小沢機動部隊

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HW作戦

新型艦載機

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先述した新型艦載機について詳細を記述する。


零式艦上戦闘機三二型
最高速度:時速569㎞
武装:12.7㎜機銃2挺(機首)、20㎜機銃2挺(翼内)
翼面荷重:121㎏/㎡
プロペラ:直径3.02mが3枚
搭乗数:1人
航続距離:時速300㎞で1000海里
全長:9.12m(折り畳み時4.66m)
全幅:11.00m


1300馬力の金星エンジンを搭載し最高速度は時速569㎞を発揮。
それでいて機体構造の補強などを行い、翼を根元から折り畳めるようになった。
これにより各空母の艦載機の数が増加することが期待された。
また急降下制限速度も大幅に緩和され、急降下して逃れようとするF4Fにもついて行けるようになった。
だが引き換えの旋回性能が少し悪化した。
その対策として翼端を切り詰め、零戦一一型より少し劣る程度に抑え込んだ。


十三試艦上爆撃機(彗星艦上爆撃機)
最高速度:時速512㎞
武装:12.7㎜機銃2挺、旋回機銃1挺
翼面荷重:180㎏/㎡
プロペラ:直径3.42mが3枚
搭乗数:2人
搭載能力:250㎏爆弾1発/60㎏爆弾4発
航続距離:時速400㎞で600海里
全長:11.46m
全幅:10.50m(折り畳み時7.88m)


九九式艦上爆撃機の後継機であり、攻撃力は250㎏から500㎏へ倍増した。
また、いざとなれば複座戦闘機として敵機と戦闘が出来る。
搭載エンジンはアツタ液冷エンジンから金星空冷エンジンに換装されることになった。
これは、液冷エンジンの信頼性と生産数の問題だった。
確かに液冷エンジンは空気抵抗が少なく、空力学的に有利だった。
だが、整備性が空冷エンジンに比べて劣悪であり、、また重量では空冷の方が軽かった。
また、これは日本の問題であるが基礎工業力が未熟で液冷エンジンを生産してもその大半が使用に耐えうるものではなかった。
液冷エンジンに固執すればこの新型艦上爆撃機の配備が遅れ、仕留められるはずの敵艦を仕留められないといった事態に陥るかもしれいない。
そこで空技廠、とくに和田が辣腕をふるい十三試艦上爆撃機に搭載するエンジンを金星に変更したのである。
これが功を奏し、十三試艦爆は制式化一歩前まで前進していた。


「和田君、よくやってくれた!」
山本は空技廠に訪れ、そう和田を労った。
「なんですか?この頃は部下を褒めるのが上の方々の流行なんですか?」
どうやら山本は永野に先を越されてしまっていたようだ。
「部下を褒めて何が悪い!」
山本がそう言い放つと和田もクスリと笑った
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