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7 やさしいひと
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特別寮の食堂は広々としていて、落ち着いた雰囲気の場所だった。早朝から夜遅くまで利用が可能で、いくつかのメニューから好きな料理を選べる仕組みになっていた。朝、昼、夜でそれぞれメニューも切り替わるらしい。味については言わずもがなだった。
おかわりも自由にできると言われたが、今日は入団式に出て説明を受けたくらいで、なんの訓練もしていない上に側仕えとしてもまったく役に立っていない。正直もっと食べられそうだったが、自重しておいた。
なにより、落ち着いて食べられるような状況ではなかった。新しい側仕えがめずらしいらしく、食堂にやってくる隊長たちはだれもかれもがリュカに注目してくる。見ているだけでなくサイファートとリュカに話しかけてくるので、ふたりともなかなか食事が進まないのだ。何人か、隊長の側仕えをしている騎士見習いとあいさつができたのはよかったが。
ほかの隊長たちの話によると、騎士になってからの数年間で、サイファートが見習いを側仕えにしたことは一度もなかったらしい。どういう風の吹き回しだ、と隊長たちから何度も同じ質問をされるたび、サイファートは面倒だという態度を少しも隠そうとはしなかったが、先輩騎士が相手だからか強くは出られないようだった。
「べつに、大した理由なんてありませんよ。とある方に側仕えを自慢されて興味を持っただけです」
サイファートは決まって同じ答えを口にしていたが、それが本当の理由ではないことをリュカは知っている。
騒がしい食事を終えて部屋に戻ると、サイファートが飲み物をもらいに行くと言い出したので、代わりに調理場へ行くとリュカが申し出た。数時間前は側仕えの仕事はしなくていいと言っていたのに、食堂でよほど疲れたのかあっさりと許可してくれた。
ところが、リュカが部屋に戻るとサイファートは浴槽に湯を張り、入浴の準備をはじめていた。本来ならば、それも側仕えの仕事だ。
「あ……すみません、俺の仕事なのに」
「気にするな。おまえに側仕えの仕事はさせない……つもりだったんだが、トルイユに説教されたからな」
苦笑を浮かべて浴室から出てきたサイファートが、トレイを運ぶリュカに視線を送る。
服を濡らさないようにするためか、サイファートは制服の上着を脱いでいた。なんの飾り気もない支給品の白いシャツなのに、サイファートが着ていると姿のよさが際立って、有名店で仕立てた高級なシャツのように見えてくる。
「ニコラから、ですか?」
「おまえに気を遣ってやれと言っていただろう」
それは喫茶室での会話だった。
「あれはハルネス隊長に言ったのだと思っていました」
「当然、ハルネス隊長にも言ったんだろうが、オレに対する小言でもあったんだよ。その証拠に、しっかり睨まれたからな」
「……そうだったんですね」
口元が緩んでしまう。本当にニコラは頼りになる先輩だ。
「まったく、いい度胸をしている。あの癖の強いハルネス隊長の側仕えも務まるわけだ」
騎士団は上下関係のはっきりした組織だ。見習いが隊長騎士に忠告するなんて、ふつうはありえない。だが、サイファートはあきれながらも感心しているようで、気を悪くした様子はなかった。
調理場に向かう前、サイファートになにが飲みたいのかと尋ねると、紅茶だと返事があった。茶葉は好きなものを選んでいいとのことだったので、調理場の受付でサイファートが普段好んで飲んでいる茶葉を教えてもらった。いっしょに飲めと言われていたので、カップはふたつ持ってきている。
「ずいぶんと手馴れているな」
サイファートはなにげなく言ったのかもしれないが、リュカは動揺して持ち上げたポットをあやうく落としてしまうところだった。
「……家でも、自分で淹れていたので」
「そうか。貴族は使用人に淹れてもらうことに慣れているから、側仕えになっても紅茶の淹れ方を知らないやつが多いらしいが、おまえには教える必要がなさそうだ」
リュカが貴族であることを、知っている口ぶりだった。騎士は入団前に身辺を調査される。直属の上司であるサイファートがリュカの素性を知っているのは当然だ。そう思うのに、ぎくりとしてしまったのはリュカに後ろめたいことがあるからだ。
リュカはキルシュバウム男爵家の次男であり、表向きでは療養で幼いころから家に引きこもっていたことになっている。だが、事実は大きく異なっていた。
だれにも知られたくない事実を、もしかしてサイファートは知っているのではないか。そう思うとどうしようもなく不安になった。
リュカに紅茶を飲む習慣はない。紅茶を淹れられるのは、家ではなくべつの場所で仕事をしていて、給仕に慣れていたからだ。
その仕事のことを、サイファートには言えなかった。サイファートだけではなく、だれにも言えない。とてもじゃないが、ひとには言えない仕事だった。
リュカの動揺に気づかないまま、サイファートがテーブルを挟んだリュカの向かいまで移動してきて、腰を下ろす。
紅茶を注いだカップをテーブルに置くと「おまえも座れ」と言われたので、リュカも手近な椅子に腰かけた。
紅茶を一口飲んだサイファートがじっとこちらを見据えてくる。まさか本当になにか知っているのかと動揺してしまった。沈黙がやたらと長く感じられる。
「前言を撤回して悪いが、おまえに側仕えの仕事を任せようと思う。ほかのやつらには一通りの仕事をしているように見せておけ」
サイファートの話は、予想とまったく違っていた。
リュカが側仕えの仕事をなにもしていないと知られれば、周りによく思われないと考えたのだろう。ましてや、この特別寮は一般寮に比べてなにもかもが豪勢なのだから、妬まれる可能性もある。
「見せる? あの、ふつうに側仕えの仕事をしてはだめなんでしょうか?」
そう尋ねると、サイファートはものめずらしい生き物でも見るような顔でこちらを見てきた。
「……おまえは変わっているな。仕事を増やしたいとは」
「俺としては、そのほうが助かります」
「助かる?」
「こんな豪勢な寮で生活させてもらえるのに、なにもしないのは落ち着かないので」
寮で暮らしていれば、食事や洗濯代なども含めて一切お金がかからない。それなのに、見習い期間中も給金は支払われるのだ。騎士に叙任されたあとよりもかなり金額が下がるとはいえ、金をもらえることには変わりない。
「なるほど、その発想はなかったな」
ふっと、サイファートが笑みを浮かべる。
「おまえが側仕えの仕事をしたいなら任せるが……まあ、適当にやれよ」
「はい。ありがとうございます」
リュカの返事に頷き、サイファートが紅茶を飲み干す。少々粗野な話し方に反して、カップを口元に運ぶしぐさはひどく上品だった。
ニコラはサイファートのことを部下には厳しく、近寄りがたい印象だと言っていたが、リュカにはやさしいひとに思える。
「風呂に入ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ。俺も一階の大浴場に行ってきます」
「いや、待て」
ふたり分のカップをトレイに載せ、リュカが廊下へ続くドアに向かおうとしたところで、アレックスに呼び止められた。
「どうしてこの部屋の風呂を使わない?」
「俺が使っていいんですか?」
「風呂だけじゃない。ここはおまえの部屋でもあるんだ。好きに使え」
「……ありがとうございます。では、後ほど部屋の風呂を使わせていただきます」
ここはサイファートの部屋であり、リュカはおまけだ。そう思ったのが顔に出ていたのか、サイファートが不機嫌そうな顔になる。
「納得していない顔だな。そんなに一階の風呂がよかったのか?」
「いえ、大きな風呂にも興味はありますけど、それほどでは。……大浴場は側仕えが使ってはいけないものだったのですか?」
リュカの問いかけに、サイファートは渋面を浮かべた。なにかを言いかけて躊躇うように唇を引き結んでから、もう一度口を開く。
「おまえは、あぶなっかしいな……」
「え?」
「いや、なんでもない。特別寮の施設は側仕えも自由に使える。だが、おまえは大浴場を使うな、絶対に。わかったか?」
「はい、わかりました」
リュカはまだ特別寮の細かな規則を把握していない。サイファートが止めた理由はわからないが、暗黙の了解のようなものもあるのだろう。単に、この部屋の風呂を使っていいと思っていなかっただけなので、大浴場に入れなくても問題はなかった。
サイファートと入れ替わりで部屋の浴室を使わせてもらったが、浴室はずいぶん広くてきれいだった。猫足のついた浴槽は脚を伸ばしてもまだまだ余裕があるほどに大きく、床や壁のタイルだけでなく蛇口のハンドルもぴかぴかに磨かれている。
いつもなら風呂に入ると身体の疲れが取れてゆったりとした気持ちになれるのに、豪華な風呂はなんだか落ち着かなかった。
「ニコラはああ言ってたけど、想像できないな……」
サイファートが寝室での奉仕を求めてくるかもしれないとニコラは思っていたようだが、リュカにはまるで想像がつかなかった。あのうつくしい水色の瞳が自分に欲望を向けるなんて、まったく想像ができない。
ハルネスはサイファートのことを「娼館通い」と言っていた。つまりは、騎士団の外で発散しているということだ。
隊長職の騎士は、勤務時間外の外出が許されている。騎士団の隊長ともなれば高給取りのはずで、ましてやサイファートは公爵家の人間だ。いくら娼館で散財したとしても、金には困らないだろう。なにより、あの容姿なら娼館などに行かなくても相手に困らないはずだ。そんな男が、肉づきの悪い子どものような見た目の同性にわざわざ手を出そうとするだろうか。
サイファートのひととなりについて、リュカはまだなにもわかっていない。この数時間いっしょに過ごして、彼の表情を見て、ことばを交わしただけでは、まだなにもわからない。
それでも、なんとなく思う。サイファートが求めてくることはないだろう、と。
おかわりも自由にできると言われたが、今日は入団式に出て説明を受けたくらいで、なんの訓練もしていない上に側仕えとしてもまったく役に立っていない。正直もっと食べられそうだったが、自重しておいた。
なにより、落ち着いて食べられるような状況ではなかった。新しい側仕えがめずらしいらしく、食堂にやってくる隊長たちはだれもかれもがリュカに注目してくる。見ているだけでなくサイファートとリュカに話しかけてくるので、ふたりともなかなか食事が進まないのだ。何人か、隊長の側仕えをしている騎士見習いとあいさつができたのはよかったが。
ほかの隊長たちの話によると、騎士になってからの数年間で、サイファートが見習いを側仕えにしたことは一度もなかったらしい。どういう風の吹き回しだ、と隊長たちから何度も同じ質問をされるたび、サイファートは面倒だという態度を少しも隠そうとはしなかったが、先輩騎士が相手だからか強くは出られないようだった。
「べつに、大した理由なんてありませんよ。とある方に側仕えを自慢されて興味を持っただけです」
サイファートは決まって同じ答えを口にしていたが、それが本当の理由ではないことをリュカは知っている。
騒がしい食事を終えて部屋に戻ると、サイファートが飲み物をもらいに行くと言い出したので、代わりに調理場へ行くとリュカが申し出た。数時間前は側仕えの仕事はしなくていいと言っていたのに、食堂でよほど疲れたのかあっさりと許可してくれた。
ところが、リュカが部屋に戻るとサイファートは浴槽に湯を張り、入浴の準備をはじめていた。本来ならば、それも側仕えの仕事だ。
「あ……すみません、俺の仕事なのに」
「気にするな。おまえに側仕えの仕事はさせない……つもりだったんだが、トルイユに説教されたからな」
苦笑を浮かべて浴室から出てきたサイファートが、トレイを運ぶリュカに視線を送る。
服を濡らさないようにするためか、サイファートは制服の上着を脱いでいた。なんの飾り気もない支給品の白いシャツなのに、サイファートが着ていると姿のよさが際立って、有名店で仕立てた高級なシャツのように見えてくる。
「ニコラから、ですか?」
「おまえに気を遣ってやれと言っていただろう」
それは喫茶室での会話だった。
「あれはハルネス隊長に言ったのだと思っていました」
「当然、ハルネス隊長にも言ったんだろうが、オレに対する小言でもあったんだよ。その証拠に、しっかり睨まれたからな」
「……そうだったんですね」
口元が緩んでしまう。本当にニコラは頼りになる先輩だ。
「まったく、いい度胸をしている。あの癖の強いハルネス隊長の側仕えも務まるわけだ」
騎士団は上下関係のはっきりした組織だ。見習いが隊長騎士に忠告するなんて、ふつうはありえない。だが、サイファートはあきれながらも感心しているようで、気を悪くした様子はなかった。
調理場に向かう前、サイファートになにが飲みたいのかと尋ねると、紅茶だと返事があった。茶葉は好きなものを選んでいいとのことだったので、調理場の受付でサイファートが普段好んで飲んでいる茶葉を教えてもらった。いっしょに飲めと言われていたので、カップはふたつ持ってきている。
「ずいぶんと手馴れているな」
サイファートはなにげなく言ったのかもしれないが、リュカは動揺して持ち上げたポットをあやうく落としてしまうところだった。
「……家でも、自分で淹れていたので」
「そうか。貴族は使用人に淹れてもらうことに慣れているから、側仕えになっても紅茶の淹れ方を知らないやつが多いらしいが、おまえには教える必要がなさそうだ」
リュカが貴族であることを、知っている口ぶりだった。騎士は入団前に身辺を調査される。直属の上司であるサイファートがリュカの素性を知っているのは当然だ。そう思うのに、ぎくりとしてしまったのはリュカに後ろめたいことがあるからだ。
リュカはキルシュバウム男爵家の次男であり、表向きでは療養で幼いころから家に引きこもっていたことになっている。だが、事実は大きく異なっていた。
だれにも知られたくない事実を、もしかしてサイファートは知っているのではないか。そう思うとどうしようもなく不安になった。
リュカに紅茶を飲む習慣はない。紅茶を淹れられるのは、家ではなくべつの場所で仕事をしていて、給仕に慣れていたからだ。
その仕事のことを、サイファートには言えなかった。サイファートだけではなく、だれにも言えない。とてもじゃないが、ひとには言えない仕事だった。
リュカの動揺に気づかないまま、サイファートがテーブルを挟んだリュカの向かいまで移動してきて、腰を下ろす。
紅茶を注いだカップをテーブルに置くと「おまえも座れ」と言われたので、リュカも手近な椅子に腰かけた。
紅茶を一口飲んだサイファートがじっとこちらを見据えてくる。まさか本当になにか知っているのかと動揺してしまった。沈黙がやたらと長く感じられる。
「前言を撤回して悪いが、おまえに側仕えの仕事を任せようと思う。ほかのやつらには一通りの仕事をしているように見せておけ」
サイファートの話は、予想とまったく違っていた。
リュカが側仕えの仕事をなにもしていないと知られれば、周りによく思われないと考えたのだろう。ましてや、この特別寮は一般寮に比べてなにもかもが豪勢なのだから、妬まれる可能性もある。
「見せる? あの、ふつうに側仕えの仕事をしてはだめなんでしょうか?」
そう尋ねると、サイファートはものめずらしい生き物でも見るような顔でこちらを見てきた。
「……おまえは変わっているな。仕事を増やしたいとは」
「俺としては、そのほうが助かります」
「助かる?」
「こんな豪勢な寮で生活させてもらえるのに、なにもしないのは落ち着かないので」
寮で暮らしていれば、食事や洗濯代なども含めて一切お金がかからない。それなのに、見習い期間中も給金は支払われるのだ。騎士に叙任されたあとよりもかなり金額が下がるとはいえ、金をもらえることには変わりない。
「なるほど、その発想はなかったな」
ふっと、サイファートが笑みを浮かべる。
「おまえが側仕えの仕事をしたいなら任せるが……まあ、適当にやれよ」
「はい。ありがとうございます」
リュカの返事に頷き、サイファートが紅茶を飲み干す。少々粗野な話し方に反して、カップを口元に運ぶしぐさはひどく上品だった。
ニコラはサイファートのことを部下には厳しく、近寄りがたい印象だと言っていたが、リュカにはやさしいひとに思える。
「風呂に入ってくる」
「はい、いってらっしゃいませ。俺も一階の大浴場に行ってきます」
「いや、待て」
ふたり分のカップをトレイに載せ、リュカが廊下へ続くドアに向かおうとしたところで、アレックスに呼び止められた。
「どうしてこの部屋の風呂を使わない?」
「俺が使っていいんですか?」
「風呂だけじゃない。ここはおまえの部屋でもあるんだ。好きに使え」
「……ありがとうございます。では、後ほど部屋の風呂を使わせていただきます」
ここはサイファートの部屋であり、リュカはおまけだ。そう思ったのが顔に出ていたのか、サイファートが不機嫌そうな顔になる。
「納得していない顔だな。そんなに一階の風呂がよかったのか?」
「いえ、大きな風呂にも興味はありますけど、それほどでは。……大浴場は側仕えが使ってはいけないものだったのですか?」
リュカの問いかけに、サイファートは渋面を浮かべた。なにかを言いかけて躊躇うように唇を引き結んでから、もう一度口を開く。
「おまえは、あぶなっかしいな……」
「え?」
「いや、なんでもない。特別寮の施設は側仕えも自由に使える。だが、おまえは大浴場を使うな、絶対に。わかったか?」
「はい、わかりました」
リュカはまだ特別寮の細かな規則を把握していない。サイファートが止めた理由はわからないが、暗黙の了解のようなものもあるのだろう。単に、この部屋の風呂を使っていいと思っていなかっただけなので、大浴場に入れなくても問題はなかった。
サイファートと入れ替わりで部屋の浴室を使わせてもらったが、浴室はずいぶん広くてきれいだった。猫足のついた浴槽は脚を伸ばしてもまだまだ余裕があるほどに大きく、床や壁のタイルだけでなく蛇口のハンドルもぴかぴかに磨かれている。
いつもなら風呂に入ると身体の疲れが取れてゆったりとした気持ちになれるのに、豪華な風呂はなんだか落ち着かなかった。
「ニコラはああ言ってたけど、想像できないな……」
サイファートが寝室での奉仕を求めてくるかもしれないとニコラは思っていたようだが、リュカにはまるで想像がつかなかった。あのうつくしい水色の瞳が自分に欲望を向けるなんて、まったく想像ができない。
ハルネスはサイファートのことを「娼館通い」と言っていた。つまりは、騎士団の外で発散しているということだ。
隊長職の騎士は、勤務時間外の外出が許されている。騎士団の隊長ともなれば高給取りのはずで、ましてやサイファートは公爵家の人間だ。いくら娼館で散財したとしても、金には困らないだろう。なにより、あの容姿なら娼館などに行かなくても相手に困らないはずだ。そんな男が、肉づきの悪い子どものような見た目の同性にわざわざ手を出そうとするだろうか。
サイファートのひととなりについて、リュカはまだなにもわかっていない。この数時間いっしょに過ごして、彼の表情を見て、ことばを交わしただけでは、まだなにもわからない。
それでも、なんとなく思う。サイファートが求めてくることはないだろう、と。
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