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【SS】叶わなかった、夢の続きを③
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彼に案内され、連れて行かれたのは以前行ったのと同じ、あの海鮮丼専門店。
そこで今回は彼のオススメだという、生のしらす丼を注文した。
「美味しい!……釜揚げのも美味しかったけど、こっちの方が僕も好きかも」
予想以上のその味に感動し、僕にしては珍しくちょっと大きな声が出てしまった。
すると遼河くんは満足げにフフンと笑い、だろうとだけ言った。
でもそういう傲慢で偉そうなところも、実は結構好き。
夢中で頬張る僕の唇の端に触れた、彼の指先。
それに驚き、真っ赤になる僕に、クスクスと笑いながら彼は告げた。
「ご飯粒、ついてた。
そんなに喜んでくれて、俺も嬉しいよ」
「くっ……!」
からかわれたのだと気付き、羞恥に震える僕。
そのご飯粒は、彼の口へと放り込まれた。
さらりとこういう事をやってのけてしまう辺り、本当に恐ろしい男だと思う。
ますます赤くなり、完全に箸が止まってしまった僕を見て、今度は彼はブハッと盛大に吹き出した。
そして机に伏せるようにしながら、ふるふると震える彼の肩。
付き合い出して分かった事だけれど、僕が絡んだ時の遼河くんはゲラだ。
笑い出すと、止まらないらしい。
高校生の頃はクールで、どこか冷めた印象だった彼の意外な一面。
これもある意味僕だけの特別なのだとは思うけれど、正直あまり嬉しくはない。
完全に拗ねてしまった僕の指に指を絡め、妖艶に微笑む遼河くん。
「でも、気に入って貰えて良かった。
大好きだよ、大晴。
……また来年も、ふたりで来ような?」
僕が、答えるより早く。
……隣の席で食べていた女の子達が頬を染め、ぎゃぁと悲鳴にも近い声をあげた。
【……Fin】
彼に案内され、連れて行かれたのは以前行ったのと同じ、あの海鮮丼専門店。
そこで今回は彼のオススメだという、生のしらす丼を注文した。
「美味しい!……釜揚げのも美味しかったけど、こっちの方が僕も好きかも」
予想以上のその味に感動し、僕にしては珍しくちょっと大きな声が出てしまった。
すると遼河くんは満足げにフフンと笑い、だろうとだけ言った。
でもそういう傲慢で偉そうなところも、実は結構好き。
夢中で頬張る僕の唇の端に触れた、彼の指先。
それに驚き、真っ赤になる僕に、クスクスと笑いながら彼は告げた。
「ご飯粒、ついてた。
そんなに喜んでくれて、俺も嬉しいよ」
「くっ……!」
からかわれたのだと気付き、羞恥に震える僕。
そのご飯粒は、彼の口へと放り込まれた。
さらりとこういう事をやってのけてしまう辺り、本当に恐ろしい男だと思う。
ますます赤くなり、完全に箸が止まってしまった僕を見て、今度は彼はブハッと盛大に吹き出した。
そして机に伏せるようにしながら、ふるふると震える彼の肩。
付き合い出して分かった事だけれど、僕が絡んだ時の遼河くんはゲラだ。
笑い出すと、止まらないらしい。
高校生の頃はクールで、どこか冷めた印象だった彼の意外な一面。
これもある意味僕だけの特別なのだとは思うけれど、正直あまり嬉しくはない。
完全に拗ねてしまった僕の指に指を絡め、妖艶に微笑む遼河くん。
「でも、気に入って貰えて良かった。
大好きだよ、大晴。
……また来年も、ふたりで来ような?」
僕が、答えるより早く。
……隣の席で食べていた女の子達が頬を染め、ぎゃぁと悲鳴にも近い声をあげた。
【……Fin】
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