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アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
両親に打ち明けました
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療養生活にも飽きて、自室でぐうたら、食っちゃ寝をしていると、
「お嬢様、旦那様がお呼びです。」
何というタイミングでしょう。
お父様の書斎に入ると、うちの麗しいボス(母)が、恐ろしい笑顔で迎えてくれる。お父様の書斎のはずなのに、この部屋はお母様のテリトリーにしか見えません。
「お呼びでしょうか?」
思わず笑顔が引き攣る私です。
ここで、やっと存在感を発揮したお父様が口を開きます。
「アン、お父様たちに何か話すことがあるのかな?」
いつもと変わらず優しい口調なのに、なぜこんなに恐いのか。
ここで負ける訳にはいきません。話をさせていただきましょう。
「あの方との婚約を解消したいのです。お許しいただけますか?」
ついに言ってしまいました。
「……わかった。」
えっ!わかったって言った?
「いいのですか?」
こんなあっさりいいの?
「学園を卒業する18歳までは仮婚約として、それまでにどちらかが婚約を拒否するようなら、婚約を白紙にすると誓約書で交わしているから、問題はないよ。」
そんなの初耳なんですけど!早く言ってよー。
私が言葉を失っているとお父様は、
「政略結婚をしなくてはいけないほど、生活に困ってないし、婚約の話が無くなったからといって、公爵家と気まずくなるような関係でもない。この婚約はお互いの虫除けという、利害関係の一致からきたものだ。」
「虫除けですか。」
「うちも公爵家もそれなりの権力も財もある。子供を使って取り入ろうとする者は沢山いる。婚約をしつこく迫ってきたり面倒だからね。公爵家の嫡男が婚約者なんて、最高の虫除けになるだろう。」
お父様、笑顔が黒いです。
虫除けどころか、良縁まで避けられましたが。しかも、婚約者の取り巻き令嬢方のやっかみというおまけつきで。
「婚約というのは、お互い思いあっていれば幸せだが、そうでなければただの足枷にしかならない。子供の時は問題なくても、大人になるに連れて、気持ちが離れることもある。だから、誓約書を交わして18歳までは仮婚約ということにした。それに…、アンはお父様みたいな人と愛のある結婚をしたいのだろう?そう聞いたよ。」
ん?最後何だって?誰に何を聞いた?
部屋の隅で空気のように振る舞う、猫被り護衛騎士め!余計なこと言ったな!あっ、目を逸らした!
まぁ、父の名誉の為にもそういうことにしておきましょう。
「お父様とお母様のような夫婦が私の理想ですから。あのお方とは、それは無理だと判断しました。」
ここで、パチンと扇子を閉じる音が。今日も素晴らしい扇子さばきです、お母様。
「アン!女性は愛されてこそ輝くし、幸せなのよ。あなたが、無理と言うなら婚約解消はお母様は反対しないわ。」
それは、ボスも婚約解消を許してくれるという事でよろしいのですね。
「ありがとうございます。しかし、仮とは言え、婚約の話が無くなった事によって、家の醜聞になってしまうのが心配なのですが。」
私としてはそこが一番心配なのである。
「良からぬ噂を立てる者はいるだろうが、そんな噂など、簡単に潰せる力くらい持っているつもりだ。」
お父様が頼もしく見えてきたぞ!
「うちの娘を悪く言うようなら、社交界を追放して差し上げるわ。」
さすが、社交界の女ボスです。サラッと怖いことを言います。
「それと、最近はずいぶんと自分を押し殺して、我慢していたみたいだけど、あなたに仇なすものがいたら、遠慮しないで潰していいのよ。」
お母様!綺麗な顔して物騒なことをおっしゃいますね。
学園での、婚約者の取り巻き令嬢達からの嫌味のことかしら。今まで何も口にしなかっけど、知っていたのね。
「そうですね。今のままでいるのは、もうやめることにします。それと、私の今後ですが、婚約者がいないので、新たにだれか探すのでしょうか?それとも、修道院行きですか?絶縁で平民に落ちるのでしょうか?」
お父様もお母様も、「えっ?」という表情だ。
「アンはロマンス小説の読み過ぎじゃないのか?」
お父様ったら、私の趣味を知っていたのですか。
「かわいいウチの一人娘をそんな風にする訳ないわ。しかも、もしあなたに何かあれば、お爺さまが出て来て、面倒よ。」
この国の元国王陛下であるお爺さまを、面倒などと言い切ることが出来るのは、娘で王女だったお母様か、元王妃のお婆さまくらいでしょうね。元国王陛下の孫は皆んな男子で、女子は私だけ。しかも娘によく似ていると言われる孫娘。自分でも可愛がられてる自覚はあります。
「あなたは、王家の血を引いているの。腐っても姫なのよ。婚約が白紙になったと知れたら、新しい縁談の申し込みがくると思うわ。いい殿方がいれば良いけど、よろしくない殿方や家門の方もいると思うから、気を付けて生活しなさい。」
今はまだ腐っているつもりはないのですが
「わかりました。」
「アン、それはそうと、仮の婚約を白紙にするにしても、婚約者殿と話はしなくていいのかい?最近は顔を合わせて話すことも無かったのだろう。」
そこまでバレていたのか!
「あまり話すこともありませんが。」
「今は拗らせているが、子供の頃は仲が良かったし、それなりに情みたいなのもあるかもしれないよ。婚約を白紙にする前に話す機会があってもいいと思う。」
男性目線のアドバイスでしょうかね。拗らせるなんてかわいいレベルではないように思いますが。
「そうですね。機会があれば話してみて、よく考えてみます。」
思っていた以上にスムーズに話が進み、気が抜ける私であった。
「お嬢様、旦那様がお呼びです。」
何というタイミングでしょう。
お父様の書斎に入ると、うちの麗しいボス(母)が、恐ろしい笑顔で迎えてくれる。お父様の書斎のはずなのに、この部屋はお母様のテリトリーにしか見えません。
「お呼びでしょうか?」
思わず笑顔が引き攣る私です。
ここで、やっと存在感を発揮したお父様が口を開きます。
「アン、お父様たちに何か話すことがあるのかな?」
いつもと変わらず優しい口調なのに、なぜこんなに恐いのか。
ここで負ける訳にはいきません。話をさせていただきましょう。
「あの方との婚約を解消したいのです。お許しいただけますか?」
ついに言ってしまいました。
「……わかった。」
えっ!わかったって言った?
「いいのですか?」
こんなあっさりいいの?
「学園を卒業する18歳までは仮婚約として、それまでにどちらかが婚約を拒否するようなら、婚約を白紙にすると誓約書で交わしているから、問題はないよ。」
そんなの初耳なんですけど!早く言ってよー。
私が言葉を失っているとお父様は、
「政略結婚をしなくてはいけないほど、生活に困ってないし、婚約の話が無くなったからといって、公爵家と気まずくなるような関係でもない。この婚約はお互いの虫除けという、利害関係の一致からきたものだ。」
「虫除けですか。」
「うちも公爵家もそれなりの権力も財もある。子供を使って取り入ろうとする者は沢山いる。婚約をしつこく迫ってきたり面倒だからね。公爵家の嫡男が婚約者なんて、最高の虫除けになるだろう。」
お父様、笑顔が黒いです。
虫除けどころか、良縁まで避けられましたが。しかも、婚約者の取り巻き令嬢方のやっかみというおまけつきで。
「婚約というのは、お互い思いあっていれば幸せだが、そうでなければただの足枷にしかならない。子供の時は問題なくても、大人になるに連れて、気持ちが離れることもある。だから、誓約書を交わして18歳までは仮婚約ということにした。それに…、アンはお父様みたいな人と愛のある結婚をしたいのだろう?そう聞いたよ。」
ん?最後何だって?誰に何を聞いた?
部屋の隅で空気のように振る舞う、猫被り護衛騎士め!余計なこと言ったな!あっ、目を逸らした!
まぁ、父の名誉の為にもそういうことにしておきましょう。
「お父様とお母様のような夫婦が私の理想ですから。あのお方とは、それは無理だと判断しました。」
ここで、パチンと扇子を閉じる音が。今日も素晴らしい扇子さばきです、お母様。
「アン!女性は愛されてこそ輝くし、幸せなのよ。あなたが、無理と言うなら婚約解消はお母様は反対しないわ。」
それは、ボスも婚約解消を許してくれるという事でよろしいのですね。
「ありがとうございます。しかし、仮とは言え、婚約の話が無くなった事によって、家の醜聞になってしまうのが心配なのですが。」
私としてはそこが一番心配なのである。
「良からぬ噂を立てる者はいるだろうが、そんな噂など、簡単に潰せる力くらい持っているつもりだ。」
お父様が頼もしく見えてきたぞ!
「うちの娘を悪く言うようなら、社交界を追放して差し上げるわ。」
さすが、社交界の女ボスです。サラッと怖いことを言います。
「それと、最近はずいぶんと自分を押し殺して、我慢していたみたいだけど、あなたに仇なすものがいたら、遠慮しないで潰していいのよ。」
お母様!綺麗な顔して物騒なことをおっしゃいますね。
学園での、婚約者の取り巻き令嬢達からの嫌味のことかしら。今まで何も口にしなかっけど、知っていたのね。
「そうですね。今のままでいるのは、もうやめることにします。それと、私の今後ですが、婚約者がいないので、新たにだれか探すのでしょうか?それとも、修道院行きですか?絶縁で平民に落ちるのでしょうか?」
お父様もお母様も、「えっ?」という表情だ。
「アンはロマンス小説の読み過ぎじゃないのか?」
お父様ったら、私の趣味を知っていたのですか。
「かわいいウチの一人娘をそんな風にする訳ないわ。しかも、もしあなたに何かあれば、お爺さまが出て来て、面倒よ。」
この国の元国王陛下であるお爺さまを、面倒などと言い切ることが出来るのは、娘で王女だったお母様か、元王妃のお婆さまくらいでしょうね。元国王陛下の孫は皆んな男子で、女子は私だけ。しかも娘によく似ていると言われる孫娘。自分でも可愛がられてる自覚はあります。
「あなたは、王家の血を引いているの。腐っても姫なのよ。婚約が白紙になったと知れたら、新しい縁談の申し込みがくると思うわ。いい殿方がいれば良いけど、よろしくない殿方や家門の方もいると思うから、気を付けて生活しなさい。」
今はまだ腐っているつもりはないのですが
「わかりました。」
「アン、それはそうと、仮の婚約を白紙にするにしても、婚約者殿と話はしなくていいのかい?最近は顔を合わせて話すことも無かったのだろう。」
そこまでバレていたのか!
「あまり話すこともありませんが。」
「今は拗らせているが、子供の頃は仲が良かったし、それなりに情みたいなのもあるかもしれないよ。婚約を白紙にする前に話す機会があってもいいと思う。」
男性目線のアドバイスでしょうかね。拗らせるなんてかわいいレベルではないように思いますが。
「そうですね。機会があれば話してみて、よく考えてみます。」
思っていた以上にスムーズに話が進み、気が抜ける私であった。
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