37 / 106
37 王家の教育もまともになっていないようでして。頭の痛い問題でしたね?
しおりを挟む
なんか色々あったけど、ノロンさんに案内されて財務省に到着する事が出来た。
エンジュさんがノロンさんにお礼を言って、建物の正面の扉をノックして、「ガーネットの者です。納品に参りました」と声をかけた。すると、すぐに中から扉が開かれた。
財務省と言えば城の彼是のお金を管理している部署だ。
すべての城へ納めるアイテムは一度先ず財務部に納品し、品質を確認してから代金が支払われるシステムにしていた。アイテムの注文は財務部を通して行われる。城の各部署へ注文された個数分のアイテムを振り分けるのも財務部だ。
そして先ほどの出来事を話すと財務部のトップであるザード様は頭を抱えて溜息を吐いた。「王室騎士団は後まわしだな!」と宣言して、50個ある【体感温度が下がる付与】と【身体を若干冷やす冷風付与】を施したネックレスを確認してくれた。
「流石付与師がしっかりと強化付与していただけあって問題は無いな。本来貴族の模範となるべき王室騎士団が問題を起こしてしまい、申し訳なく思う」
「今後はこういう事が無いことを切に願います」
「同じくです」
「やれやれ、魔物討伐隊には次は用意するんだったな。その時は是非、魔物討伐隊の本部に行って手渡してやって欲しい」
「分かりました」
「承りました。その他の城から来ている依頼はどうしましょうか?」
「財務部を通していないのなら個人支払いだと伝えてある。そいつらの分は後回しにしてもかまわん」
「ありがとう御座います」
「これからも財務部で注文したものはこちらで受け取り、支払いも済ませる。色々と迷惑を掛けて申し訳なかった」
「いえ、これからも贔屓にして頂けたら幸いです」
「うむ。この後は何処に移動だ?」
「王妃様に呼ばれております」
「そうか、ノロンよ。王妃様が用意している部屋へ案内して差し上げなさい」
「はい! 東の塔近くの応接室だと伺っております」
「ではそちらまで」
こうしてキッチリ支払って貰った代金をアイテムボックスに入れると、私たちはノロンさんについて行って王妃様が待っているという応接室へ案内された。ノロンさんがノックして、「失礼致します。ガーネットの方々をお連れしました」と声をかけると、ゆっくりとドアが開かれた。新しいドレスに着替えた王妃様が優雅に紅茶を飲みつつ待っておられた。
中に入るとメイドさん達に恭しく頭を下げられた。メイドさん達にも是非宝石や天然石を見せて欲しいという事だったので、一号店にあった宝石や石関係をアイテムボックスから出しつつ机に並べていくと、みんなキラキラした瞳で見つめている。
小粒の物は用意しなかったけれど、それなりに大粒から中くらいのものまで揃えてみた。
「嗚呼……どれも純度がとても高くて……発掘するのも大変な石や宝石がこんなに!」
「此処にはスター宝石はありませんが、欲しいということでしたら次回持ってきます」
「あら、目の前では出して貰えないのね。残念だわ」
「そう易々とレアスキルをみせられるか」
「ソウダゾー」
「そうですわね、ホホホ。失言でしたわ。是非次回はスター宝石もお願いね」
内心で冷や冷やしながらも宝石を見て過ごされる王妃様。
買うかどうかは別として、これなら先に私だけでもこっちに来ていた方が良かったかな?
そう思っていると扉が開き、姫様と王太子様が入ってこられた。
「お母様だけ狡いわ!! わたくしにもみせて!」
「まぁ、あなた達ったら」
「ガーネットの方々ですね。実は私と妹にも是非父上と母上と同じものをお願いしたく」
「ご注文ですね? 宝石は何が宜しいでしょう?」
「私は父上と同じものでスターサファイアを」
「わたくしはお母様と同じスタールビーでお願いしたいわ! 宝石いっぱいつけて!」
「それだとかなりお値段が掛かりますが」
「あら、そっちの女の人ってジャラジャラ宝石とか石とかいくらでも出せるんでしょ? 宝石代金なんて無料と一緒じゃない」
「ほう?」
「アナリリス!!」
「そうですよ。ボロボロ出せるなら技術費は出しても、材料費は無料ですよね?」
「王太子! なんてことを言うのです!!」
「アルジー? コノコタチノ ツクラナクテ イイトオモウ」
「ワシも反対じゃな」
嗚呼、典型的なお貴族様の反応。しかも私のレアスキルを知ってるから言いたい放題ですねぇ。
エンジュさんも頭を抱えているし、これは流石に不味いのでは?
「それにここにある宝石は全部くれるんでしょ!? その為に持ってきたのよね!」
「いえ、持って帰りますが」
「えー? 庶民ってけち臭いのね」
「まだ商売し始めたばかりの新興の店だし、我々を相手にする為の知識が足りないんだよ。我々が欲しいと思えば全部置いて行くのが当たり前だ」
「それ、恐喝や強盗と一緒ですよね」
「「なっ!!」」
「王妃様のご教育の賜物ですか?」
そう私が笑顔で聞くと、流石に顔を引き攣らせながら「育て方を間違えたようですわね」と震えて答えていた。
「母上! 何という無礼な商店でしょう! この様な店からの献上品など受け取る必要ありません!」
「ええ、差し上げる気もありません。今後王妃様からのご依頼は全てお断りするという事で宜しいですね? 陛下にもその旨をお伝えして此処で起きたことも全部お話して帰ります」
「待って! 待って頂戴! 子供の戯言よ!?」
「子供とはいえ既に王太子様ですし、もう片方の方は知りませんけど。うちの職人さん達の努力の結晶を受け取る価値の無いお客には、クズ石ひとつも出さないと決めてます」
「価値が…ないだと?」
「なんてことを言うの! 『王家御用達』の称号を剥奪するわよ!」 王妃様が真っ赤になって喚いた。
「剥奪されたほうがガーネットの為じゃな」
「ソウダトオモウー」
「何を騒いでいる!!」
「「父上!」」
「!」
此処に来てまさかの王様。話しに行く手間が省けるので此処でお断りしましょう。
「国王陛下、ここにいる王族の皆様から宝石と石、そしてアイテムをほぼ無料で提供するよう脅されました。王家御用達とはそういうものだというのなら、頂いた称号をお返しします」
「――お前たちは何を言ったのだ!!」
「宝石も石もジャラジャラ出せるスキル持ってるなら宝石出し放題だから全部寄こせだったかのう? 断ったら王室御用達を剥奪とも言っておったな。ワシ等は構わんよ? 王家も腐っておるな。次世代で国は滅ぶぞ」
「なっ!!」
「この王太子、アホウじゃ」
「アホアホー」
「元より、守る価値も無かったのう」
「魔物の分際で無礼な!!」
そう声を荒げた王太子の頬を陛下は力いっぱい叩いた。
おお、お父さんお怒りですね。
余りにもビックリしてる王太子と姫様、王妃を睨みつける陛下。
うん、泥沼と見た。
「王太子よ」
「……はい」
「別にお前が次代の王でなくともよいのだぞ。側妃に産ませた王子の方が賢いという話はワシの耳にも入って来ておる」
「え……」
「強盗だ恐喝だとユリは言っておったな」
「お前達……」
「ち、違うわ。確かに宝石がジャラジャラ出せるなら少しくらいって思ったけれど、全部欲しいと言ったのはアナリリスよ!」
「お母様酷い!! だってジャラジャラ出せるのにお金取るの? 酷くない?」
「お前達はレアスキルも知らんのか……今まで何を学んでおった。第二王子はしっかり知っておったぞ」
「「レアスキル?」」
「…最早、お前を王太子にしておくことは出来ん。宰相に命じて第一王子に戻す手続きをさせる」
「な!?」
「余りにも知識も無ければ常識もない。これには王妃よ、お主の責任が過大であるな」
「っ!!」
「ガーネットの者達もすまなかった。宝石は全て持って帰ってくれ。欲しいと呼び出しを受けても、今後は応じなくて良い」
「ああ、そんな……」
「だって……」
「しかし、この者達は庶民ですよ? 庶民なら貴族王族の言う事は聞くのが普通では!?」
「出ましたよ、謎理論」
「全くじゃな」
「ホント シンジランナイネ」
冷静に口にする私達に陛下はドンドン顔色が蒼くなっていく。
大きく溜息を吐くと私とエンジュさんは頷き合い宝石を纏めてアイテムボックスに仕舞いこんでいく。
二度と来るもんですか。
「ああああ! わたくしの宝石たちが!!」
「お前のではないだろう!」
「くう……っ!!」
「では、国王陛下のおっしゃる通り、今後王妃様に呼ばれても来ませんので」
「ああ、すまなかったな」
「付与アクセは!? 無論予約したんだから作るわよね!!」姫様が叫んだ。
「作りません」
「はぁ!?」
「アレだけ言われて作ろうなどと思わんわな。まともな判断じゃと思うぞ」
「オウサマ アナタノコドモ ブレイナヤツバカリナノ?」
「~~~っ!!」
それがトドメの一撃になったのでしょう。
その後私たちは「お邪魔致しました。いつでも王室御用達はお返しします」と伝えて帰ったんだけど――。
後日、王妃と姫殿下は幽閉。王太子だった彼は位を剥奪され、更に別の塔に幽閉が決まったそうだ。
そこで側妃が王妃の座につく事になり、ノヴァ様の友人である第二王子が王太子に指名されることになるのは――もう少し後の話。
エンジュさんがノロンさんにお礼を言って、建物の正面の扉をノックして、「ガーネットの者です。納品に参りました」と声をかけた。すると、すぐに中から扉が開かれた。
財務省と言えば城の彼是のお金を管理している部署だ。
すべての城へ納めるアイテムは一度先ず財務部に納品し、品質を確認してから代金が支払われるシステムにしていた。アイテムの注文は財務部を通して行われる。城の各部署へ注文された個数分のアイテムを振り分けるのも財務部だ。
そして先ほどの出来事を話すと財務部のトップであるザード様は頭を抱えて溜息を吐いた。「王室騎士団は後まわしだな!」と宣言して、50個ある【体感温度が下がる付与】と【身体を若干冷やす冷風付与】を施したネックレスを確認してくれた。
「流石付与師がしっかりと強化付与していただけあって問題は無いな。本来貴族の模範となるべき王室騎士団が問題を起こしてしまい、申し訳なく思う」
「今後はこういう事が無いことを切に願います」
「同じくです」
「やれやれ、魔物討伐隊には次は用意するんだったな。その時は是非、魔物討伐隊の本部に行って手渡してやって欲しい」
「分かりました」
「承りました。その他の城から来ている依頼はどうしましょうか?」
「財務部を通していないのなら個人支払いだと伝えてある。そいつらの分は後回しにしてもかまわん」
「ありがとう御座います」
「これからも財務部で注文したものはこちらで受け取り、支払いも済ませる。色々と迷惑を掛けて申し訳なかった」
「いえ、これからも贔屓にして頂けたら幸いです」
「うむ。この後は何処に移動だ?」
「王妃様に呼ばれております」
「そうか、ノロンよ。王妃様が用意している部屋へ案内して差し上げなさい」
「はい! 東の塔近くの応接室だと伺っております」
「ではそちらまで」
こうしてキッチリ支払って貰った代金をアイテムボックスに入れると、私たちはノロンさんについて行って王妃様が待っているという応接室へ案内された。ノロンさんがノックして、「失礼致します。ガーネットの方々をお連れしました」と声をかけると、ゆっくりとドアが開かれた。新しいドレスに着替えた王妃様が優雅に紅茶を飲みつつ待っておられた。
中に入るとメイドさん達に恭しく頭を下げられた。メイドさん達にも是非宝石や天然石を見せて欲しいという事だったので、一号店にあった宝石や石関係をアイテムボックスから出しつつ机に並べていくと、みんなキラキラした瞳で見つめている。
小粒の物は用意しなかったけれど、それなりに大粒から中くらいのものまで揃えてみた。
「嗚呼……どれも純度がとても高くて……発掘するのも大変な石や宝石がこんなに!」
「此処にはスター宝石はありませんが、欲しいということでしたら次回持ってきます」
「あら、目の前では出して貰えないのね。残念だわ」
「そう易々とレアスキルをみせられるか」
「ソウダゾー」
「そうですわね、ホホホ。失言でしたわ。是非次回はスター宝石もお願いね」
内心で冷や冷やしながらも宝石を見て過ごされる王妃様。
買うかどうかは別として、これなら先に私だけでもこっちに来ていた方が良かったかな?
そう思っていると扉が開き、姫様と王太子様が入ってこられた。
「お母様だけ狡いわ!! わたくしにもみせて!」
「まぁ、あなた達ったら」
「ガーネットの方々ですね。実は私と妹にも是非父上と母上と同じものをお願いしたく」
「ご注文ですね? 宝石は何が宜しいでしょう?」
「私は父上と同じものでスターサファイアを」
「わたくしはお母様と同じスタールビーでお願いしたいわ! 宝石いっぱいつけて!」
「それだとかなりお値段が掛かりますが」
「あら、そっちの女の人ってジャラジャラ宝石とか石とかいくらでも出せるんでしょ? 宝石代金なんて無料と一緒じゃない」
「ほう?」
「アナリリス!!」
「そうですよ。ボロボロ出せるなら技術費は出しても、材料費は無料ですよね?」
「王太子! なんてことを言うのです!!」
「アルジー? コノコタチノ ツクラナクテ イイトオモウ」
「ワシも反対じゃな」
嗚呼、典型的なお貴族様の反応。しかも私のレアスキルを知ってるから言いたい放題ですねぇ。
エンジュさんも頭を抱えているし、これは流石に不味いのでは?
「それにここにある宝石は全部くれるんでしょ!? その為に持ってきたのよね!」
「いえ、持って帰りますが」
「えー? 庶民ってけち臭いのね」
「まだ商売し始めたばかりの新興の店だし、我々を相手にする為の知識が足りないんだよ。我々が欲しいと思えば全部置いて行くのが当たり前だ」
「それ、恐喝や強盗と一緒ですよね」
「「なっ!!」」
「王妃様のご教育の賜物ですか?」
そう私が笑顔で聞くと、流石に顔を引き攣らせながら「育て方を間違えたようですわね」と震えて答えていた。
「母上! 何という無礼な商店でしょう! この様な店からの献上品など受け取る必要ありません!」
「ええ、差し上げる気もありません。今後王妃様からのご依頼は全てお断りするという事で宜しいですね? 陛下にもその旨をお伝えして此処で起きたことも全部お話して帰ります」
「待って! 待って頂戴! 子供の戯言よ!?」
「子供とはいえ既に王太子様ですし、もう片方の方は知りませんけど。うちの職人さん達の努力の結晶を受け取る価値の無いお客には、クズ石ひとつも出さないと決めてます」
「価値が…ないだと?」
「なんてことを言うの! 『王家御用達』の称号を剥奪するわよ!」 王妃様が真っ赤になって喚いた。
「剥奪されたほうがガーネットの為じゃな」
「ソウダトオモウー」
「何を騒いでいる!!」
「「父上!」」
「!」
此処に来てまさかの王様。話しに行く手間が省けるので此処でお断りしましょう。
「国王陛下、ここにいる王族の皆様から宝石と石、そしてアイテムをほぼ無料で提供するよう脅されました。王家御用達とはそういうものだというのなら、頂いた称号をお返しします」
「――お前たちは何を言ったのだ!!」
「宝石も石もジャラジャラ出せるスキル持ってるなら宝石出し放題だから全部寄こせだったかのう? 断ったら王室御用達を剥奪とも言っておったな。ワシ等は構わんよ? 王家も腐っておるな。次世代で国は滅ぶぞ」
「なっ!!」
「この王太子、アホウじゃ」
「アホアホー」
「元より、守る価値も無かったのう」
「魔物の分際で無礼な!!」
そう声を荒げた王太子の頬を陛下は力いっぱい叩いた。
おお、お父さんお怒りですね。
余りにもビックリしてる王太子と姫様、王妃を睨みつける陛下。
うん、泥沼と見た。
「王太子よ」
「……はい」
「別にお前が次代の王でなくともよいのだぞ。側妃に産ませた王子の方が賢いという話はワシの耳にも入って来ておる」
「え……」
「強盗だ恐喝だとユリは言っておったな」
「お前達……」
「ち、違うわ。確かに宝石がジャラジャラ出せるなら少しくらいって思ったけれど、全部欲しいと言ったのはアナリリスよ!」
「お母様酷い!! だってジャラジャラ出せるのにお金取るの? 酷くない?」
「お前達はレアスキルも知らんのか……今まで何を学んでおった。第二王子はしっかり知っておったぞ」
「「レアスキル?」」
「…最早、お前を王太子にしておくことは出来ん。宰相に命じて第一王子に戻す手続きをさせる」
「な!?」
「余りにも知識も無ければ常識もない。これには王妃よ、お主の責任が過大であるな」
「っ!!」
「ガーネットの者達もすまなかった。宝石は全て持って帰ってくれ。欲しいと呼び出しを受けても、今後は応じなくて良い」
「ああ、そんな……」
「だって……」
「しかし、この者達は庶民ですよ? 庶民なら貴族王族の言う事は聞くのが普通では!?」
「出ましたよ、謎理論」
「全くじゃな」
「ホント シンジランナイネ」
冷静に口にする私達に陛下はドンドン顔色が蒼くなっていく。
大きく溜息を吐くと私とエンジュさんは頷き合い宝石を纏めてアイテムボックスに仕舞いこんでいく。
二度と来るもんですか。
「ああああ! わたくしの宝石たちが!!」
「お前のではないだろう!」
「くう……っ!!」
「では、国王陛下のおっしゃる通り、今後王妃様に呼ばれても来ませんので」
「ああ、すまなかったな」
「付与アクセは!? 無論予約したんだから作るわよね!!」姫様が叫んだ。
「作りません」
「はぁ!?」
「アレだけ言われて作ろうなどと思わんわな。まともな判断じゃと思うぞ」
「オウサマ アナタノコドモ ブレイナヤツバカリナノ?」
「~~~っ!!」
それがトドメの一撃になったのでしょう。
その後私たちは「お邪魔致しました。いつでも王室御用達はお返しします」と伝えて帰ったんだけど――。
後日、王妃と姫殿下は幽閉。王太子だった彼は位を剥奪され、更に別の塔に幽閉が決まったそうだ。
そこで側妃が王妃の座につく事になり、ノヴァ様の友人である第二王子が王太子に指名されることになるのは――もう少し後の話。
333
あなたにおすすめの小説
妹が聖女に選ばれました。姉が闇魔法使いだと周囲に知られない方が良いと思って家を出たのに、何故か王子様が追いかけて来ます。
向原 行人
ファンタジー
私、アルマには二つ下の可愛い妹がいます。
幼い頃から要領の良い妹は聖女に選ばれ、王子様と婚約したので……私は遠く離れた地で、大好きな魔法の研究に専念したいと思います。
最近は異空間へ自由に物を出し入れしたり、部分的に時間を戻したり出来るようになったんです!
勿論、この魔法の効果は街の皆さんにも活用を……いえ、無限に収納出来るので、安い時に小麦を買っていただけで、先見の明とかはありませんし、怪我をされた箇所の時間を戻しただけなので、治癒魔法とは違います。
だから私は聖女ではなくて、妹が……って、どうして王子様がこの地に来ているんですかっ!?
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約破棄で追放されて、幸せな日々を過ごす。……え? 私が世界に一人しか居ない水の聖女? あ、今更泣きつかれても、知りませんけど?
向原 行人
ファンタジー
第三王子が趣味で行っている冒険のパーティに所属するマッパー兼食事係の私、アニエスは突然パーティを追放されてしまった。
というのも、新しい食事係の少女をスカウトしたそうで、水魔法しか使えない私とは違い、複数の魔法が使えるのだとか。
私も、好きでもない王子から勝手に婚約者呼ばわりされていたし、追放されたのはありがたいかも。
だけど私が唯一使える水魔法が、実は「飲むと数時間の間、能力を倍増する」効果が得られる神水だったらしく、その効果を失った王子のパーティは、一気に転落していく。
戻ってきて欲しいって言われても、既にモフモフ妖狐や、新しい仲間たちと幸せな日々を過ごしてますから。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
婚約者を奪った妹と縁を切り、辺境領を継いだら勇者一行がついてきました
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない
あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる