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17、その先
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額に残る微かな温もりが、まだ消えない。
その余韻に包まれたまま、エリオットは静かに目を閉じた。
だが——そのまま時を止めてはいけないことも、わかっていた。
ゆっくりと目を開け、シグルドに向き直る。
「……陛下。僕は、これからどう戦うべきでしょう」
問いというより、決意のようだった。
自分が“選ばれ、守られる側”にいた時間は、もう終わったのだと——そう感じていた。
シグルドは答えず、少しだけ視線を落とす。
そして、静かに言った。
「私も……それを考えていた。あの男の存在は、君の過去に繋がっている。そして、それが今回の襲撃とも無関係ではないと、私は見ている」
「……はい」
「敵が君を狙う理由、それは守旧派との絡みもある」
「脱獄をしたクラウスとも関わっているでしょうね……そしてノルドとの関係……」
「間違いないだろうな……だがノルドを知ることは君自身が辛く、痛むこともあるだろう。いいのか……?」
エリオットはそっと唇を噛んだ。
巻き戻る前の自分。辛い時間。思い出さなくてもよいものならば、それが一番傷つかない。
けれど、エリオットの瞳はまっすぐだった。
「……そうですね……でも、逃げたくはありません。僕はあなたの隣に居たい。“誰かの過去”ではなく、“今”を生きる者として」
その言葉に、シグルドがわずかに目を見開いた。
だが、すぐに柔らかな光がその瞳に戻ってくる。
「……君はどんどんと進んでいくな、エリオット」
「……まだ全然、ですよ。もっと、強くなりたいです。誰にも負けないように——そうでないと、あなたに守られているばかりでは認めてもらえない」
その言葉に、シグルドが小さく息を吐き、立ち上がった。
「ならば、まずは身体を治すことだ」
「……はい」
「ゼストとロイには、私のほうから動く。だが君にも、“伝えたいこと”がある者がいるはずだ」
「……ノルド、ですか?」
シグルドは答えず、ただ一歩、寝台に寄る。
そして、もう一度だけ、エリオットの手を取った。
「私は——君を信じている。誰が過去に触れようと、君自身が選ぶ未来だけが、私にとっての真実だ」
その言葉が、静かに部屋を満たす。
エリオットはそっと目を閉じて、微かに頷いた。
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その余韻に包まれたまま、エリオットは静かに目を閉じた。
だが——そのまま時を止めてはいけないことも、わかっていた。
ゆっくりと目を開け、シグルドに向き直る。
「……陛下。僕は、これからどう戦うべきでしょう」
問いというより、決意のようだった。
自分が“選ばれ、守られる側”にいた時間は、もう終わったのだと——そう感じていた。
シグルドは答えず、少しだけ視線を落とす。
そして、静かに言った。
「私も……それを考えていた。あの男の存在は、君の過去に繋がっている。そして、それが今回の襲撃とも無関係ではないと、私は見ている」
「……はい」
「敵が君を狙う理由、それは守旧派との絡みもある」
「脱獄をしたクラウスとも関わっているでしょうね……そしてノルドとの関係……」
「間違いないだろうな……だがノルドを知ることは君自身が辛く、痛むこともあるだろう。いいのか……?」
エリオットはそっと唇を噛んだ。
巻き戻る前の自分。辛い時間。思い出さなくてもよいものならば、それが一番傷つかない。
けれど、エリオットの瞳はまっすぐだった。
「……そうですね……でも、逃げたくはありません。僕はあなたの隣に居たい。“誰かの過去”ではなく、“今”を生きる者として」
その言葉に、シグルドがわずかに目を見開いた。
だが、すぐに柔らかな光がその瞳に戻ってくる。
「……君はどんどんと進んでいくな、エリオット」
「……まだ全然、ですよ。もっと、強くなりたいです。誰にも負けないように——そうでないと、あなたに守られているばかりでは認めてもらえない」
その言葉に、シグルドが小さく息を吐き、立ち上がった。
「ならば、まずは身体を治すことだ」
「……はい」
「ゼストとロイには、私のほうから動く。だが君にも、“伝えたいこと”がある者がいるはずだ」
「……ノルド、ですか?」
シグルドは答えず、ただ一歩、寝台に寄る。
そして、もう一度だけ、エリオットの手を取った。
「私は——君を信じている。誰が過去に触れようと、君自身が選ぶ未来だけが、私にとっての真実だ」
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