万能艦隊

ypaaaaaaa

文字の大きさ
15 / 19
艦隊建設

水中高速潜水艦

しおりを挟む
日本海軍の戦略は艦隊決戦により敵の主力艦艦隊、ひいては敵国の戦争継続能力を破壊することから、シーレーン防衛と言う総力戦を念頭に置いた物に変わった。
だが、これだと相手国に対してはそこまで被害が出ない。
そこで日本海軍が次に考えたのは通商破壊戦であった。
なるほど、敵国の海上交通を破壊すれば諸島に展開している敵軍は干上がり、経済は疲弊する。
ただ、日本海軍は潜水艦をただの通商破壊だけの道具とは考えなかった。
潜水艦は当然、魚雷で敵を攻撃する。
となると、やっていることは水雷戦隊と変わらない訳である。
ならば、潜水艦によって敵艦隊を攻撃することも当然可能だった。
だが、艦隊を攻撃するとなると、大胆な行動を取る必要に迫られる場面がからなず出てくるため、水中での速力が早くなければならない。
逆に水上での速力はそこまで高くなくとも何とかなる。
日本海軍は早速、この”水中高速潜水艦”の研究を開発したわけである。


水中高速潜水艦を実用化するには主に2つの課題がある。
1つは水中での抵抗を減らすこと。
そしてもう1つは良質な蓄電池の開発である。
最初の課題は水力抵抗を減らさなければならない。
これを成し遂げるには船体の形状から考えなければならないのだ。
艦政本部は悩みに悩んだ末、鯨を参考にすることとした。
鯨はそのほとんどを水上で過ごしているし、その最高速度も時速47㎞、ノット表記に直すと25ノットとかなり早い。
潜水艦は高張力の鋼を使うため、重さが違うという問題もあるが潜水艦はディーゼルエンジンで推進力を得ているので問題ではない。
艦政本部は早速、鯨型の船体を建造しテストを行った。
すると期待通りの結果が得られた。
やはり鯨型の船体は水中での抵抗を受けずらく、高い速力を出せる。
また、巡行性能も優れていた。
残る課題は良質な蓄電池の開発だった。
潜水中に蓄電池で火災など発生すれば、艦内の空気はすぐになくなり恐ろしいことになる。
また、この潜水艦は水中で高速を発揮するためそのほとんどを水中ですごすことが予想される。
となると、充電できる電力で作戦能力がぐんと変わるわけである。
電池自体は日本人が初めて開発し、世界に先駆けて日露戦争で使用されたため電池技術は欧米に比べてそこまで大差ない。
だが、今回は求める物が大きすぎた。
何度やっても要求性能に達することが出来ない。
こればかりは仕方なかった。
艦政本部はひとまず、従来の蓄電池を使用した水中高速潜水艦を建造することとしたのである。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか

サクラ近衛将監
ファンタジー
 レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。  昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。  記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。  二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。  男はその未来を変えるべく立ち上がる。  この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。  この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。    投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。

世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。 ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。 また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。 その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。 この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。 またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。 この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず… 大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。 【重要】 不定期更新。超絶不定期更新です。

もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら

俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。 赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。 史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。 もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。

【デス】同じ一日を繰り返すことn回目、早く明日を迎えたい(´;ω;`)【ループ】

一樹
SF
ある日目覚める度に殺されるという、デスループを繰り返してきた主人公。 150回目くらいで、掲示板の住人たちに助言を求めようとスレ立てを思いついた。 結果、このループの原因らしきものをつきとめたのだった。 ※同名タイトルの連載版です。短編の方は削除しました。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

If太平洋戦争        日本が懸命な判断をしていたら

みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら? 国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。 真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。 破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。 現在1945年夏まで執筆

徳川慶勝、黒船を討つ

克全
歴史・時代
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 尾張徳川家(尾張藩)の第14代・第17代当主の徳川慶勝が、美濃高須藩主・松平義建の次男・秀之助ではなく、夭折した長男・源之助が継いでおり、彼が攘夷派の名君となっていた場合の仮想戦記を書いてみました。夭折した兄弟が活躍します。尾張徳川家15代藩主・徳川茂徳、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬、特に会津藩主・松平容保と会津藩士にリベンジしてもらいます。 もしかしたら、消去するかもしれません。

処理中です...