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第五章
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しおりを挟む次の日にはお兄様はフェンネル伯爵に交渉してくれたみたいで、2日後には私のもとに古代語の辞書が届いた。
フェンネル伯爵は几帳面みたいで、辞書は分かりやすくまとめられていて、私でも調べやすくなっていた。
これならすぐに目的のものが見つかるかもしれない。
本のタイトルを見れば、何となく内容は予想できるから、種類分けするところから始めないといけないわね。
禁書は沢山あるから大変だけど、やっと本格的に調査が進みそうで安心した。
都合が良いことに今日から3日間は学園が休みになるから、朝から夕方まで探すことが出来る。
魔導具の魔力残量を確認しながら、慎重に調べないといけないよね。
私が禁書を調べるようになってから、この場所は立ち入り禁止にしてくれてるから周りを心配する必要もない。
本棚から全て本を取り出し、必要なものと必要じゃないものに振り分ける。
振り分けたものは箱に詰めていく。
本棚に戻さないのは、間違いがないようにするためと、もしかしたら本棚に隠しとかが無いか確認するため。
辞書を片手にタイトルを確認していく。
えっと…………、これは『双子の禁忌』大昔から双子は禁忌だったのね。
取り敢えずこれは違うわね。
次は『男の嗜み』これも違う。
『お酒の歴史』、『イケてる男のお洒落』、『淑女の10のルール』、『浮気男を懲らしめる方法』
…………これは禁書なのかしら?
古代語だから禁書にされてるだけ?
他には『魔族の特性』魔族?
これは関係あんのかな?
魔族なんて居るんだ。
取り敢えずこれは後で調べる方に入れよう。
『王族の黒歴史』内容が分からないから調べる方に入れて、『魔導具辞典』これもこっち
………………黙々と作業をしていると、やっと念願の物が見つかった。
『魅了魔法についての考察』、『魔法についての考察』
「これだ!!すぐに読みたいけど、全て振り分けてからだよね。1つの本だけで決めつけるのは危ないはず、今の私にはどれが正解でどれが間違ってるのか分からないから、沢山の本を参考にする必要がある」
目的のものが見つかって安心した。
もしも全く見当違いだったら、時間の無駄になるところだった。
「イリーナ、やっぱりまだ居たんだな。もう暗くなってるから帰るぞ」
黙々と作業を続けてると、お父様に声をかけられて手が止まる
「もうそんな時間だったんですね。ん~~~~、体が痛いです。」
「ずっとそんな姿勢で居たら、体も痛くなって当たり前だ。それで成果は出てるのかい?」
「そうなんです!!まだちゃんと読んでないからどうなるか分かりませんけど、魅了と魔法について書いてそうなものが見つかったんです!!もしかしたら何か手掛かりがあるかもしれませんわ」
私の発言にお父様は目を丸くしてビックリしている。
「本当に見つかったんだな。軽い気持ちで聞いたんだが、何か進展がありそうだな。でもこれだけは言っておくよ。本に書いてる内容を全て信用してはいけないぞ。本に書いてるものは、時には大袈裟に書いてることや、事実を誤魔化してる事もあるからな」
「分かってますわ。他に2、3冊見つけてから読むつもりです」
「その方が良いだろうな。焦る気持ちは分かるけど、焦って物事を進めても、失敗してしまうだけだから」
お父様の忠告は耳が痛い。
小さい頃は決めつけて突っ走ることがよくあった。
そのせいで家に迷惑をかけてしまったことが何度かあるのよね。
私がまだ幼かったから、周りも大事にしないでくれたのよね。
昔みたいに後先考えずに突っ走ることは出来ない。
今日はもう遅いから、戸締まりを厳重に確認して部屋から出る。
立ち入り禁止にされてるけど、ミハイル様ならそんな事を無視して入ってきそうなのよね。
テイラー伯爵令嬢は私の行動を気にしてないみたいだけど、いつ私のやってる事がバレて、邪魔してくるか分からない
うーん、お父様にお願いして護衛を増やしたほうが良いかしら?
でもテイラー伯爵令嬢に魅了をかけられたら、危険が増してしまうだけなのよね。
無駄に人を増やすのは危険かしら?
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