたのでおかわりをした。
「食事は始めはスープからにしようかね、少しずつしないと胃がびっくりするからね」
「はい」
魔女さんの優しさに嬉しくなる。さっきまでちょっと意地悪だったのに。
リオが帰る前にわたしは魔女さんと食事をした。
でもほんの少し食べただけで胃が受けつけなかった。
「おや?それだけかい?」
「ええ、もうお腹いっぱいです」
「まぁ仕方ないか」
「すみません」
わたしが謝ると「体は正直だからね、まだ目覚めたばかりさ」と笑った。
わたしは車椅子で家の中を案内された。これからここに住むらしい。
『家』だと思っていたここは、『屋敷』だった。
たくさんの使用人と広いお屋敷。
階段がありわたしは二階の部屋にいたらしい。
頭の中がぐるぐるして、まだ状況を飲み込めないでいる。
「魔女さん?」
いつもと変わらない魔女さんの笑顔。
目が覚めたら知らない部屋で寝ていたわたしは魔女さんの顔を見てホッとした。
「ここはどこですか?わたしが寝ていた場所ではなさそうだし……」
そう言ってベッドで眠ったまま顔だけキョロキョロと動かした。
見覚えのない部屋、家具、壁紙。
そして……今寝ているベッド……こんな大きなベッド、あの小さな家では入らないはず。
だったらここは?
「魔女さんの魔法?」
わたしが魔女さんにそう聞いてみた。
「んなわけあるか!」
魔女さんが呆れた顔でわたしをみている。
「あんたの病も寿命も全て治して元に戻ってる。ただ、ずっと寝たきりだったせいで、思うように体は動かないはずだ」
「わたしの病気が?
だって……眠っている間に治るわけないわ!この病はわたしでも治せなかったのよ?だからリオからわたしに移したんだもん。リオの寿命が僅かだったから代わりにわたしの寿命をあげたの……リオは?
リオの寿命は?あの子の余命は9歳までなの!どうしてわたしを治したんですか?リオが死んでしまう!」
わたしはベッドから起きあがって地面に足をつけ立とうとした。
でも足には力が入らない。
バタッ。
わたしはベッドの横に力なく倒れた。
「あんた、マヌケだね?」
愉しそうに笑う魔女さん。
「酷い!魔女さん!ずっと体調悪くて寝てたんだもん!そういえば……わたし、どのくらい寝てたんですか?」
床に倒れた時に肘を打ちつけていた。痛くて肘を摩りながら魔女さんに聞いた。
「どのくらい?」
魔女さんがまた愉しそうに嗤った。
「ええ、二、三日寝たのかな?でもこの体の重たさは一週間くらい?
リオは今学校ですか?早くリオを助けなきゃ」
「リオはもうすぐ帰ってくるよ、その前にせっかくだから湯浴みでもしな」
「あ……確かに汚いかも……」
ずっと寝込んでいたんだもの。
リオが帰ってきたら急いでリオの体調をみよう。
まだ立つことができないわたしは、魔女さんが廊下に居る人に声をかけてわたしを立たせてくれた。
「ありがとう」
手助けしてくれた人たちにお礼を言った。
自然に手を借りたのでなにも思わなかった。
でも、彼らは?
彼らに介助されてもう一度ベッドに寝かされた。
「魔女さん?」
「湯浴みしな、男は外。女が手を貸してやって」
二人の女性がわたしに優しく微笑んだ。
「マナ様、お手伝いさせていただきますね」
とりあえずお礼を言った。
「ありがとうございます」
お礼を言うと二人はどこからか車椅子を持ってきてくれた。
車椅子……そんなもの我が家にはなかった。
小さな家で暮らしていたはずなのに、ここは?でも魔女さんは答えるつもりはない。
気まぐれな彼女。
今はわたしが戸惑っている姿を楽しんでる。そしてリオのことも話す気はないみたい。
リオがもうすぐ帰ってくるらしい。
待っているしかないわね。
温かい湯に浸かって、固まっていた筋肉がほぐれていく気がする。
二人の女性が体を洗ったり髪を洗ったりしてくれる。
「香油を入れますね」
「香油?」
「はい、体も温まりますし、とてもいい匂いがして、リラックス効果もあります」
「はあ?」
目が覚めてからなんだかよくわからない。
でも魔女さんのおかげでわたしは死から遠ざかったのはわかる。
嬉しい気持ちと、リオがどうなったのか。
リオの寿命は、どうなったのか早く会って確かめたい。
少し冷静になれば多分あの魔女さんの様子からは大丈夫な気がする。
しっかり湯浴みを楽しんでわたしは服を着替えた。
ベッドではなく、ソファへと移り、目の前に置かれた水をいただく。
「美味しい」
喉が渇いていたのでおかわりをした。
「食事は始めはスープからにしようかね、少しずつしないと胃がびっくりするからね」
「はい」
魔女さんの優しさに嬉しくなる。さっきまでちょっと意地悪だったのに。
リオが帰る前にわたしは魔女さんと食事をした。
でもほんの少し食べただけで胃が受けつけなかった。
「おや?それだけかい?」
「ええ、もうお腹いっぱいです」
「まぁ仕方ないか」
「すみません」
わたしが謝ると「体は正直だからね、まだ目覚めたばかりさ」と笑った。
わたしは車椅子で家の中を案内された。これからここに住むらしい。
『家』だと思っていたここは、『屋敷』だった。
たくさんの使用人と広いお屋敷。
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頭の中がぐるぐるして、まだ状況を飲み込めないでいる。
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