296 / 360
四
しおりを挟む
逞しい男が頬を染め、恥じらいながら、切なげに項をそらして叫ぶ様は、見物である。マヌグスは嗜虐のよろこびに背をふるわせた。
「まだ、まだ、」
すぐ近くに立つエリニュスの表情をうかがってみると、満足そうに微笑んでいる。勝ち誇って唇に冷笑を込めて、かつて自分に恥をかかせた男に何千倍もの恥をかかせることで、勝利感に酔いしれているのだ。
その冷ややかな瑠璃の瞳はマヌグスを慫慂しているようだ。
マヌグスは主の友人でもある女のご機嫌取りも兼ねて、おおいに己の欲望を発散させることにした。
「どうだ、これは?」
「ううっ!」
指で敏感な先端をいじってやると、相手は堪らないらしく、身をよじる。だが、下肢はしっかりと後方の貴族の青年と繋がれており、逃げようもない。
貴族の青年の方を観察すると、こちらも相変わらず白い肌に露のしずくのような汗を浮かべ、その横顔は苦悶と恥辱に色を失っている。マヌグスが手に力を入れるたびにトュラクスが動くものだから、彼までも小さな喘ぎ声を薔薇色の唇からもらす。鳶色の髪の毛先が、汗粒に潤って光をふくみ白い頬に張りついている様子は、夢のように美しい。マヌグスは二人を見ていて発熱しそうになった。
「どうだ?」
ますます調子に乗って手の動きを速めてみた。
「ううっ、うっ、うぐっ……」
トュラクスの剝きだしの臀部や太腿がふるえる。
トュラクスの動きに合わせて、背後のリィウスの白い背も揺れる。
「あっ、ああっ、や、やめ……!」
まるで二人一緒に弄んでいるようで、マヌグスははげしく興奮した。
これほど面白い遊びは生まれて初めてだ。安酒場や鳩小屋で買った娼婦や男娼を抱いたときの安っぽくあっけない快楽などとは、まるでちがう。そもそも、場末の娼婦男娼などとはくらべることなどできない、極上の上玉ふたりを、文字どおり掌でもてあそび、手玉に取ることのできるこの痛快感。今まで生きていて良かったとすら思う。マヌグスは本気でそう思っていた。
「まだ、まだ、」
すぐ近くに立つエリニュスの表情をうかがってみると、満足そうに微笑んでいる。勝ち誇って唇に冷笑を込めて、かつて自分に恥をかかせた男に何千倍もの恥をかかせることで、勝利感に酔いしれているのだ。
その冷ややかな瑠璃の瞳はマヌグスを慫慂しているようだ。
マヌグスは主の友人でもある女のご機嫌取りも兼ねて、おおいに己の欲望を発散させることにした。
「どうだ、これは?」
「ううっ!」
指で敏感な先端をいじってやると、相手は堪らないらしく、身をよじる。だが、下肢はしっかりと後方の貴族の青年と繋がれており、逃げようもない。
貴族の青年の方を観察すると、こちらも相変わらず白い肌に露のしずくのような汗を浮かべ、その横顔は苦悶と恥辱に色を失っている。マヌグスが手に力を入れるたびにトュラクスが動くものだから、彼までも小さな喘ぎ声を薔薇色の唇からもらす。鳶色の髪の毛先が、汗粒に潤って光をふくみ白い頬に張りついている様子は、夢のように美しい。マヌグスは二人を見ていて発熱しそうになった。
「どうだ?」
ますます調子に乗って手の動きを速めてみた。
「ううっ、うっ、うぐっ……」
トュラクスの剝きだしの臀部や太腿がふるえる。
トュラクスの動きに合わせて、背後のリィウスの白い背も揺れる。
「あっ、ああっ、や、やめ……!」
まるで二人一緒に弄んでいるようで、マヌグスははげしく興奮した。
これほど面白い遊びは生まれて初めてだ。安酒場や鳩小屋で買った娼婦や男娼を抱いたときの安っぽくあっけない快楽などとは、まるでちがう。そもそも、場末の娼婦男娼などとはくらべることなどできない、極上の上玉ふたりを、文字どおり掌でもてあそび、手玉に取ることのできるこの痛快感。今まで生きていて良かったとすら思う。マヌグスは本気でそう思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる