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第9章 Freedom国の発展!
29話 ナンペイの町へ③
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ケンジ達は、Freedom国を出発し1週間と3日が過ぎていた。久しぶりの旅は、ケンジにとって自由で本当に日頃のストレスを発散できたのであった。
「ケンちゃん、もうそろそろナンペイの町に着くんじゃない?」
「確かにそろそろ何だけどな……ちょっと地図で確認してみるよ」
ケンジは、レアスキルである地図を見ると、後1日の距離まで来ていたのだ。
「プリム!この先、後数時間で着くからもうちょっとだぞ」
「はい!わかりました」
普通の馬車なら、後1日の距離だが、ハヤテの足なら数時間でつけるのである。
「ハヤテって、ホントすごいわよね……」
「プリム、いきなりどうしたのよ?」
「だって!ヴィア考えてみてよ。ハヤテってこんな重い馬車を引いているのに、全然重そうでもないし余裕で歩いているにもかかわらず、普通の馬車を何台抜いたと思っているの」
「確かに、言われてみれば凄い事よね……ここまで来るのに山を越えて、道もガタガタで本当ならもっと日数がかかっているものね……」
プリムとオリヴィアは、馭者をしながらハヤテの事を褒めていたのだった。すると、馬車の天幕の上からツバキが顔を出して、ハヤテの言葉を二人に伝えるのだった。
「ハヤテが、もっと褒めてもいいぞ!って言っているわよ」
「「ぷっ!あははは!」」
「ハヤテ、後もう少し頼むわよ!」
「ぶるるるる!」
ハヤテは、ラストスパートをかけるように、街道で無い道をあり得ないスピードで、ナンペイの町に向かって走り出したのだった。
ケンジ達は、それから3時間ほどでナンペイの町に到着したのである。ここでもまた、ハヤテとツバキの存在が町では大騒ぎとなり、大パニックとなったのである。
「そこの馬車!停まれ!停まるんだ!」
プリムは、町の兵士達が走ってきた事に驚き、馬車をとめたのである。
「あの……何かありましたか?」
「何かありましたか?じゃない!その魔物達は大丈夫なのか?」
ケンジは、久しぶりの対応にしまったという顔をするのだった。ケンジは馬車から降りて、町の兵士達に事情を説明したのである。
「衛兵の皆さん、ツバキとハヤテは賢いから暴走することはありませんよ」
「なんで、そんな高ランクの魔物が一緒にいるんだ?ちゃんと説明をしてくれ!でないと、町の人達が不安になるからな!」
「俺は、Freedom国のケンジと言います。商人で生産者ですが、テイマーでもあります。この二人は俺の従魔なので心配はいりません」
「はっ?テイマー⁉テイマーって、そんな高ランクの魔物を従魔にできるのか?」
「はい!だから、ハヤテは普通の馬と、変わらないくらい大人しく賢いですよ」
「触っても、大丈夫か?」
ケンジはハヤテに、触らせて大丈夫?と聞き、ハヤテは首を上下に振るのであった。
「人の言葉が分かるのか?」
「ハヤテは、賢いし優しいので大丈夫です。優しく首を撫でてあげてください。」
衛兵達は、ハヤテにビビりながらも首筋に優しく触れるのであった。衛兵達は、自分の馬に触れているような感じとなり、人の言葉を理解するだけの知力があるので、普通の馬より安全と確信を持てるのであった。
「ハヤテと言うのであったな!すまなかったビビったりして……」
兵士達は、ハヤテに謝罪までしてくれて、ツバキにも頭を下げたのである。
「それで、君達は何をしに、ナンペイの町まできたんだ?身分証明書は持っているか?」
「いえ、持ってはいません。この町には支店を開くためにきたのです」
「おいおい!支店を開くと言う事は本店があると言う事だろ?だったら商人ギルドの構成員じゃないのか?ギルドカードがあるだろ?」
「いえ、自分達は町の中に、支店を開くわけではないので……」
「ちょっと待ってくれ!城壁の外に支店を建てるつもりか?」
「ええ!それなら、ギルドに所属しなくても店は出せますからね」
「悪い事は言わないから、そんな無謀な事は止めるんだ!外には魔物や盗賊がいるんだぞ。店を開くまでに絶対に潰れるからよしたほうが良い!」
「大丈夫ですよ。兵士さん達もガーライの町や王都での噂の店の事を、聞いた事ないですか?」
「うん?何の事だ?」
その中の兵士が一人、ケンジ達の話を聞き大きな声を出すのである。
「ま、まさか!あのFreedomが、ここナンペイの町に支店を開くのか?」
「おい!お前、この人を知っているのか?」
「お前も、ケンジと言う名前に憶えがあるだろ?テンペの町の勇者だよ……この人は!」
「あっ!」
それを聞いた兵士達は驚いたのだ!そして、ガーライの町の噂も聞いていたらしく、ケンジの支店が遂にここナンペイの町に進出してきた事を喜んだのである。
「えーっと、一旦町に入場してもいいですか?それとメイガン商会の場所を教えてもらっていいですか?」
兵士達は、ケンジの正体を知り、身分証明書が無いことに納得し、入場料を貰いメイガン商会の場所を教えてくれたのである。入場したケンジ達はここでもまた、町の人達の注目を集めたのである。
町の人達は、ハヤテのツバキの姿を見て、あんな高ランクの魔物が従魔に出来るなんてビックリして、一目見ようと大通り沿いに群がっていたのである。
ケンジは、そんな町の人を横目に、マイとギルを連れてメイガン商会へと入ったのである。
「システィナ達はここで、ハヤテとツバキをよろしく頼む」
「「「はい!」」」
メイガン商会に入った、ケンジは受付カウンターに行き、受付嬢に店長の面会を求めたのだった。
「いらっしゃいませ!今日はどのようなご用件でしょうか?」
「いきなり訪問して申し訳ございません。俺はケンジと言います。店長さんと面会したいのですが?」
ケンジはそう言いながら、受付嬢にメイガン商会の【マスターカード】を差し出したのである。そのカードを見た受付嬢は目を見開き、慌てた様子で店長を呼びに行くのであった。
「少々お待ちください‼すぐに店長の、スーマを呼んでまいります」
少ししたら、店長らしき女性が受付嬢に連れられて店頭に現れたのだった。
「は、初めまして!メイガン商会ナンペイ支店の、店長を任されているスーマといいます。以後お見知りおきを!」
「いきなり訪問してしまい、忙しい所申し訳ございません。俺はケンジと言います」
「え?貴方がケンジさんですか⁉」
「店長の知り合いですか?」
「貴方知らないの?会長の隠し子じゃないかと言う噂が出ている人じゃない!」
「えええええ~~~~~~!この人があの⁉ケンジさんですか?」
店長のスーマと受付嬢は、好き勝手な事を言っていたのだった。
「ぷっ!ケンちゃんが、ガンスさんの隠し子だって!あはははははは!」
マイは、スーマと受付嬢の話を聞き噴きだしてしまい、ケンジとギルは苦笑いをしていたのだった。
「あの!二人共、へんな勘違いしないでください‼俺とガンスさんは、知り合いですが正真正銘他人です!」
「「申し訳ございません!」」
ケンジが、大きな声で否定をしたら、スーマはすぐに謝罪をしたのだった。
「そ、それで……今日は、どのようなご用件で?」
「ガンスさんから、それとなく連絡はあったのかもしれませんが、ここナンペイの町に支店を出すつもりできたんですよ」
「えっ⁉それは本当ですか?」
「ええ、今日はその挨拶にきたんですよ。これからどうぞよろしくお願いします」
ケンジは、スーマと店内にいる従業員に挨拶をしたのだった。スーマ達もまた、ケンジの店の事は会長のガンスから聞いていて、Freedom支店が進出してきた町は、人口が増え平民の暮らしが豊かになると聞いていて、それに伴いメイガン商会の売り上げも上がる事となると知っていたのだ。
「こ、こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!」
「もし、町の結界のインゴットで、相談があればいつでも、正面城門の外に支店を建てるつもりなので、いつでも来てください」
「分かりました。ありがとうございます!」
ここナンペイの町でも、町の結界は頭の痛いところでありギルドから何回も、オリハルコンのインゴットを催促されていたのだった。
メイガン商会ナンペイ支店では、専属の生産者を所有しており、インゴットの採掘や鍛冶に力を入れて独自の売り上げを上げていたのである。そこに、目を付けたギルドは、町の結界がピンチになると頼りにしていたのである。
これには、メイガン商会も頭を悩まされていて、町の結界という事もあり無下に扱えなかったのだ。そこにケンジ達がやってきた事で、この町も発展し採掘士がやって来るかもしれないと、生産が発展するという期待を持ったのであった。
「ケンジ様の、お店はいつぐらいから、開店なさるのですか?」
「多分3日後から、店は開けれると思いますので、宣伝の方をしていただけると助かります」
「「はっ⁉3日後?」」
「ええ!これから準備するので余裕を持って3日後になると思います」
「ちょ、ちょっと待ってください!城壁の外に店を構えるのですよね?今は何も店なんかないですよね?」
「ええ、支店はダンジョンから出た、魔道具で建てるので時間はかからないんですよ。だから、心配しなくても大丈夫です」
「「……」」
「それでは、俺達はこれで失礼します」
ケンジは、スーマと受付嬢に頭を下げて、メイガン商会を後にしたのだった。メイガン商会を出たら、表では町の子供達がハヤテとツバキに群がっていて、町の人気者となっていたのであった。
「ご主人様!助けてください……あっ!こら!お尻を触らないで!」
「ぶるるる!」
子供達は、ツバキが珍しくスキンシップをしていて、お尻から糸をだす事に興味を持っていたようだった。ハヤテはハヤテで、子供達に囲まれていて、普通の馬よりも何倍も大きく漆黒の姿に、目を輝かせていた子供達の人気者になっていたのだった。
システィナ達は、ハヤテに近づけないようにバリケートをしていたのだが、子供達の無邪気さにそんなに強く言えなかったらしく、優しく言いきかせてハヤテに踏まれないように注意していたのだった。
ケンジとマイは、メイガン商会での挨拶もすみ町の外に出る為、子供達に優しく出発する事を伝え、離れてもらうのだった。
「みんな!危ないから離れてくれるかい?ギル、馭者を頼む。みんなは馬車に乗ってくれ!」
「「「はい!」」」
町の子供達は、素直に離れてくれて笑顔で手を振って見送ってくれたのだった。
「お馬さん!ばいば~~~~~い!」
「蜘蛛のお姉ちゃんもばいば~~~い!」
ハヤテとツバキは、子供達の笑顔に、答えて出発したのである。
ケンジは、ナンペイの町の外に出る時、町の衛兵達から停められたのだ。
「ケンジ殿?もう町から出るのですか?」
「はい……そうですが何か?」
「いえ……ケンジ殿が良いのならよろしいのですが、また町に入ろうとしたら、お金がいるのですがよろしいのですか?」
「あっ!それなら大丈夫です。もう町に入る事は無いですから!」
「ですが、支店を建てるんですよね?大工職人と契約なさったのですか?もし、まだ契約していないのなら、今からでも……」
「ご心配ありがとうございます。支店の建てる場所は、どのあたりから大丈夫ですか?」
「あっ、ああ!それならあの立札のある辺りより、向こうの土地ならどこでも大丈夫だぞ」
「そうですか。ありがとうございます!ギル、あの立札のとこまで走らせてくれ」
「はい!」
ケンジは、兵士達に礼をしてナンペイの町を出ていくのだった。兵士達は、ケンジが出ていくのを見送り、不思議そうな顔をするのだった。
「おい!本当に大丈夫なのか?」
「俺に言われても、ケンジ殿がいいと言っているのだからしょうがないだろ……」
「ホント、あんな短い時間で出ていくなんて初めてな旅人だよな……」
「まあ、すぐに戻ってくるんじゃないのか?」
「すぐに戻って来ても、俺達はいつも通りにお金を徴収するだけさ!」
「まあ、そうなんだけどな……」
兵士達は、ケンジの行動が理解できず、話しながら警備をするしかなかった。
「ケンちゃん、もうそろそろナンペイの町に着くんじゃない?」
「確かにそろそろ何だけどな……ちょっと地図で確認してみるよ」
ケンジは、レアスキルである地図を見ると、後1日の距離まで来ていたのだ。
「プリム!この先、後数時間で着くからもうちょっとだぞ」
「はい!わかりました」
普通の馬車なら、後1日の距離だが、ハヤテの足なら数時間でつけるのである。
「ハヤテって、ホントすごいわよね……」
「プリム、いきなりどうしたのよ?」
「だって!ヴィア考えてみてよ。ハヤテってこんな重い馬車を引いているのに、全然重そうでもないし余裕で歩いているにもかかわらず、普通の馬車を何台抜いたと思っているの」
「確かに、言われてみれば凄い事よね……ここまで来るのに山を越えて、道もガタガタで本当ならもっと日数がかかっているものね……」
プリムとオリヴィアは、馭者をしながらハヤテの事を褒めていたのだった。すると、馬車の天幕の上からツバキが顔を出して、ハヤテの言葉を二人に伝えるのだった。
「ハヤテが、もっと褒めてもいいぞ!って言っているわよ」
「「ぷっ!あははは!」」
「ハヤテ、後もう少し頼むわよ!」
「ぶるるるる!」
ハヤテは、ラストスパートをかけるように、街道で無い道をあり得ないスピードで、ナンペイの町に向かって走り出したのだった。
ケンジ達は、それから3時間ほどでナンペイの町に到着したのである。ここでもまた、ハヤテとツバキの存在が町では大騒ぎとなり、大パニックとなったのである。
「そこの馬車!停まれ!停まるんだ!」
プリムは、町の兵士達が走ってきた事に驚き、馬車をとめたのである。
「あの……何かありましたか?」
「何かありましたか?じゃない!その魔物達は大丈夫なのか?」
ケンジは、久しぶりの対応にしまったという顔をするのだった。ケンジは馬車から降りて、町の兵士達に事情を説明したのである。
「衛兵の皆さん、ツバキとハヤテは賢いから暴走することはありませんよ」
「なんで、そんな高ランクの魔物が一緒にいるんだ?ちゃんと説明をしてくれ!でないと、町の人達が不安になるからな!」
「俺は、Freedom国のケンジと言います。商人で生産者ですが、テイマーでもあります。この二人は俺の従魔なので心配はいりません」
「はっ?テイマー⁉テイマーって、そんな高ランクの魔物を従魔にできるのか?」
「はい!だから、ハヤテは普通の馬と、変わらないくらい大人しく賢いですよ」
「触っても、大丈夫か?」
ケンジはハヤテに、触らせて大丈夫?と聞き、ハヤテは首を上下に振るのであった。
「人の言葉が分かるのか?」
「ハヤテは、賢いし優しいので大丈夫です。優しく首を撫でてあげてください。」
衛兵達は、ハヤテにビビりながらも首筋に優しく触れるのであった。衛兵達は、自分の馬に触れているような感じとなり、人の言葉を理解するだけの知力があるので、普通の馬より安全と確信を持てるのであった。
「ハヤテと言うのであったな!すまなかったビビったりして……」
兵士達は、ハヤテに謝罪までしてくれて、ツバキにも頭を下げたのである。
「それで、君達は何をしに、ナンペイの町まできたんだ?身分証明書は持っているか?」
「いえ、持ってはいません。この町には支店を開くためにきたのです」
「おいおい!支店を開くと言う事は本店があると言う事だろ?だったら商人ギルドの構成員じゃないのか?ギルドカードがあるだろ?」
「いえ、自分達は町の中に、支店を開くわけではないので……」
「ちょっと待ってくれ!城壁の外に支店を建てるつもりか?」
「ええ!それなら、ギルドに所属しなくても店は出せますからね」
「悪い事は言わないから、そんな無謀な事は止めるんだ!外には魔物や盗賊がいるんだぞ。店を開くまでに絶対に潰れるからよしたほうが良い!」
「大丈夫ですよ。兵士さん達もガーライの町や王都での噂の店の事を、聞いた事ないですか?」
「うん?何の事だ?」
その中の兵士が一人、ケンジ達の話を聞き大きな声を出すのである。
「ま、まさか!あのFreedomが、ここナンペイの町に支店を開くのか?」
「おい!お前、この人を知っているのか?」
「お前も、ケンジと言う名前に憶えがあるだろ?テンペの町の勇者だよ……この人は!」
「あっ!」
それを聞いた兵士達は驚いたのだ!そして、ガーライの町の噂も聞いていたらしく、ケンジの支店が遂にここナンペイの町に進出してきた事を喜んだのである。
「えーっと、一旦町に入場してもいいですか?それとメイガン商会の場所を教えてもらっていいですか?」
兵士達は、ケンジの正体を知り、身分証明書が無いことに納得し、入場料を貰いメイガン商会の場所を教えてくれたのである。入場したケンジ達はここでもまた、町の人達の注目を集めたのである。
町の人達は、ハヤテのツバキの姿を見て、あんな高ランクの魔物が従魔に出来るなんてビックリして、一目見ようと大通り沿いに群がっていたのである。
ケンジは、そんな町の人を横目に、マイとギルを連れてメイガン商会へと入ったのである。
「システィナ達はここで、ハヤテとツバキをよろしく頼む」
「「「はい!」」」
メイガン商会に入った、ケンジは受付カウンターに行き、受付嬢に店長の面会を求めたのだった。
「いらっしゃいませ!今日はどのようなご用件でしょうか?」
「いきなり訪問して申し訳ございません。俺はケンジと言います。店長さんと面会したいのですが?」
ケンジはそう言いながら、受付嬢にメイガン商会の【マスターカード】を差し出したのである。そのカードを見た受付嬢は目を見開き、慌てた様子で店長を呼びに行くのであった。
「少々お待ちください‼すぐに店長の、スーマを呼んでまいります」
少ししたら、店長らしき女性が受付嬢に連れられて店頭に現れたのだった。
「は、初めまして!メイガン商会ナンペイ支店の、店長を任されているスーマといいます。以後お見知りおきを!」
「いきなり訪問してしまい、忙しい所申し訳ございません。俺はケンジと言います」
「え?貴方がケンジさんですか⁉」
「店長の知り合いですか?」
「貴方知らないの?会長の隠し子じゃないかと言う噂が出ている人じゃない!」
「えええええ~~~~~~!この人があの⁉ケンジさんですか?」
店長のスーマと受付嬢は、好き勝手な事を言っていたのだった。
「ぷっ!ケンちゃんが、ガンスさんの隠し子だって!あはははははは!」
マイは、スーマと受付嬢の話を聞き噴きだしてしまい、ケンジとギルは苦笑いをしていたのだった。
「あの!二人共、へんな勘違いしないでください‼俺とガンスさんは、知り合いですが正真正銘他人です!」
「「申し訳ございません!」」
ケンジが、大きな声で否定をしたら、スーマはすぐに謝罪をしたのだった。
「そ、それで……今日は、どのようなご用件で?」
「ガンスさんから、それとなく連絡はあったのかもしれませんが、ここナンペイの町に支店を出すつもりできたんですよ」
「えっ⁉それは本当ですか?」
「ええ、今日はその挨拶にきたんですよ。これからどうぞよろしくお願いします」
ケンジは、スーマと店内にいる従業員に挨拶をしたのだった。スーマ達もまた、ケンジの店の事は会長のガンスから聞いていて、Freedom支店が進出してきた町は、人口が増え平民の暮らしが豊かになると聞いていて、それに伴いメイガン商会の売り上げも上がる事となると知っていたのだ。
「こ、こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!」
「もし、町の結界のインゴットで、相談があればいつでも、正面城門の外に支店を建てるつもりなので、いつでも来てください」
「分かりました。ありがとうございます!」
ここナンペイの町でも、町の結界は頭の痛いところでありギルドから何回も、オリハルコンのインゴットを催促されていたのだった。
メイガン商会ナンペイ支店では、専属の生産者を所有しており、インゴットの採掘や鍛冶に力を入れて独自の売り上げを上げていたのである。そこに、目を付けたギルドは、町の結界がピンチになると頼りにしていたのである。
これには、メイガン商会も頭を悩まされていて、町の結界という事もあり無下に扱えなかったのだ。そこにケンジ達がやってきた事で、この町も発展し採掘士がやって来るかもしれないと、生産が発展するという期待を持ったのであった。
「ケンジ様の、お店はいつぐらいから、開店なさるのですか?」
「多分3日後から、店は開けれると思いますので、宣伝の方をしていただけると助かります」
「「はっ⁉3日後?」」
「ええ!これから準備するので余裕を持って3日後になると思います」
「ちょ、ちょっと待ってください!城壁の外に店を構えるのですよね?今は何も店なんかないですよね?」
「ええ、支店はダンジョンから出た、魔道具で建てるので時間はかからないんですよ。だから、心配しなくても大丈夫です」
「「……」」
「それでは、俺達はこれで失礼します」
ケンジは、スーマと受付嬢に頭を下げて、メイガン商会を後にしたのだった。メイガン商会を出たら、表では町の子供達がハヤテとツバキに群がっていて、町の人気者となっていたのであった。
「ご主人様!助けてください……あっ!こら!お尻を触らないで!」
「ぶるるる!」
子供達は、ツバキが珍しくスキンシップをしていて、お尻から糸をだす事に興味を持っていたようだった。ハヤテはハヤテで、子供達に囲まれていて、普通の馬よりも何倍も大きく漆黒の姿に、目を輝かせていた子供達の人気者になっていたのだった。
システィナ達は、ハヤテに近づけないようにバリケートをしていたのだが、子供達の無邪気さにそんなに強く言えなかったらしく、優しく言いきかせてハヤテに踏まれないように注意していたのだった。
ケンジとマイは、メイガン商会での挨拶もすみ町の外に出る為、子供達に優しく出発する事を伝え、離れてもらうのだった。
「みんな!危ないから離れてくれるかい?ギル、馭者を頼む。みんなは馬車に乗ってくれ!」
「「「はい!」」」
町の子供達は、素直に離れてくれて笑顔で手を振って見送ってくれたのだった。
「お馬さん!ばいば~~~~~い!」
「蜘蛛のお姉ちゃんもばいば~~~い!」
ハヤテとツバキは、子供達の笑顔に、答えて出発したのである。
ケンジは、ナンペイの町の外に出る時、町の衛兵達から停められたのだ。
「ケンジ殿?もう町から出るのですか?」
「はい……そうですが何か?」
「いえ……ケンジ殿が良いのならよろしいのですが、また町に入ろうとしたら、お金がいるのですがよろしいのですか?」
「あっ!それなら大丈夫です。もう町に入る事は無いですから!」
「ですが、支店を建てるんですよね?大工職人と契約なさったのですか?もし、まだ契約していないのなら、今からでも……」
「ご心配ありがとうございます。支店の建てる場所は、どのあたりから大丈夫ですか?」
「あっ、ああ!それならあの立札のある辺りより、向こうの土地ならどこでも大丈夫だぞ」
「そうですか。ありがとうございます!ギル、あの立札のとこまで走らせてくれ」
「はい!」
ケンジは、兵士達に礼をしてナンペイの町を出ていくのだった。兵士達は、ケンジが出ていくのを見送り、不思議そうな顔をするのだった。
「おい!本当に大丈夫なのか?」
「俺に言われても、ケンジ殿がいいと言っているのだからしょうがないだろ……」
「ホント、あんな短い時間で出ていくなんて初めてな旅人だよな……」
「まあ、すぐに戻ってくるんじゃないのか?」
「すぐに戻って来ても、俺達はいつも通りにお金を徴収するだけさ!」
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