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第六章:奪われた王冠に、炎の誓いを――動乱の王都で少女は革命を選ぶ
第113話:血に濡れた空が晴れる時──新しい国、新しい明日』
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王都を覆った血の霧が、ようやく晴れました。
一週間に渡る惨劇は終わりを告げ──けれど、遺された傷は、今も人々の胸を深く抉っています。
公墓の前には、喪服に身を包んだ人々が静かに集まっていました。曇り空の下、カズキ王を先頭に元勇者一行が佇んでいました。その背後には深い悲しみに沈む王族たち、そして二つの勇者パーティーの面々が並び、さらに学生運動から奇跡的に生き延びた若者たちが影のように連なっていました。
犠牲の数はあまりにも残酷だった。クセリオスによる制圧行動で、教師と学生376名が虐殺されました。さらに、ゾンビドラゴンの暴走により、王宮で働いていた使用人54名が犠牲になりました。喪服の袖を濡らす涙、握り締められる拳、そして消えない怒り——静寂の中に、それぞれの誓いが息づいていました。
「お父さん...約束だったのに...」
一人の少女が墓石にすがりつき、声を詰まらせた。その横では、我が子を失った母親が、無言で虚空を見つめていた。
私は勇者としてもっとしっかりすれば、もっと犠牲者を減らしたでしょうか。そんなことで頭がいっぱいでした。
反乱を起こした衛兵たちも、丁寧に葬られました。しかし、彼らの行いは決して許されるものではありません。
・学生虐殺に関与した者は永久追放
・直接手を下さなかった者は解任処分
結果、王都の衛兵隊は全員が消え、守備が手薄になりました。
「生き残った学生たちの中から、臨時で衛兵を募集する」
カズキ王はそう宣言しました。学校は再建されるどころか、むしろ規模を拡大し、新たな教育と訓練の場として生まれ変わる予定です。
クセリオスの息子シエノ様は、父が起こしたクーデターに加担するどころか、自ら進んで国王救出に尽力。その献身的な行動が認められ、特赦を受けることとなりました。しかし、貴族制度廃止に伴い、彼は『シエノ様』からただの『シエノ』へ――身分こそ変わってしまいましたが...。
カズキ王は『せめてもの義理として、多少の財産を残してもよい』と寛大にも申し出ました。しかしシエノは静かに、しかし毅然とこう申し上げたのです。『父は多くの罪なき人々に計り知れぬ苦しみを与えました。この資産は、僕よりも――むしろ被害に遭われた方々にお渡しください』
こうしてヴェスカリア家の莫大な財産は、全て犠牲者の遺族へと分配されることとなったのでした...
一文無しとなったシエノが、ある小さな商店の扉を開けた。チリンチリンと鳴る鈴の音と共に、店内から明るい声が響いてくる。
「いらっしゃいませ、マリ商会ようこそ…」ふわりと揺れるフリルのエプロン姿で現れたのは、かつて彼の恋人のメイドのマリだった。二人は顔を見合わせ、一瞬の沈黙が流れる。
「すみません。ここバイト募集していますか。出来れば住み込みありでいいですね、あと最初のお給料は前払いでお願いします。」シエノは申し訳なさそうに笑いました。
「ふ~ん」マリは腕を組み、意地悪そうに上から目線で見下ろす。「うちは若い娘しか雇わないから、それともメイド服を着るつもり」
「いいですね、メイド服、僕は好きですよ、好きの人とお揃いならなおよし」シエノは一瞬考え込み、ふと昔を思い出すように目を細めました。
「だったら婿養子の方が早いわよ」マリの口元が緩めました。
「いいですか、今の僕は貴族の名も、財産も、名誉も...全て失いました。ただの反逆者の息子です。」
「あんたじゃないとダメ、言わせるな、バカ」マリマリは突然シエノに飛びつき、抱きしめました。
鈴の音が再び鳴り響く。外から差し込む陽光の中、二人の影が一つに重ねました...
シエノ様が一人前になって二人が結婚するまでまだ時間がかかるそうです。貸したお金の利息がもっと増え、私も嬉しいです。冗談ですよ。
かつて壮麗を誇った王宮は廃墟と化し、その瓦礫の前でカズキ王は静かに宣言しました。
「この国には、もはや『王の導き』など必要ない……王宮ではなく、民の声が響く議会を建てよう」
彼は自ら世襲制の王権を放棄し、選挙制の議会政治への移行を提案。しかし、千年続いた王国の伝統と民の心情に配慮し、議会君主制という形で王家を存続させることに決めました。
そして──初の総選挙の日。
「開票の結果、勇者セリナが圧倒的得票数で、我が国初代首相に選出されました!」
街中から歓声が上がり、人々は涙を流して喜び合いました。
……そう、私が、この国の首相となったのです。
「ほれ、見てくれい! わしの渾身の傑作じゃ!」
マスター・ストーン爺さんが得意げに幕を引き下ろすと、そこには──
「……っ!?」
眩いばかりの純白の大理石像が現れた。天使の羽根を広げ、慈悲深く微笑むその神々しい顔は…明らかに私でした。
「これが私ですか!? しかもこんな恥ずかしいポーズで…!」
「ふっふっふ、わしの技術は衰えておらんろう? この『救国の天使像』はお前の学校のメインホールに飾るんじゃ」
「いやです!絶対いやです!こんなの…まるで自分が英雄でもあるかのようで…」
「そうじゃ、そなたはもう『英雄』なんじゃよ」 爺さんは彫刻の台座をポンと叩いた。「この像はな、これから入学してくる子供たちの希望の象徴になるんじゃ」
私は真っ赤になって顔を覆った。台座にはすでに金色の文字で刻まれていました。
〈勇者首相 セリナ──彼女は民と共に歩んだ〉
「……もっと地味なのにしてください」
「遅いんじゃよ、もう町中の広場に同じのが5体建立済みなんじゃ」
「えっ!?」
*
ガルドさんとリリアンヌさんの結婚式は改め行いました。
「ねえ、うち、ウェディングドレス着るのこれで二回目っすけど...まだ一度も離婚してないのに」
リリアンヌさんが鏡の前でドレスの裾をまさぐりながら呟くと、母親のエイダ・エルドウィンさんが豪快に笑いました。
「はっはっは!いいのよ、お前の父さんは自分の初婚式で感激のあまり式場を爆破したんだからな!」
「お母さん!...それは言わない約束はずだが!」
花嫁控え室にはリリアンヌさんの家族が勢揃いしていました。長年実家に戻っていたエイダさんも、娘の晴れ舞台のために特別に戻ってきたのです。
「リリ、なんでまた杖を握ってるの? 結婚式に魔導兵器は要らないでしょ」
「だ、だって...三度目の正直って言うじゃない!」
あのクーデター時の結婚式襲撃事件は、明らかに彼女に深いトラウマを残していた。白いレースのグローブの下で、彼女の指が無意識に杖を握りしめています。
「心配するな、今回は父さんがしっかり守ってやるからな」
賢者オズワルドが誇らしげに胸を張ると、エイダさんが即座にツッコミを入れました。
「あなたこそ、式場を『守る』どころか爆発させないでくれるだけでありがたいわ!娘の式場を爆発したら今度こそ本当に離縁するからね!」
エイダさんがオズワルドさんのひげを引っ張る様子を見ながら、ふと私は思いました。...こんな風に家族で笑い合える関係って、なんだか羨ましいです。
一方花婿の部屋。
ガルドさんは鏡の前で正装の襟元をいじりながら、背後に立つ父親の存在に戸惑っていました。
「…父さんが結婚式に来るなんて、想像もしてなかった」
クラウスさんは窓辺に寄りかかり、遠い目で答えました。
「久しぶりにお前の母さんの夢を見たんだ。『あんたもそろそろ意地を張るのをやめなさい』ってな」
ガルドさんの手がふと止まりました。幼い頃に病で亡くした母親―クラウスさんは最愛の妻を失って以来、心の奥に鎧をまとったように、息子に対しても冷たく当たってきました。
「…母さんを引き合いに出すなんずるいぞ」
「ああ…すまなかった」クラウスは初めて弱音を吐くように頭を垂れた。「わしは…弱かった。自分の思い通りにならない息子と、どう向き合えばいいのか…」
「父さん…」
「だから、孫に託す、百倍可愛がるから、リリと励んで早くしてくれ。」
「絶対孫の顔は見せねぇ」
「何を!わしの老後唯一の楽しみを奪うのかこの親不孝ものが!」
「そうか。じゃあ娘が生まれるよう祈ってやるよ。」
相変わらず喧嘩するお二人ですが、前より仲良くなった気がします。
*
多くの祝福に囲まれ、王都には久しぶりの平穏な時間が流れ始めています。
そして──明日。
王都に、再び鐘の音が鳴り響きます。
ガルドとリリアンヌの、正式な結婚式が執り行われるのです。
あの血に染まった式から、幾つかの季節が流れます。
彼らの想いは変わらず、むしろ深まり、
今度こそ“誰にも邪魔されない”幸福の儀式が始まろうとしています。
「……三度目の正直、ね」
ドレスの裾を握りしめながら、リリアンヌは窓の外の月を見上げました。
(明日こそは──)
(きっと、幸せになれる)
……その時、背後から優しい声がしました。
「…まだ寝てないのか、明日の主役さん。」
ガルドが照れくさそうに彼女の背中に触れ、そっと抱き寄せました。
「……バーカ」
リリアンヌは微笑みながら、
その胸に、そっと寄り添いました。
一週間に渡る惨劇は終わりを告げ──けれど、遺された傷は、今も人々の胸を深く抉っています。
公墓の前には、喪服に身を包んだ人々が静かに集まっていました。曇り空の下、カズキ王を先頭に元勇者一行が佇んでいました。その背後には深い悲しみに沈む王族たち、そして二つの勇者パーティーの面々が並び、さらに学生運動から奇跡的に生き延びた若者たちが影のように連なっていました。
犠牲の数はあまりにも残酷だった。クセリオスによる制圧行動で、教師と学生376名が虐殺されました。さらに、ゾンビドラゴンの暴走により、王宮で働いていた使用人54名が犠牲になりました。喪服の袖を濡らす涙、握り締められる拳、そして消えない怒り——静寂の中に、それぞれの誓いが息づいていました。
「お父さん...約束だったのに...」
一人の少女が墓石にすがりつき、声を詰まらせた。その横では、我が子を失った母親が、無言で虚空を見つめていた。
私は勇者としてもっとしっかりすれば、もっと犠牲者を減らしたでしょうか。そんなことで頭がいっぱいでした。
反乱を起こした衛兵たちも、丁寧に葬られました。しかし、彼らの行いは決して許されるものではありません。
・学生虐殺に関与した者は永久追放
・直接手を下さなかった者は解任処分
結果、王都の衛兵隊は全員が消え、守備が手薄になりました。
「生き残った学生たちの中から、臨時で衛兵を募集する」
カズキ王はそう宣言しました。学校は再建されるどころか、むしろ規模を拡大し、新たな教育と訓練の場として生まれ変わる予定です。
クセリオスの息子シエノ様は、父が起こしたクーデターに加担するどころか、自ら進んで国王救出に尽力。その献身的な行動が認められ、特赦を受けることとなりました。しかし、貴族制度廃止に伴い、彼は『シエノ様』からただの『シエノ』へ――身分こそ変わってしまいましたが...。
カズキ王は『せめてもの義理として、多少の財産を残してもよい』と寛大にも申し出ました。しかしシエノは静かに、しかし毅然とこう申し上げたのです。『父は多くの罪なき人々に計り知れぬ苦しみを与えました。この資産は、僕よりも――むしろ被害に遭われた方々にお渡しください』
こうしてヴェスカリア家の莫大な財産は、全て犠牲者の遺族へと分配されることとなったのでした...
一文無しとなったシエノが、ある小さな商店の扉を開けた。チリンチリンと鳴る鈴の音と共に、店内から明るい声が響いてくる。
「いらっしゃいませ、マリ商会ようこそ…」ふわりと揺れるフリルのエプロン姿で現れたのは、かつて彼の恋人のメイドのマリだった。二人は顔を見合わせ、一瞬の沈黙が流れる。
「すみません。ここバイト募集していますか。出来れば住み込みありでいいですね、あと最初のお給料は前払いでお願いします。」シエノは申し訳なさそうに笑いました。
「ふ~ん」マリは腕を組み、意地悪そうに上から目線で見下ろす。「うちは若い娘しか雇わないから、それともメイド服を着るつもり」
「いいですね、メイド服、僕は好きですよ、好きの人とお揃いならなおよし」シエノは一瞬考え込み、ふと昔を思い出すように目を細めました。
「だったら婿養子の方が早いわよ」マリの口元が緩めました。
「いいですか、今の僕は貴族の名も、財産も、名誉も...全て失いました。ただの反逆者の息子です。」
「あんたじゃないとダメ、言わせるな、バカ」マリマリは突然シエノに飛びつき、抱きしめました。
鈴の音が再び鳴り響く。外から差し込む陽光の中、二人の影が一つに重ねました...
シエノ様が一人前になって二人が結婚するまでまだ時間がかかるそうです。貸したお金の利息がもっと増え、私も嬉しいです。冗談ですよ。
かつて壮麗を誇った王宮は廃墟と化し、その瓦礫の前でカズキ王は静かに宣言しました。
「この国には、もはや『王の導き』など必要ない……王宮ではなく、民の声が響く議会を建てよう」
彼は自ら世襲制の王権を放棄し、選挙制の議会政治への移行を提案。しかし、千年続いた王国の伝統と民の心情に配慮し、議会君主制という形で王家を存続させることに決めました。
そして──初の総選挙の日。
「開票の結果、勇者セリナが圧倒的得票数で、我が国初代首相に選出されました!」
街中から歓声が上がり、人々は涙を流して喜び合いました。
……そう、私が、この国の首相となったのです。
「ほれ、見てくれい! わしの渾身の傑作じゃ!」
マスター・ストーン爺さんが得意げに幕を引き下ろすと、そこには──
「……っ!?」
眩いばかりの純白の大理石像が現れた。天使の羽根を広げ、慈悲深く微笑むその神々しい顔は…明らかに私でした。
「これが私ですか!? しかもこんな恥ずかしいポーズで…!」
「ふっふっふ、わしの技術は衰えておらんろう? この『救国の天使像』はお前の学校のメインホールに飾るんじゃ」
「いやです!絶対いやです!こんなの…まるで自分が英雄でもあるかのようで…」
「そうじゃ、そなたはもう『英雄』なんじゃよ」 爺さんは彫刻の台座をポンと叩いた。「この像はな、これから入学してくる子供たちの希望の象徴になるんじゃ」
私は真っ赤になって顔を覆った。台座にはすでに金色の文字で刻まれていました。
〈勇者首相 セリナ──彼女は民と共に歩んだ〉
「……もっと地味なのにしてください」
「遅いんじゃよ、もう町中の広場に同じのが5体建立済みなんじゃ」
「えっ!?」
*
ガルドさんとリリアンヌさんの結婚式は改め行いました。
「ねえ、うち、ウェディングドレス着るのこれで二回目っすけど...まだ一度も離婚してないのに」
リリアンヌさんが鏡の前でドレスの裾をまさぐりながら呟くと、母親のエイダ・エルドウィンさんが豪快に笑いました。
「はっはっは!いいのよ、お前の父さんは自分の初婚式で感激のあまり式場を爆破したんだからな!」
「お母さん!...それは言わない約束はずだが!」
花嫁控え室にはリリアンヌさんの家族が勢揃いしていました。長年実家に戻っていたエイダさんも、娘の晴れ舞台のために特別に戻ってきたのです。
「リリ、なんでまた杖を握ってるの? 結婚式に魔導兵器は要らないでしょ」
「だ、だって...三度目の正直って言うじゃない!」
あのクーデター時の結婚式襲撃事件は、明らかに彼女に深いトラウマを残していた。白いレースのグローブの下で、彼女の指が無意識に杖を握りしめています。
「心配するな、今回は父さんがしっかり守ってやるからな」
賢者オズワルドが誇らしげに胸を張ると、エイダさんが即座にツッコミを入れました。
「あなたこそ、式場を『守る』どころか爆発させないでくれるだけでありがたいわ!娘の式場を爆発したら今度こそ本当に離縁するからね!」
エイダさんがオズワルドさんのひげを引っ張る様子を見ながら、ふと私は思いました。...こんな風に家族で笑い合える関係って、なんだか羨ましいです。
一方花婿の部屋。
ガルドさんは鏡の前で正装の襟元をいじりながら、背後に立つ父親の存在に戸惑っていました。
「…父さんが結婚式に来るなんて、想像もしてなかった」
クラウスさんは窓辺に寄りかかり、遠い目で答えました。
「久しぶりにお前の母さんの夢を見たんだ。『あんたもそろそろ意地を張るのをやめなさい』ってな」
ガルドさんの手がふと止まりました。幼い頃に病で亡くした母親―クラウスさんは最愛の妻を失って以来、心の奥に鎧をまとったように、息子に対しても冷たく当たってきました。
「…母さんを引き合いに出すなんずるいぞ」
「ああ…すまなかった」クラウスは初めて弱音を吐くように頭を垂れた。「わしは…弱かった。自分の思い通りにならない息子と、どう向き合えばいいのか…」
「父さん…」
「だから、孫に託す、百倍可愛がるから、リリと励んで早くしてくれ。」
「絶対孫の顔は見せねぇ」
「何を!わしの老後唯一の楽しみを奪うのかこの親不孝ものが!」
「そうか。じゃあ娘が生まれるよう祈ってやるよ。」
相変わらず喧嘩するお二人ですが、前より仲良くなった気がします。
*
多くの祝福に囲まれ、王都には久しぶりの平穏な時間が流れ始めています。
そして──明日。
王都に、再び鐘の音が鳴り響きます。
ガルドとリリアンヌの、正式な結婚式が執り行われるのです。
あの血に染まった式から、幾つかの季節が流れます。
彼らの想いは変わらず、むしろ深まり、
今度こそ“誰にも邪魔されない”幸福の儀式が始まろうとしています。
「……三度目の正直、ね」
ドレスの裾を握りしめながら、リリアンヌは窓の外の月を見上げました。
(明日こそは──)
(きっと、幸せになれる)
……その時、背後から優しい声がしました。
「…まだ寝てないのか、明日の主役さん。」
ガルドが照れくさそうに彼女の背中に触れ、そっと抱き寄せました。
「……バーカ」
リリアンヌは微笑みながら、
その胸に、そっと寄り添いました。
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