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第2章 宿敵の家の当主を妻に貰ってから
第71話 もう二度と、ソニアのような子を出さないために
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ウトウトしたまどろみから、日の光を感じて目を強く開く。寝てはいないけど、寝る寸前だったみたいだ。昨日はゲートの機器を使ってアークゲートの屋敷に行っただけじゃなくて、夜は夜で実家にも行っていたから疲れたんだろう。
覚えている限りだと朝日が昇るまでだけど、窓から日差しがちょうど差し込んでいるってことは、あれから少し時間が経ったのかもしれない。
ソニアちゃんはベッドで安らかな寝息を立てている。ただ昨日のあの様子だと、目覚めるのにはもう少しかかるかもしれない。
そしてそんな彼女の手を握っているのが、俺の他にもう一人。
「…………」
夜通しで回復魔法をかけてくれていたシアは、今は俺の肩に頭を預けて眠りに落ちていた。彼女も彼女で多忙の身だし、疲れ切ってしまったんだろう。
そう思っていると、彼女を見るときに少し動いてしまったことで目が覚めたのが、シアが目を覚ました。
「……はっ、寝ちゃってました」
「回復魔法はもう十分だと思うよ。しばらく苦しんでもないみたいだし」
「そう……ですね」
ベッドに横にさせた後こそ苦しんでいたソニアちゃんだけど、深夜になってからはそれも無くなっていた。きっとシアの魔法が良い具合に働いてくれたんだろう。
俺の肩から離れたシアはソニアちゃんの手を優しく摩る。慈愛に満ちた表情は、まるで女神のようにも思えた。
ソニアちゃんはもう大丈夫だ。これからは俺の屋敷で働いてもらうけど、管轄者のターニャは優しすぎるくらいだし、他のメイド達もソニアちゃんを虐めるような人はいない。ジルさんも、どちらかというと子供には甘いタイプだ。
これまでの事を忘れて、ソニアちゃんには過ごしてもらえればって思った。
けど同時に、今回は本当にギリギリだったのも事実だ。あと少しでも遅れていればソニアちゃんはこの世にいなかったかもしれない。この国にはないけど、他国では奴隷を使いつぶして、疲労で死なせることがあるって聞いたこともあるし。
「……ねえシア」
「はい」
だから、俺は昨日からずっと考えていることがあった。
「思うんだ。今回の一件はゼロードの兄上の仕業だ。俺はいくらなんでも、あの人がここまで酷いことをしないと思ってた。けど、それはなんの根拠もなかったし、幻想だった。
あの人がフォルス家の当主になれば、同じことが繰り返されるかもしれない」
「…………」
「父上の力が及ばなくなれば、それは今よりもっと加速すると思う。
ソニアちゃんは大丈夫でも、何の罪もない人が突然ゼロードの兄上の逆鱗に触れて死ぬことだってあるかもしれない。そんなこと……あっちゃいけない」
ずっとゼロードの兄上でも当主になればまともになるだろうって思ってきた。そう思うことで、思い込むことで見ないようにしてたんだ。
あの人が当主になった後に訪れるかもしれない、最悪の未来を。
「ゼロードの兄上に……当主の座は渡せない」
「……なら、カイラスのお義兄様に?」
「…………」
それも考えた。昨日からこの夜明けにかけてずっと。いや、ひょっとしたらその前からずっと考えていて、答えはもう決まっていたのかもしれない。
俺はどうしても、あの家の人を信じられない。ゼロードの兄上も、カイラスの兄上も、父上も。
「……なら、答えは決まっているんじゃないですか?」
シアの言葉に彼女を見れば、まっすぐな目をして俺を見てくれていた。俺がどんな答えを出しても俺と一緒にどこまでもついてきてくれるような、そんな目だった。
「……あぁ、俺がなる。もうソニアちゃんのような子を出さないために。ゼロードの兄上には渡さない」
「いつか、こんな日が来るかなと思っていました。覇気が使えなくてもノヴァさんは剣を手放さなかった。やる必要なんてないのに、領地の仕事も勉強もやってきていた。きっと無意識のうちに準備をしていたんだと思います」
「……そうなのかも……しれないな」
俺が俺自身を押さえつけていただけで、意識が届かない場所では気づいていたのかもしれない。あの家を何とかしないといけないって。力がなくても、無理だと分かっていても、そうは考えていたんだろう。
シアはそれに気づいたうえで、ずっと待っていてくれたんだ。俺がそう決心する時を。
「シア、手伝ってくれるか? 俺がフォルス家の当主になるのを」
「もちろんです。それに、実はずっとノヴァさんにはそうなって欲しかったんですよ? 私との差を気にしていたようでしたから。ですがノヴァさんがフォルス家の当主になれば、アークゲートの当主に並ぶと言っても過言ではないでしょう」
「……ずっとそう考えてくれていたのか。個人的には俺がシアに並ぶとはまだまだ思えないけどね」
「私にとっては、どんなノヴァさんでもずっと並んで歩いていますよ」
「シア……」
シアの言葉に、胸が温かくなる。手を握り、シアはまっすぐに俺を見つめた。
「実は、ノヴァさんがいつそう思っても良いようにアークゲート家の者には簡単に説明してあります。後ろ盾という意味ならば、私が全力で支持します。これはユティやオーラも同じ考えです」
「そこまで準備が整っていたのか……ユティさんにオーロラちゃんまで……」
全く知らないところで話が進んでいて驚いたけど、シアが力を貸してくれるなら100人、いや1000人力だ。むしろ計り知れないほどの大きな支えになってくれるだろう。
シアは少しだけ苦笑いして、ソニアちゃんに目線を向けた。
「準備は出来ていたのですが、ノヴァさんの気持ちが第一でしたのでずっと待っていました。ですがソニアちゃんの一件でノヴァさんの心が決まった。
傷ついたソニアちゃんにこんなことを言うのもちょっと違うかもしれませんが、彼女のお陰でもあります」
そう言ってシアはソニアちゃんに手を伸ばして、頭を撫でた。
「ノヴァさん、フォルス家の関係者で苦しむ最後の子がソニアちゃんになるように、当主になってください。それがきっと、今後に一番良い選択だと私は思います。
正直、妻であることを置いておいたとしてもゼロードやカイラスと比べるのも烏滸がましいくらい、ノヴァさんの方が素敵だと私は思いますし」
「あぁ、ありがとう」
シアにお礼を言って笑い合う。これで方針は決まった。きっと父上もカイラスの兄上も反対するだろう。ゼロードの兄上は怒って斬りかかってくるかもしれない。
けど、少しも怖くはない。
俺にはシアがいる。この世界で一番素晴らしくて強くて賢い、最強の妻が。
日の光が強く射しこんで、シアの顔を鮮明に映す。
最愛の妻は、やっぱり今日も輝いて見えた。
覚えている限りだと朝日が昇るまでだけど、窓から日差しがちょうど差し込んでいるってことは、あれから少し時間が経ったのかもしれない。
ソニアちゃんはベッドで安らかな寝息を立てている。ただ昨日のあの様子だと、目覚めるのにはもう少しかかるかもしれない。
そしてそんな彼女の手を握っているのが、俺の他にもう一人。
「…………」
夜通しで回復魔法をかけてくれていたシアは、今は俺の肩に頭を預けて眠りに落ちていた。彼女も彼女で多忙の身だし、疲れ切ってしまったんだろう。
そう思っていると、彼女を見るときに少し動いてしまったことで目が覚めたのが、シアが目を覚ました。
「……はっ、寝ちゃってました」
「回復魔法はもう十分だと思うよ。しばらく苦しんでもないみたいだし」
「そう……ですね」
ベッドに横にさせた後こそ苦しんでいたソニアちゃんだけど、深夜になってからはそれも無くなっていた。きっとシアの魔法が良い具合に働いてくれたんだろう。
俺の肩から離れたシアはソニアちゃんの手を優しく摩る。慈愛に満ちた表情は、まるで女神のようにも思えた。
ソニアちゃんはもう大丈夫だ。これからは俺の屋敷で働いてもらうけど、管轄者のターニャは優しすぎるくらいだし、他のメイド達もソニアちゃんを虐めるような人はいない。ジルさんも、どちらかというと子供には甘いタイプだ。
これまでの事を忘れて、ソニアちゃんには過ごしてもらえればって思った。
けど同時に、今回は本当にギリギリだったのも事実だ。あと少しでも遅れていればソニアちゃんはこの世にいなかったかもしれない。この国にはないけど、他国では奴隷を使いつぶして、疲労で死なせることがあるって聞いたこともあるし。
「……ねえシア」
「はい」
だから、俺は昨日からずっと考えていることがあった。
「思うんだ。今回の一件はゼロードの兄上の仕業だ。俺はいくらなんでも、あの人がここまで酷いことをしないと思ってた。けど、それはなんの根拠もなかったし、幻想だった。
あの人がフォルス家の当主になれば、同じことが繰り返されるかもしれない」
「…………」
「父上の力が及ばなくなれば、それは今よりもっと加速すると思う。
ソニアちゃんは大丈夫でも、何の罪もない人が突然ゼロードの兄上の逆鱗に触れて死ぬことだってあるかもしれない。そんなこと……あっちゃいけない」
ずっとゼロードの兄上でも当主になればまともになるだろうって思ってきた。そう思うことで、思い込むことで見ないようにしてたんだ。
あの人が当主になった後に訪れるかもしれない、最悪の未来を。
「ゼロードの兄上に……当主の座は渡せない」
「……なら、カイラスのお義兄様に?」
「…………」
それも考えた。昨日からこの夜明けにかけてずっと。いや、ひょっとしたらその前からずっと考えていて、答えはもう決まっていたのかもしれない。
俺はどうしても、あの家の人を信じられない。ゼロードの兄上も、カイラスの兄上も、父上も。
「……なら、答えは決まっているんじゃないですか?」
シアの言葉に彼女を見れば、まっすぐな目をして俺を見てくれていた。俺がどんな答えを出しても俺と一緒にどこまでもついてきてくれるような、そんな目だった。
「……あぁ、俺がなる。もうソニアちゃんのような子を出さないために。ゼロードの兄上には渡さない」
「いつか、こんな日が来るかなと思っていました。覇気が使えなくてもノヴァさんは剣を手放さなかった。やる必要なんてないのに、領地の仕事も勉強もやってきていた。きっと無意識のうちに準備をしていたんだと思います」
「……そうなのかも……しれないな」
俺が俺自身を押さえつけていただけで、意識が届かない場所では気づいていたのかもしれない。あの家を何とかしないといけないって。力がなくても、無理だと分かっていても、そうは考えていたんだろう。
シアはそれに気づいたうえで、ずっと待っていてくれたんだ。俺がそう決心する時を。
「シア、手伝ってくれるか? 俺がフォルス家の当主になるのを」
「もちろんです。それに、実はずっとノヴァさんにはそうなって欲しかったんですよ? 私との差を気にしていたようでしたから。ですがノヴァさんがフォルス家の当主になれば、アークゲートの当主に並ぶと言っても過言ではないでしょう」
「……ずっとそう考えてくれていたのか。個人的には俺がシアに並ぶとはまだまだ思えないけどね」
「私にとっては、どんなノヴァさんでもずっと並んで歩いていますよ」
「シア……」
シアの言葉に、胸が温かくなる。手を握り、シアはまっすぐに俺を見つめた。
「実は、ノヴァさんがいつそう思っても良いようにアークゲート家の者には簡単に説明してあります。後ろ盾という意味ならば、私が全力で支持します。これはユティやオーラも同じ考えです」
「そこまで準備が整っていたのか……ユティさんにオーロラちゃんまで……」
全く知らないところで話が進んでいて驚いたけど、シアが力を貸してくれるなら100人、いや1000人力だ。むしろ計り知れないほどの大きな支えになってくれるだろう。
シアは少しだけ苦笑いして、ソニアちゃんに目線を向けた。
「準備は出来ていたのですが、ノヴァさんの気持ちが第一でしたのでずっと待っていました。ですがソニアちゃんの一件でノヴァさんの心が決まった。
傷ついたソニアちゃんにこんなことを言うのもちょっと違うかもしれませんが、彼女のお陰でもあります」
そう言ってシアはソニアちゃんに手を伸ばして、頭を撫でた。
「ノヴァさん、フォルス家の関係者で苦しむ最後の子がソニアちゃんになるように、当主になってください。それがきっと、今後に一番良い選択だと私は思います。
正直、妻であることを置いておいたとしてもゼロードやカイラスと比べるのも烏滸がましいくらい、ノヴァさんの方が素敵だと私は思いますし」
「あぁ、ありがとう」
シアにお礼を言って笑い合う。これで方針は決まった。きっと父上もカイラスの兄上も反対するだろう。ゼロードの兄上は怒って斬りかかってくるかもしれない。
けど、少しも怖くはない。
俺にはシアがいる。この世界で一番素晴らしくて強くて賢い、最強の妻が。
日の光が強く射しこんで、シアの顔を鮮明に映す。
最愛の妻は、やっぱり今日も輝いて見えた。
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