160 / 161
南国へ国外逃亡できたよ
閑話 サミュエル 5
しおりを挟む
内密の話をすることになり、北東国の控室に案内された私達。
「…実は私の従兄妹が、随分前から行方不明になっているのです。嫉妬に狂った悪女に命を狙われていたようで、どこかに拐われて行ったのか、生きているのか、死んでいるのかも分からない状態です。国内で探しても見つからず、この隣国でも探してもらいましたが、見つかりませんでした。従姉妹は、私と同じ髪と瞳の色をしていて、身内贔屓に感じられるかもしれませんが、とても美しくて、聡明で…、実の妹のように可愛がっていました。王太子殿下の話を聞くと、先程話されていた令嬢は、私の従兄妹の可能性が高いと思われます。どうか、その令嬢に会わせて頂けないでしょうか?突然こんなお願いをすることを、お許し頂きたい。」
マリアが北東国の王族?命を狙われていた?
「…そのような事情でしたら、私達は協力をさせて頂きます。エル、いいよな?」
大国の王太子殿下に頼まれて、断れる訳がない。しかし、
「…はい。協力は致します。しかし、義妹は男爵家の出身だと言ってました。しかも魔物討伐するくらい活発だったようです。王族の姫が魔物討伐するのでしょうか?」
「…従兄妹は魔物討伐するくらい活発で、騎士団にすぐに入れるとも言われていました。姫らしくないですがね…。」
北東国の王太子殿下は苦笑いしているが、何となく可愛がっていたのが伝わる言い方だった。
そんな事あるのか?その時だった。銀髪の美青年が私の手を見ているような気がする。そして、
「お話中、申し訳ありません。その腕のブレスレットを見せて頂けますか?」
「…これですか?…どうぞ。」
誰にも触られたくないが、しょうがない。腕から外して美青年に渡す。
「………これは、マリーが貴方に渡したものですね?私がマリーから貰った物と同じです。これなのですが、裏の職人の刻印も同じですよね?……マリーは生きているのですね。…良かった。」
美青年の腕に着けているブレスレットは、私がマリアにもらった物と同じデザインだった…。これは、マリアが北東国の王族だと証明するのに、十分な物だった。
美青年は目を潤ませている。きっと、マリアと親しい人物だったのだろう。
私は何も考えられなくなってしまった…。
その後は感情を押し殺し、殿下の側近として、異国での仕事をこなした。
北東国の王太子殿下と妃殿下は、公務が沢山あることや、国王陛下に今回の事を早く報告したいということで、早めに帰国するという。そのかわりに、側近達を我が国に向かわせると言う。あの銀髪の美青年も一緒に来るらしい。
彼らは護衛の騎士達と一緒に、私達と南国に来ることになった。それに伴って、私達も予定より早い帰国をすることになる。
帰国途中の馬車の中で。
「エル、つらいだろうが覚悟した方がいい。マリア嬢は恐らく、あの北東国の王太子殿下の従兄妹だ。髪色も瞳も一緒だし、あれは北東国の王族の色らしい。あれだけ勉学や魔力、ダンスやマナーまで完璧だったのは、王族の姫として育って来たからだ。きっと直ぐに、マリア嬢を連れて帰国すると言うだろう。…それにもしかしたら、オスカー・マーフィーを拘束して連れて行くと言うかもしれないな。はぁ、マーフィー侯爵家も最近色々あったから、そうなるとすれば気の毒だな。とにかく、エルも気をしっかり持てよ!」
「…分かっています。大国の北東国とは揉めたくないですから。マリアが帰国することになるなら、悔しいですが、静かに見送るつもりです。…しかし、あの北東国の殿下の側近達は隙が無さすぎて、なんだか恐ろしいですよ。北東国の殿下が信頼して置いていくのが分かります。しかも、あの黒髪の美丈夫はあの有名なシールド公爵だったのですね?随分前に隣国のクーデターを阻止して、敵の数千の公爵軍を、魔導師と一緒に蹴散らせたっていう、伝説の騎士の!」
「あの、有名な小説のモデルになった公爵だよな。隣国の新しい国王とも、なんだか親しげだった。しかも、あの水色の髪の側近は次期宰相らしい。相当頭がキレそうだ。そんなすごい人達が迎えに来るとは…、マリア嬢は王太子殿下に相当可愛がられていたのだろう。」
マリアがただの人違いであることを祈りながら、私は南国に戻るのであった。
帰国して休む間もなく、すぐにマリアに会いたいと北東国側が希望したので、職務中のマリアを呼んでもらうことになる。
何だろうか、この気持ちは。心臓がドクドクしているし、不安と恐怖が混ざったような嫌な気分。
「失礼致します。コリンズ伯爵令嬢をお連れ致しました。」
マリアが来たようだ。扉が開けられて、何も知らないマリアが中に入って来る。
「……生きて…た。」
北東国側からそんな呟きが聞こえてきた。
ああ、やはりマリアは北東国の王族だったようだ。
すぐにマリアに駆け寄り、涙を流しながら抱きしめる銀髪の美青年。そして……、プロポーズしていた。
やはり、親しい間柄だったのだな。あの無表情だった美青年があんな表情をするなんて。マリアを心から愛しているのだろう。
悪女を始末したとか、暗殺するとか、美青年が物騒なことを話しているのを聞いて、マリアは顔色を悪くしているが、私はあんな風に真っ直ぐに、マリアに気持ちを伝える美青年が羨ましいと思った。
マリアの幸せの為に、私はこの思いを心にしまっておこう。まだまだ辛いが、あんな姿を見せられたら、諦めるしかない。
しかし、次期宰相までマリアに跪き、真っ直ぐに見つめて、マリアを守りたいとか言ってる。さっきまで、隙のない怖い目をしていたのに、マリアに向ける優しい目は何だ?
更に、シールド公爵まで、涙目になってマリアに跪いている。マリアを近くで守りたい?護衛騎士になりたい?あの伝説の騎士が、護衛騎士?
次期宰相もシールド公爵も、家臣が姫に向ける目ではない。あの目はマリアのことを……。
マリア達の様子を黙って見ていた私達は、言葉を失っていた。殿下も、ベイリー公爵子息も、ほかの従者や護衛騎士も。
そんな時にマーフィー卿が近衛に連れられて来る。
すると、銀髪の美青年と、シールド公爵は恐ろしい殺気を放って睨みつけ、次期宰相は、冷たい目でマーフィー卿の引き渡しを殿下に求める。
殿下はあっさりと了承する。大国の要請だから、断れないのだが。
しかし、マリアは命の恩人だからとか、誘拐ではないとか言って、拘束はしないで欲しいと訴える。こんな時にまで、マーフィー卿を庇うとは…。でも、前にも言ってたな。マーフィー卿は命の恩人だとか、保護者みたいだとか。恋人のように振る舞って演技をしていただけで、本命は銀髪の美青年だったということなのか?
マリアが必死に頼み込んでだこともあり、マーフィー卿は拘束はされず、何の罪にも問われなかった。あの3人はマリアに弱いらしい。
次期宰相はマーフィー卿に、今後は北東国への入国を禁止すると伝えていた。ロペス家もお前も助かるのだから有り難く思え、と冷たく言い放つ姿は恐ろしかった。
そして…、その日から2日後にはマリアを連れて、北東国の使者達は帰国して行った。早く連れて帰って、みんなに会わせたいからと。
「お兄様、隠し事をしてご迷惑をお掛けしました。今まで、ありがとうございました。どうかお元気で…。
王太子殿下。大変申し訳ありませんでした。どうかマーフィー侯爵家とコリンズ伯爵家を、今後もよろしくお願いいたします。
カーティス様、沢山助けてくださって嬉しかったです。お世話になりました。」
何だか顔色が悪く、元気がないな。きっとみんなと別れるのが、寂しいのだろう。
最後だから、マリアのあの笑顔が見たかったが…。
「マリーベル・フォーレス侯爵令嬢。どうかお気をつけて……。」
これで彼女とはお別れとなった。
どうか彼女が、母国で幸せになれますように…。
「エル、元気出せよ。」
「分かってます。大丈夫です!あんな大国の大貴族3人に敵対する程、私は身の程知らずではありませんからね。」
「来年は、北東国の王太子殿下が国王に即位する予定だから、ぜひ即位式には来て欲しいと打診があった。その時に会えたらいいよな。」
「……そうですね。」
その後、貴族の間である噂が流れる。
ある国の姫君が、命を狙われて逃げて来たところを、マーフィー侯爵家とコリンズ伯爵家が匿っていた。しかし姫君を大切に思う騎士達が迎えに来て、無事に帰国したらしいと。
「…実は私の従兄妹が、随分前から行方不明になっているのです。嫉妬に狂った悪女に命を狙われていたようで、どこかに拐われて行ったのか、生きているのか、死んでいるのかも分からない状態です。国内で探しても見つからず、この隣国でも探してもらいましたが、見つかりませんでした。従姉妹は、私と同じ髪と瞳の色をしていて、身内贔屓に感じられるかもしれませんが、とても美しくて、聡明で…、実の妹のように可愛がっていました。王太子殿下の話を聞くと、先程話されていた令嬢は、私の従兄妹の可能性が高いと思われます。どうか、その令嬢に会わせて頂けないでしょうか?突然こんなお願いをすることを、お許し頂きたい。」
マリアが北東国の王族?命を狙われていた?
「…そのような事情でしたら、私達は協力をさせて頂きます。エル、いいよな?」
大国の王太子殿下に頼まれて、断れる訳がない。しかし、
「…はい。協力は致します。しかし、義妹は男爵家の出身だと言ってました。しかも魔物討伐するくらい活発だったようです。王族の姫が魔物討伐するのでしょうか?」
「…従兄妹は魔物討伐するくらい活発で、騎士団にすぐに入れるとも言われていました。姫らしくないですがね…。」
北東国の王太子殿下は苦笑いしているが、何となく可愛がっていたのが伝わる言い方だった。
そんな事あるのか?その時だった。銀髪の美青年が私の手を見ているような気がする。そして、
「お話中、申し訳ありません。その腕のブレスレットを見せて頂けますか?」
「…これですか?…どうぞ。」
誰にも触られたくないが、しょうがない。腕から外して美青年に渡す。
「………これは、マリーが貴方に渡したものですね?私がマリーから貰った物と同じです。これなのですが、裏の職人の刻印も同じですよね?……マリーは生きているのですね。…良かった。」
美青年の腕に着けているブレスレットは、私がマリアにもらった物と同じデザインだった…。これは、マリアが北東国の王族だと証明するのに、十分な物だった。
美青年は目を潤ませている。きっと、マリアと親しい人物だったのだろう。
私は何も考えられなくなってしまった…。
その後は感情を押し殺し、殿下の側近として、異国での仕事をこなした。
北東国の王太子殿下と妃殿下は、公務が沢山あることや、国王陛下に今回の事を早く報告したいということで、早めに帰国するという。そのかわりに、側近達を我が国に向かわせると言う。あの銀髪の美青年も一緒に来るらしい。
彼らは護衛の騎士達と一緒に、私達と南国に来ることになった。それに伴って、私達も予定より早い帰国をすることになる。
帰国途中の馬車の中で。
「エル、つらいだろうが覚悟した方がいい。マリア嬢は恐らく、あの北東国の王太子殿下の従兄妹だ。髪色も瞳も一緒だし、あれは北東国の王族の色らしい。あれだけ勉学や魔力、ダンスやマナーまで完璧だったのは、王族の姫として育って来たからだ。きっと直ぐに、マリア嬢を連れて帰国すると言うだろう。…それにもしかしたら、オスカー・マーフィーを拘束して連れて行くと言うかもしれないな。はぁ、マーフィー侯爵家も最近色々あったから、そうなるとすれば気の毒だな。とにかく、エルも気をしっかり持てよ!」
「…分かっています。大国の北東国とは揉めたくないですから。マリアが帰国することになるなら、悔しいですが、静かに見送るつもりです。…しかし、あの北東国の殿下の側近達は隙が無さすぎて、なんだか恐ろしいですよ。北東国の殿下が信頼して置いていくのが分かります。しかも、あの黒髪の美丈夫はあの有名なシールド公爵だったのですね?随分前に隣国のクーデターを阻止して、敵の数千の公爵軍を、魔導師と一緒に蹴散らせたっていう、伝説の騎士の!」
「あの、有名な小説のモデルになった公爵だよな。隣国の新しい国王とも、なんだか親しげだった。しかも、あの水色の髪の側近は次期宰相らしい。相当頭がキレそうだ。そんなすごい人達が迎えに来るとは…、マリア嬢は王太子殿下に相当可愛がられていたのだろう。」
マリアがただの人違いであることを祈りながら、私は南国に戻るのであった。
帰国して休む間もなく、すぐにマリアに会いたいと北東国側が希望したので、職務中のマリアを呼んでもらうことになる。
何だろうか、この気持ちは。心臓がドクドクしているし、不安と恐怖が混ざったような嫌な気分。
「失礼致します。コリンズ伯爵令嬢をお連れ致しました。」
マリアが来たようだ。扉が開けられて、何も知らないマリアが中に入って来る。
「……生きて…た。」
北東国側からそんな呟きが聞こえてきた。
ああ、やはりマリアは北東国の王族だったようだ。
すぐにマリアに駆け寄り、涙を流しながら抱きしめる銀髪の美青年。そして……、プロポーズしていた。
やはり、親しい間柄だったのだな。あの無表情だった美青年があんな表情をするなんて。マリアを心から愛しているのだろう。
悪女を始末したとか、暗殺するとか、美青年が物騒なことを話しているのを聞いて、マリアは顔色を悪くしているが、私はあんな風に真っ直ぐに、マリアに気持ちを伝える美青年が羨ましいと思った。
マリアの幸せの為に、私はこの思いを心にしまっておこう。まだまだ辛いが、あんな姿を見せられたら、諦めるしかない。
しかし、次期宰相までマリアに跪き、真っ直ぐに見つめて、マリアを守りたいとか言ってる。さっきまで、隙のない怖い目をしていたのに、マリアに向ける優しい目は何だ?
更に、シールド公爵まで、涙目になってマリアに跪いている。マリアを近くで守りたい?護衛騎士になりたい?あの伝説の騎士が、護衛騎士?
次期宰相もシールド公爵も、家臣が姫に向ける目ではない。あの目はマリアのことを……。
マリア達の様子を黙って見ていた私達は、言葉を失っていた。殿下も、ベイリー公爵子息も、ほかの従者や護衛騎士も。
そんな時にマーフィー卿が近衛に連れられて来る。
すると、銀髪の美青年と、シールド公爵は恐ろしい殺気を放って睨みつけ、次期宰相は、冷たい目でマーフィー卿の引き渡しを殿下に求める。
殿下はあっさりと了承する。大国の要請だから、断れないのだが。
しかし、マリアは命の恩人だからとか、誘拐ではないとか言って、拘束はしないで欲しいと訴える。こんな時にまで、マーフィー卿を庇うとは…。でも、前にも言ってたな。マーフィー卿は命の恩人だとか、保護者みたいだとか。恋人のように振る舞って演技をしていただけで、本命は銀髪の美青年だったということなのか?
マリアが必死に頼み込んでだこともあり、マーフィー卿は拘束はされず、何の罪にも問われなかった。あの3人はマリアに弱いらしい。
次期宰相はマーフィー卿に、今後は北東国への入国を禁止すると伝えていた。ロペス家もお前も助かるのだから有り難く思え、と冷たく言い放つ姿は恐ろしかった。
そして…、その日から2日後にはマリアを連れて、北東国の使者達は帰国して行った。早く連れて帰って、みんなに会わせたいからと。
「お兄様、隠し事をしてご迷惑をお掛けしました。今まで、ありがとうございました。どうかお元気で…。
王太子殿下。大変申し訳ありませんでした。どうかマーフィー侯爵家とコリンズ伯爵家を、今後もよろしくお願いいたします。
カーティス様、沢山助けてくださって嬉しかったです。お世話になりました。」
何だか顔色が悪く、元気がないな。きっとみんなと別れるのが、寂しいのだろう。
最後だから、マリアのあの笑顔が見たかったが…。
「マリーベル・フォーレス侯爵令嬢。どうかお気をつけて……。」
これで彼女とはお別れとなった。
どうか彼女が、母国で幸せになれますように…。
「エル、元気出せよ。」
「分かってます。大丈夫です!あんな大国の大貴族3人に敵対する程、私は身の程知らずではありませんからね。」
「来年は、北東国の王太子殿下が国王に即位する予定だから、ぜひ即位式には来て欲しいと打診があった。その時に会えたらいいよな。」
「……そうですね。」
その後、貴族の間である噂が流れる。
ある国の姫君が、命を狙われて逃げて来たところを、マーフィー侯爵家とコリンズ伯爵家が匿っていた。しかし姫君を大切に思う騎士達が迎えに来て、無事に帰国したらしいと。
108
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
赤貧令嬢の借金返済契約
夏菜しの
恋愛
大病を患った父の治療費がかさみ膨れ上がる借金。
いよいよ返す見込みが無くなった頃。父より爵位と領地を返還すれば借金は国が肩代わりしてくれると聞かされる。
クリスタは病床の父に代わり爵位を返還する為に一人で王都へ向かった。
王宮の中で会ったのは見た目は良いけど傍若無人な大貴族シリル。
彼は令嬢の過激なアプローチに困っていると言い、クリスタに婚約者のフリをしてくれるように依頼してきた。
それを条件に父の医療費に加えて、借金を肩代わりしてくれると言われてクリスタはその契約を承諾する。
赤貧令嬢クリスタと大貴族シリルのお話です。
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる