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わたしが学園初日から泣いたこともあってか、過保護すぎるおじいちゃんとお父さんは、学園に抜き打ち参観に来た。
わたしに内緒でコソコソきたらしいが、男二人が揃ってくれば目立つだろうに。
当然学園長から丁重な追い出される様子を偶然見てしまい、呆れてしまった。
しかも目まであってしまった。
助けを求める子犬のような二組の眼差し。つい知らないふりをしてしまったのは仕方ないと思ってもらいたい。はっきり言って恥ずかしかった。
もちろん帰ればマザーの小言が待っていたのはいうまでない。
だが、ロイまで学園に来たのだ。
ロイの方が一枚上手のようで、『学園の様子を見るのも皇帝の仕事だからね』と言っていた。
皇帝が来ては、勉強どころではなくなってしまった。学園全体が騒がしくなるばかりだった。しかも、わたしにわざわざ近づいて話しかけるものだから、目立ってしまった。
「周りへの牽制ね」
イザベラ様の小さな囁きにどう反応を返せばいいのかわからなかった。
皇帝陛下に好意を持つ高位貴族の女性にやっかみを買うこともあったが、なぜか大半の人は皇帝陛下を応援しているようだった。
「皇帝陛下方皇族は一途な方が多いのよ。生涯ただ一人に決めるのよね。異例なのは前皇帝陛下と他数名くらいかしら?その場合は国が荒れる傾向みたいよ。一途な皇帝陛下は国も安定するのよね」
「それもあるから、その時々に語られる皇帝陛下の恋愛物語りには憧れるのよ。セシリア様もぜひにお読みになって。私のおすすめは『クォール陛下の恋路』ですわ」
「あら、私は『オルトリク陛下の囁きの日々』ですわ」
親しくなった友人たちがそれぞれ自分の好きな皇帝恋話の本を勧めくれた。
あの話がいいだの、この場面がいいだのと盛り上がる。
そんな話をしながらもわたしを見てきた。
「でも、やっぱり気になるのロイド様よね~」
「幼い頃にあった子を思い続けるなんて」
「それが「「「セシリア様だなんて~」」」」
声を揃えないでくださいっ!!
明るい声が上がる。
「ロイド様を応援しますわ」
「セシリア様ならありですわ!」
「ロイド陛下を想う方は幾人もいますけど、ロイド陛下のあの眼差しを見れば、ねぇ」
「ロイド陛下の想いはセシリア様にしか向けられてませんわ」
「後世の話に残りたくありませんっ!」
どんな話が語られるか想像したくない。
話に鰭やしっぽどころか、手足や角まで生えかねない。
噂好きの女の子を侮ってはいけないと思った。
あれから、わたしは自分を偽るのをやめた。
イザベラ様にも正直に話をした。
眼鏡をとり、本来の瞳を見せた。
わたしの瞳を見て、言葉を失っていた。驚いていた。
母さんのことを知ると興奮していた。そして納得もしてくれた。
「どおりで、頑なまでに殿下を毛嫌いしていたわけね。無理していた理由もわかったわ。まさか、あなたのお母様がエリザ様なんて・・・。
どうしてもっと早く教えてくれませんでしたの~」
と、頬を膨らませていた。
イザベラ様とはもっと親しくなった。
こうしてみんなと話していても、隣にはイザベラ様がいつもいた。
こんな生活が送れるようになるとは思わなかった。楽しい日々。
自分に余裕も出てきたのだった。
学ぶことも楽しい。
だから、そろそろ次の段階に進むべきなのだろう。
わたしは自分を見つめ直した。
わたしに内緒でコソコソきたらしいが、男二人が揃ってくれば目立つだろうに。
当然学園長から丁重な追い出される様子を偶然見てしまい、呆れてしまった。
しかも目まであってしまった。
助けを求める子犬のような二組の眼差し。つい知らないふりをしてしまったのは仕方ないと思ってもらいたい。はっきり言って恥ずかしかった。
もちろん帰ればマザーの小言が待っていたのはいうまでない。
だが、ロイまで学園に来たのだ。
ロイの方が一枚上手のようで、『学園の様子を見るのも皇帝の仕事だからね』と言っていた。
皇帝が来ては、勉強どころではなくなってしまった。学園全体が騒がしくなるばかりだった。しかも、わたしにわざわざ近づいて話しかけるものだから、目立ってしまった。
「周りへの牽制ね」
イザベラ様の小さな囁きにどう反応を返せばいいのかわからなかった。
皇帝陛下に好意を持つ高位貴族の女性にやっかみを買うこともあったが、なぜか大半の人は皇帝陛下を応援しているようだった。
「皇帝陛下方皇族は一途な方が多いのよ。生涯ただ一人に決めるのよね。異例なのは前皇帝陛下と他数名くらいかしら?その場合は国が荒れる傾向みたいよ。一途な皇帝陛下は国も安定するのよね」
「それもあるから、その時々に語られる皇帝陛下の恋愛物語りには憧れるのよ。セシリア様もぜひにお読みになって。私のおすすめは『クォール陛下の恋路』ですわ」
「あら、私は『オルトリク陛下の囁きの日々』ですわ」
親しくなった友人たちがそれぞれ自分の好きな皇帝恋話の本を勧めくれた。
あの話がいいだの、この場面がいいだのと盛り上がる。
そんな話をしながらもわたしを見てきた。
「でも、やっぱり気になるのロイド様よね~」
「幼い頃にあった子を思い続けるなんて」
「それが「「「セシリア様だなんて~」」」」
声を揃えないでくださいっ!!
明るい声が上がる。
「ロイド様を応援しますわ」
「セシリア様ならありですわ!」
「ロイド陛下を想う方は幾人もいますけど、ロイド陛下のあの眼差しを見れば、ねぇ」
「ロイド陛下の想いはセシリア様にしか向けられてませんわ」
「後世の話に残りたくありませんっ!」
どんな話が語られるか想像したくない。
話に鰭やしっぽどころか、手足や角まで生えかねない。
噂好きの女の子を侮ってはいけないと思った。
あれから、わたしは自分を偽るのをやめた。
イザベラ様にも正直に話をした。
眼鏡をとり、本来の瞳を見せた。
わたしの瞳を見て、言葉を失っていた。驚いていた。
母さんのことを知ると興奮していた。そして納得もしてくれた。
「どおりで、頑なまでに殿下を毛嫌いしていたわけね。無理していた理由もわかったわ。まさか、あなたのお母様がエリザ様なんて・・・。
どうしてもっと早く教えてくれませんでしたの~」
と、頬を膨らませていた。
イザベラ様とはもっと親しくなった。
こうしてみんなと話していても、隣にはイザベラ様がいつもいた。
こんな生活が送れるようになるとは思わなかった。楽しい日々。
自分に余裕も出てきたのだった。
学ぶことも楽しい。
だから、そろそろ次の段階に進むべきなのだろう。
わたしは自分を見つめ直した。
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