「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。

キノア9g

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第6章 俺たちは『反逆者』じゃなくて、『イカパーティー』がしたい

第45話:嫉妬の深海離宮と、震える生贄たち

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 その光景を目にした瞬間、俺、ルシアンは思考を放棄しかけた。
 人間、あまりに常識を逸脱したものを見ると、脳が理解を拒絶してシャットダウンするらしい。今の俺がまさにそれだ。

「……はぁ。なぁ、オルドリン」
「どうした、ルシアン」
「やりすぎだって」

 俺は呆れたように頭上を見上げた。
 そこにあるのは、見慣れた冬の鉛色の空ではない。
 揺らめく、水面だ。
 頭上十メートルほどの高さに、巨大な水の膜がドーム状に展開されている。太陽の光が水を透過し、海底のような神秘的な青い紋様を、白大理石の地面にゆらゆらと描いていた。
 時折、頭上を色鮮やかな熱帯魚の群れが泳ぎ去り、巨大なエイの影が横切っていく。

「ただの食事会に、国の年間予算みたいな魔力使ってさ……。ここ、うちの庭だよな? いつの間に南国の海になったんだ?」

 目の前に広がっていたのは、一夜にして出現した『深海離宮』だった。

 庭園の木々はすべて、クリスタルで作られた珊瑚礁に置き換わっている。
 赤、青、黄色。自ら発光する魔宝石で作られた珊瑚が、幻想的な光を放ちながら庭を埋め尽くしていた。
 通路には最高級の真珠が砂利のように敷き詰められ、歩くたびにジャラジャラと金持ちの音がする。
 メイン会場となるガゼボに至っては、柱の一本一本がサファイアの原石を削り出したものだ。

 目が眩むような青と金の空間。
 どう見ても、一個人が、しかもたった一晩の「友人たちとの夕食会」のために用意する設備ではない。
 王族の結婚式だって、ここまで派手ではないだろう。

「だが、ルシアン……」

 隣に立つオルドリンが、むずかるように身体を寄せてきた。
 俺の腰にギュッと両腕を回し、肩に顎を乗せて、上目遣いで俺の顔を覗き込んでくる。
 その瞳は、凍てつくようなアイスブルーではない。今は完全に、飼い主に褒めてほしくて尻尾を振っている大型犬の色だ。

「アレクセイ殿下が、『王家主催の晩餐会を』などと不快なことを言うからだ」

 オルドリンは唇を尖らせた。
 どうやら、昨日の殿下の提案が、よほど癪に障ったらしい。

「あれは王族の権威を笠に着て、君を自分のテリトリーに招き入れようとした。……許せるものか。君を一番輝かせられるのは私だ。君に最高の景色を見せられるのも、私だけだ。王家の庭ごときに、君のエスコートは任せられない」

 低い声で紡がれるのは、独占欲と対抗心にまみれた言葉だ。
 この男の行動原理は、いつだってシンプルだ。「ルシアンのため」か「ルシアンを独占するため」の二択しかない。

「それに、今の君の『状態』を考えれば、他人の屋敷など言語道断だ。私の結界の中以外、安心できない」
「……だからって、この格好はどうなんだよ」

 俺は自分の服装を見下ろした。
 日焼けして皮がむけ始めた肌を「隠すため」かつ「服の摩擦から守るため」にオルドリンが用意したのは、最高級シルクを何層にも重ねた、ゆったりとしつつも露出ゼロの純白のローブだった。
 首元まで詰まった襟、手首まで隠れる袖、そしてヴェールのような薄布。
 肌に優しくて着心地は最高だが、見た目がどう見ても『儀式用の神官』か『深窓の聖女』だ。

「似合っているぞ、ルシアン。君の肌を直視していいのは私だけだ。外気にも、他人の視線にも、1ミリたりとも晒させない」
「はいはい……」

「……それで、ルシアン。どうだ? 綺麗か? 私のほうがすごいだろう?」
「え?」
「アレクセイ殿下よりも、私のほうが君を喜ばせられるだろう? ……そう言ってくれ」

 必死か。
 世界最強と謳われる「氷の伯爵」が、まるで不安な子供のように俺の評価を求めている。
 この「深海離宮」は、今回の騒動の誤解を解くためでも、ゲストをもてなすためでもない。
 「私のほうがルシアンを愛しているし、金もあるし、魔法も凄い」ということを、アレクセイ殿下に、そして何より俺に分からせるためだけの舞台装置なのだ。

 動機が不純すぎる。
 それに、大人げない。
 けれど、俺のためにここまでなりふり構わず必死になってくれるその重たい愛が、どうしようもなく愛おしいと思ってしまう俺も、大概毒されている。

 俺はため息を一つついて、観念したように笑った。
 そして、俺の腰にへばりついている銀髪の頭を、わしゃわしゃと撫でてやる。

「……ふふ。はいはい、アンタが一番すごいよ。こんな魔法、世界中探したってオルドリンにしか使えない」
「……ッ!」
「俺のためにありがとな、ヤキモチ焼きの可愛い旦那様?」

 俺が耳元でそう囁くと、オルドリンはパァッと顔を輝かせた。
 まるで花が綻ぶような、とろけきった笑顔。
 彼は感極まったように、さらに強く、俺の肋骨が軋むほどの力で抱きしめた。

「ああ、ルシアン……! 愛している、君さえいれば私は……君のその言葉だけで、私は永遠に生きていける……!」
「はいはい、重い重い。……服、シワになるから」
「構うものか。シワになったら新しいものを一万着用意する」
「そういう問題じゃなくて……」

 俺たちがそんな甘い雰囲気で、二人だけの世界に入り込んでいる頃。
 屋敷の重厚な正門が、ギィィ……と重苦しい音を立てて開かれた。



 ◇◇◇

「……いいか。もしもの時は、俺が盾になる。その隙にルシアンだけは連れて逃げるんだ」

 悲壮な決意と共に現れたのは、冒険者のガリルだった。
 その背後には、取引先の商人たちや、王都のギルド関係者が続いている。
 彼らの顔色は、これから戦場に向かう兵士よりも悪く、死人のように青白い。
 全員の手には、それぞれの家族に宛てた、涙で滲んだ「遺書」が強く握りしめられていた。

 彼らにとって、今日のパーティーは「南国の珍味を楽しむ会」ではない。
 巷で噂の「呪いの肉の頒布会」であり、「氷の伯爵による粛清の儀式」だ。
 ガリルたちは、死を覚悟して、それでも友であるルシアンを救うために、地獄の門を潜ったのだ。

「うっ……!?」

 しかし、震える足で庭園に踏み入れた瞬間、彼らは絶句した。

「な……なんだここ……? て、天国か……?」

 目の前に広がる、幻想的な青の世界。
 頭上を泳ぐ魚たち。足元に敷き詰められた真珠。
 自ら光を放つ宝石の珊瑚が、夕闇迫る庭園を昼間のように明るく照らし出している。
 そのあまりの神々しさと、この世のものとは思えない美しさに、彼らの恐怖心が一瞬だけ麻痺する。

 あれ? ここは処刑場じゃなくて、本当にただの豪華なパーティー会場なのか?
 もしかして、俺たちの勘違いだったのか?

 だが。
 その淡い希望は、会場の「隅(コーナー)」を見た瞬間に粉砕された。

 ズシィッ……ゴゴゴゴ……。

 美しい水晶柱の結界の中に、闇を凝縮したような巨大な『黒い氷柱』が鎮座している。
 S級呪物だと噂の、あの氷塊だ。届いたものより遥かにでかく、禍々しい紫色のオーラが漏れ出していた。

 神々しい「深海離宮」の片隅に置かれた、あまりにも異質な「闇」。
 事情を知らないゲストたちの目には、それは「ご馳走」ではなく、この神殿に祀られた「祭神」として映った。

「な、なんて禍々しい……邪神の封印石だったのか!?」
「わかった……ここは天国じゃねぇ、『祭壇』だ!」

 一人の商人が、ガタガタと震えながら叫んだ。
 その声が引き金となり、集団パニックに近い理解が広がる。

「この豪華すぎる内装……これは神への供物を捧げるための装飾だ! つまり、俺たちをあの邪神に捧げるための、儀式場なんだよここは……!!」

 ざわっ、と戦慄が走る。
 豪華絢爛な宮殿は、一瞬にして「生贄の祭壇」へと意味を変えた。

 会場の中央には、主催者である「氷の伯爵」と、その妻が寄り添っている。
 クリスタルの玉座のような椅子に腰掛け、煌びやかな光に包まれる二人の姿。

 特に、妻であるルシアンの姿が、彼らの絶望を決定づけた。
 露出を極端に控えた、純白のローブ姿。
 ヴェールをまとい、神聖な光の中に佇むその様は――

「……あ、あの格好……『生贄の管理役(巫女)』だ……」
「なんてことだ……。ルシアンは邪神の花嫁にされてしまったのか……」

 それはもはや、この世の支配者である「魔王」と、その寵愛を受ける「巫女」のようにしか見えなかった。

 その時、オルドリンがゲストの気配に気づいた。
 彼はルシアンの腰に回していた手を離すことなく、ゆっくりと振り返る。

 先ほどまでルシアンに見せていた、甘えん坊でデレデレな表情は、瞬時に消滅していた。
 そこにいるのは、冷徹で、傲岸不遜な、絶対強者たる「氷の伯爵」。
 彼の脳裏にあるのは、「アレクセイ殿下に見せつけるための、完璧な勝利宣言」だけだ。
 目の前にいるのがガリルたちだということなど、彼にとっては些末な問題。彼らは「観客」であり、オルドリンの凄さを称えるためのモブに過ぎない。

「到着したか。……見てくれ、この会場を」

 オルドリンは、冷ややかな美声で朗々と宣言した。
 両手を広げ、この絢爛たる離宮を誇示する。

「王宮のそれとは『格』が違うだろう?」

 ――私の勝ちだ。ひれ伏すがいい(ルシアンへの愛の深さに)。
 彼の中では、対象はあくまで「王宮(アレクセイ)」だ。
 しかし、恐怖で思考回路がショートしているゲストたちの脳内では、こう翻訳された。

 『ここが貴様らの死に場所だ。立派な墓場だろう?』

「ひぃッ……!」
「く、狂ってる……!」

 ゲストたちが一斉に後ずさる。
 その様子を見たルシアンは、あろうことか「おっ、みんなあまりにも綺麗だから感動して言葉も出ないみたいだな!」とポジティブに解釈したようだった。
 彼は不器用な夫を立てるべく、ニコニコと満面の笑みで手招きをする。

「すみません皆様、お待たせして! 旦那様がちょっと張り切りすぎてしまって!」

 そう言ってルシアンは、背後に鎮座する禍々しい黒氷を指差した。
 その反対の手には、先ほどまで厨房で準備していたのだろう、ギラリと光る解体用のミスリル包丁が握られている。

「今日は、とびっきり新鮮で凄いご馳走(クラーケン)が待っているので、期待していてくださいね! 遠慮なく中に入ってください!」

 ――腹一杯食べていってください!
 という彼の純粋な善意と笑顔は、恐怖でフィルターのかかったガリルたちの耳には、死の宣告として届いた。

 『今日は、とびっきり新鮮なご馳走(お前たち)が待ってるよ(邪神への供物として)!』

「あ、ああ……」
「包丁を持ってるぞ……やる気だ……」
「ルシアン……お前、完全に伯爵に取り込まれて……洗脳されちまったのか……」

 ガリルたちは絶望的な顔を見合わせた。
 煌びやかな宝石の光が、今の彼らには、冥府への道案内の灯火にしか見えない。
 足がすくむ。帰りたい。
 だが、背後では音もなく門が閉ざされ、退路は断たれた。

 彼らは震える足を踏み出し、涙目で豪華絢爛な地獄へと歩みを進めるのだった。


 ◇◇◇

 ――その様子を、少し離れたテラスから見下ろしている人影があった。
 この国の第二王子、アレクセイだ。
 彼は揺らめく水膜の天井と、恐怖に慄きながら入場行進をする「生贄(ゲスト)」たち、そして妻にべったりの「魔王(オルドリン)」を眺め、肩を震わせていた。

「くっ、くくく……ッ!」

 彼は腹を抱えて笑った。

「傑作だ! まさか私の『王宮の庭園で』という一言に、こんなに反応されてしまうとはね!」

 アレクセイは愉快そうにグラスを傾け、芳醇な赤ワインを喉に流し込んだ。

「規格外の魔力に、規格外の愛。そして規格外の誤解……。いやはや、クライス伯には敵わないな」

 眼下では、オルドリンがまた何か誤解を招きそうなことを言い、ゲストの一人が泡を吹いて倒れているのが見える。
 ルシアンが慌てて駆け寄るが、その手にはまだ包丁が握られたままで、介抱というよりトドメを刺しに行くようにしか見えない。

「さて。私もそろそろ降りて、この楽しそうな『晩餐会』に混ざるとしようか」

 アレクセイはニヤリと笑い、手すりに手をかけた。

「クライス伯たちがどうやってこの誤解を解き、あの化け物を『美味しい』と言わせるのか……特等席で見せてもらおうじゃないか」

 光の王子は、悪戯っ子のような瞳を輝かせ、深海離宮という名の魔境へと身を投じたのだった。
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