元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち

せいめ

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マリーベル編〜楽しく長生きしたい私

新学期と僻み

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 入学式の後、新入生だけが教室に移動する。一学年30人のクラスが、5クラスあるようだ。私達Aクラスはそのうち10名が、聖女子出身者が占めているので嬉しかった。初等部からいる女子が3人。そして17名は男子。高位の貴族令息の割合が多く、それ故に他の貴族女子達から僻まれることになる。
 私達が編入した事で、初等部でAクラスだった令嬢達がBクラスに降格してしまったので、その事を逆恨みする人もいるようだが……、入学式の時点で、私達を見てヒソヒソしている他のクラスの令嬢達。好意的でないのはすぐに分かった。そのうち、何かありそうね。ちょうどいいから、悪役令嬢になりたくない私の代わりに、誰かに悪役令嬢になってもらおうかしら。ふふっ、楽しみね。

 しかし、そんなくだらない逆恨みや僻みよりも、聖女子出身の友人達の報復の方が何倍も恐ろしいものだと、私はすぐに気付く事になるのだった。頭が切れる人達を怒らせてはいけないということに。

 担任の先生が教室にやって来た。あれっ?あのイケメン先生は……、ルーベンス先生?
 担任の先生が自己紹介をする。外国語担当だし、名前も同じだし、やっぱりルーベンス先生ね。イケメン先生にクラスの令嬢達はみんな喜んでいるわね。

 そして、先生の自己紹介の後は私達生徒が一人ひとり、自己紹介をする。まだ席が指定されていなかったので、私達聖女組は窓側に座っていたのだが、新しく編入してきたあなた達から、お願いしますと言われ、レジーナから順番に自己紹介をし、私も無難に自己紹介をした。そして、私達の後に、同じクラスの貴族が自己紹介をするのだが、私と同じ家名の貴族令息がいた。というか、忘れていたが私には義兄がいましたね。クラスの自己紹介で初めて顔を見るというね…。

 目が合うのが怖いので、あまり顔を見れないがチラ見してみると、ストロベリーブロンドに緑の瞳の、キレイな顔立ちの令息が見える。お母様の侯爵家の顔立ちね。お母様の息子に見えるから養子には見えないわ。でも、極力関わらないようにしよう。怖いから。

 今日はクラスの顔合わせと、学園生活の説明で終わった。教室に長い時間いるのは危険なので、さっさと寮に帰って、お茶でもしようかとレジーナ達と話して帰ろうとした時に、

「マリーベル様、お久しぶりですね。」

 ルーベンス先生が話しかけてくれた。イケメンの笑顔が眩しいぞ。

「ルーベンス先生、ご無沙汰しております。ご挨拶が遅れまして申し訳ありませんでした。お元気でしたか?」

「ええ、少し前に帰国して、縁あってこちらにお世話になることになったのです。マリーベル様は、すっかり素敵な御令嬢になられましたね。私が家庭教師を辞める時に涙を流していた、小さなお嬢様だったのが信じられないくらい。」

「お恥ずかしいですわ。でも先生が大好きだったので、お別れが寂しかったのです。また先生の授業を受けられるなんて、とても嬉しいですわ。どうぞよろしくお願い致します。」

 ルーベンス先生は優しく微笑んで、去っていった。見慣れているつもりであったけど、イケメン先生って、存在が危険よね。もしかして、ルーベンス先生も攻略対象者だったりするのかしら。あまり馴れ馴れしくするのはやめよう。…ん?親しくルーベンス先生と話していたからか、クラスメイト達の視線を感じるわね。さっさと、帰ろう。

 聖女子メンバー、みんなでお茶しようとなったので、私の寮の無駄に広い部屋に10人集合。異世界で女子会しちゃおう。


 寮の部屋は、広いダイニング兼リビングの部屋と机とベッドが置いてある寝室と、衣装部屋と、お付きの侍女用の部屋があって、とても広いので、友人を呼びやすい。アリーはテキパキとお茶の用意をしてくれた。急に連れてきてごめんねーと言ったら、何となく予想してましたよ、だって。ありがとう。

 聖女子のメンバーは、他のクラスの一部の令嬢達の敵意剥き出しの視線に気が付いていて、いくらでもやる気でいるようだ。レディースかよ!!しかも、絶対に何か仕掛けてくる令嬢はもうチェック済みらしい。すごいな!心強い友人達で嬉しいわ。

 それと、ルーベンス先生とどうなの?みたいな女子トークがあったが、子供の頃の家庭教師で、優しい先生だったから好きだったのと話をしたら、子供の頃なのねーとつまらなそうだった。

 義兄の事もみんな気にしてくれていて、跡目争いしたくないから、あまり揉めないように気をつけている事を話した。跡目争いで揉める家は珍しくないし、女でも爵位が継げるからね。みんな理解してくれたようだった。

 

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