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親愛と深愛 (4)
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訓練場とこちら側とを隔てる柵の手前で立ち止まる。胸ほどまでの高さの木の柵も、ここから見える風景も。昔と変わっているところは多々あれど、それでも変わらず懐かしいものだった。
「エリアス」
アルドリックに声をかけられ、奥に目を向ける。あいかわらずの目敏さだな、と思っていると、歩み寄ってきたアルドリックが柵に肘をかけた。
「このあいだの話か? おまえはこうと決めたら行動が早いな」
「そんなところだ」
軽く笑って応じ、簡単に訳を話す。
「実際に動き出すのはまだ先になるだろうが、魔術師長殿に意向を伝えないことにはどうにもないからな」
「違いない」
愉快そうに肩を揺らし、「勇者殿か」と休憩中の一団をアルドリックは視線で示した。同じ年頃の団員と喋るハルトの横顔は遠目にも楽しそうで、勝手ながらほっとする。
その安心が表情に出ていたのか、アルドリックは目元を笑ませた。
「どうだ。すっかり打ち解けているだろう」
「そうみたいだな」
「勇者殿は生粋の人たらしだからな。まったく羨ましい能力だ。……いや、そう評することも失礼だな。人あたり良くを誰よりも心がけておられた結果に違いない」
「どういうことだ?」
問い返したエリアスに、アルドリックは少し驚いた顔をした。エリアスを見、それからハルトを見る。そうしてから、ぽつりと呟いた。
「それは、まぁ、誰も自分を知らないところに放り込まれたら、よほどの阿呆か身の程知らずでない限り、好かれようと努めるだろう。好感度は自分の安全保障に直結するんだ」
癖のある毛をくしゃりと掻きやり、アルドリックは続けた。
「もちろん、元々の勇者殿の性格が人好きのするものであったことも事実だろうが、努力の面もあったということだ。勇者として召喚された子どもと言うべきか、幼気ではあっても頭の良い子どもだっただろう、彼は」
「そうか」
アルドリックの横顔からハルトに視線を向け、噛み締めるように頷く。
「いや、そうだったな。あれは、他人を気遣う子どもだった」
「一番近くにいたおまえが誰より知っていたことだろう。頭から抜けていたというのなら、おまえの前にいる勇者殿は気を抜いておられるんだろな」
それもまた、かつて自負していたことだった。苦笑をこぼしたエリアスに、アルドリックは懐かしそうに笑った。
「実際、言っていただろう」
「ハルトのことか?」
「そうだ。家にいるときはあれで案外と怖がりで甘えただ。騎士団にいるときに気を張って強いことを言ったとしても、完全な本心とは思わないでやってくれ。人の機微に敏感で、無意識に人の期待に応えようとするところがあるから、と」
そういえば、そんな知ったことを言ったかもしれない。エリアスは思った。
今もそうだが、あの当時のエリアスにとって、一番身近な騎士団の人間はこの男だった。律義に毎日ハルトを送り迎えするアルドリックと次第に関係のない話もするようになり、人間性を信用し、心配を預けた。
「ビルモス殿のお人形と言われていたおまえがそんなことを言うと知って、俺はおまえの見方を変えたんだ。――お、勇者殿」
自分たちに気がついたらしい。近づいてきたハルトに、アルドリックが笑顔で手を上げる。その調子で、ぽんとハルトの肩を叩くと、彼は訓練場の奥へ戻ってしまった。
取り残されるかたちとなり、黙ってハルトを見上げる。だが、気まずさを覚える間もなかった。人あたりの良い顔でハルトが笑いかける。
「どうしたの、師匠。珍しいね、このあいだも来たばかりだったのに」
ビルモスさまも喜んでるんじゃない、と。あっけらかんと言われ、そうだな、と視線を外さずに応じる。
――本当に、大きくなったんだな。
自分がここで見守っていたころ、ハルトは線の細い子どもだった。そんな子どもに国の命運を背負わせると思うと居た堪れず、だが、なにもできなかった。
あのころのハルトは、運命に巻き込まれたかわいそうな子どもだった。ハルトがなにをどう言おうと、自分の中の事実が揺らぐことはない。けれど、少なくとも今この瞬間のハルトは、自分の意志でこちら側を選んだ青年なのだ。その事実もいいかげんに認めねばならないと知った。なによりも、自分の目の前にいるハルトのために。
「師匠?」
黙ったまま見つめすぎたせいだろうか。ハルトが不思議そうに黒い瞳を揺らす。かつて見下ろしていた瞳を見上げ、エリアスは呼びかけた。
「ハルト」
「うん。なに?」
「帰ってこい」
わずかに息を呑む音が聞こえた。無駄な移動時間と呆れていただろう、と思っているかもしれない。騎士団の寮に入ればいいと言った張本人のくせに、と思っているかもしれない。
わからなかったけれど、だからこそ、エリアスは言い募った。
「俺とおまえの話をさせてくれ」
じっとした視線から、エリアスは目を逸らすことはしなかった。
ハルトの背後からはにぎやかな声が響いている。休憩中と言えど、その朗らかな空気は平和そのものだ。ハルトが命を賭して守った、今のハルトの居場所。
この平和が続けばいいと願う。そのための役割が自分にあるのであれば、自分ばかりを守って逃げるわけにはいかないのだ。ようやくつけた決心を、ほかならぬハルトに聞いてほしい。そう思った。
エリアスを見下ろしていた瞳がゆるみ、ふっと笑みをかたどる。
「もちろん、いいよ。……というか、俺が話したいって言ってたんだから、俺にとってはうれしいことだけど。師匠は本当によかったの。俺で」
「おまえがいいんだ」
はっきりと言い切り、エリアスは小さく笑った。
「帰ってくるのはいつでもいい。騎士団とおまえの都合もあるだろう。俺が宮廷に来る回数も増えるかもしれないが、しばらくは変わらず森の家にいるから――」
「え? しばらくはってなに? 引っ越すの?」
「いや、まだはっきりとそう決めたわけではないが」
「師匠!」
自分から聞いた答えを遮ったハルトが、伸ばした手でぎゅっとエリアスの手を取る。子どものような必死さに、エリアスは思わず瞳を瞬かせた。
「絶対、今日! どれだけ遅くなっても、家に帰るから。明日休みだし。だから、そこでちゃんと聞かせて」
「あ、ああ」
「約束だからね」
言うなり、ハルトの指先に力が籠もる。休憩の終わりを告げる声が届いたのとほぼ同時に、その指先が離れていく。
じゃあ、と背を向けかけたハルトだったが、ふと思い出したようにこちらを振り返った。
「師匠」
「なんだ?」
「なんだって言うほどでもないんだけど、ちょっと思い出した。昔、よくそこから見てくれてたでしょ。ちょっと恥ずかしいこともあったけど、うれしかったなって。それだけ」
なんと返せばいいものか。悩んでいるうちに、ありがとう、と言い放ち、今度こそ背を向ける。すっかりと大きくなったそれを見送り、エリアスは眉間に力を込めた。
どういった顔をすればいいか、わからなかったのだ。気恥ずかしいような感情を持て余したまま、小さく息を吐く。訓練場の風景をじっと見つめた。
集団にあっても、ハルトがどこいるのか、エリアスの目にはすぐにわかる。昔からだ。
昔から、ハルトは自分の特別だった。すぐに泣いて、笑って、かわいい、けれど、誰よりも勇気があった博愛の勇者。自分の養い子で、自分のことを好きだと言う馬鹿な男。それがかわいくて、しかたがない。
半ば開き直った心地で、ほんのしばしのあいだ、エリアスはハルトを眺めた。夏の盛りの風が肌をなぶる。ハルトの国の夏の盛りは子どもが外遊びを控えるほどの高温になるのだという。あの雑な説明で構わないから、また聞きたいと思った。
「エリアス」
アルドリックに声をかけられ、奥に目を向ける。あいかわらずの目敏さだな、と思っていると、歩み寄ってきたアルドリックが柵に肘をかけた。
「このあいだの話か? おまえはこうと決めたら行動が早いな」
「そんなところだ」
軽く笑って応じ、簡単に訳を話す。
「実際に動き出すのはまだ先になるだろうが、魔術師長殿に意向を伝えないことにはどうにもないからな」
「違いない」
愉快そうに肩を揺らし、「勇者殿か」と休憩中の一団をアルドリックは視線で示した。同じ年頃の団員と喋るハルトの横顔は遠目にも楽しそうで、勝手ながらほっとする。
その安心が表情に出ていたのか、アルドリックは目元を笑ませた。
「どうだ。すっかり打ち解けているだろう」
「そうみたいだな」
「勇者殿は生粋の人たらしだからな。まったく羨ましい能力だ。……いや、そう評することも失礼だな。人あたり良くを誰よりも心がけておられた結果に違いない」
「どういうことだ?」
問い返したエリアスに、アルドリックは少し驚いた顔をした。エリアスを見、それからハルトを見る。そうしてから、ぽつりと呟いた。
「それは、まぁ、誰も自分を知らないところに放り込まれたら、よほどの阿呆か身の程知らずでない限り、好かれようと努めるだろう。好感度は自分の安全保障に直結するんだ」
癖のある毛をくしゃりと掻きやり、アルドリックは続けた。
「もちろん、元々の勇者殿の性格が人好きのするものであったことも事実だろうが、努力の面もあったということだ。勇者として召喚された子どもと言うべきか、幼気ではあっても頭の良い子どもだっただろう、彼は」
「そうか」
アルドリックの横顔からハルトに視線を向け、噛み締めるように頷く。
「いや、そうだったな。あれは、他人を気遣う子どもだった」
「一番近くにいたおまえが誰より知っていたことだろう。頭から抜けていたというのなら、おまえの前にいる勇者殿は気を抜いておられるんだろな」
それもまた、かつて自負していたことだった。苦笑をこぼしたエリアスに、アルドリックは懐かしそうに笑った。
「実際、言っていただろう」
「ハルトのことか?」
「そうだ。家にいるときはあれで案外と怖がりで甘えただ。騎士団にいるときに気を張って強いことを言ったとしても、完全な本心とは思わないでやってくれ。人の機微に敏感で、無意識に人の期待に応えようとするところがあるから、と」
そういえば、そんな知ったことを言ったかもしれない。エリアスは思った。
今もそうだが、あの当時のエリアスにとって、一番身近な騎士団の人間はこの男だった。律義に毎日ハルトを送り迎えするアルドリックと次第に関係のない話もするようになり、人間性を信用し、心配を預けた。
「ビルモス殿のお人形と言われていたおまえがそんなことを言うと知って、俺はおまえの見方を変えたんだ。――お、勇者殿」
自分たちに気がついたらしい。近づいてきたハルトに、アルドリックが笑顔で手を上げる。その調子で、ぽんとハルトの肩を叩くと、彼は訓練場の奥へ戻ってしまった。
取り残されるかたちとなり、黙ってハルトを見上げる。だが、気まずさを覚える間もなかった。人あたりの良い顔でハルトが笑いかける。
「どうしたの、師匠。珍しいね、このあいだも来たばかりだったのに」
ビルモスさまも喜んでるんじゃない、と。あっけらかんと言われ、そうだな、と視線を外さずに応じる。
――本当に、大きくなったんだな。
自分がここで見守っていたころ、ハルトは線の細い子どもだった。そんな子どもに国の命運を背負わせると思うと居た堪れず、だが、なにもできなかった。
あのころのハルトは、運命に巻き込まれたかわいそうな子どもだった。ハルトがなにをどう言おうと、自分の中の事実が揺らぐことはない。けれど、少なくとも今この瞬間のハルトは、自分の意志でこちら側を選んだ青年なのだ。その事実もいいかげんに認めねばならないと知った。なによりも、自分の目の前にいるハルトのために。
「師匠?」
黙ったまま見つめすぎたせいだろうか。ハルトが不思議そうに黒い瞳を揺らす。かつて見下ろしていた瞳を見上げ、エリアスは呼びかけた。
「ハルト」
「うん。なに?」
「帰ってこい」
わずかに息を呑む音が聞こえた。無駄な移動時間と呆れていただろう、と思っているかもしれない。騎士団の寮に入ればいいと言った張本人のくせに、と思っているかもしれない。
わからなかったけれど、だからこそ、エリアスは言い募った。
「俺とおまえの話をさせてくれ」
じっとした視線から、エリアスは目を逸らすことはしなかった。
ハルトの背後からはにぎやかな声が響いている。休憩中と言えど、その朗らかな空気は平和そのものだ。ハルトが命を賭して守った、今のハルトの居場所。
この平和が続けばいいと願う。そのための役割が自分にあるのであれば、自分ばかりを守って逃げるわけにはいかないのだ。ようやくつけた決心を、ほかならぬハルトに聞いてほしい。そう思った。
エリアスを見下ろしていた瞳がゆるみ、ふっと笑みをかたどる。
「もちろん、いいよ。……というか、俺が話したいって言ってたんだから、俺にとってはうれしいことだけど。師匠は本当によかったの。俺で」
「おまえがいいんだ」
はっきりと言い切り、エリアスは小さく笑った。
「帰ってくるのはいつでもいい。騎士団とおまえの都合もあるだろう。俺が宮廷に来る回数も増えるかもしれないが、しばらくは変わらず森の家にいるから――」
「え? しばらくはってなに? 引っ越すの?」
「いや、まだはっきりとそう決めたわけではないが」
「師匠!」
自分から聞いた答えを遮ったハルトが、伸ばした手でぎゅっとエリアスの手を取る。子どものような必死さに、エリアスは思わず瞳を瞬かせた。
「絶対、今日! どれだけ遅くなっても、家に帰るから。明日休みだし。だから、そこでちゃんと聞かせて」
「あ、ああ」
「約束だからね」
言うなり、ハルトの指先に力が籠もる。休憩の終わりを告げる声が届いたのとほぼ同時に、その指先が離れていく。
じゃあ、と背を向けかけたハルトだったが、ふと思い出したようにこちらを振り返った。
「師匠」
「なんだ?」
「なんだって言うほどでもないんだけど、ちょっと思い出した。昔、よくそこから見てくれてたでしょ。ちょっと恥ずかしいこともあったけど、うれしかったなって。それだけ」
なんと返せばいいものか。悩んでいるうちに、ありがとう、と言い放ち、今度こそ背を向ける。すっかりと大きくなったそれを見送り、エリアスは眉間に力を込めた。
どういった顔をすればいいか、わからなかったのだ。気恥ずかしいような感情を持て余したまま、小さく息を吐く。訓練場の風景をじっと見つめた。
集団にあっても、ハルトがどこいるのか、エリアスの目にはすぐにわかる。昔からだ。
昔から、ハルトは自分の特別だった。すぐに泣いて、笑って、かわいい、けれど、誰よりも勇気があった博愛の勇者。自分の養い子で、自分のことを好きだと言う馬鹿な男。それがかわいくて、しかたがない。
半ば開き直った心地で、ほんのしばしのあいだ、エリアスはハルトを眺めた。夏の盛りの風が肌をなぶる。ハルトの国の夏の盛りは子どもが外遊びを控えるほどの高温になるのだという。あの雑な説明で構わないから、また聞きたいと思った。
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