異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
365 / 621
第9章 Freedom国の発展!

30話 ケンジの新たな生産力①

しおりを挟む
 ケンジは、町から離れハウスを出し王都にある支店と同じような、建物を建設したのだった。その後景を、ナンペイの町に行こうとしていた旅人達は、驚愕で目を見開いたのだった。

「おおおお!なんじゃ⁉」
「す、すげえ!」
「こんな、魔道具が世の中に存在するのか?」
「……」

 その場所を、運よく通りかかった行商人や旅人達は声を上げて驚いたり、何も言えずただ見上げ呆然としていたのだった。
 そして、その後景をテンペの町の城門前で観察していた衛兵達は、遠くの方でいきなり建築物が現れた事に驚き、Freedom支店に駆け寄ってきたのだった。

「ケ、ケンジ殿!これはいったいどういう事だ⁉」

「まあ、これが俺の支店ですよ。ダンジョンから出た魔道具とだけ言っておきますよ」

「こ、こんな魔道具が存在するのか?だが、こんな場所に一軒だけ建てても魔物にすぐ襲われて!いや……盗賊にしたら格好の獲物みたいなものだぞ?どうするつもりなんだ?」

「そこも大丈夫ですよ。この建物には独自の結界があるんですよ!」

「そ、そんなバカな⁉」

「今は、俺達以外の人間はどんな事をしても、この建物に入れないから試してみますか?」

 ケンジの言葉に、半信半疑で兵士達は建物に入ろうとしたのである。だが、本当にどんな事をしても、見えない壁のようなものに阻まれ侵入できなかったのだ。

「こ、こいつは!」
「いったいどうなっているのだ……」
「本当に独自の結界を張っているみたいだ……」

「まあ、こういう事です!それでは俺も、開店の準備がありますので失礼します。開店は3日後となるので、兵士さん達も噂を広めていただけたらありがたいです」

 ケンジは、転移マットを建物の奥に設置し、消えてしまったのである。

「セバス!ただいま」

「あ!ご主人様。おかえりなさいませ」

「支店の設置は上手くいったよ!後は支店に飾るショーケースや見本の設置で終わりだ!」

「それはようございました。支店も、又3か所になり元に戻ってよかったですね」

「ああ!この1週間何か変わったことは無かったか?」

「ええ!問題は何もございません」

「そっか!いつもありがとな」

 ケンジはセバスに礼をいい、その場所を後にするのだった。そして、ケンジは支店の準備をして、ロングソードを飾るショーケースやポーションを飾る棚などを準備するのである。
 目玉商品である、便器や冷蔵庫や水道は目立つところに飾り、誰もが目がつくような場所に展示したのである。その展示には、これらの商品を使えばどんなに生活が楽になり、危険が無くなると言う事が解説されていて、お客様の興味を掻き立てる事が説明されていたのである。

 支店の中に展示されている商品は、レプリカであり作動はしないのだが、盗もうとする輩がいないとも限らないので、防犯システムはちゃんと働いて、万引きをして店外に出たらすぐに防犯ベルが鳴り、2階にある鉄格子に転移させられるのである。

 このようにして、Freedomナンペイ支店は完成し、3日後開店にこぎつけたのである。

 ここ、ナンペイでもガーライ支店の噂は聞いており、やはり町の人達は便器、冷蔵庫、水道の3品が飛ぶように売れたのである。
 次に、高級肥料が農家達には凄く感謝をされたのである。この肥料を蒔けば、肥えた土地になるのが一目で分かるのである。その土は、ずっしり重くフカフカの手触りなのだ。そして、蒔いた種はあきらかに成長が早く、野菜や果物は美味しく育つのであった。



 ケンジは、その売れ具合を見て満足するのである。店の方はリンダ達に任せて、ケンジは錬金術工房に足を向けたのである。

「ダリア、頑張っているか?」

「あっ!ご主人様、こんなところに来てどうしたのですか?」

「今度は、錬金術を習得したくてだな……錬金術を教えてくれないか?」

「教えてくれって言われても、この通りご主人様がわたしの部下として、新しい仲間を補充してくれたじゃありませんか」

 ケンジは、ダリアのポーションをFreedom店で販売させる様に、人員を錬金術の心得のある奴隷を20人ほど購入してきて、ダリアをリーダーに任命をして、その20名を部下としてつけていたのである。

「いやいやいや……そうじゃなくて、俺も錬金術を覚えたくてな!やり方を教えてほしいんだよ」

「ご主人様も、錬金を覚えるのですか?わたしに教えられなくても、ご主人様は知識で知っているのではないのですか?」

「まあ、そうなんだけどな……ヒールポーション一つ作るにしても秘薬の入れるタイミングとか、癒し草をどれくらいすり潰すとかは個人差だろ?」

「まあ、そうですけど……」

 錬金術でポーションを作る時、順序とか工程が個人差があるのである。それによって、同じヒールポーションでも回復量や回復スピードなど、若干違いが出てくるのである。
 その為、最初は師匠などに教えてもらいながら、基本を覚えるのがセオリーなのだ。基本を身につければ後は自分で研究を進め、独自の色が出るポーションを製作できるのである。
 この基本が無いと、薬草と秘薬を混ぜた場合、毒となる恐れがあり、また副作用が出たりして危ないのである。

 錬金術士と薬師は、職業の中でも色んな知識と経験を、積んだ者しかなれない職業の一つであるのだ。

「言ってみたらポーションは、飲み薬みたいなもんだろ?だから、色々ダリアが俺に教えてほしいんだよ」

「わ、分かりました!死ぬ気で日ごろの恩を返していきたいと思います!」

 ダリアは、流星のパーティーの一員だったのだが、ケンジにより救って貰えた事を、いつか恩を返したいと思っていたのだった。
 そして、ケンジは自分用の錬金道具を、ガーライの町にダリアとプリムと、一緒に買いに行ったのである。

「ご主人様!何でガーライの町に行くのですか?」

「そりゃ、錬金術の瓶やすりこ木やすり鉢が、Freedom国に売ってないからだよ。こういった商品は、商会に行った方がすぐにそろうからな」

「なるほど……」

 ケンジの言う通り、乳鉢やすりこ木は大工職人に言えばそろうと思うのだが、試験管やビーカー・フラスコ類などが揃えづらいのである。

 乳鉢やすりこ木も、大工職人が細工のスキルをを持っていないと製作出来ないのである。ガラス細工に至っては大工と細工のスキルがグランドマスターにならないと製作できないのである。

 そして、一番重要なのは錬金版という魔道具である。これは錬金術で、ポーションを作る時に絶対に必要な魔道具であり、錬金版を製作するには大工・鍛冶・細工の3つのスキルがグランドマスターにならないと製作できないものなのである。

「Freedom国にも、メイガン商会が来たが、まだ開店はしていないだろ?」

「そうですね。ですが、行商人もちらほら入国してきているので、乗合馬車が他の町からやって来るかもしれませんね」

「そうしたら、町の中も活気づくのにな!」

「多分、もうすぐですよ!今だって、こんなに早く町が出来るのは異常な速さなんですよ!」

「まあ、確かにそうだな!」

 ケンジとダリアとプリムは、そんな事を話しながら、ガーライの町へと入場したのである。



「こんにちは!」

「ケ、ケンジ様、今日はいかがなされましたか?」

「今日は、錬金術のポーションを作る為の道具を一式購入しに来たんだよ」

「あ、ありがとうございます!錬金道具ならこちらの一角に置いてありますよ」

 ケンジとダリアは、錬金道具一式を見て回り、最新式の道具を買いそろえたのだった。錬金版とビーカーなどのガラス細工がやはり高価な品で、150万ドゴンもしたのである。
 そこに乳鉢などの細工品をあわせて、200万ドゴンとなったのである。ケンジは細工品だと言うのに、高価だと
思ったのだが、この乳鉢は木製だが、ダンジョンに生えている樹で、製作したものらしいのだ。
 ダンジョンの木材で作られた乳鉢は、どっしり重く安定して擦りやすいのである。その為、丁寧な仕事が出来て効果の高いポーションが製作出来ると言うのだ。

「やっぱり高価な物だけあって、それなりの理由があるんだな!」

「本当ですね」

 二人そろって、変哲のない乳鉢を見て苦笑いをしていたのだった。ケンジは、錬金道具を一式、カウンターに持っていき清算をすませるのだった。

「それじゃあ、ありがと!又、何かあったら買いに来るよ」

「ちょ、ちょっと待ってください‼今日は、会長にお会いしていかないのですか?」

「そんなちょくちょく、呼び出したら迷惑だろ?それに、うちの国に支店を出す計画していて忙しいと思うし、今日はこれを買いに来ただけだから、今日はこのまま帰ることにするよ」

「そ、そうですか?」

「ガンスさんに、錬金道具ありがとうと伝えてくれたらいいよ」

「はい!ありがとうございました!又のお越しをお待ちしています」

 ケンジは、受付嬢に丁寧にお礼を言い、メイガン商会を後にするのだった。


しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~

中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」 唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。 人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。 目的は一つ。充実した人生を送ること。

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界へ誤召喚されちゃいました 女神の加護でほのぼのスローライフ送ります

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

処理中です...