49 / 71
那須隼人5
集中した時
しおりを挟む
「さすがにお家の中には入れない?」
葵が訊くと、高梨は申し訳なさそうに首を振った。
「うん、そればっかりはどうしようもないな」
「でもなんだか、調べるべきなのは家の中じゃないような気がするんです」
隼人はそう言って、窓の外へ視線を向けた。
ファインダー越しに見た森は、向かいの家の敷地だけでは収まりきらない広がりがあった。両隣の家々を含めても足りない。
森全体が重要であるのはもちろんだが、直感的に、その中に特別に『何か』がある場所が存在するように思えた。
『六守谷の信仰』には、村の刈り入れを行う前に、初穂の焼き米を「ドタの森」にある盛り土の塚の石造仏に供えていたと書かれていた。
その塚がどこにあったのか、今となっては誰にも分からない。
しかし、丁寧にファインダーを覗いていけば、もしかしたら何かが見つかるのではないか。そんな淡い期待が隼人の中にあった。
「だけどさ、本当にカメラのレンズを通すだけで、そんな森が見えるもんなのか? 隼人に霊感があるとかじゃなく?」
高梨は隼人の考えを読んだわけでもないだろうに、あごに手を当てて興味津々な様子で言った。
「オレに霊感なんてないよ。たしか高梨の知り合いも、この町で写真を撮って、変なものが写ったって話してたろ」
「同僚の知り合いな。……ああ、そういえば、そんなこともあったな。じゃあオレにも見えるのか? そのカメラを通せばさ」
「見てみるか?」
隼人は軽く笑いながら言ったが、内心では断るだろうと思っていた。
気味の悪いものにわざわざ関わりたいと思う人間はそう多くない。
「え、いいのか!?」
意外にも高梨は目を輝かせて、椅子を引きかける。
予想外の反応に、隼人はわずかに戸惑いながらも頷いた。
「あ……ああ。これでお前にも森が見えたら、カメラのせいってことがはっきりするしな」
そう言いながら、足元のカメラバッグを引き寄せて中身を取り出す。
レンズキャップを外し、電源を入れて、設定をオートに切り替えると、隼人は立ち上がった。
高梨も素早くそれに続いた。
「葵さん、ちょっと外に出ますね」
「はい。でも気をつけて」
葵は手を止めて振り向いた。いつものような柔らかな笑みを浮かべていたが、その瞳の奥には、どこか緊張の色があった。
外に出ると、午後の陽射しは先ほどよりも傾き、町全体がほんのりとした琥珀色に染まっていた。
入居者がいないので当然だが、向かいの家はしんと静まりかえっている。庭先の風にも揺れない黒ずんだ芝からは生命力が感じられない。
「雑草が伸びたりはしてないんだな」
ふと気付いた事を、隼人は口にした。
「言われてみれば、確かに。普通は人が住まなくなったら庭なんてすぐジャングル状態になるのにな」
高梨も小声で同意した。
何か雑草が伸びない理由があるのだろうか。
隼人はカメラのファインダーを覗き、レンズの倍率を調整して画角を広げる。
そして高梨にカメラを手渡した。
「ほら、これ。落とさないように、ストラップ首にかけてくれ」
「了解。えっと、こうか?」
高梨が慣れない手つきでファインダーを覗く。
「そのまま見ればいい。シャッターを押してもいいけど、無理に撮らなくてもいい」
「……ただ家が見えてるだけだな」
「そういえば、ただファインダーを覗いただけで森が見えるわけじゃなかったかも。森が見える時は、写真を撮ろうっていう気持ちで集中していたような気がするな……」
無言で頷いて高梨はカメラを構え直す。
「やっぱり何も変わったもんは……ん?」
しばらく無言だった高梨が、わずかに眉をひそめた。
「どうした?」
「いや、今、ちょっとだけ、何か……緑っぽいものが見えたような気がしたけど、気のせいかもしれん。もう一回いいか?」
もう一度ファインダーを覗き込む。
しばらく真剣に見つめたあと、シャッターを押した。
「撮った?」
「ああ。でも……やっぱり、何も写ってないな。気のせいだったか……」
落胆したようにカメラを返してくる高梨。
隼人はそれを受け取り、代わりに自分でレンズを構える。
半ば条件反射のように、建物のラインや、主題となる物の位置など、空間の配置を決める。
それから、この写真を見るであろう人に何を見てもらいたいかを模索しつつ、レンズで切り取られた景色に集中する。
そして、それが見えた。
家の構造に重なるように、風に揺れる木々の影。
はっきりと輪郭を持ち、そこに存在することが当然であるかのように存在していた。
隼人は無言でシャッターを切り、再生画面に映し出された写真を確認する。
そしてカメラを、高梨に手渡した。
「見てくれ」
撮った写真を液晶画面に表示させてから、カメラを高梨に渡す。
「うおっ、これが森か!? 確かに写ってるぞ」
「やっぱり写真を撮ろうと集中した時にだけ見えるようだな」
「KUUKI」店内に戻ると、カウンター越しに、香ばしいコーヒーの香りが漂ってきた。
二人が戻るタイミングを待って葵はコーヒーを淹れてくれたらしい。
カウンターの外に回って、トレーに載せたコーヒーカップを隼人と高梨に出すと、葵は興味津々といった様子で口を開いた。
「どうでした、森は写りました?」
「うん、オレが撮ってもダメだったけど、隼人が撮った写真にはしっかりと写ってたよ」
残念そうに高梨が言いながら、熱いコーヒーに口をつけた。
「ホントですか!?」
葵の目がぱっと見開かれ、隼人の顔をのぞき込む。
「あ、うん……」
真正面からの視線に、ドギマギして隼人は思わず目を逸らした。
「もし良かったら、私にも見せてもらえませんか?」
その言葉に、隼人は少し驚いた。
そのふんわりとした佇まいや口調から、色々な物事に――特にこうった非現実的なものには一定の距離を置くタイプだと思っていた。
けれど今、好奇心を隠そうとしない彼女の様子を目にして、その認識を改めていた。
もしかすると美月の悩みの相談にも、思っていたよりも深く、親身になっていたのかもしれない。
しかし、即答することはできなかった。
森の写真を見せることは気が進まなかった。そうする事で彼女を巻き込んでしまうような気がした。
たまに立ち寄るだけの高梨とは違い、葵はこの店で、向かいの家を視界に入れながら毎日を過ごすのだ。
そこにあるはずのない物を視てしまうということが、彼女の生活や心にどんな影を落とすのか、想像がつかなかった。
「うーん、どうかな。不気味なものではないんですけど、ぜったいに害がないとも言い切れないし……」
「ちょっと待て。オレは害があっても良かったのか」
高梨が口を挟み、茶化すように言った。
「いや、高梨も本当に見たがるとは思ってなかったからさ。なんとなく流れでカメラ渡しちゃったけど、もし祟られたらごめん」
「軽いなあ……」
「分かりました。今はガマンします。でも隼人さんが向かいのお家を調査して、問題ないってはっきりしたら、その時はぜひ見せてください」
「分かりました」
隼人が頷くと、葵はほんの少しだけ安心したように笑った。
高梨が腕時計をちらりと見て、席を立った。
「……そろそろ戻らなくちゃいけない時間だな」
そう言いながら、彼はテーブルに置かれた隼人の分の伝票も手に取り、レジへ向かった。
「取材じゃないんだし、自分で払うよ」
「いいって。ここは奢っとくから、また調査結果を聞かせてくれよ」
葵が訊くと、高梨は申し訳なさそうに首を振った。
「うん、そればっかりはどうしようもないな」
「でもなんだか、調べるべきなのは家の中じゃないような気がするんです」
隼人はそう言って、窓の外へ視線を向けた。
ファインダー越しに見た森は、向かいの家の敷地だけでは収まりきらない広がりがあった。両隣の家々を含めても足りない。
森全体が重要であるのはもちろんだが、直感的に、その中に特別に『何か』がある場所が存在するように思えた。
『六守谷の信仰』には、村の刈り入れを行う前に、初穂の焼き米を「ドタの森」にある盛り土の塚の石造仏に供えていたと書かれていた。
その塚がどこにあったのか、今となっては誰にも分からない。
しかし、丁寧にファインダーを覗いていけば、もしかしたら何かが見つかるのではないか。そんな淡い期待が隼人の中にあった。
「だけどさ、本当にカメラのレンズを通すだけで、そんな森が見えるもんなのか? 隼人に霊感があるとかじゃなく?」
高梨は隼人の考えを読んだわけでもないだろうに、あごに手を当てて興味津々な様子で言った。
「オレに霊感なんてないよ。たしか高梨の知り合いも、この町で写真を撮って、変なものが写ったって話してたろ」
「同僚の知り合いな。……ああ、そういえば、そんなこともあったな。じゃあオレにも見えるのか? そのカメラを通せばさ」
「見てみるか?」
隼人は軽く笑いながら言ったが、内心では断るだろうと思っていた。
気味の悪いものにわざわざ関わりたいと思う人間はそう多くない。
「え、いいのか!?」
意外にも高梨は目を輝かせて、椅子を引きかける。
予想外の反応に、隼人はわずかに戸惑いながらも頷いた。
「あ……ああ。これでお前にも森が見えたら、カメラのせいってことがはっきりするしな」
そう言いながら、足元のカメラバッグを引き寄せて中身を取り出す。
レンズキャップを外し、電源を入れて、設定をオートに切り替えると、隼人は立ち上がった。
高梨も素早くそれに続いた。
「葵さん、ちょっと外に出ますね」
「はい。でも気をつけて」
葵は手を止めて振り向いた。いつものような柔らかな笑みを浮かべていたが、その瞳の奥には、どこか緊張の色があった。
外に出ると、午後の陽射しは先ほどよりも傾き、町全体がほんのりとした琥珀色に染まっていた。
入居者がいないので当然だが、向かいの家はしんと静まりかえっている。庭先の風にも揺れない黒ずんだ芝からは生命力が感じられない。
「雑草が伸びたりはしてないんだな」
ふと気付いた事を、隼人は口にした。
「言われてみれば、確かに。普通は人が住まなくなったら庭なんてすぐジャングル状態になるのにな」
高梨も小声で同意した。
何か雑草が伸びない理由があるのだろうか。
隼人はカメラのファインダーを覗き、レンズの倍率を調整して画角を広げる。
そして高梨にカメラを手渡した。
「ほら、これ。落とさないように、ストラップ首にかけてくれ」
「了解。えっと、こうか?」
高梨が慣れない手つきでファインダーを覗く。
「そのまま見ればいい。シャッターを押してもいいけど、無理に撮らなくてもいい」
「……ただ家が見えてるだけだな」
「そういえば、ただファインダーを覗いただけで森が見えるわけじゃなかったかも。森が見える時は、写真を撮ろうっていう気持ちで集中していたような気がするな……」
無言で頷いて高梨はカメラを構え直す。
「やっぱり何も変わったもんは……ん?」
しばらく無言だった高梨が、わずかに眉をひそめた。
「どうした?」
「いや、今、ちょっとだけ、何か……緑っぽいものが見えたような気がしたけど、気のせいかもしれん。もう一回いいか?」
もう一度ファインダーを覗き込む。
しばらく真剣に見つめたあと、シャッターを押した。
「撮った?」
「ああ。でも……やっぱり、何も写ってないな。気のせいだったか……」
落胆したようにカメラを返してくる高梨。
隼人はそれを受け取り、代わりに自分でレンズを構える。
半ば条件反射のように、建物のラインや、主題となる物の位置など、空間の配置を決める。
それから、この写真を見るであろう人に何を見てもらいたいかを模索しつつ、レンズで切り取られた景色に集中する。
そして、それが見えた。
家の構造に重なるように、風に揺れる木々の影。
はっきりと輪郭を持ち、そこに存在することが当然であるかのように存在していた。
隼人は無言でシャッターを切り、再生画面に映し出された写真を確認する。
そしてカメラを、高梨に手渡した。
「見てくれ」
撮った写真を液晶画面に表示させてから、カメラを高梨に渡す。
「うおっ、これが森か!? 確かに写ってるぞ」
「やっぱり写真を撮ろうと集中した時にだけ見えるようだな」
「KUUKI」店内に戻ると、カウンター越しに、香ばしいコーヒーの香りが漂ってきた。
二人が戻るタイミングを待って葵はコーヒーを淹れてくれたらしい。
カウンターの外に回って、トレーに載せたコーヒーカップを隼人と高梨に出すと、葵は興味津々といった様子で口を開いた。
「どうでした、森は写りました?」
「うん、オレが撮ってもダメだったけど、隼人が撮った写真にはしっかりと写ってたよ」
残念そうに高梨が言いながら、熱いコーヒーに口をつけた。
「ホントですか!?」
葵の目がぱっと見開かれ、隼人の顔をのぞき込む。
「あ、うん……」
真正面からの視線に、ドギマギして隼人は思わず目を逸らした。
「もし良かったら、私にも見せてもらえませんか?」
その言葉に、隼人は少し驚いた。
そのふんわりとした佇まいや口調から、色々な物事に――特にこうった非現実的なものには一定の距離を置くタイプだと思っていた。
けれど今、好奇心を隠そうとしない彼女の様子を目にして、その認識を改めていた。
もしかすると美月の悩みの相談にも、思っていたよりも深く、親身になっていたのかもしれない。
しかし、即答することはできなかった。
森の写真を見せることは気が進まなかった。そうする事で彼女を巻き込んでしまうような気がした。
たまに立ち寄るだけの高梨とは違い、葵はこの店で、向かいの家を視界に入れながら毎日を過ごすのだ。
そこにあるはずのない物を視てしまうということが、彼女の生活や心にどんな影を落とすのか、想像がつかなかった。
「うーん、どうかな。不気味なものではないんですけど、ぜったいに害がないとも言い切れないし……」
「ちょっと待て。オレは害があっても良かったのか」
高梨が口を挟み、茶化すように言った。
「いや、高梨も本当に見たがるとは思ってなかったからさ。なんとなく流れでカメラ渡しちゃったけど、もし祟られたらごめん」
「軽いなあ……」
「分かりました。今はガマンします。でも隼人さんが向かいのお家を調査して、問題ないってはっきりしたら、その時はぜひ見せてください」
「分かりました」
隼人が頷くと、葵はほんの少しだけ安心したように笑った。
高梨が腕時計をちらりと見て、席を立った。
「……そろそろ戻らなくちゃいけない時間だな」
そう言いながら、彼はテーブルに置かれた隼人の分の伝票も手に取り、レジへ向かった。
「取材じゃないんだし、自分で払うよ」
「いいって。ここは奢っとくから、また調査結果を聞かせてくれよ」
10
あなたにおすすめの小説
お客様が不在の為お荷物を持ち帰りました。
鞠目
ホラー
「変な配達員さんがいるんです……」
運送会社・さくら配達に、奇妙な問い合わせが相次いだ。その配達員はインターフォンを三回、ノックを三回、そして「さくら配達です」と三回呼びかけるのだという。まるで嫌がらせのようなその行為を受けた人間に共通するのは、配達の指定時間に荷物を受け取れず、不在票を入れられていたという事実。実害はないが、どうにも気味が悪い……そんな中、時間指定をしておきながら、わざと不在にして配達員に荷物を持ち帰らせるというイタズラを繰り返す男のもとに、不気味な配達員が姿を現し――。
不可解な怪異によって日常が歪んでいく、生活浸食系ホラー小説!!
アルファポリス 第8回ホラー・ミステリー小説大賞 大賞受賞作
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/2/24:『ぬかるみ』の章を追加。2026/3/3の朝頃より公開開始予定。
2026/2/23:『かぜ』の章を追加。2026/3/2の朝頃より公開開始予定。
2026/2/22:『まどのそと』の章を追加。2026/3/1の朝頃より公開開始予定。
2026/2/21:『おとどけもの』の章を追加。2026/2/28の朝頃より公開開始予定。
2026/2/20:『くりかえし』の章を追加。2026/2/27の朝頃より公開開始予定。
2026/2/19:『おとしもの』の章を追加。2026/2/26の朝頃より公開開始予定。
2026/2/18:『ひざ』の章を追加。2026/2/25の朝頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
これはあくまでフィクションですが、私がみた夢の話を誰かきいてくれませんか?
芝 稍重
ホラー
私は子供の頃の夢日記を書いています。
この話には続きがありますが、ここでは書きません。この話でピンときた人は、コメント欄で知らせてほしいです。
(※このあらすじは、本文にでてくる「夢日記」投稿当時のものを復刻した内容です)
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる