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第11章 クラス対抗魔法球技戦編
ストライクボール3年決勝
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「おつかれ」
試合が終わって観客席に戻ったレイチェル・フランメルをゲイリー・シュトロームが迎える。レイチェルにはクレア・グランドも付き添っていた。
ゲイリーの隣にはいつものようにオリガ・シュタインが座っていた。厳密にはオリガの魔法人形オルガが座っており、その陰に隠れるようにしてオリガが座っていた。オリガは小さく手を振ってレイチェルを迎えた。
「いい試合だったわ」
「また負けてしまったけどね。最近は負けてばっかりな気がするよ」
ゲイリーにねぎらわれたレイチェルは肩をすくめてそう言った。
「私はあなたに負けていいとこなしの球技戦だったけどね」
ゲイリーはそう言って、ため息交じりに笑う。
ゲイリーはストライクボールに出場し、第一試合でレイチェルのクラスと戦った。同じ純色の契約者同士の対戦となったが、レイチェルの方が勝利したのだった。
「ゲイリーはもう少し狙撃の練習をした方がいいよ。風の魔法は速度的には火にも負けないんだから、私に勝つことは十分にあり得ると思うけどね?」
「そう簡単に言わないでよ。火と違って、風は見えないから狙うのが難しいのよ…」
「でも、サラはできてたけど?」
「うぐぅ…」
クレアにそう言われて、何も言えなくなるゲイリーだった。
その頃、同じく試合を終えたサラ・ウィンドギャザーも生徒会メンバーが座っている一角に来ていた。
「サラさん、お疲れ様。素晴らしい試合でしたね」
会長のフリージアは次の試合に出場するために、すでに席を外していたので、副会長のヴァン・ブレンダークが出迎えた。
「ヴァン副会長、ありがとうございます」
「試合で使用した魔法についても気になりますが、まずは次の試合ですね」
「シヴァ先輩でしたね」
試合のコートは次の試合の準備が整い、3年生の選手たちが整列していた。
出場する選手のうちの1人、生徒会会計のシヴァ・フィースクルはいつものように細い目で相手を伺うように見ながら笑っていた。
シヴァはディナカレア王国出身の魔法使いである。フィースクル家からは魔法使いとして優れた人物が登場したことはない。現に、フィースクル家からこのディナカレア魔法学院に入学した人物はシヴァが初めてである。シヴァ自身も魔力ランクはBであり、生徒会に入るラインとしてはギリギリのラインである。しかし、シヴァに対する生徒会メンバーの信頼、とりわけ生徒会長のフリージアの信頼は非常に厚かった。それは魔法の才能というよりは、シヴァの特殊な才能によるものだった。
試合が始まるとシヴァは詠唱を行いながら、上着のポケットからボールのようなものを3つ取り出した。そして、詠唱を終えてそのボールを3つ同時に空中に放り投げると、ボールは横から何かに弾かれたように勢いよく飛んでいき、的に命中した。
「シヴァさんの計算能力は相変わらずですね」
シヴァが今使っている魔法は非常にシンプルな『風の付与魔法』である。『付与魔法』は最も原始的な魔法の1つで、物体に魔法特性を付与する魔法である。日常生活のあらゆる場面で使われている。例えば料理をする際などに使用する魔法具は、鉄板に『熱の魔法』を付与したものである。魔法が発動すると、鉄が熱の魔法によって熱くなり、その上で食材を焼くことができるのだ。付与魔法は魔法を付与する物体をあらかじめ用意しておくので魔法具にしやすく、また魔力消費も少ないので、魔力ランクが低い一般的な魔法使いでも使いやすく、魔法石でも十分補える。
しかし、シンプルな魔法であるゆえに、妖精によるサポートはほとんど受けられない。例えば、先ほどの調理用魔法具の場合、鉄板をどのくらい熱くするかは、魔法使いの魔力操作にかかっている。ただただ強い魔力を送り込めば、食材は一瞬で黒焦げになってしまうだろう。魔法具の上に食材を乗っければ、誰でも同じように上手に焼けるというわけではないのである。焼き加減の調整は魔法使いが行わなければならない。
今、シヴァが行っていること自体は非常に簡単である。それは、鉄球に風の魔法を付与することで『風の発生源』を作り出して、そこから風を放出し、その力で鉄球を飛ばすというものだ。しかし、これをできることと、使いこなせることは全く異なる。
現に一般的に使用されている『風の飛行魔法』はこの原理ではない。一般的な風の飛行魔法は、これと真逆の理論で、魔法で追い風を発生させてそれに乗って飛行するというものだ。仮にこの付与魔法の原理によって飛べるとすれば、もっと多くの使い手がいるはずであるが、そうでないのは単純にこの原理によって飛ぶことが極めて難しいからである。
どの位置から、どのくらいの威力で、どのくらいの長さ風を発生させるか、その結果物体がどういう運動をするか、その時自然現象として発生している風がどう影響するかなど、様々な計算をして魔法を使わなければ、ただ大砲のように宙に放り出されて制御不能で地面に落ちてしまうだろう。
もちろん自分の体を制御する場合であれば、抜群のバランス感覚があれば、多少適当に魔法を使用しても立て直せる人もいるだろう。マーシャ・アッシュクロフトなどが良い例だ。マーシャはこの風の付与魔法の1つ、『風装』によって疑似的に空を飛ぶことができるが、あれはどちらかというと、連続で風で吹き飛んでいると言った方が表現的には正しい。マーシャができるからと言って、一般的な『風装』の使い手ができるかと言うとできない、というかやろうと思わないだろう。普通はジャンプの飛距離を伸ばしたり、速く走ったり、攻撃の威力を上げたりするのに使うものである。
一方で、他の物体に風の魔法を付与して、それを空中で風で思い通りに操るという芸当はものすごく難しい。風の魔法を付与して、動かすこと自体は難しいことではなく、それはすでに実用化されている。超大型魔法具の『風の船』などがそうである。しかし、この原理で空を飛ぶ魔法具は開発されていない。それは技術的に難しいからに他ならない。
シヴァの特殊な才能とはこの『異常な計算能力』である。実際、シヴァは生徒会の会計の仕事を行う時に、紙に書いて計算を行ったことは一度もない。その全てを頭の中で行うことができるのである。そして、その能力を疑わないゆえに、生徒会のメンバーはシヴァが頭の中で計算してその答えだけを紙に書き出したものに関して何も言うことはない。他の人が計算を間違ってシヴァがそれを訂正するということはあっても、その逆は絶対にないということを知っているからだ。
試合はシヴァ達のクラスの勝利で幕を閉じた。
「あんな人、去年も出てたっけ?」
ゲイリーがクレアに尋ねた。
「えぇ、いたわよ。去年も優勝だったわ」
「魔力ランクも低いし、魔法の威力はそれほど高くないんだろうが、この競技に限定して言うのであれば、私たち契約者をも倒せるかも知れないね」
「どうかしら…」
クレアは険しい顔をして会場を後にするシヴァをじっと見た。
「今の試合は全力ではなかったと思うわ。あの人の本当の力はもっとすごいものな気がするわ。この競技に限定せずとも十分恐ろしい気がしてならないわ…」
自分がそう言われていることなど知る由もないシヴァは、いつものように細い目をして笑いながら会場を後にしたのだった。
試合が終わって観客席に戻ったレイチェル・フランメルをゲイリー・シュトロームが迎える。レイチェルにはクレア・グランドも付き添っていた。
ゲイリーの隣にはいつものようにオリガ・シュタインが座っていた。厳密にはオリガの魔法人形オルガが座っており、その陰に隠れるようにしてオリガが座っていた。オリガは小さく手を振ってレイチェルを迎えた。
「いい試合だったわ」
「また負けてしまったけどね。最近は負けてばっかりな気がするよ」
ゲイリーにねぎらわれたレイチェルは肩をすくめてそう言った。
「私はあなたに負けていいとこなしの球技戦だったけどね」
ゲイリーはそう言って、ため息交じりに笑う。
ゲイリーはストライクボールに出場し、第一試合でレイチェルのクラスと戦った。同じ純色の契約者同士の対戦となったが、レイチェルの方が勝利したのだった。
「ゲイリーはもう少し狙撃の練習をした方がいいよ。風の魔法は速度的には火にも負けないんだから、私に勝つことは十分にあり得ると思うけどね?」
「そう簡単に言わないでよ。火と違って、風は見えないから狙うのが難しいのよ…」
「でも、サラはできてたけど?」
「うぐぅ…」
クレアにそう言われて、何も言えなくなるゲイリーだった。
その頃、同じく試合を終えたサラ・ウィンドギャザーも生徒会メンバーが座っている一角に来ていた。
「サラさん、お疲れ様。素晴らしい試合でしたね」
会長のフリージアは次の試合に出場するために、すでに席を外していたので、副会長のヴァン・ブレンダークが出迎えた。
「ヴァン副会長、ありがとうございます」
「試合で使用した魔法についても気になりますが、まずは次の試合ですね」
「シヴァ先輩でしたね」
試合のコートは次の試合の準備が整い、3年生の選手たちが整列していた。
出場する選手のうちの1人、生徒会会計のシヴァ・フィースクルはいつものように細い目で相手を伺うように見ながら笑っていた。
シヴァはディナカレア王国出身の魔法使いである。フィースクル家からは魔法使いとして優れた人物が登場したことはない。現に、フィースクル家からこのディナカレア魔法学院に入学した人物はシヴァが初めてである。シヴァ自身も魔力ランクはBであり、生徒会に入るラインとしてはギリギリのラインである。しかし、シヴァに対する生徒会メンバーの信頼、とりわけ生徒会長のフリージアの信頼は非常に厚かった。それは魔法の才能というよりは、シヴァの特殊な才能によるものだった。
試合が始まるとシヴァは詠唱を行いながら、上着のポケットからボールのようなものを3つ取り出した。そして、詠唱を終えてそのボールを3つ同時に空中に放り投げると、ボールは横から何かに弾かれたように勢いよく飛んでいき、的に命中した。
「シヴァさんの計算能力は相変わらずですね」
シヴァが今使っている魔法は非常にシンプルな『風の付与魔法』である。『付与魔法』は最も原始的な魔法の1つで、物体に魔法特性を付与する魔法である。日常生活のあらゆる場面で使われている。例えば料理をする際などに使用する魔法具は、鉄板に『熱の魔法』を付与したものである。魔法が発動すると、鉄が熱の魔法によって熱くなり、その上で食材を焼くことができるのだ。付与魔法は魔法を付与する物体をあらかじめ用意しておくので魔法具にしやすく、また魔力消費も少ないので、魔力ランクが低い一般的な魔法使いでも使いやすく、魔法石でも十分補える。
しかし、シンプルな魔法であるゆえに、妖精によるサポートはほとんど受けられない。例えば、先ほどの調理用魔法具の場合、鉄板をどのくらい熱くするかは、魔法使いの魔力操作にかかっている。ただただ強い魔力を送り込めば、食材は一瞬で黒焦げになってしまうだろう。魔法具の上に食材を乗っければ、誰でも同じように上手に焼けるというわけではないのである。焼き加減の調整は魔法使いが行わなければならない。
今、シヴァが行っていること自体は非常に簡単である。それは、鉄球に風の魔法を付与することで『風の発生源』を作り出して、そこから風を放出し、その力で鉄球を飛ばすというものだ。しかし、これをできることと、使いこなせることは全く異なる。
現に一般的に使用されている『風の飛行魔法』はこの原理ではない。一般的な風の飛行魔法は、これと真逆の理論で、魔法で追い風を発生させてそれに乗って飛行するというものだ。仮にこの付与魔法の原理によって飛べるとすれば、もっと多くの使い手がいるはずであるが、そうでないのは単純にこの原理によって飛ぶことが極めて難しいからである。
どの位置から、どのくらいの威力で、どのくらいの長さ風を発生させるか、その結果物体がどういう運動をするか、その時自然現象として発生している風がどう影響するかなど、様々な計算をして魔法を使わなければ、ただ大砲のように宙に放り出されて制御不能で地面に落ちてしまうだろう。
もちろん自分の体を制御する場合であれば、抜群のバランス感覚があれば、多少適当に魔法を使用しても立て直せる人もいるだろう。マーシャ・アッシュクロフトなどが良い例だ。マーシャはこの風の付与魔法の1つ、『風装』によって疑似的に空を飛ぶことができるが、あれはどちらかというと、連続で風で吹き飛んでいると言った方が表現的には正しい。マーシャができるからと言って、一般的な『風装』の使い手ができるかと言うとできない、というかやろうと思わないだろう。普通はジャンプの飛距離を伸ばしたり、速く走ったり、攻撃の威力を上げたりするのに使うものである。
一方で、他の物体に風の魔法を付与して、それを空中で風で思い通りに操るという芸当はものすごく難しい。風の魔法を付与して、動かすこと自体は難しいことではなく、それはすでに実用化されている。超大型魔法具の『風の船』などがそうである。しかし、この原理で空を飛ぶ魔法具は開発されていない。それは技術的に難しいからに他ならない。
シヴァの特殊な才能とはこの『異常な計算能力』である。実際、シヴァは生徒会の会計の仕事を行う時に、紙に書いて計算を行ったことは一度もない。その全てを頭の中で行うことができるのである。そして、その能力を疑わないゆえに、生徒会のメンバーはシヴァが頭の中で計算してその答えだけを紙に書き出したものに関して何も言うことはない。他の人が計算を間違ってシヴァがそれを訂正するということはあっても、その逆は絶対にないということを知っているからだ。
試合はシヴァ達のクラスの勝利で幕を閉じた。
「あんな人、去年も出てたっけ?」
ゲイリーがクレアに尋ねた。
「えぇ、いたわよ。去年も優勝だったわ」
「魔力ランクも低いし、魔法の威力はそれほど高くないんだろうが、この競技に限定して言うのであれば、私たち契約者をも倒せるかも知れないね」
「どうかしら…」
クレアは険しい顔をして会場を後にするシヴァをじっと見た。
「今の試合は全力ではなかったと思うわ。あの人の本当の力はもっとすごいものな気がするわ。この競技に限定せずとも十分恐ろしい気がしてならないわ…」
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