連合艦隊司令長官、井上成美

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最終決戦

護衛空母壊滅

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岩本に率いられた攻撃隊は悠々とアメリカ機動部隊に向け飛んでいた。
そしてアメリカ機動部隊まで50海里に迫った時だった。
ヘルキャット400機程度が迎撃に向かってきたのである。
「適宜噴進弾を撃ち込め!」
ヘルキャットは昨日の反省によりかなり散開した陣形をしていた。
そのため岩本はここで噴進弾を同時に発射してもそこまで意味が無いと分かっていた。
雷電は3機編隊で次々とヘルキャットと銃火を交えて行く。
数ではヘルキャットの方が多かったが機体性能や練度で雷電隊が大きく勝っていた。
また自動空戦フラップ、噴進弾の有無も重なりそれは虐殺となった。
何機かのヘルキャットは雷電隊を振り切り攻撃隊に射撃したが天山はかなり頑丈であり僅か3機を撃墜するにとどまった。
そして攻撃隊はアメリカ艦隊へ到達した。


アメリカ艦隊への突撃は困難を極めた。
Vt信管の真価が発揮され次々と天山を撃墜していった。
だがそれも限界があり次々と天山の肉薄を許してしまう。
次々と誘導弾が命中していくがそれは全て護衛空母だった。
岩本はおろか他の搭乗員も”これはおかしい”と違和感を感じていたが、それでも目の前の敵艦を撃破しなければならないのでその違和感を押しとどめていた。
攻撃は40分で終了し、護衛空母は26隻を撃沈した。


攻撃隊が攻撃した艦隊に正規空母が居なかったということはすぐに連合艦隊司令部に打電された。
「おそらく敵艦隊は福留艦隊を攻撃することを計画しているのではないでしょうか?」
樋端の考えに井上は首をかしげる
「ならなぜ最初から福留艦隊を攻撃しない」
「おそらく敵艦隊は後顧の憂いを断つために我が艦隊を攻撃したのだと思います。ですが結果は惨敗でした。そのため敵艦隊は我々の空母をさらに撃破する事を諦めて福留艦隊の妨害に全力を傾けようとしているのではないでしょうか」
この樋端の説明に井上は納得したがすぐに焦りが顔に出始めた。
「我々は直掩の雷電隊の収容を始めたばかりでありまた攻撃隊も随時帰還してくる。次はいつ発艦できるのだ?」
「おそらく、3時間はかかるでしょう」
「できる限り急いでくれ。我々の働きに福留艦隊の命運がかかっている」
井上はいつになく険しい表情で言った。


福留艦隊に以下の報告がなされたのは午前10時23分だった。
「敵空母艦隊がこちらに全力を傾けてくるそうです。連合艦隊もできるだけ早く雷電隊をこちらに派遣してくれるそうですが間に合うかどうかわかりません」
三和の重々しい口調に福留は応える。
「雷電が間に合わなくても我々は最善を尽くす」

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