九九式双発艦上攻撃機

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③計画

試製双発艦上攻撃機

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和田は早速試験機の制作に取り掛かった。
流石に新規製造では時間が掛かりすぎるため、和田は損傷した九七式艦上攻撃機を2機用いた。
2機の艦攻は何かしらの損傷を負っており、現地での修理不能と判断され内地に戻されたのだった。
和田たちはこの2機を接合する事で双発艦攻の試作機を製作しようと考えているのだ。
「九七式艦攻はかなり安定している機体だ。これを使用すればそれなりの試作機が出来上がるはずだ」
和田は”いつかは機体の新規開発を行わねばならない…”と思いつつこれで良しとした。


試作機は九七式艦攻を横に繋げつつ、主翼の接合部に操縦席を設ける形で制作されていった。
時間が惜しいため、2機の九七式艦攻の機体は空気抵抗をできるだけ減らす改造を受け、そのまま残され尾翼で連結する形をとった。
また、空母艦載機を念頭に置いている試作機の為に翼端を切り詰めていた。
結局、双発艦攻の試作機は1938年3月22日に初飛行を果たしたのである。


試製双発艦上攻撃機
最高速度:時速463㎞
武装:7.7㎜旋回機銃1挺
翼面荷重:160㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:2人
搭載能力:800㎏爆弾1発/500㎏爆弾1発/250㎏爆弾2発/800㎏魚雷1本
航続距離:時速300㎞で1800海里
全長:10.3m
全幅:19.50m


双胴の機体となった本機は970馬力エンジンである栄エンジンを2基搭載しており、機体は大型化したものの速力は向上した。
また、航続距離も長大である。
和田も急ごしらえの試作機がかなりの高性能を示したことに驚きを隠せない。
(まさか試作機でもここまでの高性能になるとは…やはり双発艦攻は必要だ!)
だが、まだ着艦試験が残っていた。


横須賀沖100海里に置いて試製双発艦攻による着艦試験が行われた。
着艦するのは空母蒼龍である。
中型空母に分類される本艦であるが飛行甲板の全幅は最低でも24m以上あり、”理論上は”着艦するのに何も問題はないはずだった。
空母蒼龍の艦橋には艦長の寺岡謹平大佐や和田たちが詰め、着艦の様子をまじまじと見ていた。
試製双発艦攻はゆっくりと空母蒼龍の飛行甲板めがけて降下してくる。
大型機なため失速速度は高いがそれでも試製双発艦攻は蒼龍に着艦した。
30ⅿほど滑走した後、制動装置によって動きを止めた。
着艦は成功である。
空母蒼龍の艦橋では歓声が沸きあがり和田も心の底から安堵した。
だが、まだ喜ぶの早い。
今度は800㎏のコンクリート弾を抱いての発艦である。
試製双発艦攻に用意された滑走距離は120m。
試製双発艦攻は2基の栄エンジンをうならせながら速度を上げていく。
そして、飛行甲板を蹴って見事空に舞い上がったのである。
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