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89 国王陛下も大慌て!? レジェンドモンスターの追加に恐怖で慄く。
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「じゃあユリは今日休憩室で寝て居て貰おうか」
「それが良いですね」
「うーん……申し訳ないです」
そう言ってエンジュさんに抱きかかえられ休憩室で丸一日寝ることになったのは言う間でもなく、帰宅して寝室に入ってからは念話会話がレンジェント達で盛り上がっており、私も途中途中会話に参加しながらいたのだけれど――。
『正直言うと、レジェンドモンスターが四匹いる時点で人間はいらんな』
『じゃが、参加していると言うのが人間にとっては大きなメリットなのじゃよ』
『人間とは些か理解しがたい生き物だな』
『デモ マモノノ ソザイ ヒロッテクレルカラ タスカルヨネ』
『マモノソザイッテ イロイロ ニンゲン ツカウンデショ?』
『そうですね、ユニコーンやバイルコーンなんかは店では多く使いますし』
『ただ、大型のダンジョンになるとトラップが多すぎるのが難点じゃな』
『落とし穴に壁が迫って着たり岩が落ちて来たり……我らが居なければ人間の死傷者は計り知れんな』
『そう言う意味合いでもレジェンドに恩があると思って貰わねばこっちもやりづらい。そもそも生活も厄介じゃ。諦めて突き進むしかあるまい』
その後、今日幾つの大型ダンジョンを潰したのか聞いたら、ハクたちが来てからかなり進んだらしく、後数日で残す物は残して制覇できそうだという事だった。
ただ、問題は城の跡地にあるダンジョンと金鉱山らしく、城の跡地にあるダンジョンと金鉱山はドラゴン系の魔物がかなり多くて厄介なのだとか。
ただ、ドラゴン系は何でも素材に出来る為、アイテムボックス持ちはドラゴン素材を持って帰る気満々らしいが、こちらはレジェンドモンスターモンスターのアイテムボックス。「イッパイ モッテカエルネ♪」と言っていたので、沢山持って帰る気なんだろう。
『主ヘノ ミツギモノ タクサンタクサン モッテカエラナキャ♪』
『ソウダネ ユリ キットヨロコブネ!』
『じゃが、ユリはドラゴン素材は使わんじゃろう?』
『ならば、ドラゴンの卵があれば持って帰ろうぞ。ユリに孵化させて貰おう』
『それは名案じゃ!!』
『何を言ってるです。ドラゴンなんて飼いませんよ!!』
思わぬ言葉に激しく突っ込みを入れたけれど、レジェンドモンスター達は【ドラゴン使役したいのう】と、フェアリードラゴンの癖にお爺ちゃん何を言ってるんです?
『せめて各自、自分の奥さんになるようなのを連れて帰ってきてくださいよ』
『ワシの嫁なぁ……フェアリードラゴンのメスは気が強くてのう……』
『ホムラよ、それで一生独身と言うのも……』
『それを言うならハクこそ嫁をだな?』
『一人が気楽なのだ!』
『それを言うたらワシもじゃわい!』
『ボクタチ ブンレツスルシネ』
『ブンレツ シチャウモノネ♪』
『スライムが一番平和ね……増える時は凄く増えるんだろうけど』
と、お爺ちゃんとハクの言い争いに平和なスライムたち……嗚呼、私もそろそろ寝よう。
そう伝えると念話は終わり、後はグッスリ眠りについた翌日、陛下から呼び出しをくらった。言う間でもなくレジェンドモンスターモンスターが増えたという報告があったのだろう。
朝のミューティング中に「急いでお城にて御説明をとの事です」と言われ、今回はドマと一緒にお城に向かいトロン君に案内されながら途中から違う人に代わり執務室へと案内された。
「ユリ殿! 待っていたぞ! 大変なのだ! レ、レジェンドモンスターが更に増えてホムラ様達と!!」
「落ち着いて下さい。私の従魔です」
「また勝手に増やしおってからに――!!」
「違います!! 契約の押し売りにあったんです!!」
「俺も見てました。正に契約の押し売りでした」
「本当に、本当に、本当に大丈夫なんだな!? 誰がレジェンドモンスター達の長だ!」
「多分お爺ちゃんかと」
「ホムラ様か……ならば安心だな」
そう言ってやっと落ち着きを取り戻した陛下。
一気にやつれた感があるけど大丈夫ですか?
「ここ最近、鉄の国サカマル帝国からも煩いくらいにしつこくユリ殿を渡せと言ってくるし、毎回レジェンド様が許していないと返答を返すのだが聞く耳すら持ち合わせていないらしい。その上ギルド長達は鉄の国サカマル帝国への輸出を全てストップ……しかもそれはノシュマン王国のギルドも同じだと言う。お陰でアレアレが足りない、コレコレが来てないと要求ばかり大きくなり……最後は戦争を仕掛けるぞとまで言って来ておってな」
「良いのでは? お爺ちゃんたちやる気満々ですよ?」
「う、うーむ」
「ヤッチャウゾー?」
と、タキちゃんまで言い出すと陛下は「レジェンド様がいる国に戦争を仕掛けても、負けるとは思わないのだろうか」と少し困惑気味だ。
そこで「多分上に頭のいい人が居ないのでは?」と言うと納得されたようで、暫く静観を続けると言う事になった。
無論静観を貫いているのはノシュマン王国もだそうで、全く取り合っていないのだと言う。
やけに強気だと思っていたらしく、その答えが「ブンレツデキルカラネー」と言うタキちゃんの言葉で理解したらしい。
「ありとあらゆる物資がストップしている現状と、国に鉄の国サカマル帝国の船が一隻も入れない状態。流石のかの帝国も船すら入国できないのを知ると驚いていてな」
「でしょうね」
「略奪したいのか大きな貨物船で来た事もあったが、船を停泊させることも出来なかった為帰って行ったが……ギルド長達に聞くと今後も続けると言う事だった」
「かの帝国からの難民は?」
「少しずつだが来ているな。ダリルシェイドの外に難民キャンプを作っているが、殆どが女性か母子家庭か父子家庭ばかりだった」
「女性か母子家庭か父子家庭」
ミモザさんやラフィとカシュールさんみたいな家族が避難して来ていると言う事かしら?
そんな事を思いつつも、陛下は更に言葉を続けた。
「彼らは国に帰るつもりはないと言っている。その為わが国でも受け入れるかどうか検討している所だ」
「国に帰るつもりがない理由をお聞かせ貰っても?」
「あの国特有の、男尊女卑を受け入れられないと言う者たちが9割だな」
「その方々は受け入れていい気がしますが」
「今ノシュマン王国と最終調整に入った所だ」
「それは良かったです」
「ユリ殿の所では彫刻師と箱庭師を雇っているのだったな。良ければ彫刻師と箱庭師がいたら雇って貰えないだろうか」
「それは構いませんよ」
「ありがたい……よろしく頼む」
「シカタナイネー ニンズウダケハ マエモッテ オシエテネ」
「無論そうさせて頂きます」
こうして取り敢えず彫刻師が居たら家で雇うと言う事は決まったけれど、かなり男尊女卑を嫌っている国民もいたんだなと驚いた。
女性が多いと言う話だが、男性でも妻を道具のように扱われるのが嫌だと言う人もいるのだろう。
昔で言う「嫁にきたなら両親の死に顔は見れないと思え!」みたいな考えなんだろうか。
元の世界では今でもそう言う考えありそうな気はするけど。
「まぁ、嫁いだ以上道具……って考えの家は、たまにあるものね」
「ソンナセカイ ヤダナー コワシタイナー バチンバチンッテ」
「本当にねー」
私の友達でも、女の子ばかり産んだ友達は「こんなに娘ばかり産んで」と義母に言われたり、長男を産んで一安心かと思えば「女の子じゃないなんて可哀そう」等と言われたりと、家庭によって色々あるらしい。
私はそう言う男女関係とは無縁に生きて来たけど、エンジュの家族なら、どっちでも凄く喜んでくれそうでホッとする。
そう言う意味では、幸運なのかもしれないな~と思いつつ城を後にしたのだけど、ドマは私がぼんやりしていたので気になっていたらしい。
「あの、姉様……どうかなさいましたか?」
「ん?」
「男尊女卑の話を聞いてから余り元気が無さそうでしたので」
「ん――。遠い友人たちは元気かなと、そう思っただけよ」
――結局、妹もどうなったのか分からない。
無事でいてくれればそれでいいけれど。
一つの可能性として、あの祭りの際後ろの屋台で変な臭いがして、爆発音みたいな音がした所で私はこの世界にいた。
つまり、私は既にあちらの世界では死んでいるのでないだろうか……。
だとしたら、妹がいないと言う事は生きている……と言う事にもなる。
考えても仕方ない事だけど、もしそうであるのなら、妹が無事に生きているのなら――それに越したことはないのだ。
それにしても本当に元シャース王国の英雄召喚はクソだったわ。
そんな悪態を心でつきつつ二号店へと帰りつき、午後は女性のお客様の悩みを聞きつつアイテムを手渡し、膏血契約を進めた数日後――。
「それが良いですね」
「うーん……申し訳ないです」
そう言ってエンジュさんに抱きかかえられ休憩室で丸一日寝ることになったのは言う間でもなく、帰宅して寝室に入ってからは念話会話がレンジェント達で盛り上がっており、私も途中途中会話に参加しながらいたのだけれど――。
『正直言うと、レジェンドモンスターが四匹いる時点で人間はいらんな』
『じゃが、参加していると言うのが人間にとっては大きなメリットなのじゃよ』
『人間とは些か理解しがたい生き物だな』
『デモ マモノノ ソザイ ヒロッテクレルカラ タスカルヨネ』
『マモノソザイッテ イロイロ ニンゲン ツカウンデショ?』
『そうですね、ユニコーンやバイルコーンなんかは店では多く使いますし』
『ただ、大型のダンジョンになるとトラップが多すぎるのが難点じゃな』
『落とし穴に壁が迫って着たり岩が落ちて来たり……我らが居なければ人間の死傷者は計り知れんな』
『そう言う意味合いでもレジェンドに恩があると思って貰わねばこっちもやりづらい。そもそも生活も厄介じゃ。諦めて突き進むしかあるまい』
その後、今日幾つの大型ダンジョンを潰したのか聞いたら、ハクたちが来てからかなり進んだらしく、後数日で残す物は残して制覇できそうだという事だった。
ただ、問題は城の跡地にあるダンジョンと金鉱山らしく、城の跡地にあるダンジョンと金鉱山はドラゴン系の魔物がかなり多くて厄介なのだとか。
ただ、ドラゴン系は何でも素材に出来る為、アイテムボックス持ちはドラゴン素材を持って帰る気満々らしいが、こちらはレジェンドモンスターモンスターのアイテムボックス。「イッパイ モッテカエルネ♪」と言っていたので、沢山持って帰る気なんだろう。
『主ヘノ ミツギモノ タクサンタクサン モッテカエラナキャ♪』
『ソウダネ ユリ キットヨロコブネ!』
『じゃが、ユリはドラゴン素材は使わんじゃろう?』
『ならば、ドラゴンの卵があれば持って帰ろうぞ。ユリに孵化させて貰おう』
『それは名案じゃ!!』
『何を言ってるです。ドラゴンなんて飼いませんよ!!』
思わぬ言葉に激しく突っ込みを入れたけれど、レジェンドモンスター達は【ドラゴン使役したいのう】と、フェアリードラゴンの癖にお爺ちゃん何を言ってるんです?
『せめて各自、自分の奥さんになるようなのを連れて帰ってきてくださいよ』
『ワシの嫁なぁ……フェアリードラゴンのメスは気が強くてのう……』
『ホムラよ、それで一生独身と言うのも……』
『それを言うならハクこそ嫁をだな?』
『一人が気楽なのだ!』
『それを言うたらワシもじゃわい!』
『ボクタチ ブンレツスルシネ』
『ブンレツ シチャウモノネ♪』
『スライムが一番平和ね……増える時は凄く増えるんだろうけど』
と、お爺ちゃんとハクの言い争いに平和なスライムたち……嗚呼、私もそろそろ寝よう。
そう伝えると念話は終わり、後はグッスリ眠りについた翌日、陛下から呼び出しをくらった。言う間でもなくレジェンドモンスターモンスターが増えたという報告があったのだろう。
朝のミューティング中に「急いでお城にて御説明をとの事です」と言われ、今回はドマと一緒にお城に向かいトロン君に案内されながら途中から違う人に代わり執務室へと案内された。
「ユリ殿! 待っていたぞ! 大変なのだ! レ、レジェンドモンスターが更に増えてホムラ様達と!!」
「落ち着いて下さい。私の従魔です」
「また勝手に増やしおってからに――!!」
「違います!! 契約の押し売りにあったんです!!」
「俺も見てました。正に契約の押し売りでした」
「本当に、本当に、本当に大丈夫なんだな!? 誰がレジェンドモンスター達の長だ!」
「多分お爺ちゃんかと」
「ホムラ様か……ならば安心だな」
そう言ってやっと落ち着きを取り戻した陛下。
一気にやつれた感があるけど大丈夫ですか?
「ここ最近、鉄の国サカマル帝国からも煩いくらいにしつこくユリ殿を渡せと言ってくるし、毎回レジェンド様が許していないと返答を返すのだが聞く耳すら持ち合わせていないらしい。その上ギルド長達は鉄の国サカマル帝国への輸出を全てストップ……しかもそれはノシュマン王国のギルドも同じだと言う。お陰でアレアレが足りない、コレコレが来てないと要求ばかり大きくなり……最後は戦争を仕掛けるぞとまで言って来ておってな」
「良いのでは? お爺ちゃんたちやる気満々ですよ?」
「う、うーむ」
「ヤッチャウゾー?」
と、タキちゃんまで言い出すと陛下は「レジェンド様がいる国に戦争を仕掛けても、負けるとは思わないのだろうか」と少し困惑気味だ。
そこで「多分上に頭のいい人が居ないのでは?」と言うと納得されたようで、暫く静観を続けると言う事になった。
無論静観を貫いているのはノシュマン王国もだそうで、全く取り合っていないのだと言う。
やけに強気だと思っていたらしく、その答えが「ブンレツデキルカラネー」と言うタキちゃんの言葉で理解したらしい。
「ありとあらゆる物資がストップしている現状と、国に鉄の国サカマル帝国の船が一隻も入れない状態。流石のかの帝国も船すら入国できないのを知ると驚いていてな」
「でしょうね」
「略奪したいのか大きな貨物船で来た事もあったが、船を停泊させることも出来なかった為帰って行ったが……ギルド長達に聞くと今後も続けると言う事だった」
「かの帝国からの難民は?」
「少しずつだが来ているな。ダリルシェイドの外に難民キャンプを作っているが、殆どが女性か母子家庭か父子家庭ばかりだった」
「女性か母子家庭か父子家庭」
ミモザさんやラフィとカシュールさんみたいな家族が避難して来ていると言う事かしら?
そんな事を思いつつも、陛下は更に言葉を続けた。
「彼らは国に帰るつもりはないと言っている。その為わが国でも受け入れるかどうか検討している所だ」
「国に帰るつもりがない理由をお聞かせ貰っても?」
「あの国特有の、男尊女卑を受け入れられないと言う者たちが9割だな」
「その方々は受け入れていい気がしますが」
「今ノシュマン王国と最終調整に入った所だ」
「それは良かったです」
「ユリ殿の所では彫刻師と箱庭師を雇っているのだったな。良ければ彫刻師と箱庭師がいたら雇って貰えないだろうか」
「それは構いませんよ」
「ありがたい……よろしく頼む」
「シカタナイネー ニンズウダケハ マエモッテ オシエテネ」
「無論そうさせて頂きます」
こうして取り敢えず彫刻師が居たら家で雇うと言う事は決まったけれど、かなり男尊女卑を嫌っている国民もいたんだなと驚いた。
女性が多いと言う話だが、男性でも妻を道具のように扱われるのが嫌だと言う人もいるのだろう。
昔で言う「嫁にきたなら両親の死に顔は見れないと思え!」みたいな考えなんだろうか。
元の世界では今でもそう言う考えありそうな気はするけど。
「まぁ、嫁いだ以上道具……って考えの家は、たまにあるものね」
「ソンナセカイ ヤダナー コワシタイナー バチンバチンッテ」
「本当にねー」
私の友達でも、女の子ばかり産んだ友達は「こんなに娘ばかり産んで」と義母に言われたり、長男を産んで一安心かと思えば「女の子じゃないなんて可哀そう」等と言われたりと、家庭によって色々あるらしい。
私はそう言う男女関係とは無縁に生きて来たけど、エンジュの家族なら、どっちでも凄く喜んでくれそうでホッとする。
そう言う意味では、幸運なのかもしれないな~と思いつつ城を後にしたのだけど、ドマは私がぼんやりしていたので気になっていたらしい。
「あの、姉様……どうかなさいましたか?」
「ん?」
「男尊女卑の話を聞いてから余り元気が無さそうでしたので」
「ん――。遠い友人たちは元気かなと、そう思っただけよ」
――結局、妹もどうなったのか分からない。
無事でいてくれればそれでいいけれど。
一つの可能性として、あの祭りの際後ろの屋台で変な臭いがして、爆発音みたいな音がした所で私はこの世界にいた。
つまり、私は既にあちらの世界では死んでいるのでないだろうか……。
だとしたら、妹がいないと言う事は生きている……と言う事にもなる。
考えても仕方ない事だけど、もしそうであるのなら、妹が無事に生きているのなら――それに越したことはないのだ。
それにしても本当に元シャース王国の英雄召喚はクソだったわ。
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