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呼び出されたイタリアンのお店でヒューは今週末の予定を話した。どうやら同僚が退職をするため金曜日の夜は送別会をするらしい。そのためその日は帰りが遅くなるとのことだった。
瀧は了承し、二人は家路へと着く。
二人以外誰も乗っていないエレベーターで軽くヒューからキスをされ、玄関の扉を開けると同時にそのまま深い口付けを交わした。
「このままベッド行く‥?」
瀧がヒューの耳もとに手を当てて尋ねるとヒューもその手の上から手を重ね頷いた。
ベッドに絡まりながらキスを続ける二人の吐息だけが部屋に響き、世界は二人っきりになってしまったかのようにすら思えた。キスの合間に覗く情熱的なヒューの瞳は瀧の心を燃え立たせる。
上手なヒューのキスに負けないようにこちらからも吸ったり、甘噛みしたりする。ワイシャツ越しにヒューの胸の粒を触るとぴくりと反応を示した。
瀧はもっと感じて欲しくてネクタイに手を伸ばし、解くと現れた綺麗に浮かび上がる鎖骨に強く吸い付いた。
その間にヒューは瀧のベルトに手を掛け、ボトムスを脱がしてしまう。
下着の上からヒューが慣れた手付きで愛撫すると、瀧の身体はすぐに応えた。
ヒューは優雅な仕草で瀧の身体の下に降り、下着の上から唇を当てる。
「ヒュー‥、するならシャワー浴びてから‥」
「終わったら一緒に浴びよう」
「んっ‥」
下着を取られ、ヒューの熱い口腔に含まれると瀧は快感へ身を任せた。
「‥なあ、俺もフェラしよっか?」
二人で身体を寄せ合って互いに迸りを上げた後、大の男が二人で入るには少し窮屈なバスタブ
で瀧はヒューと向かい合わせになりながら問う。
ヒューの帰りがよっぽど遅い日以外は二日に一遍ほど二人はこうして肌を重ねているが、互いに抜き合うだけで未だに瀧はヒューのそれを受け入れることはしていなかった。
そしてほぼ毎回、ヒューは口で奉仕してくれる。気持ちがよいのでつい流されてしまうが、なんだか自分だけ都合よく気持ちよくなっているようで悪い気がしてきたのだ。
「してくれるの?」
ヒューは濡れた前髪を後ろに流した色気のあるスタイルで瀧に微笑む。
「んー‥、今ならやってみてもいい」
まずは清潔なところからチャレンジを始めてみたい。
ヒューはそんな瀧の心を知ってか知らずかクスクスと笑う。
「無理しなくてもいいよ」
「でもさー、俺だってヒューに気持ちよくなって欲しいし」
「今だって十分気持ちいいし、幸せだよ」
そうは言ってくれるが、瀧だって男だ。最初のやり取りで知った通り、ヒューは自分に挿れたいと思っているのだ。その気持ちを理解できないわけじゃない。
なんだか貰ってばっかりの自分もヒューに何かしてあげたい気持ちもあるのだ。
しかし、瀧は男に挿入する喜びも知らなければされる喜びも理解できない。ただ、ここ一ヵ月の間によく知ることとなったヒューのモノの大きさに躊躇もしている。
「じゃあ、今日も瀧のココ洗わせて?」
暮らし始めてほどなく、抜きあって一緒にお風呂に入った後、ヒューは瀧の蕾を洗わせて欲しいと言ってきた。練習にもなるからと。
瀧は洗うくらいならいいかと受け入れたがシャンプーのぬめりを借りて指が入ってきたときはどきどきした。
「嫌な感じする?」
今日も泡立てたソープを纏わせた指で探るように刺激される。
「‥大丈夫」
違和感はあるが痛みもないし嫌ではない。
「今日は指、増やしてみようか?」
「ん‥」
ヒューに奉仕されるばかりなのを気にしていることもあり、なんだか拒めない。
それに何度も指を出し入れされているとたまにじいんと感じる時がある。それがほんの少しクセになってきて瀧は洗ってもらう行為は嫌いじゃなかった。
今日はいつもより指を入れる時間が長い、ヒューが増やした二本の指でぐるりと円を描くように回したり、ゆっくり抜き差しをする。
くいくいっと瀧の腹の方向に指を曲げられると足の先にビリッと震えるような快感がきた。だけどそれは一瞬で、瀧が反応を見せるとヒューの指はまた浅いところに戻り、広げてくる。そしてその場所も何度も繰り返して刺激されると快感を得ることのできる部分なのだと、瀧は分かり始めていた。
「瀧、ココ洗われるの好き?嫌い?」
「‥‥多分、好き」
「よかった」
甘い声がバスルームに響いた。
瀧は了承し、二人は家路へと着く。
二人以外誰も乗っていないエレベーターで軽くヒューからキスをされ、玄関の扉を開けると同時にそのまま深い口付けを交わした。
「このままベッド行く‥?」
瀧がヒューの耳もとに手を当てて尋ねるとヒューもその手の上から手を重ね頷いた。
ベッドに絡まりながらキスを続ける二人の吐息だけが部屋に響き、世界は二人っきりになってしまったかのようにすら思えた。キスの合間に覗く情熱的なヒューの瞳は瀧の心を燃え立たせる。
上手なヒューのキスに負けないようにこちらからも吸ったり、甘噛みしたりする。ワイシャツ越しにヒューの胸の粒を触るとぴくりと反応を示した。
瀧はもっと感じて欲しくてネクタイに手を伸ばし、解くと現れた綺麗に浮かび上がる鎖骨に強く吸い付いた。
その間にヒューは瀧のベルトに手を掛け、ボトムスを脱がしてしまう。
下着の上からヒューが慣れた手付きで愛撫すると、瀧の身体はすぐに応えた。
ヒューは優雅な仕草で瀧の身体の下に降り、下着の上から唇を当てる。
「ヒュー‥、するならシャワー浴びてから‥」
「終わったら一緒に浴びよう」
「んっ‥」
下着を取られ、ヒューの熱い口腔に含まれると瀧は快感へ身を任せた。
「‥なあ、俺もフェラしよっか?」
二人で身体を寄せ合って互いに迸りを上げた後、大の男が二人で入るには少し窮屈なバスタブ
で瀧はヒューと向かい合わせになりながら問う。
ヒューの帰りがよっぽど遅い日以外は二日に一遍ほど二人はこうして肌を重ねているが、互いに抜き合うだけで未だに瀧はヒューのそれを受け入れることはしていなかった。
そしてほぼ毎回、ヒューは口で奉仕してくれる。気持ちがよいのでつい流されてしまうが、なんだか自分だけ都合よく気持ちよくなっているようで悪い気がしてきたのだ。
「してくれるの?」
ヒューは濡れた前髪を後ろに流した色気のあるスタイルで瀧に微笑む。
「んー‥、今ならやってみてもいい」
まずは清潔なところからチャレンジを始めてみたい。
ヒューはそんな瀧の心を知ってか知らずかクスクスと笑う。
「無理しなくてもいいよ」
「でもさー、俺だってヒューに気持ちよくなって欲しいし」
「今だって十分気持ちいいし、幸せだよ」
そうは言ってくれるが、瀧だって男だ。最初のやり取りで知った通り、ヒューは自分に挿れたいと思っているのだ。その気持ちを理解できないわけじゃない。
なんだか貰ってばっかりの自分もヒューに何かしてあげたい気持ちもあるのだ。
しかし、瀧は男に挿入する喜びも知らなければされる喜びも理解できない。ただ、ここ一ヵ月の間によく知ることとなったヒューのモノの大きさに躊躇もしている。
「じゃあ、今日も瀧のココ洗わせて?」
暮らし始めてほどなく、抜きあって一緒にお風呂に入った後、ヒューは瀧の蕾を洗わせて欲しいと言ってきた。練習にもなるからと。
瀧は洗うくらいならいいかと受け入れたがシャンプーのぬめりを借りて指が入ってきたときはどきどきした。
「嫌な感じする?」
今日も泡立てたソープを纏わせた指で探るように刺激される。
「‥大丈夫」
違和感はあるが痛みもないし嫌ではない。
「今日は指、増やしてみようか?」
「ん‥」
ヒューに奉仕されるばかりなのを気にしていることもあり、なんだか拒めない。
それに何度も指を出し入れされているとたまにじいんと感じる時がある。それがほんの少しクセになってきて瀧は洗ってもらう行為は嫌いじゃなかった。
今日はいつもより指を入れる時間が長い、ヒューが増やした二本の指でぐるりと円を描くように回したり、ゆっくり抜き差しをする。
くいくいっと瀧の腹の方向に指を曲げられると足の先にビリッと震えるような快感がきた。だけどそれは一瞬で、瀧が反応を見せるとヒューの指はまた浅いところに戻り、広げてくる。そしてその場所も何度も繰り返して刺激されると快感を得ることのできる部分なのだと、瀧は分かり始めていた。
「瀧、ココ洗われるの好き?嫌い?」
「‥‥多分、好き」
「よかった」
甘い声がバスルームに響いた。
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