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第4章 第14話:気持ちがこぼれるモモンガのモモ
しおりを挟むその とき、そら から ひとり の モモンガ が くるくる と まいおりて きて、リッカ の まえ に ふわり と ちゃくち した。
「やっほー!わたし は モモ!この ひろば の そら を とびながら、みんな の コトバ を とどけてる の!」
「こんにちは。わたし は リッカ。コトバ さがし の たび の とちゅう なの。ジショ を つくって いて……」
モモ は、そら を とぶ よう に じゆう に はなす。
でも、はなして いる うち に、モモ の め から なみだ が こぼれた。
リッカ は、そっと たずねる。
「どうした の……?」
モモ は、すこし だけ うつむいて こたえる。
「わたし、みんな の コトバ を はこぶ の は とくい なの。
でも ね、じぶん の きもち は、どこ に も とどけられない き が して……」
その なみだ に、コトバ が にじんで いた。
「こぼれる って、とめられない きもち なんだ。コトバ に なる まえ に、あふれちゃう の」
「でも、それ も だいじ な コトバ に なる んだ ね」
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