空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~

和吉

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終わりと出会い

空っぽには、世界がどう映る?

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森を道に従いながら歩いていると、所々に薬草や果物を見つけることが出来た。
切り傷の薬に使えるセツ草や解熱に使うことが出来るダツ草、爽やかな甘みが人気であるラネの草など数々の薬草が森には生えておりシオンは喜びながら採取していく。

「やった~ 薬で使える薬草が多くあるな~この森
オーレの木やメーロの実もなってるしこの森植物パラダイスなのか!?
これだけあれば食べ物に困ることはないでしょ」

あの子のために使える薬草も豊富にあるし、あの子が動けるようになるまで耐えることは出来るな。

採取した果物や薬草をリュックに詰め込み道を歩き続けていると、あることに気付く。

あれ?そういえば森を歩いてるのに前みたいに方向感覚が狂わないな?前入った時は通った道すらわからなくなってたのに・・・この道に仕掛けがあるのか?でもそんな無力や魔法は感じないけれどなー

森の不思議に悩みながら、進んでいるともう一つのことに気付いた。

そういえば、森に入ってる時に魔物と出会わないな・・こんなに豊かで人の手があまり入っていない森なら動物や魔物と出くわしてもおかしくないんだけど・・・。

深まる森の謎に頭を悩ませながら道を進んでいくとある場所に着いた。


大きな木に囲まれた広場には、広場の奥から水が湧き日の光が注がれ植物の葉は煌めき色鮮やかな花が咲き、3cmくらいの小さな花から2mにもなる大きな植物が咲き乱れる植物の楽園がそこにはあった。

あまりの美しさに息を呑み、色鮮やかな光景に胸を打たれた。
植物から感じる力強さに
陽の光を全身で感じる植物の生命力に感動し
時を忘れて眺めていた。
はっと意識を戻したシオンは、植物を傷つけないように恐る恐る花園に入る


これが話に聴いた花園なのね・・なんて綺麗
赤 青 緑 黄 紫 黒
色豊かな花を眺め、自然の花たちが作り出す甘い香りを嗅ぎ花園の奥に進んでいくシオン

珍しいレツ草まで生えているのね すごい!この花園

薬草まで生えている花園に興奮しながら

でも、どうしてここまでの花達が咲いているのかしら・・

花園中央に行くとその答えはあった
花びらが、白 青 黒 赤 黄 紫で構成されている2mにもなる巨大な花を咲かせ、長さ1mにもなる巨大な茎に6枚の大きな葉が花びらを支えるように茎に巻き付いている植物

「フラワーエンプレス・・・」

シオンが驚きながらその花の名前を呟いた。
花を育てる魔法植物の女王 自分の周囲にある植物に魔力を与え育て根から魔力を地面に流すことによって土地を豊かにし育て上げた植物から少しずつ栄養を貰うことによって自分を成長させる植物の育て屋 どこに咲くか分からない気分屋で植物を従わせる女王

なるほどねーこんなにも多くの植物が育つのはフラワーエンプレスが育ててたのね。

あまりにも大きな花に圧倒されながら奥に進み花園の端まで歩くと方向感覚が狂う森の秘密が明らかとなる。
花園を囲むようにある木が植えられていた。
クルイの木別名迷いの木 年中黄緑色の花を咲かし、その花粉は動物の方向感覚を狂わす作用を持つ。

なるほどね~私が初めて森に入った時花園にたどり着けなかったのは、この木が私を狂わせてたのね

森の謎が解明され、笑みを浮かべながら得意げに推理するシオンは花園の入り口に歩き、少年の元へ帰ろうと来た道を通っていった。

フラワーエンプレスは、花びら一枚一枚が違う特効薬になるのだけど採取してしまったらあの美しい景色が無くなってしまうわね。それはもったいないわ 起きたらあの子にもあの素敵な景色を見せてあげよう!

幻想的な花園を思い出しながら、傷ついた少年を思い歩みを速める。

土小屋に戻ると少年は変わらず眠っていた。
日が暮れ始め、空が夕焼けに染まり始めシオンは拾ってきた枝を集め火魔法で焚火を焚き少年の傍で深き闇に染まった空に光る星々を眺めながら眠りについた。





人は世界をで見ている。
悲しい時は、世界が暗い色で染まり
嬉しい時は、世界が明るい色で染まる


感情という心を失った少年には
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