碧天のノアズアーク

世良シンア

文字の大きさ
40 / 128
ダスク・ブリガンド編

9 襲来

しおりを挟む
side 白髪の少年

帝都アクロポリス西部の森。その入り口付近に聳える木々で横になるひとりの少年。昨日は月明かりの美しかった夜であったが、今日は雲に隠れてしまいその姿を拝むことはできない。そのため森林内部は一段と闇が満ち満ちている。

『カーッカーッ……!』

「……」

硬い木の上で目を閉じ横になっていた少年へ、一羽のカラスが近づいてきた。少年はゆっくりと身体を起こし両手を前に差し出す。するとカラスは迷わずその上に降り立った。その瞬間、カラスの身体から黒く光る粒子が放出され、ついさっきまでカラスであったそれは一通の黒い手紙へと変貌した。

少年は手紙の封を開け、中身を取り出した。そこには新たな指令が羅列されている。

少年は一文字ずつ丁寧に、時間をかけて読み込み、そして気づく。

「………!」

これは悪鬼の指令である、と。

な、なんで……なんでっ……!

少年はおぞましき手紙を強く握りしめた。手紙はくしゃくしゃとその形を変化させる。

「やりたく、ない……」

少年は初めて指令を下された時以上の拒絶の念を、この指令書に感じた。ようやく自身に課された指令が終わり、束の間の休みが入るはずだった矢先にこの追加指令。さらにはターゲットとなる人物が、少年の世界でに二人しか出会えていない、お日様のように暖かく優しい人間だったのだ。

少年は胸に手を当てローブをめいいっぱいの力で握りしめる。ローブには無数のシワができ、少年の腕や拳にはうっすらと筋が入る。

……胸が、苦しい…………。

少年のローブへとポツポツと雫が落ちる。少年は必死に目元を拭き、涙を止めようとする。だがなぜだか涙がとめどなく溢れ、止まらない。

「ふっ……うぅ……ぅ……っ…………」





数分後、少年はようやく心を落ち着かせられた。ローブは濡れてシワも残り、ボロボロ感がさらに増してしまった。だがそんな些細なことを少年は気にも留めない。というよりも、そんなことを気にする余裕などありはしないのだから。

少年は力が抜けたのか、手に握りしめていた手紙を放す。するとその手紙は再びカラスへと変貌した。ただしその形はかなり歪であった。

歪なカラスはどんよりとした雲目掛けて、身体をふらつかせながら飛んでいく。少年はそれを見ながら苦笑する。

「……は、ははっ…………」

みじめだね……きみも…………ぼくも……っ……。







sideノア=オーガスト

「ってわけなんで、トロイメライの予約キャンセルしてもいい?」

「これをキャンセルすると次回は来週以降になりますがそれでもよろしいですか?」

「ああ、それで大丈夫」

「かしこまりました」

リュウを助けると決めてから、オレはその準備に取り掛かった。みんなもできるだけダスクの情報を掴めないかと奮闘してくれている。

トロイメライは今日攻略予定だったけど、この救出作戦のためにキャンセルをした。やりたい気持ちもあるが、今はリュウを救いたいと思う気持ちの方が断然強い。

「あとやれることは……」

「お、いたいた」

「……?」

一階のフリスペースから声のする方へ目を向けると、二階から降りてくる副ギルド長の姿があった。

なんかオレに用事かな……?なんだろ。

「ノア君、それにシン君。久しぶりだな」

「どうも、ミクリヤさん」

「……」

「ちょうど君らを探していたところだ」

「何かあったの?」

「スザンヌさんから頼まれてるんだが……実はスザンヌさんが治療していた患者が数日前にどこかに消えてしまってな。もし見かけたら連れてきてほしいらしい」

患者が行方不明……それはスザンヌさんも心配してるだろうな。

「前から何人かの信頼できる冒険者に声はかけたんだが、誰も見かけた者はいなくてな。それでノアズアークにも頼んでおこうと思って探していたんだ」

「なるほど。そういうことならみんなにも伝えとくよ。その患者さんの特徴ってどんな感じ?」

「少しボロボロの黒いローブを着た小さな子どもだ。髪は珍しい白色だったな。綺麗な髪だったから結構印象に残ってる」

………………ん?

それってもしかしなくてもリュウのことじゃないのか……?!

「あの!その子、どうしてスザンヌさんのとこに?」

ようやく掴めそうなリュウの情報にオレは歓喜した。そもそもリュウはもちろんダスクの情報すらまともに手に入れられてないこの状態で、この話を聞けたのはかなり大きいかもしれない。

「えーっとだな、ある冒険者たちがその子どもが路地で倒れているのを見つけてな。それでスザンヌさんのもとに運んできたんだ」

オレたちがエリクサー探しでようやく辿り着いたあの薬屋ギンプティムを、その冒険者は難なく見つけたのか?あるいは予め知ってたか……。

いやいや、そんなことよりも今はリュウの情報が必要不可欠なことだ。他のことは後回しにしないと。

「スザンヌさんの話によれば、その子はまだ治りきってはいないらしい。もうしばらく安静が必要だというのに、部屋の窓から出て姿を消してしまったそうだ」

リュウは何かしらの持病を持っていて、それを発症したことにより路地裏で倒れてギンプティムまで運ばれた?持病でないなら誰かに襲われたとかか?

……そういえば、初めて会った時もどこかの路地だった気がするな。

「どうしてその子どもは倒れていたんだ?」

どうやらシンもリュウのことを気にしてくれてるみたいだ。シンが誰かに関心を持つなんてめったにないから、オレと同じようにリュウを心配してくれるのはなんだか嬉しいな。

「僕も詳しいことはわからないが、なんでも自身の目への氣の供給過多が原因らしい。こんな症状は初めて見たと、スザンヌさんが言ってたな」

「……!」
  
氣の供給過多……しかもなのか……!
このままほっといたらリュウの命に関わる可能性が高い!早く見つけないと!!

オレはシンの手を引き出口の方へと走り出した。

「ありがとな、ミクリヤさん。見つけたらすぐ連絡するよ」

オレとシンはEDENを出てそのまますぐに帝都を出た。帝都内はみんなが回っているはずだから、念のため帝都周辺も探索してみることにした。

陽が落ちる頃までシンと手分けして探し回ってみたけど、結局はリュウを見つけ出すことはできなかった。

当てずっぽうで探してみたとはいえ、リュウを見つけられなかった悔しさを胸に、帝都に戻り宿に着く。宿にはすでにみんな戻っていたらしく、それぞれの成果を聞いてみたけど、有力な情報はミクリヤさんからのものだけだった。

一体どこにいるっていうんだ……リュウ……。

この日はみんな寝床に着くのが早かったように思う。一日中探し歩いたのだから当然のことかもしれない。オレは身体的疲労はなかったけど精神的疲労が蓄積したせいか、秀や湊、シンよりも眠りにつくのが早かった。

明かりが消失した部屋には月明かりが差し込み、暗闇に染まる部屋をうっすらと照らしていた。






side白髪の少年

屋根伝いに移動する影。その速さと機敏さはまるで忍者のようだ。月明かりの美しい雲ひとつない夜空に覆われた、帝都アクロポリス。

一際美しいこの夜景をバックにして、小さな影は目的の場所へと一直線に走り抜けていく。その影から発せられる音は皆無に等しく、誰もこの少年に気づく様子はない。大帝国師団員の目をいとも簡単に掻い潜るその能力には目を見張るものがあるだろう。

しかしながら、少年のその表情はとても今から暗殺を遂行するようなものとは言い難い。なぜならその顔は無表情でもやる気に満ちたものでもなく、ただただ悲しく苦しいといった面持ちなのだから。

少年が足を止めた。そこは中央に正方形の中庭があり、その四方が建物で囲われた宿『花鳥風月』である。少年は少しの間宿の様子を眺めた後、静かに中庭へと降り立った。この中庭は枯山水であり、その上には建物一階の四方をつなぐ渡り廊下が設置されている。

少年はぎっしりと敷かれた砂上を歩き、ターゲットの部屋へとゆっくりと歩を進める。流線が描かれた砂上は小さな足跡によって荒らされてしまっている。これでは誰かが侵入したことは明々白々であるが、今の少年がこのことに気づくことはないだろう。少年はそれほどに、あることで頭がいっぱいなのだから……。

少年は渡り廊下に飛び乗り宿内部へ入ろうとした。だが、ここで少年は冷静になる。この宿はやけに不用心ではないのか、なにか術が施されているのかもしれない、と。

少年は一瞬だけ自身の奥義を使うことにする。これにより、たとえ宿になんらかの術が施されていようとも少年の存在に気づくことはできなくなった。

そして少年は難なく中へと侵入した。少年が入り込んだのは東側の渡り廊下である。ここはターゲットの部屋に一番近い。すでに少年は下調べを済ませていたのだろう。

「……」

少年はそっと障子を開けた。するとそこには眠りにつく四人の姿があった。

いた……。

少年はターゲットに近づく。すぅすぅと穏やかに眠るターゲットの顔を見て、少年は再びズキリと胸が痛くなった。

……ごめん、なさい……!

少年は懐から黒いナイフを取り出し、ターゲットの心臓目掛けてその凶器を振り下ろした。その間少年は目を瞑っていた。

それが仇となったのか、はたまた少年の意識が周囲に向くほど余裕がなかったのか。そのナイフがターゲットの命を刈り取ることはなかった。

『キンッ……トン…』

ナイフを弾く音とそのナイフが畳に落ちた音がした。少年はナイフを飛ばされたためにのけぞる形となったが、すぐさま後方に跳び体勢を整える。少年の前には先ほどまで寝ていたはずの薄水色の髪をした男が立っていた。

「お前……何者だ?」

この問いかけに少年は畳に目線を逸らしたまま黙り込む。暗殺者が名乗るなど普通はありえないのだから当然のことではあるが。

さらにはこの物音でこの部屋にいた四人全員が起きてしまったらしい。

「……あくまで沈黙を貫くつもりか」

少年の目の前に立ち、ターゲットを背にする男は刀を抜き少年へと構えた。そして少年に斬りかかる。少年はひょいとかわしたものの、ギリギリであったためにローブには切り込みが入ってしまった。

「……ほう。ただの暗殺者ではなさそうだ」

少年は焦った。これではターゲットに近づくどころではなくなってしまったのだ。

逃げなきゃ……!

少年は大通り側の障子を破って外へ出ようとする。だがそれが叶うことはなかった。

「……『五芒星之陣』」

少年の足元と頭上に五芒星の図形が現れる。そして少年の周りは半透明の壁ができ、この結界内から出られなくなってしまった。

「わりぃな、クソガキ。俺らの主をろうってんなら……ただじゃおかねぇ。ましてや、逃すわけねぇんだよ」

殺伐としたこの状況下。しかし少年に怯えた様子はない。少年は再び奥義を使った。すると結界内にいたはずの少年の姿は一瞬にして消えてしまった。

「「なっ……!」」

少年は二人が驚いている隙をついて一気にターゲットへと近づいた。逃げることも簡単ではあったが、仮に逃げることができたとしても次はより警護が困難になり、暗殺する機会がなくなってしまう。今、仕留めるしかないのだ。

「シン!落ち着け」

ターゲットの弟はこの場にいる誰よりも殺気を放ちターゲットを守ろうとする。だが、なぜかターゲットは冷静だ。

少年は殺気に怯むことなくナイフでターゲットの首元を切りつけようとする。だがその寸前に。少年は混乱のあまり、掴まれた腕を振り解こうとせず、挙句に動けなくなってしまった。

「悪いな。君と同じでオレも特殊な眼を持ってるんだ。オレには君の居場所が丸見えだよ……リュウ」





side ノア=オーガスト

オレは眼の力を解放してリュウを捉えることに成功した。

オレの特殊な眼『黎明之眼アトラス』は、。全て、というのをどこまで定義するかの説明はややこしいから飛ばすけど、とりあえずこの眼のおかげでリュウの姿を捉えることができた。

これを持っていないシン、秀、湊にとってはリュウのこの術は脅威だ。なにせリュウの氣や気配どころかそのように感じるんだからな。

「リュウ、だよな?」

「……」

リュウはようやくみんなにも見えるように姿を現した。と同時にその手に握っていたナイフを布団へと落とす。

「おいおい。お前だったのかよ。まさかそっちから来てくれるとはなぁ」

「秀、お前ノアを狙われて気が動転したのか」

「そりゃお前も同じだろうが。久々にあんなに殺気立ってるのみたぞ」

「……」

湊は刀を鞘に戻す。

「おい、無視すんなって」

秀も湊と同じで殺気を落ち着かせ、普段通りに戻った。

「シンも殺気を止めろよ。せっかくリュウが来てくれたんだ」

「……わかった」

シンもオレを狙ったのがリュウだとわかり、殺気を収めた。ただ……。

「リュウ。次オレの兄さんを殺そうとするなら、容赦はしない」

「シンの言う通りだ。今回はお前だったから不問ってことにはしとくが、次はねぇぞ」

「……仏の顔も三度までというらしいが、俺たちはそこまで寛容ではない。肝に銘じておけ」

三人ともリュウがオレを狙ったことは許せないらしい。オレは気にしてないってのに。てかむしろあれだけ探したリュウに会えたことが嬉しすぎて、正直そんなことどうでもいいわって感じだ。

「みんな落ち着けって。オレは無事だし何よりリュウに会えたんだからさ。そんなに責めることーーー」

「うぅっ……!」

突然リュウは苦しそうな声を上げながら身体を崩した。そしてオレに全体重をかけて寄りかかる。

「お、おい。リュウ……?リュウ!」

オレはすぐにリュウの体をオレの布団に寝かせた。リュウの呼吸は荒くなり、胸を抑え苦痛に苛まれているその表情はなんとも痛々しかった。

「しっかりしろ!リュウ!!」

















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ

双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。 彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。 そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。 洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。 さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。 持ち前のサバイバル能力で見敵必殺! 赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。 そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。 人々との出会い。 そして貴族や平民との格差社会。 ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。 牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。 うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい! そんな人のための物語。 5/6_18:00完結!

独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。 過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。 神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。 静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。 作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。 伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。 「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」 誰かと群れる気も、誰かに媚びる気もない。 ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。 誰にも縛られず、誰にも迎合しない孤高のおっさんによる、異世界マイペースライフ、ここに開店!

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム 前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した 記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた 村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた 私は捨てられたので村をすてる

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...