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思いがけない告白
王子様に連れられて
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どうしてここに氷堂君が……そう思わずにはいられなくて、いろんな感情が混ざって息が詰まる。
反射的に氷堂君を見上げると、彼の澄んだ藍色の瞳と目が合う。
その瞬間、氷堂君は優しく目を細めて私にふわっと笑顔を向けた。
っ……ドキッて、した……。
さすがキラキラ清純派王子様、パーフェクトフェイスの持ち主だ。
近距離で思わず見惚れてしまったけど、そんな状況ではないことを思い出して我に返る。
だけど……もうその時には、氷堂君の瞳は見たことないくらい鋭く真剣だった。
え……氷堂君、なんだか怒ってる……?
「どういう意味もないよ。俺の意思で、俺の気持ちで湖宮さんをもらっていいかって聞いたんだよ。いいでしょ、湖宮さんを俺のにしても。」
「ッ……でもそいつめっちゃ地味だぜ? すっげー根暗だぞ? 氷堂はそれでもいいのかよ?」
「君が思う湖宮さんの印象なんて、俺には関係ないことだよ。というか、湖宮さんへのひどい押しつけがましい偏見はやめてもらえないかな。」
「へ、偏見じゃねーし! 他の奴だって湖宮のことそう思ってる、そんなの正真正銘の陰キャーー」
「それを偏見って言うんだよ。……みんなに言っておいて、湖宮さんは今日から俺の、だって。」
……ゾワッ
今、心臓がゾクッと凍えた。
初めてこんな、氷堂君の冷たい声を聞いた。
いつも温厚で誠実で、誰に対しても分け隔てなく接する氷堂君。
だからこそ……動揺が大きい。
「行こう、湖宮さん。」
その言葉と同時に手を握られて、一気に熱がこもる。
でも氷堂君はそんなのお構いなしと言うように、半ば強引に阿辺君たちから引き離してくれた。
教室を出る間際、一瞬だけ阿辺君が見えたけど表情までは分からなかった。
それはたぶん、氷堂君の力が思いの外強かったからだろう。
腕を引かれたまま連れて行かれたのは、人気が全くない氷堂君の教室。
そのまま氷堂君は何も言わず椅子の一つに私を座らせ、自分も椅子を引いて目の前に座る。
……どうしよう、何を話せばいいんだろう。
聞きたい事は山ほどある。ありすぎて、何から聞けばいいのか分からないほどに。
どうしてあの場にいたの? どうして私を助けてくれたの?
……どうしてあんなにも、阿辺君たちに冷たい視線を向けていたの?
だけどどれも、口には出せなかった。
話さなきゃと思えば思うほど、声が上手く出せない。
そんなどうしようもない私に、氷堂君は穏やかな口調で言葉を紡ぎ始めた。
「湖宮さん、ここには俺以外誰にもいないから。安心して、ゆっくり落ち着こう?」
諭してくれているようだけど、まるで訴えるような言葉はズキッと心臓に突き刺さった。
安心、できないよ……。
確かに氷堂君の言う通りだ、ここにはきっと誰も来ない。
そう分かっているのに……申し訳なさや罪悪感が前へと出てきてしまう。
私なんかに構わせてしまって、本当に申し訳ない……っ。
「……氷堂君、ありがとう。私を、助けてくれて。」
でもまずは、お礼を伝えなくちゃ。
氷堂君が助けてくれなかったら、きっと今頃あの場で泣き崩れてしまっていただろう。
視線を合わすことができずに、下を向いてまま口にする。
……不愛想だって、思われるかな。
視線一つも合わせずにお礼なんて、気分を悪くさせたかもしれない。
けど心配は杞憂だったようで、氷堂君の優しい言葉が届いた。
「ううん、大丈夫だよ。湖宮さんはやっぱり……優しいね。」
や、優しい……? 私が?
「わ、私なんてそんなこと言われるほど優しくないし、む、むしろダメダメだよ。氷堂君にも、迷惑かけちゃってるし。」
「そんなこと言わないで、湖宮さん。」
「で、でも……」
顔を上げると、視界いっぱいに氷堂君のパーフェクトフェイスが映る。
一瞬またドキッとしたけど、気分はやっぱりそれどころじゃなくて。
「……私は、全然ダメな人間なの。自慢できるような特技もないし、氷堂君が思ってるような優しさなんて持ち合わせてないし……さっきみたいな、罰ゲームの餌になっちゃったりするし。」
私なんかと一緒にいたら、氷堂君まで嫌な目に遭っちゃうかもしれない。
それだけは、何があっても嫌だよ……私のせいで氷堂君までって、考えたくない――……。
「――湖宮さんは、ダメな人間じゃない。」
「…………え?」
とてもあっさり、私の気持ちは否定された。
まさかの返答に呆気に取られてしまい、目を丸くする。
だって……信じられない。これまで接点も何もなかった氷堂君が、どうしてここまではっきりと言い切ってくれるのかが。
開いた口が塞がらない私を見た氷堂君は、ふふっと笑みを零してからまた言葉を紡いだ。
「湖宮さんは誰よりも優しいし、いつも笑顔でいるから元気をもらえるんだ。この前だって俺の怪我、すぐに手当てしてくれたでしょ?」
「……それでも」
「自信を持って。……持てないんだったら、俺が持たせてあげるから。」
「へっ?」
それって、一体どういう意味で……?
さらっと言われた言葉を上手く飲み込めず素っ頓狂な返事をすると、氷堂君が何かを企んでいるように微笑んでるのが分かった。
そして、間髪入れずに私の手をとったかと思うと。
「ねぇ、俺と付き合ってくれないかな。」
「……つ、付き合う?」
「うん、そうだよ。」
「……ど、どこまで付き合えばいいの、かな? お買い物? それとも何かのお手伝いとか……?」
「ふふ、そっちじゃないよ。恋人として、ってことだよ?」
で、ですよね……。
さっきよりも信じがたいことが起きているからか、上手に思考がまとまらない。
信じられるはずもないから別の可能性も考えてみたけど、どうやらそっちではないらしく。
まっすぐな瞳が見事に私を捉えていて、間違っても冗談なんて言える状態ではない。
……とはいえ、私の気持ちは決まっている。
「ごめんなさい……お断り、させてください。」
氷堂君は、ウソコクみたいな悪趣味なことはしないって分かってる。それくらいは知っているつもりだ。
だけど今は……誰かと付き合うってことを、考えられない。
万が一なんてないだろうけど、怖いものは怖い。ウソコクのような可能性だって捨てきれない。
素直に、受け入れられない。
それに氷堂君と付き合ったら、氷堂君ファンからの制裁が怖いし……だから、断るのが最善なんだ。
罪悪感を抱きながらも、ちゃんと言葉にして伝える。
「……ごめんね。確かに、今の状況で言うべきことじゃなかったね。」
「うん……だからね、もう私には――」
「けど俺は、湖宮さんを諦めたくない。」
あ、諦めたくないって……。
「氷堂君が私のことを考えてくれてるのは分かってるよっ。でも、そこまでしなくても……」
「強引で悪いけど、俺がそうしたいの。それに、きっと明日には広まっちゃうと思うし。」
「な、何が?」
さっぱり言葉の意味が分からず、瞬時に頭の中がはてなで埋め尽くされていく。
たまらず首を傾げてみせると、眉の端を下げて氷堂君は苦笑した。
「さっき湖宮さんの気持ちを無視したまま『もらうよ。』なんて言っちゃったし、ムードメーカーの彼は話を広めるのが上手だからね。きっと明日には“俺たちが付き合ってる”って話が出回るはずだよ。」
「……確かに、そうだよね。」
氷堂君は超がつくほどの有名人で人気者。こういった噂じみた話の一つや二つ、広まったって何もおかしくない。
しかも阿辺君が広めるとなると……例え嘘だって言っても、誰も聞いてくれない可能性だってある。
氷堂君に言い分がごもっともすぎて、何も言い返せない。
……だと、しても。
「わ、私は氷堂君を巻き込みたくない! これは私の問題で、ほっといてくれても大丈夫……だから。」
“学園の王子様”である氷堂君を、こんなくだらないことに巻き込むわけにはいかない。
その時によぎったのは、阿辺君の冷たい口調と言葉。
『お前みたいな地味女、最初から興味ないっつーの。』
傷が癒えたわけじゃないから、少しでも気を緩めたら泣きそうになってしまう。
そんなこと、氷堂君の前でできるわけない。もっと迷惑をかけてしまう。
「……私は大丈夫だからっ、全然平気だからねっ!」
だから、私のことなんて気にしないで。
自分の気持ちを無視して、無理やり口角を上げてみせる。
きっと、今の私はぎこちない。誰がどう見たって作り笑いにしか見えないだろう。
……それでもこれ以上は、ダメだって心が訴えてきていたから。
椅子から立ち上がって、一歩体を引く。
早くこの空間から出よう、じゃなきゃ変に引き止められてしまう。
そう分かっていたから、視線を逸らしたまま無言で氷堂君と距離を取る。
――その途端だった、大きくて温かい手が私を引き留めたのは。
そしてそのまま、ぐいっと腕を引かれて。
「ひょうどう、くんっ?」
「もう本当にやめて。湖宮さんが一人で抱え込むことじゃないんだよ、それは。」
気付けば私は、氷堂君の腕の中にいた。
何よりも暖かくて優しくて、心が安らぐ場所。
それと同時に聞こえた声は、切実で無理に絞り出したようなものだった。
反射的に氷堂君を見上げると、彼の澄んだ藍色の瞳と目が合う。
その瞬間、氷堂君は優しく目を細めて私にふわっと笑顔を向けた。
っ……ドキッて、した……。
さすがキラキラ清純派王子様、パーフェクトフェイスの持ち主だ。
近距離で思わず見惚れてしまったけど、そんな状況ではないことを思い出して我に返る。
だけど……もうその時には、氷堂君の瞳は見たことないくらい鋭く真剣だった。
え……氷堂君、なんだか怒ってる……?
「どういう意味もないよ。俺の意思で、俺の気持ちで湖宮さんをもらっていいかって聞いたんだよ。いいでしょ、湖宮さんを俺のにしても。」
「ッ……でもそいつめっちゃ地味だぜ? すっげー根暗だぞ? 氷堂はそれでもいいのかよ?」
「君が思う湖宮さんの印象なんて、俺には関係ないことだよ。というか、湖宮さんへのひどい押しつけがましい偏見はやめてもらえないかな。」
「へ、偏見じゃねーし! 他の奴だって湖宮のことそう思ってる、そんなの正真正銘の陰キャーー」
「それを偏見って言うんだよ。……みんなに言っておいて、湖宮さんは今日から俺の、だって。」
……ゾワッ
今、心臓がゾクッと凍えた。
初めてこんな、氷堂君の冷たい声を聞いた。
いつも温厚で誠実で、誰に対しても分け隔てなく接する氷堂君。
だからこそ……動揺が大きい。
「行こう、湖宮さん。」
その言葉と同時に手を握られて、一気に熱がこもる。
でも氷堂君はそんなのお構いなしと言うように、半ば強引に阿辺君たちから引き離してくれた。
教室を出る間際、一瞬だけ阿辺君が見えたけど表情までは分からなかった。
それはたぶん、氷堂君の力が思いの外強かったからだろう。
腕を引かれたまま連れて行かれたのは、人気が全くない氷堂君の教室。
そのまま氷堂君は何も言わず椅子の一つに私を座らせ、自分も椅子を引いて目の前に座る。
……どうしよう、何を話せばいいんだろう。
聞きたい事は山ほどある。ありすぎて、何から聞けばいいのか分からないほどに。
どうしてあの場にいたの? どうして私を助けてくれたの?
……どうしてあんなにも、阿辺君たちに冷たい視線を向けていたの?
だけどどれも、口には出せなかった。
話さなきゃと思えば思うほど、声が上手く出せない。
そんなどうしようもない私に、氷堂君は穏やかな口調で言葉を紡ぎ始めた。
「湖宮さん、ここには俺以外誰にもいないから。安心して、ゆっくり落ち着こう?」
諭してくれているようだけど、まるで訴えるような言葉はズキッと心臓に突き刺さった。
安心、できないよ……。
確かに氷堂君の言う通りだ、ここにはきっと誰も来ない。
そう分かっているのに……申し訳なさや罪悪感が前へと出てきてしまう。
私なんかに構わせてしまって、本当に申し訳ない……っ。
「……氷堂君、ありがとう。私を、助けてくれて。」
でもまずは、お礼を伝えなくちゃ。
氷堂君が助けてくれなかったら、きっと今頃あの場で泣き崩れてしまっていただろう。
視線を合わすことができずに、下を向いてまま口にする。
……不愛想だって、思われるかな。
視線一つも合わせずにお礼なんて、気分を悪くさせたかもしれない。
けど心配は杞憂だったようで、氷堂君の優しい言葉が届いた。
「ううん、大丈夫だよ。湖宮さんはやっぱり……優しいね。」
や、優しい……? 私が?
「わ、私なんてそんなこと言われるほど優しくないし、む、むしろダメダメだよ。氷堂君にも、迷惑かけちゃってるし。」
「そんなこと言わないで、湖宮さん。」
「で、でも……」
顔を上げると、視界いっぱいに氷堂君のパーフェクトフェイスが映る。
一瞬またドキッとしたけど、気分はやっぱりそれどころじゃなくて。
「……私は、全然ダメな人間なの。自慢できるような特技もないし、氷堂君が思ってるような優しさなんて持ち合わせてないし……さっきみたいな、罰ゲームの餌になっちゃったりするし。」
私なんかと一緒にいたら、氷堂君まで嫌な目に遭っちゃうかもしれない。
それだけは、何があっても嫌だよ……私のせいで氷堂君までって、考えたくない――……。
「――湖宮さんは、ダメな人間じゃない。」
「…………え?」
とてもあっさり、私の気持ちは否定された。
まさかの返答に呆気に取られてしまい、目を丸くする。
だって……信じられない。これまで接点も何もなかった氷堂君が、どうしてここまではっきりと言い切ってくれるのかが。
開いた口が塞がらない私を見た氷堂君は、ふふっと笑みを零してからまた言葉を紡いだ。
「湖宮さんは誰よりも優しいし、いつも笑顔でいるから元気をもらえるんだ。この前だって俺の怪我、すぐに手当てしてくれたでしょ?」
「……それでも」
「自信を持って。……持てないんだったら、俺が持たせてあげるから。」
「へっ?」
それって、一体どういう意味で……?
さらっと言われた言葉を上手く飲み込めず素っ頓狂な返事をすると、氷堂君が何かを企んでいるように微笑んでるのが分かった。
そして、間髪入れずに私の手をとったかと思うと。
「ねぇ、俺と付き合ってくれないかな。」
「……つ、付き合う?」
「うん、そうだよ。」
「……ど、どこまで付き合えばいいの、かな? お買い物? それとも何かのお手伝いとか……?」
「ふふ、そっちじゃないよ。恋人として、ってことだよ?」
で、ですよね……。
さっきよりも信じがたいことが起きているからか、上手に思考がまとまらない。
信じられるはずもないから別の可能性も考えてみたけど、どうやらそっちではないらしく。
まっすぐな瞳が見事に私を捉えていて、間違っても冗談なんて言える状態ではない。
……とはいえ、私の気持ちは決まっている。
「ごめんなさい……お断り、させてください。」
氷堂君は、ウソコクみたいな悪趣味なことはしないって分かってる。それくらいは知っているつもりだ。
だけど今は……誰かと付き合うってことを、考えられない。
万が一なんてないだろうけど、怖いものは怖い。ウソコクのような可能性だって捨てきれない。
素直に、受け入れられない。
それに氷堂君と付き合ったら、氷堂君ファンからの制裁が怖いし……だから、断るのが最善なんだ。
罪悪感を抱きながらも、ちゃんと言葉にして伝える。
「……ごめんね。確かに、今の状況で言うべきことじゃなかったね。」
「うん……だからね、もう私には――」
「けど俺は、湖宮さんを諦めたくない。」
あ、諦めたくないって……。
「氷堂君が私のことを考えてくれてるのは分かってるよっ。でも、そこまでしなくても……」
「強引で悪いけど、俺がそうしたいの。それに、きっと明日には広まっちゃうと思うし。」
「な、何が?」
さっぱり言葉の意味が分からず、瞬時に頭の中がはてなで埋め尽くされていく。
たまらず首を傾げてみせると、眉の端を下げて氷堂君は苦笑した。
「さっき湖宮さんの気持ちを無視したまま『もらうよ。』なんて言っちゃったし、ムードメーカーの彼は話を広めるのが上手だからね。きっと明日には“俺たちが付き合ってる”って話が出回るはずだよ。」
「……確かに、そうだよね。」
氷堂君は超がつくほどの有名人で人気者。こういった噂じみた話の一つや二つ、広まったって何もおかしくない。
しかも阿辺君が広めるとなると……例え嘘だって言っても、誰も聞いてくれない可能性だってある。
氷堂君に言い分がごもっともすぎて、何も言い返せない。
……だと、しても。
「わ、私は氷堂君を巻き込みたくない! これは私の問題で、ほっといてくれても大丈夫……だから。」
“学園の王子様”である氷堂君を、こんなくだらないことに巻き込むわけにはいかない。
その時によぎったのは、阿辺君の冷たい口調と言葉。
『お前みたいな地味女、最初から興味ないっつーの。』
傷が癒えたわけじゃないから、少しでも気を緩めたら泣きそうになってしまう。
そんなこと、氷堂君の前でできるわけない。もっと迷惑をかけてしまう。
「……私は大丈夫だからっ、全然平気だからねっ!」
だから、私のことなんて気にしないで。
自分の気持ちを無視して、無理やり口角を上げてみせる。
きっと、今の私はぎこちない。誰がどう見たって作り笑いにしか見えないだろう。
……それでもこれ以上は、ダメだって心が訴えてきていたから。
椅子から立ち上がって、一歩体を引く。
早くこの空間から出よう、じゃなきゃ変に引き止められてしまう。
そう分かっていたから、視線を逸らしたまま無言で氷堂君と距離を取る。
――その途端だった、大きくて温かい手が私を引き留めたのは。
そしてそのまま、ぐいっと腕を引かれて。
「ひょうどう、くんっ?」
「もう本当にやめて。湖宮さんが一人で抱え込むことじゃないんだよ、それは。」
気付けば私は、氷堂君の腕の中にいた。
何よりも暖かくて優しくて、心が安らぐ場所。
それと同時に聞こえた声は、切実で無理に絞り出したようなものだった。
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