364 / 621
第9章 Freedom国の発展!
29話 ナンペイの町へ③
しおりを挟む
ケンジ達は、Freedom国を出発し1週間と3日が過ぎていた。久しぶりの旅は、ケンジにとって自由で本当に日頃のストレスを発散できたのであった。
「ケンちゃん、もうそろそろナンペイの町に着くんじゃない?」
「確かにそろそろ何だけどな……ちょっと地図で確認してみるよ」
ケンジは、レアスキルである地図を見ると、後1日の距離まで来ていたのだ。
「プリム!この先、後数時間で着くからもうちょっとだぞ」
「はい!わかりました」
普通の馬車なら、後1日の距離だが、ハヤテの足なら数時間でつけるのである。
「ハヤテって、ホントすごいわよね……」
「プリム、いきなりどうしたのよ?」
「だって!ヴィア考えてみてよ。ハヤテってこんな重い馬車を引いているのに、全然重そうでもないし余裕で歩いているにもかかわらず、普通の馬車を何台抜いたと思っているの」
「確かに、言われてみれば凄い事よね……ここまで来るのに山を越えて、道もガタガタで本当ならもっと日数がかかっているものね……」
プリムとオリヴィアは、馭者をしながらハヤテの事を褒めていたのだった。すると、馬車の天幕の上からツバキが顔を出して、ハヤテの言葉を二人に伝えるのだった。
「ハヤテが、もっと褒めてもいいぞ!って言っているわよ」
「「ぷっ!あははは!」」
「ハヤテ、後もう少し頼むわよ!」
「ぶるるるる!」
ハヤテは、ラストスパートをかけるように、街道で無い道をあり得ないスピードで、ナンペイの町に向かって走り出したのだった。
ケンジ達は、それから3時間ほどでナンペイの町に到着したのである。ここでもまた、ハヤテとツバキの存在が町では大騒ぎとなり、大パニックとなったのである。
「そこの馬車!停まれ!停まるんだ!」
プリムは、町の兵士達が走ってきた事に驚き、馬車をとめたのである。
「あの……何かありましたか?」
「何かありましたか?じゃない!その魔物達は大丈夫なのか?」
ケンジは、久しぶりの対応にしまったという顔をするのだった。ケンジは馬車から降りて、町の兵士達に事情を説明したのである。
「衛兵の皆さん、ツバキとハヤテは賢いから暴走することはありませんよ」
「なんで、そんな高ランクの魔物が一緒にいるんだ?ちゃんと説明をしてくれ!でないと、町の人達が不安になるからな!」
「俺は、Freedom国のケンジと言います。商人で生産者ですが、テイマーでもあります。この二人は俺の従魔なので心配はいりません」
「はっ?テイマー⁉テイマーって、そんな高ランクの魔物を従魔にできるのか?」
「はい!だから、ハヤテは普通の馬と、変わらないくらい大人しく賢いですよ」
「触っても、大丈夫か?」
ケンジはハヤテに、触らせて大丈夫?と聞き、ハヤテは首を上下に振るのであった。
「人の言葉が分かるのか?」
「ハヤテは、賢いし優しいので大丈夫です。優しく首を撫でてあげてください。」
衛兵達は、ハヤテにビビりながらも首筋に優しく触れるのであった。衛兵達は、自分の馬に触れているような感じとなり、人の言葉を理解するだけの知力があるので、普通の馬より安全と確信を持てるのであった。
「ハヤテと言うのであったな!すまなかったビビったりして……」
兵士達は、ハヤテに謝罪までしてくれて、ツバキにも頭を下げたのである。
「それで、君達は何をしに、ナンペイの町まできたんだ?身分証明書は持っているか?」
「いえ、持ってはいません。この町には支店を開くためにきたのです」
「おいおい!支店を開くと言う事は本店があると言う事だろ?だったら商人ギルドの構成員じゃないのか?ギルドカードがあるだろ?」
「いえ、自分達は町の中に、支店を開くわけではないので……」
「ちょっと待ってくれ!城壁の外に支店を建てるつもりか?」
「ええ!それなら、ギルドに所属しなくても店は出せますからね」
「悪い事は言わないから、そんな無謀な事は止めるんだ!外には魔物や盗賊がいるんだぞ。店を開くまでに絶対に潰れるからよしたほうが良い!」
「大丈夫ですよ。兵士さん達もガーライの町や王都での噂の店の事を、聞いた事ないですか?」
「うん?何の事だ?」
その中の兵士が一人、ケンジ達の話を聞き大きな声を出すのである。
「ま、まさか!あのFreedomが、ここナンペイの町に支店を開くのか?」
「おい!お前、この人を知っているのか?」
「お前も、ケンジと言う名前に憶えがあるだろ?テンペの町の勇者だよ……この人は!」
「あっ!」
それを聞いた兵士達は驚いたのだ!そして、ガーライの町の噂も聞いていたらしく、ケンジの支店が遂にここナンペイの町に進出してきた事を喜んだのである。
「えーっと、一旦町に入場してもいいですか?それとメイガン商会の場所を教えてもらっていいですか?」
兵士達は、ケンジの正体を知り、身分証明書が無いことに納得し、入場料を貰いメイガン商会の場所を教えてくれたのである。入場したケンジ達はここでもまた、町の人達の注目を集めたのである。
町の人達は、ハヤテのツバキの姿を見て、あんな高ランクの魔物が従魔に出来るなんてビックリして、一目見ようと大通り沿いに群がっていたのである。
ケンジは、そんな町の人を横目に、マイとギルを連れてメイガン商会へと入ったのである。
「システィナ達はここで、ハヤテとツバキをよろしく頼む」
「「「はい!」」」
メイガン商会に入った、ケンジは受付カウンターに行き、受付嬢に店長の面会を求めたのだった。
「いらっしゃいませ!今日はどのようなご用件でしょうか?」
「いきなり訪問して申し訳ございません。俺はケンジと言います。店長さんと面会したいのですが?」
ケンジはそう言いながら、受付嬢にメイガン商会の【マスターカード】を差し出したのである。そのカードを見た受付嬢は目を見開き、慌てた様子で店長を呼びに行くのであった。
「少々お待ちください‼すぐに店長の、スーマを呼んでまいります」
少ししたら、店長らしき女性が受付嬢に連れられて店頭に現れたのだった。
「は、初めまして!メイガン商会ナンペイ支店の、店長を任されているスーマといいます。以後お見知りおきを!」
「いきなり訪問してしまい、忙しい所申し訳ございません。俺はケンジと言います」
「え?貴方がケンジさんですか⁉」
「店長の知り合いですか?」
「貴方知らないの?会長の隠し子じゃないかと言う噂が出ている人じゃない!」
「えええええ~~~~~~!この人があの⁉ケンジさんですか?」
店長のスーマと受付嬢は、好き勝手な事を言っていたのだった。
「ぷっ!ケンちゃんが、ガンスさんの隠し子だって!あはははははは!」
マイは、スーマと受付嬢の話を聞き噴きだしてしまい、ケンジとギルは苦笑いをしていたのだった。
「あの!二人共、へんな勘違いしないでください‼俺とガンスさんは、知り合いですが正真正銘他人です!」
「「申し訳ございません!」」
ケンジが、大きな声で否定をしたら、スーマはすぐに謝罪をしたのだった。
「そ、それで……今日は、どのようなご用件で?」
「ガンスさんから、それとなく連絡はあったのかもしれませんが、ここナンペイの町に支店を出すつもりできたんですよ」
「えっ⁉それは本当ですか?」
「ええ、今日はその挨拶にきたんですよ。これからどうぞよろしくお願いします」
ケンジは、スーマと店内にいる従業員に挨拶をしたのだった。スーマ達もまた、ケンジの店の事は会長のガンスから聞いていて、Freedom支店が進出してきた町は、人口が増え平民の暮らしが豊かになると聞いていて、それに伴いメイガン商会の売り上げも上がる事となると知っていたのだ。
「こ、こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!」
「もし、町の結界のインゴットで、相談があればいつでも、正面城門の外に支店を建てるつもりなので、いつでも来てください」
「分かりました。ありがとうございます!」
ここナンペイの町でも、町の結界は頭の痛いところでありギルドから何回も、オリハルコンのインゴットを催促されていたのだった。
メイガン商会ナンペイ支店では、専属の生産者を所有しており、インゴットの採掘や鍛冶に力を入れて独自の売り上げを上げていたのである。そこに、目を付けたギルドは、町の結界がピンチになると頼りにしていたのである。
これには、メイガン商会も頭を悩まされていて、町の結界という事もあり無下に扱えなかったのだ。そこにケンジ達がやってきた事で、この町も発展し採掘士がやって来るかもしれないと、生産が発展するという期待を持ったのであった。
「ケンジ様の、お店はいつぐらいから、開店なさるのですか?」
「多分3日後から、店は開けれると思いますので、宣伝の方をしていただけると助かります」
「「はっ⁉3日後?」」
「ええ!これから準備するので余裕を持って3日後になると思います」
「ちょ、ちょっと待ってください!城壁の外に店を構えるのですよね?今は何も店なんかないですよね?」
「ええ、支店はダンジョンから出た、魔道具で建てるので時間はかからないんですよ。だから、心配しなくても大丈夫です」
「「……」」
「それでは、俺達はこれで失礼します」
ケンジは、スーマと受付嬢に頭を下げて、メイガン商会を後にしたのだった。メイガン商会を出たら、表では町の子供達がハヤテとツバキに群がっていて、町の人気者となっていたのであった。
「ご主人様!助けてください……あっ!こら!お尻を触らないで!」
「ぶるるる!」
子供達は、ツバキが珍しくスキンシップをしていて、お尻から糸をだす事に興味を持っていたようだった。ハヤテはハヤテで、子供達に囲まれていて、普通の馬よりも何倍も大きく漆黒の姿に、目を輝かせていた子供達の人気者になっていたのだった。
システィナ達は、ハヤテに近づけないようにバリケートをしていたのだが、子供達の無邪気さにそんなに強く言えなかったらしく、優しく言いきかせてハヤテに踏まれないように注意していたのだった。
ケンジとマイは、メイガン商会での挨拶もすみ町の外に出る為、子供達に優しく出発する事を伝え、離れてもらうのだった。
「みんな!危ないから離れてくれるかい?ギル、馭者を頼む。みんなは馬車に乗ってくれ!」
「「「はい!」」」
町の子供達は、素直に離れてくれて笑顔で手を振って見送ってくれたのだった。
「お馬さん!ばいば~~~~~い!」
「蜘蛛のお姉ちゃんもばいば~~~い!」
ハヤテとツバキは、子供達の笑顔に、答えて出発したのである。
ケンジは、ナンペイの町の外に出る時、町の衛兵達から停められたのだ。
「ケンジ殿?もう町から出るのですか?」
「はい……そうですが何か?」
「いえ……ケンジ殿が良いのならよろしいのですが、また町に入ろうとしたら、お金がいるのですがよろしいのですか?」
「あっ!それなら大丈夫です。もう町に入る事は無いですから!」
「ですが、支店を建てるんですよね?大工職人と契約なさったのですか?もし、まだ契約していないのなら、今からでも……」
「ご心配ありがとうございます。支店の建てる場所は、どのあたりから大丈夫ですか?」
「あっ、ああ!それならあの立札のある辺りより、向こうの土地ならどこでも大丈夫だぞ」
「そうですか。ありがとうございます!ギル、あの立札のとこまで走らせてくれ」
「はい!」
ケンジは、兵士達に礼をしてナンペイの町を出ていくのだった。兵士達は、ケンジが出ていくのを見送り、不思議そうな顔をするのだった。
「おい!本当に大丈夫なのか?」
「俺に言われても、ケンジ殿がいいと言っているのだからしょうがないだろ……」
「ホント、あんな短い時間で出ていくなんて初めてな旅人だよな……」
「まあ、すぐに戻ってくるんじゃないのか?」
「すぐに戻って来ても、俺達はいつも通りにお金を徴収するだけさ!」
「まあ、そうなんだけどな……」
兵士達は、ケンジの行動が理解できず、話しながら警備をするしかなかった。
「ケンちゃん、もうそろそろナンペイの町に着くんじゃない?」
「確かにそろそろ何だけどな……ちょっと地図で確認してみるよ」
ケンジは、レアスキルである地図を見ると、後1日の距離まで来ていたのだ。
「プリム!この先、後数時間で着くからもうちょっとだぞ」
「はい!わかりました」
普通の馬車なら、後1日の距離だが、ハヤテの足なら数時間でつけるのである。
「ハヤテって、ホントすごいわよね……」
「プリム、いきなりどうしたのよ?」
「だって!ヴィア考えてみてよ。ハヤテってこんな重い馬車を引いているのに、全然重そうでもないし余裕で歩いているにもかかわらず、普通の馬車を何台抜いたと思っているの」
「確かに、言われてみれば凄い事よね……ここまで来るのに山を越えて、道もガタガタで本当ならもっと日数がかかっているものね……」
プリムとオリヴィアは、馭者をしながらハヤテの事を褒めていたのだった。すると、馬車の天幕の上からツバキが顔を出して、ハヤテの言葉を二人に伝えるのだった。
「ハヤテが、もっと褒めてもいいぞ!って言っているわよ」
「「ぷっ!あははは!」」
「ハヤテ、後もう少し頼むわよ!」
「ぶるるるる!」
ハヤテは、ラストスパートをかけるように、街道で無い道をあり得ないスピードで、ナンペイの町に向かって走り出したのだった。
ケンジ達は、それから3時間ほどでナンペイの町に到着したのである。ここでもまた、ハヤテとツバキの存在が町では大騒ぎとなり、大パニックとなったのである。
「そこの馬車!停まれ!停まるんだ!」
プリムは、町の兵士達が走ってきた事に驚き、馬車をとめたのである。
「あの……何かありましたか?」
「何かありましたか?じゃない!その魔物達は大丈夫なのか?」
ケンジは、久しぶりの対応にしまったという顔をするのだった。ケンジは馬車から降りて、町の兵士達に事情を説明したのである。
「衛兵の皆さん、ツバキとハヤテは賢いから暴走することはありませんよ」
「なんで、そんな高ランクの魔物が一緒にいるんだ?ちゃんと説明をしてくれ!でないと、町の人達が不安になるからな!」
「俺は、Freedom国のケンジと言います。商人で生産者ですが、テイマーでもあります。この二人は俺の従魔なので心配はいりません」
「はっ?テイマー⁉テイマーって、そんな高ランクの魔物を従魔にできるのか?」
「はい!だから、ハヤテは普通の馬と、変わらないくらい大人しく賢いですよ」
「触っても、大丈夫か?」
ケンジはハヤテに、触らせて大丈夫?と聞き、ハヤテは首を上下に振るのであった。
「人の言葉が分かるのか?」
「ハヤテは、賢いし優しいので大丈夫です。優しく首を撫でてあげてください。」
衛兵達は、ハヤテにビビりながらも首筋に優しく触れるのであった。衛兵達は、自分の馬に触れているような感じとなり、人の言葉を理解するだけの知力があるので、普通の馬より安全と確信を持てるのであった。
「ハヤテと言うのであったな!すまなかったビビったりして……」
兵士達は、ハヤテに謝罪までしてくれて、ツバキにも頭を下げたのである。
「それで、君達は何をしに、ナンペイの町まできたんだ?身分証明書は持っているか?」
「いえ、持ってはいません。この町には支店を開くためにきたのです」
「おいおい!支店を開くと言う事は本店があると言う事だろ?だったら商人ギルドの構成員じゃないのか?ギルドカードがあるだろ?」
「いえ、自分達は町の中に、支店を開くわけではないので……」
「ちょっと待ってくれ!城壁の外に支店を建てるつもりか?」
「ええ!それなら、ギルドに所属しなくても店は出せますからね」
「悪い事は言わないから、そんな無謀な事は止めるんだ!外には魔物や盗賊がいるんだぞ。店を開くまでに絶対に潰れるからよしたほうが良い!」
「大丈夫ですよ。兵士さん達もガーライの町や王都での噂の店の事を、聞いた事ないですか?」
「うん?何の事だ?」
その中の兵士が一人、ケンジ達の話を聞き大きな声を出すのである。
「ま、まさか!あのFreedomが、ここナンペイの町に支店を開くのか?」
「おい!お前、この人を知っているのか?」
「お前も、ケンジと言う名前に憶えがあるだろ?テンペの町の勇者だよ……この人は!」
「あっ!」
それを聞いた兵士達は驚いたのだ!そして、ガーライの町の噂も聞いていたらしく、ケンジの支店が遂にここナンペイの町に進出してきた事を喜んだのである。
「えーっと、一旦町に入場してもいいですか?それとメイガン商会の場所を教えてもらっていいですか?」
兵士達は、ケンジの正体を知り、身分証明書が無いことに納得し、入場料を貰いメイガン商会の場所を教えてくれたのである。入場したケンジ達はここでもまた、町の人達の注目を集めたのである。
町の人達は、ハヤテのツバキの姿を見て、あんな高ランクの魔物が従魔に出来るなんてビックリして、一目見ようと大通り沿いに群がっていたのである。
ケンジは、そんな町の人を横目に、マイとギルを連れてメイガン商会へと入ったのである。
「システィナ達はここで、ハヤテとツバキをよろしく頼む」
「「「はい!」」」
メイガン商会に入った、ケンジは受付カウンターに行き、受付嬢に店長の面会を求めたのだった。
「いらっしゃいませ!今日はどのようなご用件でしょうか?」
「いきなり訪問して申し訳ございません。俺はケンジと言います。店長さんと面会したいのですが?」
ケンジはそう言いながら、受付嬢にメイガン商会の【マスターカード】を差し出したのである。そのカードを見た受付嬢は目を見開き、慌てた様子で店長を呼びに行くのであった。
「少々お待ちください‼すぐに店長の、スーマを呼んでまいります」
少ししたら、店長らしき女性が受付嬢に連れられて店頭に現れたのだった。
「は、初めまして!メイガン商会ナンペイ支店の、店長を任されているスーマといいます。以後お見知りおきを!」
「いきなり訪問してしまい、忙しい所申し訳ございません。俺はケンジと言います」
「え?貴方がケンジさんですか⁉」
「店長の知り合いですか?」
「貴方知らないの?会長の隠し子じゃないかと言う噂が出ている人じゃない!」
「えええええ~~~~~~!この人があの⁉ケンジさんですか?」
店長のスーマと受付嬢は、好き勝手な事を言っていたのだった。
「ぷっ!ケンちゃんが、ガンスさんの隠し子だって!あはははははは!」
マイは、スーマと受付嬢の話を聞き噴きだしてしまい、ケンジとギルは苦笑いをしていたのだった。
「あの!二人共、へんな勘違いしないでください‼俺とガンスさんは、知り合いですが正真正銘他人です!」
「「申し訳ございません!」」
ケンジが、大きな声で否定をしたら、スーマはすぐに謝罪をしたのだった。
「そ、それで……今日は、どのようなご用件で?」
「ガンスさんから、それとなく連絡はあったのかもしれませんが、ここナンペイの町に支店を出すつもりできたんですよ」
「えっ⁉それは本当ですか?」
「ええ、今日はその挨拶にきたんですよ。これからどうぞよろしくお願いします」
ケンジは、スーマと店内にいる従業員に挨拶をしたのだった。スーマ達もまた、ケンジの店の事は会長のガンスから聞いていて、Freedom支店が進出してきた町は、人口が増え平民の暮らしが豊かになると聞いていて、それに伴いメイガン商会の売り上げも上がる事となると知っていたのだ。
「こ、こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!」
「もし、町の結界のインゴットで、相談があればいつでも、正面城門の外に支店を建てるつもりなので、いつでも来てください」
「分かりました。ありがとうございます!」
ここナンペイの町でも、町の結界は頭の痛いところでありギルドから何回も、オリハルコンのインゴットを催促されていたのだった。
メイガン商会ナンペイ支店では、専属の生産者を所有しており、インゴットの採掘や鍛冶に力を入れて独自の売り上げを上げていたのである。そこに、目を付けたギルドは、町の結界がピンチになると頼りにしていたのである。
これには、メイガン商会も頭を悩まされていて、町の結界という事もあり無下に扱えなかったのだ。そこにケンジ達がやってきた事で、この町も発展し採掘士がやって来るかもしれないと、生産が発展するという期待を持ったのであった。
「ケンジ様の、お店はいつぐらいから、開店なさるのですか?」
「多分3日後から、店は開けれると思いますので、宣伝の方をしていただけると助かります」
「「はっ⁉3日後?」」
「ええ!これから準備するので余裕を持って3日後になると思います」
「ちょ、ちょっと待ってください!城壁の外に店を構えるのですよね?今は何も店なんかないですよね?」
「ええ、支店はダンジョンから出た、魔道具で建てるので時間はかからないんですよ。だから、心配しなくても大丈夫です」
「「……」」
「それでは、俺達はこれで失礼します」
ケンジは、スーマと受付嬢に頭を下げて、メイガン商会を後にしたのだった。メイガン商会を出たら、表では町の子供達がハヤテとツバキに群がっていて、町の人気者となっていたのであった。
「ご主人様!助けてください……あっ!こら!お尻を触らないで!」
「ぶるるる!」
子供達は、ツバキが珍しくスキンシップをしていて、お尻から糸をだす事に興味を持っていたようだった。ハヤテはハヤテで、子供達に囲まれていて、普通の馬よりも何倍も大きく漆黒の姿に、目を輝かせていた子供達の人気者になっていたのだった。
システィナ達は、ハヤテに近づけないようにバリケートをしていたのだが、子供達の無邪気さにそんなに強く言えなかったらしく、優しく言いきかせてハヤテに踏まれないように注意していたのだった。
ケンジとマイは、メイガン商会での挨拶もすみ町の外に出る為、子供達に優しく出発する事を伝え、離れてもらうのだった。
「みんな!危ないから離れてくれるかい?ギル、馭者を頼む。みんなは馬車に乗ってくれ!」
「「「はい!」」」
町の子供達は、素直に離れてくれて笑顔で手を振って見送ってくれたのだった。
「お馬さん!ばいば~~~~~い!」
「蜘蛛のお姉ちゃんもばいば~~~い!」
ハヤテとツバキは、子供達の笑顔に、答えて出発したのである。
ケンジは、ナンペイの町の外に出る時、町の衛兵達から停められたのだ。
「ケンジ殿?もう町から出るのですか?」
「はい……そうですが何か?」
「いえ……ケンジ殿が良いのならよろしいのですが、また町に入ろうとしたら、お金がいるのですがよろしいのですか?」
「あっ!それなら大丈夫です。もう町に入る事は無いですから!」
「ですが、支店を建てるんですよね?大工職人と契約なさったのですか?もし、まだ契約していないのなら、今からでも……」
「ご心配ありがとうございます。支店の建てる場所は、どのあたりから大丈夫ですか?」
「あっ、ああ!それならあの立札のある辺りより、向こうの土地ならどこでも大丈夫だぞ」
「そうですか。ありがとうございます!ギル、あの立札のとこまで走らせてくれ」
「はい!」
ケンジは、兵士達に礼をしてナンペイの町を出ていくのだった。兵士達は、ケンジが出ていくのを見送り、不思議そうな顔をするのだった。
「おい!本当に大丈夫なのか?」
「俺に言われても、ケンジ殿がいいと言っているのだからしょうがないだろ……」
「ホント、あんな短い時間で出ていくなんて初めてな旅人だよな……」
「まあ、すぐに戻ってくるんじゃないのか?」
「すぐに戻って来ても、俺達はいつも通りにお金を徴収するだけさ!」
「まあ、そうなんだけどな……」
兵士達は、ケンジの行動が理解できず、話しながら警備をするしかなかった。
26
あなたにおすすめの小説
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~
月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』
恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。
戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。
だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】
導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。
「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」
「誰も本当の私なんて見てくれない」
「私の力は……人を傷つけるだけ」
「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」
傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。
しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
剣ぺろ伝説〜悪役貴族に転生してしまったが別にどうでもいい〜
みっちゃん
ファンタジー
俺こと「天城剣介」は22歳の日に交通事故で死んでしまった。
…しかし目を覚ますと、俺は知らない女性に抱っこされていた!
「元気に育ってねぇクロウ」
(…クロウ…ってまさか!?)
そうここは自分がやっていた恋愛RPGゲーム
「ラグナロク•オリジン」と言う学園と世界を舞台にした超大型シナリオゲームだ
そんな世界に転生して真っ先に気がついたのは"クロウ"と言う名前、そう彼こそ主人公の攻略対象の女性を付け狙う、ゲーム史上最も嫌われている悪役貴族、それが
「クロウ•チューリア」だ
ありとあらゆる人々のヘイトを貯める行動をして最後には全てに裏切られてザマァをされ、辺境に捨てられて惨めな日々を送る羽目になる、そう言う運命なのだが、彼は思う
運命を変えて仕舞えば物語は大きく変わる
"バタフライ効果"と言う事を思い出し彼は誓う
「ザマァされた後にのんびりスローライフを送ろう!」と!
その為に彼がまず行うのはこのゲーム唯一の「バグ技」…"剣ぺろ"だ
剣ぺろと言う「バグ技」は
"剣を舐めるとステータスのどれかが1上がるバグ"だ
この物語は
剣ぺろバグを使い優雅なスローライフを目指そうと奮闘する悪役貴族の物語
(自分は学園編のみ登場してそこからは全く登場しない、ならそれ以降はのんびりと暮らせば良いんだ!)
しかしこれがフラグになる事を彼はまだ知らない
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる