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「「アッブゥ!!?」」
いきなり下が水の場所に放り出されて沈むウルとルウ。
「しょ、しょっぱいの!ここ海なの!!」
「ウププププ・・・・・・」
あっぷあっぷしてギリギリ浮いているウルとブクブクと抵抗もせず沈むルウ。
すると海の表面の形状が触手のような形に変わり、二人を海の中から引き上げて宙に浮かせた。
「・・・大丈夫?」
「うわっ、ルウちゃん白目剥いてない!?死に掛けてないコレ!?」
引き上げられた二人の顔の横にルナとオドが近付き覗き込む。
そしてオドが言った通り、ルウが白目を剥いてぐったりとしていた。
ーーーー
幸い、魔族大陸からそう離れておらず、ルウたちはすぐに上陸して焚き火を起こし、ルウがガタガタしながら膝を抱えて座っている。
「あ゛あ゛ァァァァァァー・・・」
「あ~あ、可哀想に。ただでさえ亜人は寒さに弱いってのに、海に落とされたらそりゃあもう・・・ね」
「・・・いきなり海の上に出されたけど・・・もしかして転移魔術?」
「多分。魔族たちが戦争時に使ってたその簡易版だと思う」
「・・・アヤトの中にいる私たちにまで作用するとは・・・思わなかった」
そう言いながらルナは、ルウたちのずぶ濡れになっていた服の水分を抜き取り、ある程度マシな状態にしていた。
「ゴメンね、僕は何もできなくて・・・キースとアルズがいてくれれば濡れた服なんてすぐに乾くんだけど・・・」
「・・・無い物ねだりは意味ない。・・・それとも私だけじゃ不満?」
不機嫌になったルナのその問いにオドではなく、ウルが答える。
「そんな事はないの!ルナ様が絞ってくれたおかげで乾きやすくなってるの。火に当たってればすぐ乾くの!」
「よろしい」
ルナは一言だけ言って頷くと、フワリと空へ飛び上がって行った。
「あー、なるほど。上から何か見えるか見に行ったんだ」
「オド様は行かなくてもいいの?」
「二人で行ってもあまり意味ないしね。何かあった時の連絡役って事で僕はここに残るよ」
オドはそう言うと、足を地面に着けて座り込む。
それから五分も経たない内にルナが帰って来た。
「どうだった、ルナ?」
「・・・綺麗な景色がだった」
「・・・あれ?何があるか見に行ったんじゃないの?」
「・・・見に行った。人工物のない一面森・・・綺麗な景色だった」
「ああ、そういう・・・」
ルナの足りない言葉を遅れて理解するオド。
それからしばらく焚き火に当たりある程度二人の服が乾くと、その場から移動し始める。
「当てはあるの?」
「明確な場所はない。さっきからココア様たちと連絡が付かない。・・・多分何かに妨害されてると思う」
「そっか・・・じゃあ適当に歩いてるしかないのかな?」
「うん・・・とりあえず魔物の群が見えたから、そこに向かってる」
オドが急停止し、「なんで!?」と大声でツッコむ。
「・・・私たちは必要ないけど、この二人には食事が必要。種類の区別が付かない雑草を食べさせるわけにもいかないから、魔物の肉を確保する」
「魔物の肉・・・って大丈夫なの?毒とか・・・魚の方がいいんじゃ・・・?」
「毒抜きは任せて。それにアヤトが言ってた。ルウたちは育ち盛り」
「それもそうだけど・・・まぁいいか」
これ以上はただの過保護になると思い、気にするのをやめるオド。
更に少し歩いて行くと、巨大な鳥が体を丸くして眠っていた。
「鳥の魔物か」
「ん、鳥」
「焼き鳥です?」
「鳥の唐揚げなの!」
すると鳥の魔物はウルとルウの声・・・ではなく、魔物を食材としか見ていないその視線に気付き、身震いを起こして目を覚ます。
「クア・・・」
「です!」
「なの!」
警戒心を抱いた鳥の魔物が鳴き叫ぼうとした一瞬、ルウが走り出して魔物の顎に飛び膝蹴りを食らわせ、真上に伸びたその首にウルが狙って風の刃を飛ばし、切り落とした。
そしてお互いハイタッチ。
「瞬殺だったなー・・・」
「二人ならこれくらい楽勝・・・」
「鬼神と魔神の先祖返りかぁ。初めて見たけど凄いなー・・・」
本来Aランク一歩手前の魔物を、実力を発揮させる前に倒してしまったルウたちに感心するオドとルナ。
すると息絶えた魔物の首と体を引きずってくるルウの姿があった。
「コレ、どうするです?」
「兄様がいないから手で持って行くしかないの。それかここで全部食べるしかないと思うの」
「確かに僕たちはアヤトみたいに空間に仕舞い込む事はできないけど・・・え?コレを君たち二人で食べ切るのかい?」
「ルナ様とオド様も食べてもらうの」
「うえぇ!?」
「オド、うるさい。・・・でも全部食べ切らなくても、少しずつ食べながら移動すればいいと思う。・・・大きさも減ってくし」
「了解です!」
「なの!」
ルウたちは元気良く片手を上げて子供らしい返事をする。
ーーーー
翌日。
あれから特に進展はなく、目的なく彷徨い続けるルウたち。
強いて言えば、たまに出会う魔物を倒し、食材として確保して荷物が増えたくらいだろう。
歩くには少々邪魔になっているが、ウルもルウも二人共先祖返りした種族特有の怪力があるので重さの問題はない。
「って言っても、やっぱ邪魔なものは邪魔だから、次からは倒しても回収はナシの方向で」
「はーい!」
まるで遠足に来た子供のような返事をする緊張感のない二人。
そんな中、ルナは何かの編み物を編んでいた。
その様子をヒョコッと顔を覗かせるルウ。
「何を編んでいるです?」
「んー・・・編みながら考えてる。・・・ヘレナ様の言っていた「セーター」っていうのやってみようと思う」
「セーターって何?」
更に後ろから顔を出して、不思議そうに覗くオド。
するとルナが人差し指を立て、何もない空中に文字を書くように振るう。
すると空中に水の塊が生成され、徐々に形が変わりセーターの形になる。
「・・・こういうやつ」
「へぇー・・・って、相変わらず器用だね!?細かいところまでしっかり作られてる!」
「勿論、お手本でも手は抜かない・・・」
「・・・でも、なんで肩のところがないです?これじゃあ、結局寒そうです」
「・・・コレはヘレナ様用。実用的じゃなく、オシャレ重視の服って言ってた・・・」
「オサレ?・・・よく分からないです」
「私も分からない・・・。でもちゃんと肩を隠す方も一応作る。ルウたちの分」
「ありがとうございますです!」
ルウに満面の笑みでお礼を言われ満足したのか、ルナの口元が緩む。
「というか・・・その道具とか材料ってどうしたの?」
オドがルナの持っているかぎ針と、それで編んでいる糸を見て不思議に感じる。
いくら裁縫好きのルナでも、かぎ針を一から作ったり、材料調達を一人でやるのは無理だ。
その質問にルナは。
「かぎ針は常に常備してる。材料は昨日の村で調達した」
「調達っていつの間に・・・」
オドの疑問にルナはプイッとそっぽを向く。
「まさかルナ・・・」
「・・・大丈夫、お礼としてあの村の井戸水、綺麗にしておいたから。むしろあの井戸の水、かなり汚染されてたからこの程度のお礼は当然」
「ルナって結構図々しいっていうか、厚かましいよね・・・」
「・・・それほどでも?」
「褒めてないんだけど!?」
オドとルナの漫才のようなやり取りにルウたちがクスクスと笑う。
そこから更にルウたちが歩いていると、見覚えのある道に出る。
「あれ、ここって・・・?」
「あの村の近くの道」
「あっちにその村が見えるです!」
ルウが指差す方向に、確かにアヤトたちが最初に訪れた魔族の村があった。
「まさか戻って来ちゃうとはね・・・」
「村の人たちにマジョーの場所を聞くです!」
「なの!」
「あ、ちょっと待って!」
オドが制止する間もなくウルたちは村へ勢いよく走って向かう。
するとウルたちの接近に気付いた門番二人が武器を構えて警戒する。
「止まれ!お前たち何者だ!?」
槍を突き付けられた事に驚き、急ブレーキを掛けて止まる。
そして数秒間の沈黙の後ウルとルウが気付く。
「「ローブがないです(の)!!」」
門番の一人が「ローブ?」と言って首を傾げ、思い出したように声を上げる。
「ああ!お前たち、昨日のローブの中の一人か!?・・・ッ!?その目・・・オッドアイ・・・!」
門番の男たちが数歩後ずさり、更に警戒心が高まる。
「まさか・・・お前らがいたからこの村が襲われたんじゃ・・・!?」
「そんな事・・・!」
「近寄るな!!」
違うと言いたくて一歩踏み出したルウに槍を突き出して大声を出す門番。
するとその声に気付いた村人たちが段々と集まって来る。
「不吉な目をした奴が二人・・・しかもなんで亜人がここにいる!?」
「・・・いや、そもそもあの怪しいローブを着ていた時点でおかしい!他の者たちも魔族以外が混ざってたんじゃないか!?」
「あ・・・ぅ・・・」
「ちょーっと待ったぁぁぁ!!」
今にも斬り掛かって来そうな門番を前に、ルウたちはたじろいでいると、その中間にルナとオドが割って入る。
「な、なんだ、コイツら!?」
「今空から飛んで来なかったか・・・!?」
「それになんだ、あの体は・・・?薄くなって向こうが見える?」
周りが騒めき始めているのを余所に、ルナとオドは魔族たちの方へ向き直る。
「僕たちは争いに来たわけじゃないよ!」
オドのその言葉に同意して頷くルナ。
しかし、そんな言葉一つで納得する筈もない門番たちは槍と剣を構えたまま警戒し、距離を保っている。
「それじゃあ、何の用だ?こんな小さな村に戻って来る程の理由なのか?」
「迷子なの」
「迷子?そういえば他の仲間が見当たらないようだが・・・」
「はぐれたの・・・」
ウルが目に見える程落ち込み涙目になると、門番たちが狼狽えて武器を下げる。
子供のあやし方など知らない門番たちがどうしようかとお互いの顔を確認し合っていると、三人の魔族が村の方から近付いて来た。
「あらあら、どうしたのかしら?また何か問題?」
やって来たのはルーラと、その叔父と叔母。
「あ、いえ・・・昨日のフードを被っていた者たちがまた来たんですが・・・」
「もしかしてその子たちが?」
「はい」
叔母が「あらあら」と言いながら、今にも泣きそうなウルの側に寄り、その頭を撫でる。
「あらあらまぁまぁ!可愛らしい子じゃない!あら?二人共両目がそれぞれ違う色をしているのね?綺麗ねぇ~」
「危ないですよ、ご婦人!」
「何が危ないの?・・・ほら、泣かないの。みんなまた私たちの家に来る?」
「ダメですよ!見てください、この目。このオッドアイは不吉の象徴と呼ばれるもので・・・」
「貴方こそダメじゃない、そんなただの迷信で子供を泣かせちゃ。昨日の事だってそう。アレはただの偶然で、そこにたまたまこの子たちが居合わせただけよ?だからこの子たちは何も悪くないわ」
叔母はニッコリと門番たちに笑い掛ける。
「・・・分かりました、俺の負けです。その子たちをどうするかは貴方たちに任せますよ。・・・責任は取りませんからね?」
「勿論♪さ、行きましょう?」
ウルに優しく手が差し伸べられた。
ーーーー
ルーラたちに連れられ、ルウたちは再び叔母たちの家に上がる。
「さぁさぁ、お腹が減ったでしょう?お昼ご飯よ~」
「おばさんのご飯は美味しいのよ?特にスープがッ!」
「コラ、ルーラ。お行儀が悪いぞ」
食事が並べられるテーブルに乗り出すルーラを叔父がたしなめると、ルーラは口を尖らせる。
「ありがとうです!・・・でもなんで助けてくれたのです?」
「なんでって・・・貴方たちも私たちを助けてくれたじゃない?その人は今いないみたいだけど・・・」
ローブは着ていないルウたちの中に、アヤトと同じ身長の者がいない事を確認する。
「・・・はぐれちゃったです」
「迷子なの・・・」
「あらら・・・本当に可哀想に・・・。でももしかしたら、この村に帰って来るかもしれないわ。それまでこの家に居てもいいのよ?」
「うーん・・・まぁ、そうね。あの人たちの仲間なら別にいいかな?うん、ゆっくりしていけばーー」
ルーラたちの言葉にオドが首を横に振る。
「残念だけど、僕たちは行かないといけないところがあるんだ」
「行かないといけないとこって・・・魔王のとこ?」
表情の曇ったルーラの問いにオドが頷く。
「さっきは迷子って言ったけど、正確には魔術でみんなバラバラにされちゃったんだ。だからもし、集合場所になるとしたら魔王のいる城かなって」
「そう・・・本当に行っちゃうんだ・・・凄いね、みんな。こんな小さな子まで・・・。それに比べて私は・・・村を守るなんて建前を立てて逃げてた」
「・・・貴女はそれでいいと思う。いくら志が高くても、力が無ければ何もできないから」
「ルナ・・・君、シレッと酷い言うね?」
ルナの容赦ない言葉にオドがフォローを入れようとするが、ルーラは首を横に振って諦めたような笑いを浮かべる。
「・・・ううん、いいんだ、分かってる。私が弱い事も、あの人たちが凄く強い事も。だからもうこの村で待ってるだけにする。・・・でも、貴女たちも子供でしょ?なのに、あの人たちのところに行かなきゃいけないの?」
「自分とルウはすっごく強いから大丈夫なの!」
「僕たちは精霊だしね」
「精、霊?人の形をした?」
「そう。まぁ、そういう事だから、僕たちはもうこれから魔城に向かう事にするよ」
「あら、そうなの?もっとゆっくりしていけばいいのに・・・。でも、そうよね。おばさんたちのところにいるより、すぐにお兄ちゃんたちのとこに戻りたいわよね、お嬢ちゃんたちは?」
「です!」
「なの!」
二人の元気の良い返事に叔父は「そうかそうか」と頷く。
「よっぽどお兄ちゃんの事が好きなのね、ウフフッ。・・・それじゃあ、代わりにお弁当を持たせましょうか!」
「・・・いいの?」
首を傾げて問うルナに叔母は「勿論よ!」と笑顔で返す。
「本当ならこんな小さい子を戦場になんて送りたくないけど、ウルちゃんの言った通り、みんな強いわ。特に二人からは凄い魔力を感じるもの」
「おばさん、他人の魔力が見えるの?」
「ええ、これでも昔は殺戮の魔女なんて呼ばれてたのよ?ヤダもう恥ずかしいわッ!」
叔母は側にいるお茶を飲んでいる最中の叔父の背中を勢い良く叩く。
「ゲホッゲホッ・・・!?自分で言っといて俺の背ぇ叩くな!」
「とにかくそういう事。貴女たちに心配はいらないわね。・・・心配はするけど。すぐに出発しちゃう?」
「うん・・・早くアヤトたちと合流しないと」
「だね」
「ほう、君たちの保護者はアヤトと言うのか」
「そうなの、私たちの兄様なの!」
「フフッ、嬉しそうね。じゃあ、ちょっと待ってて。お弁当すぐに作っちゃうから」
ーーーー
弁当の完成を待っているルウたちの目の前に、大きなバッグがドサリと置かれる。
誰もがしばらく沈黙した後、オドが口を開く。
「え、何これ?まさか全部お弁当?」
「そんなわけないさね!中身は・・・まぁ、精霊さんは食事しないって言ってたけど、四人分のお弁当と水筒。あとはハンカチティッシュに簡易折り畳みテントと寝袋にお料理道具。あ、もうお古のやつだから気にしなくていいのよ?あとはあとは・・・♪」
「ちょちょちょ!ちょっと待って!?遠足じゃないんだからそんなに要らないよ!?」
「そうだよ、おばさん!こんなにあったらむしろ邪魔になっちゃう!」
「そう・・・?だってここから魔城まで徒歩で七日くらい掛かるのよ?これくらいないと・・・」
「あ、そっか・・・」
村からの距離を思い出してどうしようと悩むルーラ。
「大丈夫です。思いっ切り走ればそんなに掛からないです」
「なの。ルウに合わせて走れば明日には着くの」
「「早っ!?」」
ルーラとオドの声が重なり、オドが驚いていた事にルーラが更に驚く。
「え、待って・・・君たちはいいかもしれないけど、僕たちはそんなスピード出ないよ?それに契約もしてないから体の中に入る事もできないし・・・」
「それなら良い物があるわ♪」
叔母がそう言って近くの襖を開け、布団や衣類が詰まった押入れの中に手を入れてゴソゴソと探り始める。
ーーーー
準備が整い、外に出るルウたち。
「「・・・・・・」」
そしてそのウルとルウの背中におんぶ紐で固定されたオドとルナ。
「コレ・・・かなり恥ずかしいんだけど・・・」
「ルーラがまだ子供だった時に使ってた物で、もしかしたらいつか使うかもって思ってずっと取っておいたのよ。よく似合ってるじゃない♪」
「これはまた懐かしい物を・・・そういえば確かソレ、魔物の素材で作られてたから、かなり丈夫だって言ってたよな?」
「そうなのよ~。だから思いっ切り走っちゃいなさい!」
「「ありがとうございましたです(なの)!」」
ウルたちがぺこりと頭を下げ、魔城があると言われた方角に振り向く。
そして二人は足に力を込めーー
ーードンッ!!
地面を抉れる程の勢いで蹴り、ウルたちの背中が瞬く間に遥か向こうにまで遠退いて行った。
近くでそれを目撃していた門番やルーラは口を開けて呆然とし、叔母が「あらあら」と呑気なリアクションをしていた。
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