連合艦隊司令長官、井上成美

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最終決戦

砲撃戦

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福留艦隊は順調に進撃を続けついに硫黄島まで200海里まで迫った。
だがアメリカ軍が何もしてこないわけがなく、大和の電探が艦影を認めた。


「敵艦隊接近!数は我々とほぼ同等です!」
福留は顔色一つ変えず命令した。
「全艦、このまま直進し反航戦に持ち込む!」
すぐに各艦に通達されすぐに了解の旨が届いた。


日米の戦艦は7隻と11隻だった。
日本海軍の戦艦は6隻は45口径41㎝砲を装備し1隻は45口径51㎝砲を装備していた。
それに対しアメリカ海軍は50口径30㎝砲を持つワイオミング級が2隻、50口径36㎝砲を持つニューメキシコ級2隻、45口径41㎝を持つサウスダコタ級が4隻、そして50口径41㎝砲を持つアイオワ級が3隻。
数ではアメリカ艦隊に負けているものの福留は十分勝てるものと考えた。
「大和、撃ち方始め!」
数秒後、地震のような衝撃が起こった。


「敵艦発砲!」
パウネルは驚きもしなかった。
2年前の時点で長射程を誇る主砲を持つ敵戦艦の情報を知っていたからだ。
この時、アメリカ艦隊はアイオワを先頭に、ニュージャージー、ウィスコンシン、サウスダコタ、インディアナ、マサチューセッツ、アラバマ、ニューメキシコ、ミシシッピ、ワイオミング、アーカンソーと単縦陣に並んでいた。
そこに51㎝砲が迫る。
この砲撃はアイオワを狙ったものでありこれが初弾から命中する。
電探統制射撃と日々の訓練の賜物であった。
命中したのは1発だけであったがそれが第3砲塔に命中したのだ。
さすがに弾薬庫に誘爆するということは無かったが第3砲塔はいきなり使用不能となってしまう。
さすがのパウネルもこれには驚愕の感情を押し殺せなかった。
「敵艦の砲撃精度はどうなっているのだ!」
パウネルは咄嗟に口走るが誰も答えるものはいない。
そして大和の第2斉射が行われた。
第2斉射ではアイオワの艦長が第1斉射の時点で取り舵を命令していたためアイオワに命中することは無かった。
だがそのうち3発が水中弾となった。
水中弾とはある条件下で水平に海面に着弾すると勢いを失わず500mほど直進するのである。
これに気づいたのは日本海軍だけであり、ワシントン海軍軍縮条約で状敵艦となった土佐の置き土産でもあった。
3発の水中弾の内2発が後ろを航行していたニュージャージーに命中する。
戦艦は喫水線下には魚雷を防ぐための水雷防御はあったがまさか戦艦の砲弾が命中するとは考えられていなかった。
そこに51㎝砲2発が命中したのである。
ニュージャージーはたちまち前に沈み始めた。
艦内では浸水が止まらず速力はわずか9ノットにまで衰えてしまう。
これにより単縦陣は乱れてしまった。
この絶好の機会を見逃す日本海軍ではなかった。
一気に間合いを詰め、45口径41㎝砲の射程内にアメリカ艦隊を収めた。
そして全艦が火を噴いた。
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