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学園生活は大変だった。
周りは貴族ばかり。平民はほんの一部だけ。ましてや、孤児院出身は私一人だった。
だから、陰で馬鹿にされることは常だった。
指定の制服に野暮ったい髪型。前髪も目が隠れるかどうかというくらいの長さ。もしもの為に眼鏡は準備していた。
目立たないようにした姿は、余計目立っていた。
ただ、孤児院出身というのもあり、関わりを持とうとする人はいなかった。
寮に入ったものの、一階の隅にある世話係用の狭い質素な部屋が充てがわれた。
みっちりと授業が入っている為、街にバイトにも行けない。私は学園長先生に掛け合い、学園内にある食堂の皿洗いのバイトをさせてもらう事にした。賄い付きだった。
多少の奨学金が出ているとはいえ、贅沢はできない。身の回りの出費ぐらいは自分で稼がなくてはならない。
その為、賄い付きはありがたかった。
パンに残った具を挟んでもらえるだけのものだった。残り物がなければパンだけ。
それでも、助かった。パンが余れば朝ごはんにもらった。
孤児院の子供たちの為にも無駄なお金は使いたくなかったからー。なのに、毎月送金がきた。
大丈夫だと、手紙を送ってもだ。
申し訳なかった。
夏の長期休暇に入ると、孤児院には帰らずに街に行き、朝は食堂の掃除と食堂の下準備のバイト、それが終わるとパン屋の売子のバイト、夜は帰省していない学生の為に開いている学園内の食堂の皿洗いをした。
帰る費用が勿体なかったのと、孤児院にはお金を送金、これからの為に貯金するために働いたのだった。
夏休みが終わり、新学期が始まってしばらくしたころから、私に声をかけてくる人が現れた。
この国の第一王子だった。
綺麗な金の髪に青い虹彩の中に金の瞳孔をしていた。王族特有の不思議な色合いだ。誰もが一目で王族と分かる。
次の王位につく第一継承権を持つ、オブライド王子殿下である。
正直近づきたくなかった。でも、平民でも底辺にいる私には拒否する事はできなかった。
彼は取り巻きである、ラック様、カイン様と共に近づいてくると、あれこれと言ってきた。
「セシリア。平民がこんなところで何を学ぶつもりだい?」
興味本意だったのだと思う。
平民で、孤児院出身が珍しかったのだと。
お三人とも、婚約者がいた。いずれも侯爵家の御令嬢だ。
現在、殿下に見合う公爵家の御令嬢はいないらしい。
オブライド王子殿下の婚約者である、イザベラ様はとても聡明な方だと聞いていた。
でも、身の丈に合わない付き合いは、反感を買うもので、ラック様やカイン様の婚約者たちからネチネチと嫌味を言われるようになっていった。
イザベラ様も、冷静ながらもどこか人を見下したように私を見てきた。
「わかっていますかしら?殿下に声をかけられたからと、いい気にならないことよ。
常識を教えてくれる人もいない平民ですから貴族のマナーを知らないのでしょう。わたくしが直々に教えて差し上げますわ。婚約者のいる男性に無闇に近づくものではありませんわよ」
「・・・申し訳ありません」
私は近づいてきて欲しくないのだが、そうも言えなかった。
言えば、「オブライド王子殿下がそんなことがするわけはありませんわ」とか騒ぎ立てるのがわかっていた。
だから、素直に謝るしかなかった。
周りは貴族ばかり。平民はほんの一部だけ。ましてや、孤児院出身は私一人だった。
だから、陰で馬鹿にされることは常だった。
指定の制服に野暮ったい髪型。前髪も目が隠れるかどうかというくらいの長さ。もしもの為に眼鏡は準備していた。
目立たないようにした姿は、余計目立っていた。
ただ、孤児院出身というのもあり、関わりを持とうとする人はいなかった。
寮に入ったものの、一階の隅にある世話係用の狭い質素な部屋が充てがわれた。
みっちりと授業が入っている為、街にバイトにも行けない。私は学園長先生に掛け合い、学園内にある食堂の皿洗いのバイトをさせてもらう事にした。賄い付きだった。
多少の奨学金が出ているとはいえ、贅沢はできない。身の回りの出費ぐらいは自分で稼がなくてはならない。
その為、賄い付きはありがたかった。
パンに残った具を挟んでもらえるだけのものだった。残り物がなければパンだけ。
それでも、助かった。パンが余れば朝ごはんにもらった。
孤児院の子供たちの為にも無駄なお金は使いたくなかったからー。なのに、毎月送金がきた。
大丈夫だと、手紙を送ってもだ。
申し訳なかった。
夏の長期休暇に入ると、孤児院には帰らずに街に行き、朝は食堂の掃除と食堂の下準備のバイト、それが終わるとパン屋の売子のバイト、夜は帰省していない学生の為に開いている学園内の食堂の皿洗いをした。
帰る費用が勿体なかったのと、孤児院にはお金を送金、これからの為に貯金するために働いたのだった。
夏休みが終わり、新学期が始まってしばらくしたころから、私に声をかけてくる人が現れた。
この国の第一王子だった。
綺麗な金の髪に青い虹彩の中に金の瞳孔をしていた。王族特有の不思議な色合いだ。誰もが一目で王族と分かる。
次の王位につく第一継承権を持つ、オブライド王子殿下である。
正直近づきたくなかった。でも、平民でも底辺にいる私には拒否する事はできなかった。
彼は取り巻きである、ラック様、カイン様と共に近づいてくると、あれこれと言ってきた。
「セシリア。平民がこんなところで何を学ぶつもりだい?」
興味本意だったのだと思う。
平民で、孤児院出身が珍しかったのだと。
お三人とも、婚約者がいた。いずれも侯爵家の御令嬢だ。
現在、殿下に見合う公爵家の御令嬢はいないらしい。
オブライド王子殿下の婚約者である、イザベラ様はとても聡明な方だと聞いていた。
でも、身の丈に合わない付き合いは、反感を買うもので、ラック様やカイン様の婚約者たちからネチネチと嫌味を言われるようになっていった。
イザベラ様も、冷静ながらもどこか人を見下したように私を見てきた。
「わかっていますかしら?殿下に声をかけられたからと、いい気にならないことよ。
常識を教えてくれる人もいない平民ですから貴族のマナーを知らないのでしょう。わたくしが直々に教えて差し上げますわ。婚約者のいる男性に無闇に近づくものではありませんわよ」
「・・・申し訳ありません」
私は近づいてきて欲しくないのだが、そうも言えなかった。
言えば、「オブライド王子殿下がそんなことがするわけはありませんわ」とか騒ぎ立てるのがわかっていた。
だから、素直に謝るしかなかった。
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