空っぽ少年と色深き者たち ~世界を彩る物語~

和吉

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終わりと出会い

あの目には何が映るのだろう

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日が昇り、春の朝が訪れ空には春霞が起こっていた。
霞んだ空は、綺麗な水色をしており寝ている二人を優しく照らし始めた。
暖かな日差しが、二人を照らし目覚めの時が訪れた。


「ん~もう朝か 日が気持ちいわね」

日差しを受け、土で作られた小屋からまだ眠そうに、目をこすりながら外に出てきたシオンは、背伸びをし呟いた。

「さて、少年の様子はどうかな」

小屋に戻ると少年はまだ眠っていた。
怪我は軽いものが多かったけど、悪化すると危険だから気をつけなきゃね
夜見ていた様子だとうなされている感じはなかったし、疲労がたまっているだろうからまだ起きないかな

シオンは少年の怪我の様子を確認しながら、夜の様子を思い出しなが心配そうに眺めた。

この子が心配だけどやることやらなきゃね。しばらくこの子は起きないだろうから安全確保と水と食料を確保しなくちゃ

そばに置いておいた、リュックを引き寄せ中身を確認してみた。

 ん~私一人の食糧だったら4日くらいは持つけど、この子の分を考えると全然足りないわね。どうしよう、この子を置いて食料を取りに行くのは危ないよなー 魔物除けの香を焚いていけば大丈夫かな?でもそれだと夜に使う分が無くなっちゃうのよね。

少年を眺めながら、保存食のジャーキーを食べながらうーんうーんと唸り考えながら土壁を見て

私が居ない時は土魔法で囲んじゃうか。魔力は使っちゃうけど・・・この子の安全確保としては一番でしょ。

思いついた考えをすぐに実行に移し、杖とリュックを持ち土魔法で少年の周りを囲い食糧確保のために歩き出した。

 あの壁ならある程度は耐えられるし穴は空いてるから、呼吸は大丈夫でしょ。でも、あの子が起きてたらパニックになっちゃうかもなーその時は全力で謝ろう

壁で囲った少年の事を思い出しながら、村の中心部に歩いていくと右前方に井戸が見えてくる。

やったっ 井戸だ お願いだから枯れてないでよー

井戸が見えたことに喜びながら、歩を早めて向かい井戸を覗いてみると水が溜まっていた。

良かったーこれで水の問題は解決したわね。

 笑顔を受けべながら、滑車に繋がれた桶を井戸に投げ込み引き上げると綺麗で透明な水が桶に溜まっていた。
良かったー水に問題はなさそうね。村があったのは数日前みたいだし、水に問題はないだろうけど一応浄化して使わなきゃね。

桶にたまった水に対して、手をかざし
「浄化」
魔法を発動させ、水から白い光の粒が空に上がっていき消えていく。

水の問題は解決したし後は食料ね。

水をリュックから取り出した水瓶に入れ、食料を探しに村を歩き始めた。
村の外れにある畑にたどり着くと、畑は荒らされ苗が折れていた。

 魔物って基本的に肉食だから少しは作物残ってるかなと期待してたけど、荒らされて苗は折れてるし作物を育てる時期だから実も無いわね・・・

畑の様子を見てはぁ~とため息を吐き畑の端で座り込んでどうしようかと悩んだ。
 畑にないとなると、森に入るしかないわね。でもあの森方向感覚分からなくなるし嫌なのよねー
嫌そうな顔をしながら、通ってきた森を眺め迷っていたが、
仕方ない このままだと、食糧足りないし行くしかないっ
腹を括ったシオンは、立ち上がり森に近づいて行く。

あれ?人が入っていった後があるわね

目印みたいな石も置いてあるしこの村の人はよく森に入ってたみたいね。
人が作った道に従い、森に入るとあっという間に多くの緑に包まれた。

前も思ったけど植物の量が多いわね。まあ、森なんだから当たり前なんだけど色々な植物が生えてるわね。

活き活きと育ち生えている植物を見てふと少年を思い出す。

「そういえば・・あの時見たあの子の目はとても綺麗な瑞々しい若葉の色をしていたわね」

あの子の目には私がどんな風に見えていたのかしら・・・

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