異世界帰りのハーレム王

ぬんまる兄貴

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第41話 修学旅行1

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「やっと沖縄に到着だーー!!」



 飛行機のドアが開き、外の南国の空気が一気に流れ込むと、クラスメイトたちが歓声を上げた。
 その瞬間、修学旅行のテンションが一気に最高潮に達する。


 
「暑いでござる暑いでござる!!無理でござる無理でござる!!」



 一際大きな声で叫んだのは、クラス一の暑がりであり、ゲームオタクの石井智也。

 
 普段から冷房が効いた部屋でゲームをすることを生きがいにしている彼にとって、沖縄の湿気と熱気はまさに地獄そのものだ。

 飛行機を降りてたった5秒で汗だくになり、彼は今にも溶けそうな顔をしている。

 

「石井、大丈夫か?まだ空港の中だぞ?」



 俺は呆れながらも声をかけるが、彼はフラフラと手を振りながら答える。

 

「ダメでござる……沖縄の空気だけでHPが削られているでござる……。」



 ――おいおい、早くもギブアップ宣言かよ!



 周りでは、クラスの女子たちがキャッキャウフフと騒ぎながら、空港のフォトスポットに群がって写真を撮っている。
 解放感に満ちた彼女たちは、普段の学校では見られないようなテンションで盛り上がっている。

 

「うわぁー!沖縄だーー!修学旅行だーー!」



 ひときわ大きな声を上げたのは、元気印のクラスメイト、鈴木真央だ。
 
 彼女が手に持つスマホのカメラがシャッターを切る音が鳴り響き、周囲の景色を余すことなく記録していく。
 その姿を見て、俺も少しテンションが上がってきた。

 

「なぁ、飯田。俺たちも写真撮ろうぜ!」



 突然、俺の肩をポンと叩いてきたのは、サッカー部のエース、小野寺雄二だ。
 彼はスポーツマンらしい爽やかな笑顔を浮かべながら言う。

 

「お、いいぜ!」



 俺は快く頷いて、彼と一緒に写真を撮ることにした。
 カメラを構えるのは、サッカー部のもう一人のメンバー、宮下だ。

 

「おいおい、もっと寄れよ。俺たちの筋肉アピールだ!」



 雄二が俺の肩を引き寄せ、さらにサッカー部の筋肉集団が次々とポーズを決める。
 その熱量に圧倒されながらも、俺は「まぁ、今だけは普通の高校生として楽しむのも悪くないか」と思い直す。


 
 ――異世界で魔王を倒した俺だって、こうやって南国の空気を感じながら青春を楽しむ資格はあるだろ?



 沖縄の爽やかな風が俺の頬を撫で、ふと気づけば、心が軽くなっているような気がした。
 


 だが、ふと後ろを見てみると――焔華、雪華、貴音の三人が目に入った。

 

「やはり、沖縄は美しい場所ですね。」



 雪華は静かに微笑みながら、南国の景色を眺めている。
しかし、その手には沖縄の観光情報誌がしっかりと握られていて、時折ページをめくるたびに目が輝いているのがわかる。


 
 ――いやいや、雪華、それ完全にテンション上がってるじゃん!


 
 冷静なフリしても、南国パワーには抗えないか。


 
 焔華は隣で、サングラスを逆さにかけながら、「ふむ、これが南国の太陽か」とか、カッコつけてるし……。

 ――いや、焔華、それサングラス逆だよ!?



「焔華、雪華、見て見て!これ、沖縄のガチャガチャだよ!」



 貴音はなぜか興奮気味に、空港のガチャガチャを指差してる。


 
 ――せっかく沖縄に来たんだから、まずは海とか景色を楽しもうぜ!?


 
 俺は彼女たちの様子を見て、思わず小さくため息をつく。


 
「お、おぉ……楽しんでるな、俺のハーレムメンバー達……。」



 高校生でもなく、修学旅行でもない三人が沖縄に来たのには理由がある。




 ―――――――――



 修学旅行の話を焔華に話した瞬間、部屋の空気が一変した。



「ずるいずるいずるい!!わしも行きたい!!」




 焔華が子供みたいに暴れだし、髪の毛が逆立つ勢いで地団駄を踏んでいる。炎を操る妖狐の威厳なんて、今この瞬間、全て吹き飛んでいる。



「いや、落ち着けって!修学旅行は学生限定だって!」

「そんなの関係ないわ!沖縄だぞ!?わしだって楽しみたい!!」



 焔華が拳を振り上げ、今にも沖縄を手で引き寄せんばかりの勢いだ。これにはさすがに俺もタジタジ。



「いやいや、焔華さん、修学旅行は学校の行事なんですよ……」と雪華が冷静に説明するものの、焔華にはまるで聞こえていない。

 そこに突然、静香さんがふわりと現れた。まるで、喧嘩を仲裁する母親のように、優雅な笑みを浮かべながら言った。



「まあまあ、そんなに行きたいなら、仕方がないわね。手配しておきましょう。」

「えっ!?」



 俺は驚いて静香さんを見ると、ニッコリと微笑みながら続けた。



「焔華さんと雪華さん、そして貴音ちゃんの分の旅を手配しておきます。沖縄、楽しんできてね。」

「えぇぇぇ!?マジで!?」



 さっきまで暴れていた焔華は、一瞬で表情が変わり、キラキラとした目で俺を見つめてくる。



「やったー!!沖縄に行けるぞぉ!!」



 焔華が飛び跳ねながら喜び、部屋中をぐるぐると回り始める。
 貴音も「え、私もいいの!?」と瞳を輝かせながら、全力で喜びを表現している。

 
 一方で雪華は微笑を浮かべながらも、少しだけ困った顔をしている。


 
「……私たちがついていくことで雷丸様の修学旅行にご迷惑をおかけしないか心配ですが……。」

「いや、俺たちとは別行動なんだろ?それなら大丈夫だよな?」



 俺が確認すると、焔華は力強く拳を握りしめ、意気揚々と宣言した。

 

「別行動でもいい!わしらはわしらで沖縄を楽しむんじゃ!」

「そうだね!私も沖縄のガチャガチャ全部制覇しちゃおうかな!」



 貴音もテンション高めで続く。

 焔華はまるで修学旅行の主役かのようなテンションMAX状態。
 周囲を完全に引っ張る勢いで、早くも沖縄旅行を満喫する気満々だ。

 

「……ま、なんだかんだで、俺の修学旅行がどんどん賑やかになっていくな。」



 俺は苦笑しながら、この異常な状況を受け入れるしかなかった。


 ハーレムメンバーが修学旅行についてくる――冷静に考えると無茶苦茶な話だが、妙に納得している自分がいる。
 内心では嬉しさ半分、頭痛半分といったところだ。


 
「静香さん、ありがとうございます!さすがっす!」



 俺が静香さんに礼を言うと、彼女は意味深な微笑みを浮かべながら耳元で囁いてきた。

 

「いいのよ。でもね、雷丸君、本気でお礼をしたいなら、沖縄で麗華との関係をしっかり深めてね?」



 静香さんの甘い声が耳に響き、俺の心拍数は一気に跳ね上がる。


 
「私と雷丸君の未来のためにもね――。」



 ――俺の心臓、完全にノックアウト寸前。
 悪戯っぽく笑みを浮かべる静香さんの破壊力が強すぎる。

 

「任せとけ、このハーレム王にな!」



 俺は胸を叩き、自分に言い聞かせるように気合を入れる。



 修学旅行という名のバトルフィールド――いや、ラブコメフィールドかもしれないが――俺は全力で突っ込む覚悟を決めた。



 

 ――――――――――――――



 バスに乗り込んだ瞬間、車内はもうカオス状態だった。



「修学旅行キターーー!!」
「沖縄!沖縄!沖縄!海!海!海!」
「俺は自由だーー!」



 クラスメイトたちはテンション爆上げ、まるで祭りの騒ぎみたいだ。
 俺はその中でちょっと圧倒されながら、後ろの席に座った。
 もう、みんなすでに修学旅行モード全開で、バスの中でも大騒ぎだ。



「なぁ、飯田、早速トランプやろうぜ!」



 隣の席に座ってるのは、サッカー部の小野寺雄二。
 やっぱり、こいつは元気が有り余ってるらしい。
 俺は苦笑いしながら、トランプを受け取った。



「おう、いいぜ。でも俺、意外と強いからな?」
「はっ、言ったな!勝負だ!」




 そんなやりとりをしてる間に、前の方では石井智也がまた叫んでいる。



「暑いでござるぅぅ!!エアコンの風が足りないでござるぅぅ!!」



 石井がバスのシートに沈み込みながら、顔を真っ赤にして叫んでいた。おいおい、さっきから汗だくじゃねぇか。



「石井、汗吹けよ。もう洪水レベルだぞ。」



 俺が笑いながら指摘すると、石井は必死にタオルで顔を拭きながら、顔をぐちゃぐちゃにしてさらに叫んだ。



「エアコンの風が全然足りないでござるぅぅ!!」



 どう見てもバスの中は涼しいはずなんだが……。他のクラスメイトたちは、みんな「涼しい~」「快適~」なんて言いながら、リラックスムード全開だ。なのに、石井だけは暑がってる。まるで一人だけサウナの中にいるかのようだ。



「なぁ、石井。窓から風入れればいいんじゃね?」



 と、俺が軽く提案する。

 しかし、石井は目を見開いて「無理でござる!!」と声を張り上げた。



「風が来たところで、この暑さは消えぬでござる!!まるで地獄の炎の中にいるような苦しみでござるぅぅ!!」



 石井、さすがに大げさだろ。どう見ても外は普通の風だし、バスの中だってエアコン効いてるのに。


 周りのクラスメイトたちも、その石井の姿に思わずクスクスと笑い声を上げた。



「おい、石井、マジで大丈夫かよ?これ、修学旅行なんだぜ?暑いでござるぅぅ!だけで終わらせるつもりか?」



 石井は悔しそうにバスの天井を睨みつけて、何かを決心したように深呼吸した。



「この修学旅行、最後までこの暑さと戦う覚悟でござるぅぅ!!」



 そんな中、女子たちのグループが後ろの方からキャッキャウフフしてる。



「ねぇねぇ、あそこの海に行ったら絶対写真撮ろうね!」
「うん!映え写真いっぱい撮りたい!」



 こいつらも、もう写真モード全開だ。
 しかも、誰かがスマホの画面を指さして、修学旅行用インスタアカウントまで作ってるっぽい。



「飯田!俺たちもインスタ写真撮ろうぜ!」



 ――おい、小野寺、そいつらから絶対影響受けただろ!?
 ってかお前俺のこと好きすぎだろ!!??
 ……まぁ、せっかくだから俺たちも一枚撮るか。



「よっしゃ、いくぞ!ハイ、チーズ!」



 俺はサッカー部の連中と一緒に、バスの中で謎のポーズをキメた。

 その頃、車内の前方ではカオスな光景が展開されていた。



「石井、もうエアコン無理だからこれ使え!」



 誰かが石井にうちわを渡してる。
 しかも、石井はそのうちわで自分を必死に扇いでるが、まったく涼しそうじゃない。



「これでは涼しくないでござるぅぅ!!むしろ腕が疲れるでござるぅぅ!」



 ――バスで体力を削るって、どんな修行してんだよ!?

 そんなこんなで、バスの中は修学旅行特有のハイテンションで盛り上がっていた。
 俺もつい、このバカ騒ぎに巻き込まれて、いつもの自分を忘れて楽しんでいた――。



 ――――――――――



 バスの中でクラスメイトが盛り上がってる中、俺はふと後ろの席にいる麗華を見た。

 麗華は、いつも通りの冷静沈着モードで、車内の喧騒を無視するかのようにスマホをいじっている。
 まるで、修学旅行という名の大騒ぎが別次元の出来事みたいな顔だ。


 
 ――修学旅行なんだからもうちょい楽しめよ!って言いたくなる。
 

 
 俺はふらっと立ち上がって、麗華の隣の席に移動することにした。
 その瞬間、麗華がスマホから目を上げて、一瞬だけ驚いた顔を見せる。



「飯田君、何か御用?」



 ――御用って言い方、どこかのお姫様かよ!



「いや、せっかくの修学旅行だからさ、もうちょい楽しもうぜ。スマホばっかいじってると、沖縄の景色が楽しめねぇぞ?」



 俺が軽く声をかけてみると、麗華はため息をついてスマホをカチリとロックした。



「私、あまり騒がしいのは得意じゃないの。」



 ――おいおい、そんなこと言ってたら沖縄の楽しい思い出が作れねぇじゃん!



「まぁまぁ、気楽に行こうぜ!せっかくだからさ、修学旅行っぽいことしようぜ。写真とかさ。」



 俺がノリノリで提案すると、麗華は少し戸惑ったような顔をしたが、結局軽く頷いた。



「……写真?そんなに撮りたいの?」

「そりゃ当然だろ。インスタ映えってやつだ。クラスメイトもみんな写真撮りまくってるしな。ほら、麗華も一緒に!」



 俺はスマホを構えて自撮りモードにし、無理やり麗華をフレームに入れた。



「ちょ、ちょっと!?いきなりそんな近くに来ないで!」



 麗華は慌てて距離を取ろうとするが、俺はグイグイ迫ってスマホのシャッターを切った。



「ハイ、チーズ!」



 ――パシャ!


 麗華の半ば驚いた顔と、俺の超ノリノリの笑顔がバッチリ写った。



「……何でこんなことになったのかしら。」

 麗華が呆れたように呟くが、俺は満足気にその写真を眺める。



「いいじゃん、いいじゃん。これ、修学旅行っぽくてめっちゃ青春って感じだぜ?」



 ――俺が写真に見入っていると、麗華が少し顔を赤らめてぼそっと言った。



「……あまりこういうことに慣れてないの。」

「おっ?もしかして照れてる?」



 俺がニヤニヤしながら言うと、麗華はすかさず睨んできた。



「そ、そういうのじゃないわよ!ただ、あまり人と写真を撮る機会がなかっただけよ!」



 ――うーん、なるほど、麗華は普段あんまりクラスの連中と騒ぐタイプじゃないからな。
 そう考えると、ちょっと可愛げがあるじゃねぇか。



「ま、俺が慣れさせてやるよ。これからいっぱい写真撮ろうぜ!」



 俺が笑顔で言うと、麗華は少しだけ微笑んで、静かに頷いた。



「……まぁ、悪くないかもね。」



 ――おっ、麗華が少し乗ってきたぞ!?


 そんなこんなで、俺と麗華の修学旅行写真セッションがバスの中でスタートした。
 まぁ、結果的にはクールビューティな麗華が少しずつ打ち解けてきたみたいで、俺も満足だ。



「ところで、麗華。沖縄って言ったら、何か楽しみにしてることあるか?」


 
 俺は軽いノリで質問を投げかけた。麗華がどんなことに興味を持ってるのか、正直全然知らないからな。


 
「……楽しみにしてること?」



 麗華は少し考え込むように視線を泳がせると、真面目な顔で答えた。


 
「特にこれと言っては……ただ、この修学旅行で飯田君と話す時間を増やそうと思ってるわ。」

 

 ――え、俺と話す時間を増やす?



 麗華の口から出た言葉に、一瞬耳を疑った俺。なんだよそれ、なんかちょっと嬉しいじゃねぇか!


 俺の心が微妙に浮き足立っていると、麗華が少し眉を寄せ、視線を窓の外にそらしながらポツリと続けた。
 

 
「私も無理にでも貴方を好きにならなくちゃいけないからね。」


 
  ――ぶち壊しだーーーッ!!!



 俺の心の中で、爆発音みたいな叫びが鳴り響いた。いやいや、なんだその言い方!?まるで「マニュアル通りに進めます」みたいな、営業トークかよ!

 

「無理に好きになるために話す時間を増やすって、それ、恋愛じゃなくて営業トークじゃねぇか!」



 思わずツッコミを入れた俺に、麗華はピクリと眉を上げた。

 

「……営業トークって、どういう意味?」



 その冷たい視線に一瞬ビビったが、ここで引き下がったら男が廃る!

 

「だってさ、普通『好きになる』ってのは自然に気持ちが盛り上がるもんだろ?無理やり話す時間増やして、好きになろうって……それ、まるでノルマ達成のための営業活動じゃねぇか!」



 俺が一気に畳みかけると、麗華の目が細まり、まるで刺すような視線を俺に向けてきた。


 
「……なるほど。つまり、私は営業マン気取りだと言いたいのね?」

「いや、気取りっていうか……完全に営業マンじゃん!?」



 俺が言うと、麗華はピシッと背筋を伸ばし、胸を張って言い返してきた。


 
「私は伊集院家の人間として、家の未来を考え、合理的に行動しているの。それを営業トークだなんて言われる筋合いはないわ!」



 ――うわ、ムッとした顔の麗華もカッコいいけど、怒りの方向性がちょっとズレてない!?

 

「……私にはそうするしかないのよ。お母さんの期待があるし、伊集院家の未来がかかっているんだから。家の未来のために、私は貴方を好きになるべきなの。」



 ――いやいや、義務感で恋愛しようとするなーーーッ!!そこは家の未来とか期待じゃなくて、自分の気持ち優先だろ!?

 俺は内心で再び叫んだが、これは口に出さなきゃダメだ。



「未来とか期待とか、そんなの関係ないだろ!」



 俺は力強く言い返した。ここだけは譲れない。恋愛はもっと自由なもんだろ!

 

「そんな考えは捨てて、まずは――」



 俺が説教を始めようとしたその瞬間、麗華は一瞬ポカンとした顔を見せた後、少しだけ目を細めた。


 
「……捨てるべき、ね。で、飯田君はそんなに恋愛に詳しいの?」


 
 ――おおっと!?これ、俺の恋愛知識が試される流れか!?
 

 
「ああ!自然にしてりゃいいんだよ。ほら、俺を見てみろ。ハーレム王の俺がこんなに自然体だぞ!」



 ――そう言いながら胸を張ってみせる俺。これで麗華の心も動くだろ……!



 ……と思ったら。


 
「……どこが自然体よ。ただの勘違い男じゃない。」



 麗華の冷静すぎるツッコミが俺の心にグサッと刺さる。


 
「なっ、なんだと!?俺、こんなに素直に生きてるのに!」

「素直すぎるのが問題なのよ。」



 麗華はため息をつきながら、少しだけ微笑んだ。



 ――おいおい、何だその笑顔!?ちょっと嬉しそうじゃねぇか!

 

「でも、分かったわ。無理に好きになる必要はない……かもしれないわね。」



 ――おっ!?これ、ちょっと進展したんじゃね!?



 俺は心の中で密かにガッツポーズを決めた。


 
「そうだよ、自然体でいこうぜ!ハーレム王の俺が保証する!」


 
 
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