最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし

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武人祭

攻撃

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 『最強の異世界やりすぎ旅行記』に関する告知や呟きを投稿しますので、そちらの方もよろしくお願いします。
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 ――――

 「アヤト殿、君はこの後は何か用事があるかな?」
 「この後?」

 この質問をするという事は、何か俺と話したい事があるのだろう。主にミランダの事とか。
 俺はその問いに、唸りながら答える。

 「この後は知り合いを迎えに行くし、それに――」

 この部屋にある時計を見て、言葉を続ける。
 現在はすでに夜の七時を回っていた。

 「時間も時間だし、うちに帰って飯食うぐらいだな。あっ、ココアたちに一人増える事を言っとかないと」

 すぐに念話を通して、ノワールとココアに追加の食事を作ってほしいという事を伝えた。

 「それじゃあ、明日は?いや、すぐでなくとも空いてる日があれば教えてくれると助かるのだが……」

 どうしても話がしたいらしく、少し急かそうとするリンドール。

 「明日なら大丈夫だ。ただ、午前中はあいつらに修業を付けてやりたいから、できるなら午後にしてくれ」
 「ああ、わかった。無理を言ってすまないな」

 そう言って優しく微笑むリンドール。
 先程の威厳ある態度と一変し、包み込むような父性を感じる。本当にミランダの父親なのかと疑うくらいの謙虚さだ。

 「では、明日の午後に使いと馬車を出そう。それに乗ってきてくれ」
 「わかった……メアたちは連れて行ってもいいか?」

 メアとミーナを一瞥しつつ聞いてみる。
 その問いかけに少し困った笑い顔をするリンドール。

 「申し訳ないが、できれば一人で来てほしい。もちろん、何かあった時や気に入らない事があれば、帰ってもらってもいい。それでどうだろうか?」

 メアたちには聞かせたくない話?もしくは見せたくない状況でもあるのか……どっちでもいいか。
 とりあえず『わかった』と言って頷く。

 「そうか、ありがとう。昼食はこちらでも用意できるが、食べていくか?」
 「いや、昼は自分の家で食う」
 「わかった。ならせめて夕食だけでもこちらで用意しよう」

 話がまとまったところで、転移でアリスとサリアをクルトゥのギルドへ送り返そうとする。
 しかし……

 「私はもう仕事が終わったから、ギルドには返してもらわなくてもいいぞ?」

 アリスがいきなりそんな事を言い出した。
 サリアも予想していなかったらしく、『え?』と声を零す。

 「じゃあ、どうするんだよ?先に言っとくけど、さっき見せた空間魔術は一度行った場所にしかいけないから、お前の家に送っていってくれと言われてもできんぞ?」
 「心配ない。帰るのはお前の家だからな」

 ……こいつはいきなり何言ってんの?
 俺んち?というか、俺たちの屋敷に付いてくるつもりか?

 「なんとなく嫌な予感というか、予想をしちまったけど……何のために来るんだ?」
 「そんなのわかり切っているだろう?愛する男と一つ屋根の下で暮らしたいと思うのは普通だ。言わせないでくれ、恥ずかしい……」

 赤らめた頬に手を当てて、恥じらう乙女らしい仕草を取るアリス。
 嘘つけ。絶対恥ずかしがってないだろ、こいつ。

 「会って数時間で相手の家に転がり込んで、図々しく居座ろうってのは普通じゃないっての。恥ずかしがるところ間違ってるだろ……」
 「ふっ、生娘のように一々恥ずかしがっていれば、今度こそ婚期を逃しかねんからな。悪いが羞恥心を捨ててでも積極的にアタックするから、覚悟してくれ」

 そう言いつつもやはり恥ずかしいのか、赤くなりながらもニヤリといやらしく笑う。
 とりあえずサリアだけでもギルドに送ろうと、空間を裂いてクルトゥに繋げる。
 その裂け目の入り口でサリアは振り返る。

 「あっ、ギルド長とはここでお別れなんですよね?お疲れ様でした!」
 「ああ、お前も今日はよく頑張ったな。ギルドに戻ったら帰っていいぞ。今日の分の給料はちゃんと色付けてやるから」

 アリスにそう言われたサリアは『本当ですか!?』と一瞬興奮したが、次には唸って悩み始める。

 「……いえ、やっぱりこのまま定時まで仕事を続けます。先輩一人に任せるっていうのは、なんだか後ろめたいですし」

 そう言ってサリアは一礼だけし、裂け目の中へと入って行った。
 念のために俺も裂け目に入ってサリアを見送り、メアたちのところへと戻った。

 「さて、私たちもアヤトとの愛の巣に帰るか!」

 図々しいを通り越して、もはや清々しいとも言える言葉を吐くアリス。もうツッコミたくないなー……
 ルークさんたちも驚きつつ、苦笑いをしていた。
 まぁ、いいや。今更一人増えたところで、何か不都合があるわけでもないし。
 空間に裂け目を作り、ルークさんたちに頭を軽く下げてその中を潜る。
 繋げた先は魔城。フィーナやユウキたちを迎えに行くためだ。
 潜り抜けた先には、赤ん坊を抱いたフィーナたちが――と思ったら、誰もいなかった。

 「……あら?」

 後から付いてきたメアやミーナも『あれ?』と、俺と同じような反応をする。

 「誰もいないのか?」
 「……匂いは残ってるから、さっきまでここにいたみたい。この部屋から移動してる」

 ミーナが鼻をスンスンと鳴らしてそう言う。
 さらに続いて来たアリスは、落ち着かない様子で辺りをキョロキョロと見渡す。さっきのクリララみたいだ。

 「ここがアヤトの……少し薄暗いが、広くて趣のあるいい部屋だな!」
 「いや、ここは俺の家じゃないんだが……ん?今は俺の家とも言えるのか……?まぁ、どちらにしろ、いつも生活してるのはここじゃないんだけどな」

 少し混乱しそうになったが、ここは言ってしまえば借りてるだけの場所だ。
 新しい魔王が見付かれば俺はお役御免、この城も俺の所有物じゃなくなる。賃貸マンションならぬ賃貸魔城ってわけだ。

 「ではここには何しに?」
 「言っただろ、知り合いを迎えに行くって。俺の家に住んでる奴らだよ。これからお前の同居人になる奴らでもある」

 アリスは『ほー』と関心の声を漏らしつつ、未だに辺りを見渡していた。余程物珍しいのか、この部屋は?
 すると出入り口の扉が開き、そこからキリアが入ってくる。

 「ああ、アヤト殿。また客人か?」

 俺に気付いたキリアそう言って微笑み、まるで息子が友達を連れてきた時の母親のような反応をしていた。

 「客人というか、俺の嫁だ」
 「「えっ!?」」

 キリアとメアが同時に声を上げて反応する。いや待て、キリアはいいが、なんでメアまで驚いてるんだ?

 「よ、嫁って……!?」
 「だって……もう保護者ルークさん公認で婚約したわけだし、そう言っても差し支えないだろ」

 そう言っても、真っ赤になった顔を両手で覆って頭をブンブン振り回してる今のメアには、多分聞こえてないだろう。
 するとミーナが勢いよく挙手する。

 「嫁二号!」
 「嫁……二号?」

 キリアは『一体何を言ってるのか』という顔を俺に向けてくる。

 「まぁ、アレだ……自分を相手してくれれば他に女がいてもいいという、本人たちが下した決断の結果だ」

 言い方的に『こいつらが勝手にやってる事だから、俺は悪くない』みたいな言い回しになってしまっているが、事実二人お互いに納得してる形なので、部外者から文句を言われる筋合いはないと言いたいのだ。
 そしてキリアは、そのさらに後ろにいるアリスに目を向けた。

 「もしかしてその人もか?」
 「いや、こいつは――」

 俺がアリスを紹介しようと振り返った瞬間、俺の横を凄まじい速度で通り過ぎるアリスの姿があった。
 その顔は怒り狂う鬼のようで、ボソリと一言呟いた。

 「魔族……!」

 アリスの突然の行動と速さに、誰もが驚く間もなく反応できずにいた。
 その速度で向かう先はキリア。
 微笑んだままの顔に向け、アリスの拳が一直線に飛んでいく――

 「……何をしようとした?」

 その拳を、アリスの肘裏に手を添えて止めた。
 拳はキリアの数ミリ先で停止し、風圧だけがキリアを襲った。

 「うわっぷ!?な……なんだ?」

 状況が飲み込めずにいたキリアは、尻もちを突いて呆然として俺とアリスを見上げる。

 「離せ、アヤト。お前を巻き込みたくない」
 「残念だが、お前がキリアを狙った時点でもう巻き込まれてる。もう一度聞くぞ……何をしようとした?」

 見逃すわけにはいかなかったアリスの行動。
 それは明らかにキリアを殺そうと、殺気に満ちた拳を握っていたからである。
 俺が止めた後も、アリスは少し悲しみながらも殺気を収める事はしなかった。

 「魔族は殺さねばならない」

 アリスが鋭い目付きでキリアを睨み、『ヒッ!?』と小さな悲鳴が上がった。

 「なら俺はそれを止めさせてもらうぞ」
 「なぜだ、なぜ魔族を庇う?こいつらは人間の敵だぞ?」

 視線はキリアに向けられたまま、俺に問いかけてくるアリス。
 それが段々と悲痛な顔へと変わっていく。

 「いくらお前でも、私の邪魔をするというのであれば……!」
 「邪魔するさ。なんたって、俺は『魔王』だからな」

 俺がそう言うとアリスは驚きの表情で俺を見た。

 「……何を……言ってるんだ?」
 「本当だ。人間が魔王になるなんて変だとは思うが、成り行きで魔王になっちまったんだよ。成り行き魔王ってやつかな?」
 「嘘だ……」
 「悪いな、アリス」

 アリスはそのあと何度も『嘘だ……』という言葉を繰り返し口に、現実を拒否しようと頭を手で押さえ俯く。
 さっきまでの怒りが薄まり、代わりに色んな感情がアリスの中では渦巻いていた。
 するとようやく呟きが止まり、アリスが顔を上げる。
 感情が収まったのかと思いその顔を確認すると、一筋の涙を流して今にも泣きそうなくらいの悲しい微笑みを浮かべていた。

 「……私はやはり、男運がないようだ……」

 何を言ってるんだろう。
 そう思った次の瞬間――

 ーーーー

 ☆★☆★

 アヤトたちが去った部屋にて、未だにルークとリンドールが会話を交わしていた。

 「いやしかし、アリス殿まで虜にしてしまっていたとは。ミランダの更生の話といい、彼には驚かされてばかりだ」

 そう言って笑うリンドールに、ルークも頷く。

 「聞くところによると彼が冒険者登録してから、クルトゥのギルドへの依頼達成率の向上と信頼度がぐんっと上がったそうじゃな」
 「それはそれは……ところで王。彼にアリス殿の事を教えなくてよろしかったのですか?」

 リンドールの言葉に、ルークは『はて?』と首を傾げた。

 「教えるとは……何をじゃ?」
 「本気で言っているのですか?彼女が冒険者になる前に何をし、なってからどれだけの功績を積み上げ、!?」

 リンドールの多少興奮の混じった言葉に、ルークは『ああまぁ、そうじゃな……?』と煮え切らない返事を返した。

 「たしかに彼女は凄まじい才能を持ってはいるが……それはアヤト君が彼女を追い追い理解してゆけばいい話ではないか?わしらが口を出しても野暮というもの」
 「しかし彼には魔族の仲間が……」

 ルークは目を見開いてリンドールを見る。
 そしてその表情は暗いものれと変わる。

 「彼女がどれだけ魔族嫌いか、知らぬわけではないでしょう?そしてそれは、場合によってアヤト君との相性が最悪という事になる……ワンド王、彼女は異常と言うべき力を持っている。だからこそ冒険者の中でもSSランクという地位に着いていますが、それでも足りないほどに、彼女は強い……」

 リンドールは物思いに老けた表情をしながら、部屋の窓に足を運んで外を覗く。
 その横にルークも同じ顔をして立ち並ぶ。

 「アヤト君がどれほどの強さかはまだわからないが、少なくとも現段階で彼女が暴れたら、誰も手を付けられない。彼女は冒険者の中で……いや――」

 ――全人類で最強なのだから

 ーーーー

 ☆★☆★

 「あ……あ……」

 メアが眼前の光景を目の当たりにし、ポツポツと声を漏らしながら立ち尽くす。
 その表情には困惑と悲しみの両方が映し出されていた。
 他二人、ミーナとキリアも、メアと同じ方向を見ていた。
 キリアは腰を抜かして尻もちを突いたまま、ミーナはポカンと抜けた表情をしている。
 そしてミーナの表情は徐々に歪み、目から大粒の涙が零れてグチャグチャの泣き顔になる。

 「アヤトッ!」

 アヤトの名前を叫び呼ぶミーナ。
 しかし呼ばれた本人である彼は返事をしない。
 最後の一人、アリス・ワランもまた、メアたちと同じ方向に視線を向けている。
 全員の視線の先には破壊された壁と、その壁が崩れて積み重なった瓦礫の上に倒れるアヤトの姿があった。
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