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第5章 戦争
最後の戦い 4
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メナフは、ゆっくりとした所作で両手を広げた。
──おかしい。明らかにレーヴァテインで対峙した時よりも強くなっている。
この短期間での異常な程までのパワーアップがあるとすれば、それは何かしらのチートな力が働いているとしか考えられない。
「はあああっ」
大気を集めるかの様にメナフが息を吸い込んだ。
次の瞬間、元々2メートルはあったメナフの身体が更に一回り巨大化を果たした。
背中まで伸びる白髪は銀髪へと変わり、暗赤色の華美な鎧は、
拘束具であったかのように、メナフの巨大化の際に弾け飛んだ。
その下から見える肌は磨き抜かれた彫像の様な灰白色へと変化させている。
青い虹彩の周りは、薄い金色の光が一周するように変化し、神々しさまで感じさせた。
「ふんっ!!」
メナフが力を込めると、灰白色の肌を突き破り、背中から3対の翼が現れた。翼は上から黒、白、黒と色が異なり、荘厳さを感じさせた。
「その姿⋯⋯」
愕然とするリズにメナフは、感触を確かめる様に指先を動かした後、口元だけに笑みを浮かべた。
「なんだ?まさか我が『進化』できないとでも?貴様らの様な遊び感覚の強化とは違う。これこそが、種としての進化だ」
その言葉に、隣に立っていたセラ様が顔を強張らせた。
「ユズキさん⋯⋯あの人は、種としての限界を越えました」
小刻みに震えるセラ様に、メナフは満足気に頷いた。
「流石神だ、よく分かっている。そうだ、我はレベル99という状態で『進化』を果たした。つまり、種として別の存在へと昇華された。それにより、我のレベルは今は大幅に下がっている。だが⋯⋯!」
そう言うと、メナフは右手をメーシェへと向けた。
メーシェが沈む装置が淡い緑色に輝くと、装置の上部から緑色の光が吹き出し、メナフの胸元。よく見ると肌に埋め込まれた紅い宝玉へと注ぎ込まれた。
ゴ、ゴゴッ。
大気が震え、砦が小刻みに揺れた。
「実に気分が良い⋯⋯我の為に生命を捧げた者達の歓喜の声が身体を満たしていくようだ」
今や身長2.5メートル程へと巨大化したメナフは、フワリと舞い上がると、眼下の僕達を睥睨した。
「喜べ、死の間際にこの世界の新たなる神が産まれた瞬間に立ち会えたことを!」
メナフが右手を上げた。
「来るっ!」
僕が叫ぶ。
「世界樹よ!!『マナシールド』!」
イスカが叫ぶと、淡く翡翠色に輝くマナの障壁が僕達を守護する様にドーム状に囲んだ。
『出し惜しみはなしだ!俺を使え!』
脳内のセライが声を張り上げる。
僕は『略奪者』のセライと同化する。
思考が切り替わり、如何にしてメナフを倒すかに神経が研ぎ澄まされる。
「『水光』!」
左手を振るうと、圧縮された水流が空を切り裂いた。
一発では足りない、俺は初速に優れる『水光』を5発同時にメナフへと撃ち込んだ。
「無意味だ」
「!!」
メーシェしか使えないはずの『消失』を、メナフは右手に出現させると、飛来した『水光』を打ち消してしまった。
「──」
メナフは無言で、今度は右手を僕達へと向ける。
「危ない!」
フーシェは叫ぶと僕達の眼前に『虚無』を出現させた。
音もなく虚空を飛んだ『消失』が、イスカのマナシールドを破壊し、俺達を強襲する。
「ん。クッ!!さっきより出力が強い!」
『虚無』で受け止めるフーシェの顔が苦痛で歪んだ。
「ハハッ!素晴らしい。流石、劣等品と比べると段違いの力だ。メーシェも、この私の力となれているのだ。さぁ、次はその全てを喰らい尽くしてやろう」
「そうすると思ったさ」
メナフの優越感をかき乱すよう、俺は既に動いていた。
『瞬歩』
『加速』が昇華したスキルによって、自分の身体は瞬間移動するが如く高速に移動すると、右手の剣でメーシェが入っている容器を破壊。左手でメーシェの身体を受け止めると、メナフの背後へと回った。
「そちらもな」
メナフはそう言うと、俺には目もくれずセラ様へと向かって『消失』を放った。
「キャッ!!」
セラ様が顔面を真っ青にする。
瞬きするよりも早く、漆黒の一撃がセラ様の身体を貫いた。
「ハハッ!!我は、貴様が女神から離れるのを待っていたのだ!お人好しゆえに、大局を見誤る。これで、私が名実共にこの世界の神となる!」
「それはどうかしら?」
リズの言葉と共に、貫かれたはずのセラ様の身体がグニャリと歪んだ。
「チッ、幻影か。攻撃魔法の不得意なリズらしい姑息な手よ」
片眉をひそめると、メナフは苛立たしげに6枚の羽を広げた。
「──ッ!」
俺はメーシェを地面に置いた瞬間に、足に力を込める。
爆発的な脚力は、目にも止まらぬ速さでメナフの2枚の羽を斬り落とした。
その羽に手をかざすと、俺は『強奪』によって、羽に込められた魔力を補充する。
「返すぜ」
『『最適化』完了、重力魔法使えます』
『譲渡士』のセライの声が脳内に響く。
今までの属性魔法とは違う。フーシェも使う重力魔法が使用できるようになったことが知らされた。
「『重力雨』!」
「ん。合わせる!」
メナフの頭上から俺が、下からはフーシェが同時に『重力雨』を放つ。
ポツリ、ポツリと漆黒の水滴が上下から惹かれ合うようにメナフへと降り注いだ。
「効かぬわ」
バッとメナフが両手を広げると、『消失』を球体状に展開すると、自分の身体を隠してしまった。
黒い『消失』の表面に『重力雨』の粒が吸い込まれるように消えていく。
メナフは、『消失』を纏ったまま、急降下する。その先は、セラ様達が立つ砦の上だ。
まずい!!
俺はメナフのやろうとしていることを本能的に察知すると、念話でリズに繋いだ。
『転移だ!』
『えぇ!』
リズは直ぐにメナフの意図に気づいたのか、セラ様を抱きかかえる。俺は、トナミカで覚えたばかりの『転移』に意識を向ける。
脳内でセライが転移すべき道筋を弾き出す。
地上のイスカがメーシェを抱きかかえた。
『転移!』
メナフが地上に降り立つ前に、俺は短距離の転移を繰り返した。
リズとセラ様と接触したと感じた瞬間、少し離れたイスカとメーシェまで転移。
頭上には、球体状に身体を『消失』で纏ったメナフが迫ってきていた。
『転移!』
次の瞬間、俺を含めた5人は空中へと投げ出された。
「フーシェ!」
「ん!」
伸ばしたその手を、フーシェが掴む。
『転移!!』
視界の端、地上で『消失』を纏ったメナフの球体が、パッと膨張を始めるのを確認した。
メナフは俺達を確実に消し去る為、自身を中心に『消失』を発動させたのだ。
座標を設定する暇はなかった。
迫りくる漆黒の壁に触れる前、6人の身体は島の上から消え去ることに成功した。
──おかしい。明らかにレーヴァテインで対峙した時よりも強くなっている。
この短期間での異常な程までのパワーアップがあるとすれば、それは何かしらのチートな力が働いているとしか考えられない。
「はあああっ」
大気を集めるかの様にメナフが息を吸い込んだ。
次の瞬間、元々2メートルはあったメナフの身体が更に一回り巨大化を果たした。
背中まで伸びる白髪は銀髪へと変わり、暗赤色の華美な鎧は、
拘束具であったかのように、メナフの巨大化の際に弾け飛んだ。
その下から見える肌は磨き抜かれた彫像の様な灰白色へと変化させている。
青い虹彩の周りは、薄い金色の光が一周するように変化し、神々しさまで感じさせた。
「ふんっ!!」
メナフが力を込めると、灰白色の肌を突き破り、背中から3対の翼が現れた。翼は上から黒、白、黒と色が異なり、荘厳さを感じさせた。
「その姿⋯⋯」
愕然とするリズにメナフは、感触を確かめる様に指先を動かした後、口元だけに笑みを浮かべた。
「なんだ?まさか我が『進化』できないとでも?貴様らの様な遊び感覚の強化とは違う。これこそが、種としての進化だ」
その言葉に、隣に立っていたセラ様が顔を強張らせた。
「ユズキさん⋯⋯あの人は、種としての限界を越えました」
小刻みに震えるセラ様に、メナフは満足気に頷いた。
「流石神だ、よく分かっている。そうだ、我はレベル99という状態で『進化』を果たした。つまり、種として別の存在へと昇華された。それにより、我のレベルは今は大幅に下がっている。だが⋯⋯!」
そう言うと、メナフは右手をメーシェへと向けた。
メーシェが沈む装置が淡い緑色に輝くと、装置の上部から緑色の光が吹き出し、メナフの胸元。よく見ると肌に埋め込まれた紅い宝玉へと注ぎ込まれた。
ゴ、ゴゴッ。
大気が震え、砦が小刻みに揺れた。
「実に気分が良い⋯⋯我の為に生命を捧げた者達の歓喜の声が身体を満たしていくようだ」
今や身長2.5メートル程へと巨大化したメナフは、フワリと舞い上がると、眼下の僕達を睥睨した。
「喜べ、死の間際にこの世界の新たなる神が産まれた瞬間に立ち会えたことを!」
メナフが右手を上げた。
「来るっ!」
僕が叫ぶ。
「世界樹よ!!『マナシールド』!」
イスカが叫ぶと、淡く翡翠色に輝くマナの障壁が僕達を守護する様にドーム状に囲んだ。
『出し惜しみはなしだ!俺を使え!』
脳内のセライが声を張り上げる。
僕は『略奪者』のセライと同化する。
思考が切り替わり、如何にしてメナフを倒すかに神経が研ぎ澄まされる。
「『水光』!」
左手を振るうと、圧縮された水流が空を切り裂いた。
一発では足りない、俺は初速に優れる『水光』を5発同時にメナフへと撃ち込んだ。
「無意味だ」
「!!」
メーシェしか使えないはずの『消失』を、メナフは右手に出現させると、飛来した『水光』を打ち消してしまった。
「──」
メナフは無言で、今度は右手を僕達へと向ける。
「危ない!」
フーシェは叫ぶと僕達の眼前に『虚無』を出現させた。
音もなく虚空を飛んだ『消失』が、イスカのマナシールドを破壊し、俺達を強襲する。
「ん。クッ!!さっきより出力が強い!」
『虚無』で受け止めるフーシェの顔が苦痛で歪んだ。
「ハハッ!素晴らしい。流石、劣等品と比べると段違いの力だ。メーシェも、この私の力となれているのだ。さぁ、次はその全てを喰らい尽くしてやろう」
「そうすると思ったさ」
メナフの優越感をかき乱すよう、俺は既に動いていた。
『瞬歩』
『加速』が昇華したスキルによって、自分の身体は瞬間移動するが如く高速に移動すると、右手の剣でメーシェが入っている容器を破壊。左手でメーシェの身体を受け止めると、メナフの背後へと回った。
「そちらもな」
メナフはそう言うと、俺には目もくれずセラ様へと向かって『消失』を放った。
「キャッ!!」
セラ様が顔面を真っ青にする。
瞬きするよりも早く、漆黒の一撃がセラ様の身体を貫いた。
「ハハッ!!我は、貴様が女神から離れるのを待っていたのだ!お人好しゆえに、大局を見誤る。これで、私が名実共にこの世界の神となる!」
「それはどうかしら?」
リズの言葉と共に、貫かれたはずのセラ様の身体がグニャリと歪んだ。
「チッ、幻影か。攻撃魔法の不得意なリズらしい姑息な手よ」
片眉をひそめると、メナフは苛立たしげに6枚の羽を広げた。
「──ッ!」
俺はメーシェを地面に置いた瞬間に、足に力を込める。
爆発的な脚力は、目にも止まらぬ速さでメナフの2枚の羽を斬り落とした。
その羽に手をかざすと、俺は『強奪』によって、羽に込められた魔力を補充する。
「返すぜ」
『『最適化』完了、重力魔法使えます』
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今までの属性魔法とは違う。フーシェも使う重力魔法が使用できるようになったことが知らされた。
「『重力雨』!」
「ん。合わせる!」
メナフの頭上から俺が、下からはフーシェが同時に『重力雨』を放つ。
ポツリ、ポツリと漆黒の水滴が上下から惹かれ合うようにメナフへと降り注いだ。
「効かぬわ」
バッとメナフが両手を広げると、『消失』を球体状に展開すると、自分の身体を隠してしまった。
黒い『消失』の表面に『重力雨』の粒が吸い込まれるように消えていく。
メナフは、『消失』を纏ったまま、急降下する。その先は、セラ様達が立つ砦の上だ。
まずい!!
俺はメナフのやろうとしていることを本能的に察知すると、念話でリズに繋いだ。
『転移だ!』
『えぇ!』
リズは直ぐにメナフの意図に気づいたのか、セラ様を抱きかかえる。俺は、トナミカで覚えたばかりの『転移』に意識を向ける。
脳内でセライが転移すべき道筋を弾き出す。
地上のイスカがメーシェを抱きかかえた。
『転移!』
メナフが地上に降り立つ前に、俺は短距離の転移を繰り返した。
リズとセラ様と接触したと感じた瞬間、少し離れたイスカとメーシェまで転移。
頭上には、球体状に身体を『消失』で纏ったメナフが迫ってきていた。
『転移!』
次の瞬間、俺を含めた5人は空中へと投げ出された。
「フーシェ!」
「ん!」
伸ばしたその手を、フーシェが掴む。
『転移!!』
視界の端、地上で『消失』を纏ったメナフの球体が、パッと膨張を始めるのを確認した。
メナフは俺達を確実に消し去る為、自身を中心に『消失』を発動させたのだ。
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