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第15話「決戦、氷と光の共鳴」
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古代遺跡の地下神殿に、轟音と共に巨大な穴が空いた。天井を突き破って舞い降りたのは、絶対零度の吹雪を纏った氷竜ゼロと、その背に乗る氷の鬼神、エヴァン・ライオネルだった。
「……来たか、竜騎士団長。思ったより早かったな」
儀式の祭壇に立つ邪術師ヴァルガスが、忌々しげにエヴァンを睨む。
「ルカを返せ」
エヴァンの声は、温度を感じさせないほどに冷え切っていた。
「断る。この触媒は、私の長年の研究の成果だ。世界を新たなる秩序で満たすための、聖なる贄なのだよ」
「貴様の歪んだ野望に、あいつを利用させるものか」
エヴァンはゼロの背から飛び降りると、愛剣を抜き放ちヴァルガスへと斬りかかった。
しかし、ヴァルガスの前に強大な瘴気でできた障壁が立ちふさがる。エヴァンの剣は、障壁に阻まれて届かない。
「無駄だ、鬼神よ。この神殿は私が長年かけて集めた瘴気で満たされている。ここでは、私の力が貴様を上回る!」
ヴァルガスが杖を振るうと、魔法陣からおぞましい姿の瘴気の魔物が何体も生み出され、エヴァンに襲いかかってきた。
「くっ……!」
次から次へと湧き出る魔物に、エヴァンは苦戦を強いられる。瘴気の濃度が尋常ではない。呼吸をするだけで、肺が焼けるようだ。体の動きが、少しずつ鈍っていく。
(まずい……このままでは……)
焦りが生まれた、その時。
「団長、ご無事ですか!」
「我らも、お供します!」
天井の穴から、ジークをはじめとする竜騎士団の精鋭たちが次々と神殿に降り立ってきた。
「お前たち……!」
「団長だけに、いい格好はさせませんよ!」
「俺たちの大切な癒やし手を、みすみす奪わせてたまるか!」
仲間たちの頼もしい声に、エヴァンは口元を緩めた。そうだ、俺は一人じゃない。
「行くぞ!」
エヴァンの号令と共に、竜騎士団の反撃が始まった。騎士たちはエヴァンがヴァルガスに集中できるよう、瘴気の魔物たちを食い止める。
だが、ヴァルガスの力は強大だった。彼は神殿中の瘴気をその身に集め、巨大な竜のような姿へと変貌する。
「終わりだ、竜騎士団!私の究極の術の前にひれ伏すがいい!」
瘴気の竜が放った黒いブレスが、エヴァンに迫る。
もうだめか、と誰もが思った瞬間。
魔法陣の中心に囚われていたルカの体から、眩いほどの光が放たれた。
「みんなを……エヴァンさんを、傷つけさせない!」
ルカは、エヴァンとの心の繋がりを頼りに、封印の結界を自らの意志の力で破壊したのだ。
ルカから放たれた癒やしの光は、一直線にエヴァンの体へと注がれる。
「ルカ……!」
エヴァンの全身から瘴気の苦しみが消え去り、力がみなぎっていく。ルカの光が、エヴァンの氷の力をかつてないほどに増幅させていた。
エヴァンの銀髪が輝き、その全身から絶対零度のオーラが立ち上る。
「これが、俺とルカの力だ!」
エヴァンは、相棒の名を叫んだ。
「ゼロ!」
主の意志に応え、ゼロが最大級の氷のブレスを放つ。そのブレスに、エヴァンがルカの光を乗せた渾身の斬撃を重ねた。
氷と光が共鳴し、一つになる。
白く輝く巨大な氷の刃が、瘴気の竜を両断した。
「ば、馬鹿な……この私が……愛の力ごときに……」
断末魔の叫びと共にヴァルガスの体は光の中に消滅し、神殿を満たしていた濃密な瘴気は跡形もなく浄化されていった。
「……来たか、竜騎士団長。思ったより早かったな」
儀式の祭壇に立つ邪術師ヴァルガスが、忌々しげにエヴァンを睨む。
「ルカを返せ」
エヴァンの声は、温度を感じさせないほどに冷え切っていた。
「断る。この触媒は、私の長年の研究の成果だ。世界を新たなる秩序で満たすための、聖なる贄なのだよ」
「貴様の歪んだ野望に、あいつを利用させるものか」
エヴァンはゼロの背から飛び降りると、愛剣を抜き放ちヴァルガスへと斬りかかった。
しかし、ヴァルガスの前に強大な瘴気でできた障壁が立ちふさがる。エヴァンの剣は、障壁に阻まれて届かない。
「無駄だ、鬼神よ。この神殿は私が長年かけて集めた瘴気で満たされている。ここでは、私の力が貴様を上回る!」
ヴァルガスが杖を振るうと、魔法陣からおぞましい姿の瘴気の魔物が何体も生み出され、エヴァンに襲いかかってきた。
「くっ……!」
次から次へと湧き出る魔物に、エヴァンは苦戦を強いられる。瘴気の濃度が尋常ではない。呼吸をするだけで、肺が焼けるようだ。体の動きが、少しずつ鈍っていく。
(まずい……このままでは……)
焦りが生まれた、その時。
「団長、ご無事ですか!」
「我らも、お供します!」
天井の穴から、ジークをはじめとする竜騎士団の精鋭たちが次々と神殿に降り立ってきた。
「お前たち……!」
「団長だけに、いい格好はさせませんよ!」
「俺たちの大切な癒やし手を、みすみす奪わせてたまるか!」
仲間たちの頼もしい声に、エヴァンは口元を緩めた。そうだ、俺は一人じゃない。
「行くぞ!」
エヴァンの号令と共に、竜騎士団の反撃が始まった。騎士たちはエヴァンがヴァルガスに集中できるよう、瘴気の魔物たちを食い止める。
だが、ヴァルガスの力は強大だった。彼は神殿中の瘴気をその身に集め、巨大な竜のような姿へと変貌する。
「終わりだ、竜騎士団!私の究極の術の前にひれ伏すがいい!」
瘴気の竜が放った黒いブレスが、エヴァンに迫る。
もうだめか、と誰もが思った瞬間。
魔法陣の中心に囚われていたルカの体から、眩いほどの光が放たれた。
「みんなを……エヴァンさんを、傷つけさせない!」
ルカは、エヴァンとの心の繋がりを頼りに、封印の結界を自らの意志の力で破壊したのだ。
ルカから放たれた癒やしの光は、一直線にエヴァンの体へと注がれる。
「ルカ……!」
エヴァンの全身から瘴気の苦しみが消え去り、力がみなぎっていく。ルカの光が、エヴァンの氷の力をかつてないほどに増幅させていた。
エヴァンの銀髪が輝き、その全身から絶対零度のオーラが立ち上る。
「これが、俺とルカの力だ!」
エヴァンは、相棒の名を叫んだ。
「ゼロ!」
主の意志に応え、ゼロが最大級の氷のブレスを放つ。そのブレスに、エヴァンがルカの光を乗せた渾身の斬撃を重ねた。
氷と光が共鳴し、一つになる。
白く輝く巨大な氷の刃が、瘴気の竜を両断した。
「ば、馬鹿な……この私が……愛の力ごときに……」
断末魔の叫びと共にヴァルガスの体は光の中に消滅し、神殿を満たしていた濃密な瘴気は跡形もなく浄化されていった。
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