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勇気と優しさと甘い恋
可愛くなるプロデュース!
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翌日の朝、私は少し早い時間に家を出た。
秦斗君には今日のことをメールで伝えてあるから、おそらく大丈夫。
……プロデュースしてもらうことは、言ってないけど。
という不安を抱きつつ、紗代ちゃんに指定された待ち合わせ場所へと足を運ぶ。
どうして待ち合わせるのかは教えてくれなかったけど、紗代ちゃんのことだから大丈夫……なはず!
ぼんやり思いながら、家より少しばかり遠いバス停まで歩いていく。
「結衣おはよ~っ!」
そして、段々と見えてきたバス停から紗代ちゃんの元気な声が飛んでくる。
だから私も返そうと声を上げかけて、はたと気付いた。
「お、湖宮さん来た来た。」
「沢海さん……!? どうしてここにっ……?」
そう、遊園地で出会ったモテ女子である沢海さんも一緒にいた。
私と沢海さんには、接点がない。
なのにこの場所にいるってことは――……。
「ふっふー、びっくりした? 沢海っちのことはあたしが呼んだの! 前に沢海っちから、遊園地で結衣と会ったって聞いたときから今じゃすっかり友達になって。隠しててごめんね!」
「そ、そうだったんだっ……!」
けど納得だ。紗代ちゃんは明るいから、沢海さんみたいな人とも合う。
ふふっ、紗代ちゃんってばすごいな……コミュニケーション能力が高いし、羨ましい。
こういうのをないものねだり、って言うんだろうなぁ……あはは。
「んじゃ、早速行きますかっ。」
「え? 行くってどこにっ?」
紗代ちゃんにぐいーっと腕を引っ張られながら、私は首を傾げる。
そうすると紗代ちゃんは、急いでいるように意味深にニヤッと口角を上げた。
「そ~れ~は~……着いてからのお楽しみ!」
「あいざっちゃん~、来たよ~!」
「わお、意外と早かったね。ま、どぞどぞ上がってー。」
「お邪魔しま~す! ……結衣、はいこっち!」
大人しく紗代ちゃんに促されるまま、ある部屋に入る。
ここは、まさかの愛澤さんのお家らしい。
愛澤さんは一人暮らしでアパート住み、だと口早に紗代ちゃんから教えられた。
でもどうして、私はここに連れてこられたんだろうか。沢海さんと愛澤さんが同席しているのも、いまいち理解が追い付いてない。
「あ、あの……どうして私はここに連れてこられて……?」
やっとのことで疑問を口に出した私は、ドレッサーの前に座っていた。
私の後ろでは紗代ちゃんと愛澤さんが難しい顔をしていて、うーんと考え込んでいる。
だから私の質問には沢海さんが答えてくれた。
「簡単に言っちゃうと~、あたしらは湖宮さんをかわいーくするために紗代たんに呼ばれたってわけ! ていうか結衣ちゃんって呼んでいい? あたしのことも名前で呼んでよ!!」
「い、いいんですかっ?」
「なーに改まっちゃってんの。もっちのろん、オールオッケーだよ! ちなみにあたしは智香! 気軽に智香って呼んで~。」
「……それじゃあ、智香ちゃん?」
「グハッ……え、何この可愛い生き物。え、尊すぎん? 推せるんだが。」
と、尊い……? 推せる……?
沢海さんこと智香ちゃんの言ってることにピンとこなくて、頭を悩ませてしまう。
私の理解力が危ういだけなのか、そもそも智香ちゃんと価値観自体が違うのか。
そう悩み込んでしまっていると、割り込んでくるように愛澤さんが視界いっぱいに映った。
「ともだけずるいんだけど~。 結衣ちゃんあたしも。あたしのこと、捺って呼んで?」
「な、捺ちゃん?」
「うわめっちゃ可愛いじゃん結衣ちゃん。こんなことなら早く声かけときゃよかったわ。」
わ、私に……? 紗代ちゃん、じゃなくて?
突然言われた言葉に、あたまにはてなを浮かべることしかできない私。
「ほんとそれ。実はね結衣ちゃん、紗代たんがそれはそれはも―怖い雰囲気マシマシで結衣ちゃんのこと守ってたからさー……あたしたち近づこうにも近づけれんかったのよ。」
「……それについては謝ったでしょ。今更掘り返さないで……」
「でも、そのせいであたしたちはこーんなに可愛い生き物と今まで関われなかったんだよ?」
「うん、だからごめんって。」
紗代ちゃんと智香ちゃん、それに捺ちゃんは私には理解できなさそうな会話に花を咲かせている。
私だけなんにも分かっていないキョトン状態で、ちょっとだけ寂しくなった。
だけど、この光景ってなんだか……。
「ふふっ、みんな仲いいねっ。」
「え、そう? どー見ても喧嘩っぽいと思うけど……」
「いやいやあいざっちゃん、結衣には黙っとこう。結衣はあたしたちが思うよりも純粋無垢なんだから。」
「そりゃ見てれば分かりますわ紗代たん。こりゃー紗代たんが徹底して守るのも納得納得。」
……うーん、やっぱり三人の言ってる意味が分からない。
もう考えるのをやめたほうがいいのかもしれない……と考えた時、おもむろに智香ちゃんが声を上げた。
「そろそろ結衣ちゃん変身させてあげなきゃ学校遅れるよ!」
「ほんとじゃん! そんじゃいっちょやりますか!」
「メイクはあたし担当だから見とくねー。」
「りょーかい! じゃあしばしお待ちをあいざっちゃん!」
こそこそとそんな会話を交わした三人は楽しそうで、見ているこっちまで頬が緩んでいく。
……そういえば、何で連れてこられたのか分からず終いだ。
でも智香ちゃんが、私を可愛くするため……って言ってたから、紗代ちゃんが頼んでくれたのかも。
なんだか申し訳ないな、この間は紗千さんにも協力してもらったし紗代ちゃんに頼りすぎな気がする。
けどどうしても、こういったことは私一人じゃ無理だ。頼んで正解だと思ってしまう。
「よ、よろしくお願いします!」
私は改めてそうお願いし、内心わくわくしながら鏡の前に映る自分を見つめた。
……それからの三人の動きは、とっても早かった。
ヘアアレンジは紗代ちゃんと智香ちゃんがしてくれて、スクールメイクは捺ちゃんが。メガネだって、思いきって外した。
だからだろう、私の印象は結構変わったと思う。
鏡の前にいる自分が数分前の自分と同じだとは思えなくて、ただただ驚きを隠せない。
「……ふぅ、我ながらいい感じすぎて天才かも。ね、どう結衣? こんな感じだよ!」
紗代ちゃんがわくわくした様子で、私の肩を持つ。
その言葉に促されるように、改めて鏡の中の自分を見た。
軽く整えられている髪はこの度いい香りのヘアオイルがつけられていて、メイクだってナチュラルで肌が綺麗に見える。
自分で言うのもなんだけど、鏡にいる自分はとびきり可愛く変わっていた。
「ここまで変われるんだ……すごい。」
小さなこと一つでも変わるんだって、感嘆の息を洩らす。
だけども捺ちゃんは首を左右に振って、手を顎に持っていった。
「変われるっていうか、結衣ちゃん元々可愛いからね。原石って磨けばダイヤモンドになるし、今マジその状態よ。」
「そうそうっ。捺の言う通り、結衣ちゃんがかわゆい女の子だからその可愛さを生かしたの!」
か、可愛いなんて……みんなのほうが断然可愛いのに、何言ってるんだろうっ。
「可愛い……とかは分からないけど、三人ともありがとうっ! だけど私よりもみんなのほうが可愛いよ?」
紗代ちゃんも捺ちゃんも智香ちゃんも、私より断然可愛い。
本当のことを言っているから何もおかしなことはないはず、だけど……。
「鈍感だね結衣ちゃん。ま、そういうところも可愛いけど!」
「ん、マジそれな。こんな純粋だったら変な男に引っかかんないかが心配。」
「いやいや、氷堂がいるから大丈夫っしょ。」
「……そうかなぁ? 氷堂ひょろそうだし、そっちも心配なんだけど~。」
私……そろそろ考えるのをやめたほうがいいかもしれない。
またもやよく分からない会話をしている智香ちゃんと捺ちゃんに、ただ苦笑いだけが零れる。
でもそれを遮るように、紗代ちゃんが焦ったような声を響かせた。
「やばっ、そろそろマジで学校行かないと遅刻する!」
「わっ、本当だ……!」
まだまだ時間はあると言えど、遅刻はできるだけしたくない。
紗代ちゃんが言ってくれてるように私も時計に目を走らせてから、みんなに声をかける。
感謝の気持ちが伝わるよう、最大限の笑顔を引き出して。
「三人とも、本当にありがとうっ! みんなで学校行こうっ?」
秦斗君には今日のことをメールで伝えてあるから、おそらく大丈夫。
……プロデュースしてもらうことは、言ってないけど。
という不安を抱きつつ、紗代ちゃんに指定された待ち合わせ場所へと足を運ぶ。
どうして待ち合わせるのかは教えてくれなかったけど、紗代ちゃんのことだから大丈夫……なはず!
ぼんやり思いながら、家より少しばかり遠いバス停まで歩いていく。
「結衣おはよ~っ!」
そして、段々と見えてきたバス停から紗代ちゃんの元気な声が飛んでくる。
だから私も返そうと声を上げかけて、はたと気付いた。
「お、湖宮さん来た来た。」
「沢海さん……!? どうしてここにっ……?」
そう、遊園地で出会ったモテ女子である沢海さんも一緒にいた。
私と沢海さんには、接点がない。
なのにこの場所にいるってことは――……。
「ふっふー、びっくりした? 沢海っちのことはあたしが呼んだの! 前に沢海っちから、遊園地で結衣と会ったって聞いたときから今じゃすっかり友達になって。隠しててごめんね!」
「そ、そうだったんだっ……!」
けど納得だ。紗代ちゃんは明るいから、沢海さんみたいな人とも合う。
ふふっ、紗代ちゃんってばすごいな……コミュニケーション能力が高いし、羨ましい。
こういうのをないものねだり、って言うんだろうなぁ……あはは。
「んじゃ、早速行きますかっ。」
「え? 行くってどこにっ?」
紗代ちゃんにぐいーっと腕を引っ張られながら、私は首を傾げる。
そうすると紗代ちゃんは、急いでいるように意味深にニヤッと口角を上げた。
「そ~れ~は~……着いてからのお楽しみ!」
「あいざっちゃん~、来たよ~!」
「わお、意外と早かったね。ま、どぞどぞ上がってー。」
「お邪魔しま~す! ……結衣、はいこっち!」
大人しく紗代ちゃんに促されるまま、ある部屋に入る。
ここは、まさかの愛澤さんのお家らしい。
愛澤さんは一人暮らしでアパート住み、だと口早に紗代ちゃんから教えられた。
でもどうして、私はここに連れてこられたんだろうか。沢海さんと愛澤さんが同席しているのも、いまいち理解が追い付いてない。
「あ、あの……どうして私はここに連れてこられて……?」
やっとのことで疑問を口に出した私は、ドレッサーの前に座っていた。
私の後ろでは紗代ちゃんと愛澤さんが難しい顔をしていて、うーんと考え込んでいる。
だから私の質問には沢海さんが答えてくれた。
「簡単に言っちゃうと~、あたしらは湖宮さんをかわいーくするために紗代たんに呼ばれたってわけ! ていうか結衣ちゃんって呼んでいい? あたしのことも名前で呼んでよ!!」
「い、いいんですかっ?」
「なーに改まっちゃってんの。もっちのろん、オールオッケーだよ! ちなみにあたしは智香! 気軽に智香って呼んで~。」
「……それじゃあ、智香ちゃん?」
「グハッ……え、何この可愛い生き物。え、尊すぎん? 推せるんだが。」
と、尊い……? 推せる……?
沢海さんこと智香ちゃんの言ってることにピンとこなくて、頭を悩ませてしまう。
私の理解力が危ういだけなのか、そもそも智香ちゃんと価値観自体が違うのか。
そう悩み込んでしまっていると、割り込んでくるように愛澤さんが視界いっぱいに映った。
「ともだけずるいんだけど~。 結衣ちゃんあたしも。あたしのこと、捺って呼んで?」
「な、捺ちゃん?」
「うわめっちゃ可愛いじゃん結衣ちゃん。こんなことなら早く声かけときゃよかったわ。」
わ、私に……? 紗代ちゃん、じゃなくて?
突然言われた言葉に、あたまにはてなを浮かべることしかできない私。
「ほんとそれ。実はね結衣ちゃん、紗代たんがそれはそれはも―怖い雰囲気マシマシで結衣ちゃんのこと守ってたからさー……あたしたち近づこうにも近づけれんかったのよ。」
「……それについては謝ったでしょ。今更掘り返さないで……」
「でも、そのせいであたしたちはこーんなに可愛い生き物と今まで関われなかったんだよ?」
「うん、だからごめんって。」
紗代ちゃんと智香ちゃん、それに捺ちゃんは私には理解できなさそうな会話に花を咲かせている。
私だけなんにも分かっていないキョトン状態で、ちょっとだけ寂しくなった。
だけど、この光景ってなんだか……。
「ふふっ、みんな仲いいねっ。」
「え、そう? どー見ても喧嘩っぽいと思うけど……」
「いやいやあいざっちゃん、結衣には黙っとこう。結衣はあたしたちが思うよりも純粋無垢なんだから。」
「そりゃ見てれば分かりますわ紗代たん。こりゃー紗代たんが徹底して守るのも納得納得。」
……うーん、やっぱり三人の言ってる意味が分からない。
もう考えるのをやめたほうがいいのかもしれない……と考えた時、おもむろに智香ちゃんが声を上げた。
「そろそろ結衣ちゃん変身させてあげなきゃ学校遅れるよ!」
「ほんとじゃん! そんじゃいっちょやりますか!」
「メイクはあたし担当だから見とくねー。」
「りょーかい! じゃあしばしお待ちをあいざっちゃん!」
こそこそとそんな会話を交わした三人は楽しそうで、見ているこっちまで頬が緩んでいく。
……そういえば、何で連れてこられたのか分からず終いだ。
でも智香ちゃんが、私を可愛くするため……って言ってたから、紗代ちゃんが頼んでくれたのかも。
なんだか申し訳ないな、この間は紗千さんにも協力してもらったし紗代ちゃんに頼りすぎな気がする。
けどどうしても、こういったことは私一人じゃ無理だ。頼んで正解だと思ってしまう。
「よ、よろしくお願いします!」
私は改めてそうお願いし、内心わくわくしながら鏡の前に映る自分を見つめた。
……それからの三人の動きは、とっても早かった。
ヘアアレンジは紗代ちゃんと智香ちゃんがしてくれて、スクールメイクは捺ちゃんが。メガネだって、思いきって外した。
だからだろう、私の印象は結構変わったと思う。
鏡の前にいる自分が数分前の自分と同じだとは思えなくて、ただただ驚きを隠せない。
「……ふぅ、我ながらいい感じすぎて天才かも。ね、どう結衣? こんな感じだよ!」
紗代ちゃんがわくわくした様子で、私の肩を持つ。
その言葉に促されるように、改めて鏡の中の自分を見た。
軽く整えられている髪はこの度いい香りのヘアオイルがつけられていて、メイクだってナチュラルで肌が綺麗に見える。
自分で言うのもなんだけど、鏡にいる自分はとびきり可愛く変わっていた。
「ここまで変われるんだ……すごい。」
小さなこと一つでも変わるんだって、感嘆の息を洩らす。
だけども捺ちゃんは首を左右に振って、手を顎に持っていった。
「変われるっていうか、結衣ちゃん元々可愛いからね。原石って磨けばダイヤモンドになるし、今マジその状態よ。」
「そうそうっ。捺の言う通り、結衣ちゃんがかわゆい女の子だからその可愛さを生かしたの!」
か、可愛いなんて……みんなのほうが断然可愛いのに、何言ってるんだろうっ。
「可愛い……とかは分からないけど、三人ともありがとうっ! だけど私よりもみんなのほうが可愛いよ?」
紗代ちゃんも捺ちゃんも智香ちゃんも、私より断然可愛い。
本当のことを言っているから何もおかしなことはないはず、だけど……。
「鈍感だね結衣ちゃん。ま、そういうところも可愛いけど!」
「ん、マジそれな。こんな純粋だったら変な男に引っかかんないかが心配。」
「いやいや、氷堂がいるから大丈夫っしょ。」
「……そうかなぁ? 氷堂ひょろそうだし、そっちも心配なんだけど~。」
私……そろそろ考えるのをやめたほうがいいかもしれない。
またもやよく分からない会話をしている智香ちゃんと捺ちゃんに、ただ苦笑いだけが零れる。
でもそれを遮るように、紗代ちゃんが焦ったような声を響かせた。
「やばっ、そろそろマジで学校行かないと遅刻する!」
「わっ、本当だ……!」
まだまだ時間はあると言えど、遅刻はできるだけしたくない。
紗代ちゃんが言ってくれてるように私も時計に目を走らせてから、みんなに声をかける。
感謝の気持ちが伝わるよう、最大限の笑顔を引き出して。
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