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【ヤンデレβ×性悪α】 高慢αは手折られる
第二十三話
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日が沈み月が夜空に輝く。
優雅な音楽にきらびやかな装飾、そんな華やかなパーティー会場の一角に男女問わず人が押し寄せ色めきだっている。
その中心にいる人物は、嫌な顔ひとつせず笑顔を振り撒いている。その顔は私がよく知っているものよりも大人びていた。
「熱心に見つめてるな」
私の横に立つフェナーラが「妬けちゃうなぁ」と軽口を叩く。それにイラっとした私は彼の脇腹を肘で小突く。
「そんなんじゃありませんから。会わなくなってから、そんなに時間は経っていないのに、随分と大人びた表情をするようになったなと思っただけです」
「あぁ。まあ、確かに雰囲気変わったよな。前は無邪気、素直って感じだったのに、今は物腰柔らかなお姉さんだもんな。リドールで色々ともまれたんだろうな」
フェナーラの言う通り、リドールの第一王子の番なんて、エステートの比じゃない位にしがらみが多いのだろう。私の知っている昔の彼女なら、そんな状況にすぐ弱音を吐いて逃げ出したかフィリアス卿に助けを求めたに違いない。それが今やあんなに堂々として。私のことなんて大嫌いだろうに、日中に顔をあわせた時もあんな顔で笑い、慈愛の言葉をかけてくれた。
* * *
フェナーラに連れられエイヴィアン伯爵邸から向かった先は、まさかのリドール王宮だった。困惑する私をよそにフェナーラは王宮の検問官に入場許可証をみせ馬車はそのまま王宮の中をすすんでいく。そしてしばらくして、離宮のような建物の前で停車した。
「着いた。どうしたセラフ緊張しているのか?」
「そりゃ緊張もしますよ。ご令嬢と会うと言っていたから、貴族のご令嬢だと思っていたのに、まさか王宮に来るなんて」
エイヴィアン伯爵邸に着いてからのフェナーラは、あれほど憤慨していたことが嘘のように上機嫌だった。今だって、機嫌よく私の腰に手を回し歩いている。
私はといえば王宮にいるカリーノ殿下に遭遇してしまったら、と思うと胸がざわめいていた。私がフィリアス卿に殴られ気絶している間にカリーノ殿下はシャロル王子に噛まれてしまったと聞いていたからだ。以前の私ならリドールの王子の番になったことを祝福していただろう。でも人を愛することを知ってしまった今は、そういう風には思えなかった。
「ほーら、リラックス!お相手も久々にセラフに会うの楽しみって言ってたから安心しろ」
「それって、まさか」
詳しく聞こうとした時、王宮の一室の前に辿り着きフェナーラが扉をノックする。内側から扉が開かれ、そこにはよく知る人物がいた。
「アルヴィ…」
「セラフ兄様…」
久方ぶりに弟の名前を呼ぶ私に、アルヴィは少し驚くもすぐによそ行きの顔になる
「フェナーラさん、お久しぶりです。どうぞお入りください」
アルヴィに招き入れられ部屋に入ると、そこには予想通りの人物がいて、私の心はさざめき立つ
「久しぶりねフェナーラ。それにレトア卿も」
「カリーノ殿下…」
「お久しぶりです。カリーノ様。本日も変わらずに麗しくいらっしゃる」
殿下を見て固まる私とは対象的にフェナーラは、殿下を持ち上げる挨拶をする。
「フェナーラったら相変わらず社交辞令が下手!それにレトア卿、私はただの一側室だからもう殿下じゃないの」
「カリーノ様は相変わらず手厳しいな」
「カリーノ…様、これは失礼いたしました」
社交辞令をばっさり切られたフェナーラは苦笑いを浮かべている。ここまで、はっきり言われたら言い返す言葉もないのだろう。私は素直に非礼を詫びたが、その様子にカリーノ様とアルヴィが目を丸くしている。
「本当にレトア卿?そっくりさんじゃなくて」
「兄様が素直に謝る姿なんて、初めてみましたよ」
「お二人とも、俺の伴侶を何だと思っているんですか?」
「え?伴侶?」
カリーノ様とアルヴィが珍獣を見るような目を私に向ける。フェナーラが心外そうに言った言葉に、アルヴィがまた反応する。
「あ、そっか。アルヴィはカリーノ様がリドールの側室になってすぐ、こっちに来たから知らないのか。アルヴィの兄貴を嫁に貰ったから」
「え?そうなんですか?兄様!」
「ええ。侯爵位を剥奪されたので今はバナト家でお世話になっています。むしろ、次期レトアの当主のアルヴィがなぜリドールに?」
「それは、僕がリドール行きをアーシュレイ殿に直談判して来たんです。どうしてもカリーノ様のお側にいたかったので」
アルヴィはカリーノ様を愛おしそうに見る。カリーノ様もアルヴィに暖かな視線を向ける。
私が謹慎している間にそんなことがあったのか。アルヴィが昔からカリーノ殿下に好意を持っていたのは知っていたが、リドールまで追いかけるとは。そんなに強い思いだったのか。
「そうだったんですね。カリーノ様が不自由しないようしっかり支えてあげるんですよ」
「レトア卿、本当に変わったわね。前なら、オメガを追っていくなんてレトア家の次期当主としての自覚はありますか?とか嫌味を言ってたんじゃない?」
「そうですね…多分」
フェナーラに勝負で叩きのめされ気づかされた。アルファやオメガ、血筋にこだわることにはもしかしたら、無意味なのかもしれないと。でも、アルファの誇りを持って生きてきた時間が長いから、それを完全に認めることは多分できない。
「以前のあなたなら、例え商品の宣伝のためとは言え、ネックガードを着けているなんて考えられなかったわ。きっといい人に恵まれたのね。今のあなたなら、私は幸せを祝福できるわ。おめでとう。セラフさん」
カリーノ様は皆まで聞かずフェナーラと私を交互にみて、お祝いの言葉を述べた。私は胸が温かくなり、鼻の奥がツンとし涙腺が少し緩んだ。
「ありがとうございますカリーノ様。それじゃ本題に入りますか!」
フェナーラは私が二人から隠れるように一歩前に踏み出す。フェナーラは何も言わずとも私がして欲しいことを察してくれる。それが、ものすごく嬉しい。
「そうね!久々の再会に感動してしまって立ち話をしていたわ!こちらへどうぞ」
カリーノ様は私達をソファまで誘導し、徐に口を開いた。
「例の件は明日の夜、決行でいいかしら?」
* * *
「バナト商会の方ですよね?」
カリーノ様の様子を遠目に見ていた私達は若いの男性に声をかけられる。
「はい。私はバナト商会の会長のフェナーラと申します。こちらは伴侶のセラフです」
「ご丁寧にありがとうございます。私はユーグと申します。爵位は子爵になります」
フェナーラは軽い挨拶を交わし、私のことを紹介したので私も子爵に会釈をする。
「それにしても、こんなに綺麗なオメガの伴侶がいるなんて羨ましい限りです」
子爵は値踏みするように私の全身を見る。
その視線に嫌悪感を感じ、フェナーラに身を寄せる。フェナーラは私をチラッと見てからすぐに、私の腰に手を回した。
「お褒めいただけて光栄です。ただ、セラフはアルファなんです。ネックガードは商品の宣伝で着用してるんです。ところで、何か商品のご相談でもありましたか?」
「あぁ、えっと、セラフ殿がつけているものと同じものが欲しいのですが。妾にプレゼントしようと思ってまして」
今しがた思いついたであろう理由を子爵が言うと、フェナーラがニコリと営業スマイルを見せる。
「それなら、こちらに商品を準備してありますのでご覧になられますか?こちらへ」
フェナーラが迫るように子爵に勧めると、その圧にまけた子爵がトボトボとフェナーラについていく。名残おしそうに私を見る子爵の目線から私を隠す様にフェナーラが立ちはだかって、商品を陳列している場所までグイグイ押していく。そして二人が去った後の私の元には何故かご令嬢が集まってきた。
「あの殿方とのご関係は?」
「そのネックガードはどちらで買えますの?」といったフェナーラに関係することわ、ネックガードの質問が多く、内心辟易した。
ーーー
ご令嬢の波が過ぎ去り、辺りを見回すとフェナーラの周囲に貴族の男性が集まっていた。商談に入っているようで、まだまだ終わりそうにない。時間を持て余した私は、外の風を浴びようとテラスに移動した。
「セラフ様、お疲れですか?」
見知らぬ男性に声をかけられた。なぜこの男性は私の名前を知っているんだ?そう思いつつ、なんて返事をしようかと迷っていると
「やはり覚えてはいないですよね。エイヴィアンです」
と言いエイヴィアン伯爵が人の良い笑顔をこちらに向けた。
優雅な音楽にきらびやかな装飾、そんな華やかなパーティー会場の一角に男女問わず人が押し寄せ色めきだっている。
その中心にいる人物は、嫌な顔ひとつせず笑顔を振り撒いている。その顔は私がよく知っているものよりも大人びていた。
「熱心に見つめてるな」
私の横に立つフェナーラが「妬けちゃうなぁ」と軽口を叩く。それにイラっとした私は彼の脇腹を肘で小突く。
「そんなんじゃありませんから。会わなくなってから、そんなに時間は経っていないのに、随分と大人びた表情をするようになったなと思っただけです」
「あぁ。まあ、確かに雰囲気変わったよな。前は無邪気、素直って感じだったのに、今は物腰柔らかなお姉さんだもんな。リドールで色々ともまれたんだろうな」
フェナーラの言う通り、リドールの第一王子の番なんて、エステートの比じゃない位にしがらみが多いのだろう。私の知っている昔の彼女なら、そんな状況にすぐ弱音を吐いて逃げ出したかフィリアス卿に助けを求めたに違いない。それが今やあんなに堂々として。私のことなんて大嫌いだろうに、日中に顔をあわせた時もあんな顔で笑い、慈愛の言葉をかけてくれた。
* * *
フェナーラに連れられエイヴィアン伯爵邸から向かった先は、まさかのリドール王宮だった。困惑する私をよそにフェナーラは王宮の検問官に入場許可証をみせ馬車はそのまま王宮の中をすすんでいく。そしてしばらくして、離宮のような建物の前で停車した。
「着いた。どうしたセラフ緊張しているのか?」
「そりゃ緊張もしますよ。ご令嬢と会うと言っていたから、貴族のご令嬢だと思っていたのに、まさか王宮に来るなんて」
エイヴィアン伯爵邸に着いてからのフェナーラは、あれほど憤慨していたことが嘘のように上機嫌だった。今だって、機嫌よく私の腰に手を回し歩いている。
私はといえば王宮にいるカリーノ殿下に遭遇してしまったら、と思うと胸がざわめいていた。私がフィリアス卿に殴られ気絶している間にカリーノ殿下はシャロル王子に噛まれてしまったと聞いていたからだ。以前の私ならリドールの王子の番になったことを祝福していただろう。でも人を愛することを知ってしまった今は、そういう風には思えなかった。
「ほーら、リラックス!お相手も久々にセラフに会うの楽しみって言ってたから安心しろ」
「それって、まさか」
詳しく聞こうとした時、王宮の一室の前に辿り着きフェナーラが扉をノックする。内側から扉が開かれ、そこにはよく知る人物がいた。
「アルヴィ…」
「セラフ兄様…」
久方ぶりに弟の名前を呼ぶ私に、アルヴィは少し驚くもすぐによそ行きの顔になる
「フェナーラさん、お久しぶりです。どうぞお入りください」
アルヴィに招き入れられ部屋に入ると、そこには予想通りの人物がいて、私の心はさざめき立つ
「久しぶりねフェナーラ。それにレトア卿も」
「カリーノ殿下…」
「お久しぶりです。カリーノ様。本日も変わらずに麗しくいらっしゃる」
殿下を見て固まる私とは対象的にフェナーラは、殿下を持ち上げる挨拶をする。
「フェナーラったら相変わらず社交辞令が下手!それにレトア卿、私はただの一側室だからもう殿下じゃないの」
「カリーノ様は相変わらず手厳しいな」
「カリーノ…様、これは失礼いたしました」
社交辞令をばっさり切られたフェナーラは苦笑いを浮かべている。ここまで、はっきり言われたら言い返す言葉もないのだろう。私は素直に非礼を詫びたが、その様子にカリーノ様とアルヴィが目を丸くしている。
「本当にレトア卿?そっくりさんじゃなくて」
「兄様が素直に謝る姿なんて、初めてみましたよ」
「お二人とも、俺の伴侶を何だと思っているんですか?」
「え?伴侶?」
カリーノ様とアルヴィが珍獣を見るような目を私に向ける。フェナーラが心外そうに言った言葉に、アルヴィがまた反応する。
「あ、そっか。アルヴィはカリーノ様がリドールの側室になってすぐ、こっちに来たから知らないのか。アルヴィの兄貴を嫁に貰ったから」
「え?そうなんですか?兄様!」
「ええ。侯爵位を剥奪されたので今はバナト家でお世話になっています。むしろ、次期レトアの当主のアルヴィがなぜリドールに?」
「それは、僕がリドール行きをアーシュレイ殿に直談判して来たんです。どうしてもカリーノ様のお側にいたかったので」
アルヴィはカリーノ様を愛おしそうに見る。カリーノ様もアルヴィに暖かな視線を向ける。
私が謹慎している間にそんなことがあったのか。アルヴィが昔からカリーノ殿下に好意を持っていたのは知っていたが、リドールまで追いかけるとは。そんなに強い思いだったのか。
「そうだったんですね。カリーノ様が不自由しないようしっかり支えてあげるんですよ」
「レトア卿、本当に変わったわね。前なら、オメガを追っていくなんてレトア家の次期当主としての自覚はありますか?とか嫌味を言ってたんじゃない?」
「そうですね…多分」
フェナーラに勝負で叩きのめされ気づかされた。アルファやオメガ、血筋にこだわることにはもしかしたら、無意味なのかもしれないと。でも、アルファの誇りを持って生きてきた時間が長いから、それを完全に認めることは多分できない。
「以前のあなたなら、例え商品の宣伝のためとは言え、ネックガードを着けているなんて考えられなかったわ。きっといい人に恵まれたのね。今のあなたなら、私は幸せを祝福できるわ。おめでとう。セラフさん」
カリーノ様は皆まで聞かずフェナーラと私を交互にみて、お祝いの言葉を述べた。私は胸が温かくなり、鼻の奥がツンとし涙腺が少し緩んだ。
「ありがとうございますカリーノ様。それじゃ本題に入りますか!」
フェナーラは私が二人から隠れるように一歩前に踏み出す。フェナーラは何も言わずとも私がして欲しいことを察してくれる。それが、ものすごく嬉しい。
「そうね!久々の再会に感動してしまって立ち話をしていたわ!こちらへどうぞ」
カリーノ様は私達をソファまで誘導し、徐に口を開いた。
「例の件は明日の夜、決行でいいかしら?」
* * *
「バナト商会の方ですよね?」
カリーノ様の様子を遠目に見ていた私達は若いの男性に声をかけられる。
「はい。私はバナト商会の会長のフェナーラと申します。こちらは伴侶のセラフです」
「ご丁寧にありがとうございます。私はユーグと申します。爵位は子爵になります」
フェナーラは軽い挨拶を交わし、私のことを紹介したので私も子爵に会釈をする。
「それにしても、こんなに綺麗なオメガの伴侶がいるなんて羨ましい限りです」
子爵は値踏みするように私の全身を見る。
その視線に嫌悪感を感じ、フェナーラに身を寄せる。フェナーラは私をチラッと見てからすぐに、私の腰に手を回した。
「お褒めいただけて光栄です。ただ、セラフはアルファなんです。ネックガードは商品の宣伝で着用してるんです。ところで、何か商品のご相談でもありましたか?」
「あぁ、えっと、セラフ殿がつけているものと同じものが欲しいのですが。妾にプレゼントしようと思ってまして」
今しがた思いついたであろう理由を子爵が言うと、フェナーラがニコリと営業スマイルを見せる。
「それなら、こちらに商品を準備してありますのでご覧になられますか?こちらへ」
フェナーラが迫るように子爵に勧めると、その圧にまけた子爵がトボトボとフェナーラについていく。名残おしそうに私を見る子爵の目線から私を隠す様にフェナーラが立ちはだかって、商品を陳列している場所までグイグイ押していく。そして二人が去った後の私の元には何故かご令嬢が集まってきた。
「あの殿方とのご関係は?」
「そのネックガードはどちらで買えますの?」といったフェナーラに関係することわ、ネックガードの質問が多く、内心辟易した。
ーーー
ご令嬢の波が過ぎ去り、辺りを見回すとフェナーラの周囲に貴族の男性が集まっていた。商談に入っているようで、まだまだ終わりそうにない。時間を持て余した私は、外の風を浴びようとテラスに移動した。
「セラフ様、お疲れですか?」
見知らぬ男性に声をかけられた。なぜこの男性は私の名前を知っているんだ?そう思いつつ、なんて返事をしようかと迷っていると
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