小沢機動部隊

HW作戦

HW作戦前夜

ヨークタウンの修理が完了したのは7月12日の事だった。


空母迅鶴じんかく（ヨークタウン）
排水量：25000トン
全長：251m
全幅：34.2m
兵装：12.7㎝連装高角砲8基、20㎜四連装機銃18基、37㎜連装機関砲12基
格納庫：1段
艦載機数：90機
最高速力：32ノット
航続距離：16ノットで8000海里
エレベーター：3基
電探、二二号、一二号電探


対空兵装にはドイツから提供された機関砲並びに機銃を搭載。
また艦名も就役時に変更され、翔鶴型に準ずる空母であるから同じ”鶴”として迅鶴となった。
迅鶴は6月23日に竣工した軽空母龍鳳と共に第六航空戦隊を編成し、その司令官に松永貞一少将を置いた。


7月に竣工する空母は何も迅鶴や龍鳳だけではなかった。
隼鷹型空母一番艦の隼鷹や飛鷹である。
この2隻は元は客船として建造されていたものの、ついに客船として日の目を見ることは無く空母に改装されていた。
蒼龍型に準ずる艦載機運用能力を有しており、煙突と艦橋が一体化したなんとも勇ましい艦影が特徴的だった。
彼女らは姉妹で龍驤亡きあと、護衛空母大鷹のみとなっていた第四航空戦隊に編入され、角田覚治少将の元、猛訓練にさらされることになる。
一方の大鷹は軽空母鳳翔と共に第七航空戦隊を編成し、母艦搭乗員の訓練から対潜任務まで幅広い分野で活躍していくことになる。


8月15日には小沢機動部隊並びにハワイ・ミッドウェイ攻略部隊がトラック島に結集した。
その戦力は、まさに日本海軍の総戦力と言っても過言ではなかった。


HW作戦参加部隊


小沢機動部隊（第一航空艦隊）
司令長官：小沢治三郎中将
参謀長：草鹿龍之介少将
旗艦：赤城
空母：赤城、加賀、蒼龍、飛龍、祥鳳、瑞鳳、隼鷹、飛鷹、翔鶴、瑞鶴、迅鶴、龍鳳
戦艦：金剛、榛名
重巡：最上、三隈、利根、筑摩
軽巡：球磨、多摩
駆逐艦以下20隻


古賀艦隊（第一艦隊）
司令長官：古賀峰一大将
参謀長：福留繁少将
旗艦：武蔵
戦艦：武蔵、大和、長門、陸奥
重巡：鈴谷、熊野
軽巡：天龍、龍田
駆逐艦以下12隻


南雲艦隊（第二艦隊）
司令長官：南雲忠一中将
参謀長：栗田健男少将
旗艦：比叡
戦艦：比叡、霧島
重巡：妙高、那智、羽黒、足柄、加古、青葉、衣笠
軽巡：川内、那珂、神通、北上、大井
駆逐艦以下23隻


近藤艦隊（第三艦隊）
司令長官：近藤信武中将
参謀長：宇垣纒少将
旗艦：高雄
重巡：高雄、愛宕
軽巡：阿武隈、夕張
駆逐艦以下12隻


井上艦隊（第四艦隊）
司令長官：井上成美中将
参謀長：有馬正文少将
旗艦：鳥海
重巡鳥海、摩耶
軽巡：木曽
駆逐艦以下12隻


第四艦隊に関してはその戦力はもとより、ジョンストン島の航空基地からも一式陸攻36機が出撃する。