【完結】ただのADだった僕が俳優になった話

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アクションは自分で

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劇場版『涙の花束をafterstory』のオファーが来た

今回は、『咲夜』をバイクに乗せ廃ビルから廃ビルへ飛び移るシーンや、彼方がバイクの後ろの座席に立ち、戦うシーンがあると説明された

彼方までスタントマンを使わないなんて、一歩間違えれば死んでしまうわけで…

「絶対駄目だ」

俺の言葉に、彼方はムスッとした顔をする

「響は自分でアクションするのに?」

「俺は俺、彼方は彼方だ。」

俺達の言い合いは、かれこれ1時間近くになり、平行線を辿っている

「まぁまぁ、2人とも落ち着いて。」

頼が俺達の間に入り、肩を叩く

「響、どうしてどんな現場でも、自分でアクションするか、彼方に説明はしてんのか?」

頼の言葉に首を振る

「なら、まずは話さないと。いつまでも平行線のままだぞ。」

「…わかってるよ」

でも……

「乗り越える時なんじゃねーの?いつまでも、このままではいられないだろ。」

頼の言う通りだ

今はいい

けど年を取ったら?今みたいに体が動かなくなってきたら、怪我だけじゃ済まなくなるかもしれない

わかってはいるけど、怖い…

「響、僕が聞いていいことなら聞かせてほしい。」

彼方の真剣な目に見つめられ、言葉が詰まる

「まだ話せないなら待つよ。だから、そんな辛そうな顔しないで」

彼方に頬を撫でられ、自分が今どんな顔をしているのかわからなかった

「話せない訳じゃない……聞いても楽しいことなんて1つもないけど…聞いてくれる?」

「うん。じゃあ帰ろう?」

俺の手を握って優しく微笑む彼方に頷いて、頼に挨拶して帰宅する
帰り、いつものルーティーンをしてソファーに腰かける

しばらくして、彼方が珈琲を入れて持ってきてくれた

「ありがとう」

受け取って一口飲む

珈琲の香りと苦味が口に広がり、ホッと息つく

彼方は隣に座って、俺が話し出すのを催促もせずのんびりと紅茶を飲んでいた

「……俺さ、15でモデルデビューして、すぐに売れっ子になれたんだよ。
売れっ子になるとその内、映像の仕事も入ってきたんだ。」

「うん」

お互い前を向いたまま話す

「初めての映像の仕事が、不良マンガを実写化するやつで、喧嘩のシーンや車やバイクで塀を乗り越えたり、バイクに乗ったまま車に撥ね飛ばされたり結構過激だった。」

「10年前はCGとか使わなかったの?」

「いや、あの頃から有ったよ。けどその映画の監督がリアリティーに拘る人でね。
危険なシーンは全てスタントマンがするから俳優は傷ひとつつけないって契約だったんだ、最初はね。」

「最初は??」

そう、火の中にバイクで飛び込むシーンやビルの屋上から落ちるシーンも、スタントマンがするはずだった


「予算の問題も有ったんだと思う。CGを違和感なく、より鮮明にするにはお金がかかる。車やバイクを使用するから、余計お金がかかる。できるだけお金を抑えたかったんだろう、次第に事務所の許可も取らず、役者に軽いスタントをさせるようになっていった。」

「そんなことが通用するの…?」

「昔はそういう監督や会社が有ったんだよ。問題は色々あったけど、俺が自分でアクションをする事にした原因は、他にあった。」

あの事件が起こったのは、撮影を始めて1カ月に満たない時だった
出演者の事務所からもスタントをさせる事に苦情が殺到していて、降板する話まで出ていた
それに焦った製作陣は、急遽休みだったスタントマンを呼び出し、映画の中でも一番危険なスタントを出演者の事務所の人達の前でやらせた

製作陣は最も危険なスタントはちゃんとスタントマンがしていると、アピールしたかったんだろう

崖をバイクで登り、崖上まで行くシーン

本来なら平面か傾斜の緩い場所をバイクで走り、画角を調整し崖を登っているようにみせたり、巨大クレーンでバイクとスタントマンにつけたワイヤーを引っ張り、後からCG処理をする

けど急遽そのシーンを撮ると言い出した為巨大クレーンはなかった

リアリティーに拘る監督と、焦っている製作陣の利害が一致した結果、命綱だけつけたスタントマンが、本来登る予定よりは傾斜のマシな崖を登る事になった

「そんな事して失敗したら…いくら命綱があっても……」

彼方は顔を青くし驚愕している

「ああ。大怪我だけじゃ済まないかもしれない。それでもあの現場で意見して中止させるほど権力を持った人は居なかった。いや…権力を持つ人が、そのスタントをさせようとしていた。」

そして大惨事は起こった

登る崖が急遽変更されたことで、助走用の距離が短くなり、フルスロットルで走り出しても、必要な時速にまで到達していないバイクは、崖を登りきれずそのまま落下した

スタントマンは投げ出され、バイクが崖を登り始めてすぐ設置されたスタントマットは、位置の確認もされていなかったのか、スタントマンの下半身がマット外へと落ちた

すぐに救急車の手配がされ、スタントマンは運ばれていった

この事は大きく報道され、責任問題へと発展
勿論映画は制作中止だし、事務所に許可も取らず、役者にまでスタントさせていたことも表沙汰になった

世間からは、役者も被害者と認識されたことで、責められる事はなかった

けど、あのスタントマンは命は助かったものの、下半身が一生動かなくなった

スタントマンの家族がニュースのインタビューを受けて言った言葉を忘れる事はできない

『私達はあんな危険なスタントをさせた人達を赦さない。製作陣や監督だけじゃない、俳優達だって自分達が怪我をしないならスタントマンがどうなってもよかったから、あんな無謀なスタントをさせるって決まった時、声を上げなかったんでしょう。
何様なんでしょうね。人の命を何だと思ってるの…自分達が映画にでて、目立てればその裏で危険なスタントをしている人はどうでもいいの?』

あの家族の気持ちは理解できる
誰か1人でも声を上げていれば、状況は変わったかもしれないと思う気持ち

でも現場にいたからこそ知っている

何人もの役者やスタッフが声を上げ、中止するよう説得しようとした

でも聞き入れてもらえず、スタントマン本人が『やる』と言ってしまった『それが自分の仕事だから』と…

俺の事務所は大手で、俺が売れるなら多少のスタントはやらせて良いと、製作陣派だった

うちの事務所が反対して圧力をかけていれば、結果は変わったかもしれない
以前から、俺と永は事務所に不信感を抱いていたが、この件があって永は独立しようと動き出した

「そして俺は、誰よりも有名になって、現場での決定権をも握れるよう権力を手に入れる事にした。
大物俳優がNOと言えば無理に強行できないのがこの芸能界だ。
揚げ足取りされないよう、品行方正の皮を被り、誰もが認める演技力を身につけ、見た目にも気を使い、世間からも業界からも一目置かれる人間になる為に努力した。
スタントについては、スタントマンが自分からNOと言えないなら、俺自身がスタントをして、スタントマンよりできるように鍛えた。
俺がスタントを完璧にやり遂げ続ける限り、俺が『このスタントは本当に危険だから、スタントのやり方を変えるか、シーン自体を変更する』と言えば、スタントをしたことがないやつらも『叶響が言うなら…』って従う。現状そうなってるだろ?」


「そうだね……以前見学させてもらった、響の映画撮影現場で実際にあったね」


そう、製作陣がスタントマンに無理な要求をしていたから「スタントマンは人間だよ?そんな事本当にさせる気?スタント業界の中でも上位の技術を持つ俺でも大怪我で済まないかもしれないことを、本当にやらせるって?」と製作陣を監督と一緒に詰めた

すると掌を返して、「元の構成で進めましょう!」って言い出したんだ

スタントの素人がスタントに口を出さないよう言い含めた

「役者の俺がスタントをして、上位の技術を得て、役者としても上位に居続ける限り、映画、ドラマ、舞台、無謀な要求をする権力者と渡り合える。
だから自分にできない事はスタントマンがいくらやると言っても断るし、できることは自分でする。
このやり方が、いつまでも通用しないことは分かっているけど、まだ今は昔気質な考え方が蔓延っている。
そこが変わらない内は、俺自身も変われない。スタントマンも役者の仲間だと思ってるから、大怪我をする可能性はできるだけ少なくしたい。」

「…そっか、だからいつも自分でスタントするんだね。響がスタントしなくなれば、スタントマンを軽視する人達から無茶をさせられるから。」

「うん。だから今回のスタントも自分でする。本当はもっと危険なスタントだったみたいだけど、赤松監督が抗議してこのスタントだ。」

「赤松監督が抗議しても、このスタントなら…」

「そう、今回は制作会社が日本とカナダの合同だから、力を見せたい日本企業がごり押ししている。俺がスタントをしなければ、あの会社は大きな顔をして今後、監督、役者、スタントマン、他にも映画に携わる人達へ権力を振りかざすと思う。」

「確かにね…でも本当に危険だよ?」

「分かってるよ。撮影はカナダだ。赤松監督がカナダの制作会社へ今回の事は話してて、すでに万全を期す為に向こうのスタントマンと話し合いが行われているらしい。」

「それでも……失敗すれば死ぬ可能性だってあるんだよ?」

「……わかってるよ。」

俺がそう答えると、彼方は黙って下を向いてしまった

どれくらいそうしていただろう


「響……やっぱり僕もスタントするよ」

顔を上げた彼方は決意したように、迷いのない顔をしていた

「響は最悪死ぬ覚悟で自分でするんだよね。勿論死ぬ気なんてないのはわかってるよ。けど、最悪響が死んだり大怪我で俳優を続ける事ができなくなったら、僕は生きていけない。
響が隣にいてくれるから、役者の道を歩いていけるんだ。
響が死ねば僕は生きていけないし、響が大怪我で俳優を続けれなくなれば、制作会社を許すことはできない。僕、何をしでかすかわからないよ。」

「それは……」

彼方の言うことはわかる
俺だって逆の立場なら同じことを思うし実行するだろう

「だからね、僕もスタントするよ。死ぬ時は一緒だよ。それに、僕が一緒にスタントするなら、響は僕を死なせないよう必死になるでしょ?
自分だけなら死なないよう、怪我をしないよう気を付けるだけだろうけど、僕を死なせないって思えば、気を付けるだけじゃない。必ず生きるって思えるでしょ。」

そりゃあ彼方を乗せてスタントするなら、絶対怪我1つさせない
俺の持てるもの全て総動員して絶対に成功させる

そして気づいた

彼方が言いたいことを

自分だけならそこまで『生』に執着しない

彼方が一緒だから『生』に執着する

彼方は俺を死なせないため、怪我をさせないために危険なスタントを一緒にするって決めた

それがやっと理解できて、言葉に表せない気持ちが溢れてくる

震える指先で彼方の手に触れると、ぎゅっと力強く握られた

「響は僕の命だから。」

優しく微笑む彼方を掻き抱いた

俺の体の震えも伝わっているのだろう、力強く抱き締め返された

「響が頑張り続けるなら、僕は響と一緒に頑張るよ。支えるんじゃなく、一緒に戦う。」

その言葉に、堪えていた涙が溢れ落ちた

二度と目の前で仲間が傷つかないようにと、自分でスタントをしてきた

恐怖が無かった訳じゃない

辛くなかった訳じゃない

人に期待されることも、当たり前に思われることも、しんどく思うことはあった

彼方は俺の話を聞いて、俺の気持ちを全て理解してくれたんだ

だからこそ一緒に戦おうとしてくれる

「彼方……ありがとう……」

「うん。今まで1人で頑張ったね。これからは2人で頑張ろう。周りを頼っても良いんだよ、響の頑張ってきたことは皆知ってるから。僕達を支えてくれる人は沢山いる。
頼さんもきっと、ずっと頼ってほしかったんだと思うよ。」

「そうだな……自分でどうにかしないといけないって、ずっと思ってたけど…」

「大丈夫、響が実は人に頼るのが苦手なのはもう知ってるから。」

「え?」

「響って、誰でもできる事は頼るけど、そうじゃない事って自分で何でもやっちゃうんだよね、気づいてなかった?
頼さんや志野さん、永倉さんはそんな響に頼ってほしいんだよ。」

そんな事……あったっけ?
自分では頼ってるつもりだったんだけど…
でも、人を頼る事ができてなかった彼方が言うならそうなんだろう

「…人の事言えないね。あの3人にも頼ってるつもりでいたよ…。これからはちゃんと頼らないと…だね。」

「そうだよ。今回の映画がきっと響にとって変わるチャンスだから。皆に背中を預けようよ。」

背中を預けるか…人を頼ることは甘える事だけじゃないんだな…

「うん、そうする。ありがとう。」

俺がそう答えると、彼方は満面の笑みで頷いた








その後、カナダでのアクション撮影は全て怪我なく成功した


映画が上映され半年経った頃、赤松監督の密着取材が放送された

監督の密着は、1年間にも及んだらしく、その期間にカナダでの撮影もあった

監督の密着取材に関しては俺達も聞いていたから、撮影の邪魔にさえならなければと、気にしなかった


密着取材では、告発とも言えるシーンが映しだされていた


------------


某日、我々は監督の楽屋に来ていた

すると休憩中に、次の仕事『涙の花束をafterstory』の製作陣がアポイントなしに来て、我々スタッフを楽屋から追い出した

監督には楽屋にカメラを設置させてもらっていたので、慌ててその映像を確認した


「突然何のようだ?」

赤松監督は製作陣に怒りを顕にしていた

「忙しい所申し訳ありません。しかし急ぎでお伝えすることがございまして。
映画のこのシーンなんですが、ありきたりなのでもっとインパクトのあるシーンへ変更することにしました。」

台本だろうか?本を見せながら製作陣は説明する

「はぁ?ありきたりだと!?」

「そうです。ビルから下へ飛び降りるのでは見せ場としてはインパクトが足りません。
ですので燃え盛る火の中、バイクで走り抜け、ビルの屋上から隣の建物へ飛び移る。けど距離がありすぎ、間にある建物をクッション替わりにし、地上へおりる。一発撮りでやれば、インパクトは強いでしょう!」

製作陣は興奮したような口調で鞄から資料らしき物を監督に渡した

監督はしかめっ面なままそれを受け取り見始める

すると、表情はどんどん険しくなり顔は赤くなっていく

「なに考えてんだ!!響を殺す気か!!」

その言葉に我々は息を飲む

「20階建てのビルの屋上だと!?カナダと日本では同じ20階建てでも高さが違うんだぞ!それに飛び移る予定のビルは10階建て、ビルとビルの間は10メートル以上、間のクッションにする建物は古い家だと!?」


「く…クッションにする家は3階建てで、取り壊しが決まってるので、壊れても問題ないとの事ですし…」


「そんな事を言ってるんじゃねー!!」

監督の怒号とテーブルを叩く音が響く

「カナダの20階建てのビルの高さは低く見積もって60m、3階建ての家は10m、50m落下するのに3秒もない!民家なんぞ突き破って木っ端微塵だ!」

「じゃあ、ワイヤーを使って吊り下げ、撮影すれば問題はないでしょう!」

「そのワイヤーを使うには高額な出費が嵩む事になるが?おたくらはいつもコスト削減しろと、必要なものも低額なものに変更するように言うけどな。スタントって言うのは命懸けなんだよ。それをコスト削減なんてしてみろ、大事故か人が死ぬことになるんだぞ。」

「それは……でも叶さんがスタントする必要ないんですよ?スタントマンがいるんですから。」

「それはつまり、スタントマンなら怪我をしようが関係ないって事か?」


「いや…でもスタントマンは怪我するのが前提って言うか…」

「危険な仕事だから、役者よりは怪我するの可能性が高い。だがそれは前提ではない。アクションスタントは、誰も怪我をしない事が前提で、撮りたい絵をどうやったら安全に撮れるか協議し、アクションについて素人の役者を使うのではなく、アクションに精通しているプロを使う事によって、より安全に撮影できるために居るんだよ。」

アクションスタントの仕事は裏方と見られ、スタッフの1人として認識されていることは我々も知っている

スタントマンを使うならと、危険な事をさせる現場もあるくらいだ

「この提案カナダのアクションスタントの会社に、やるならどれくらい金額がかかるか確認してもらうわ。話はそれからだ」

シッシッと追い払う仕草をして腕を組み、これ以上話すことはないと態度で示された製作陣は帰っていった

後日、カナダのアクションスタント会社からの金額と詳細が書かれた書類が監督の元へ届き、製作陣は自分達の案を見直した

現在もまだ残る権力者からの無茶ぶりにNOと言える現場の人間が必要だと赤松監督は話す


そして最後に赤松監督は語った


「響はね、スタントマンが無茶な要求をされないように自分でスタントをするんですよ。最初の頃は怪我が凄くてね。でも俳優業よりモデル業で活躍してたから、体に傷がついても顔だけは守ってましたよ。
今じゃスタント業界の中でも上位の技術を持つまでにもなった。
彼がこのスタントは危険だと判断すれば、それは本当に危険で、怪我をするものなんですよ。
だから俺達は、響がNO と言わない撮影を、クオリティはそのままに常に模索しています。それでも彼は自分の危険は二の次になりがちなので、嫁にしっかり手綱を握っててもらわねばなりませんがね」

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ドキュメンタリーは反響が大きく、製作の在り方の見直しが必要だと、各所から声が上がることとなった


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