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196.青い炎を投げつけました
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通路の向こうからこちらへ突っ込んでくるスクリーマー。
草刈り鎌を頭上高く掲げながら髪の毛を振り見出し突っ込んでくる姿はホラー映画にも匹敵する、っていうか完全にホラーな感じだ。
予想よりも早い速度にこちらもあわてて魔装銃を連射するも命中したのは5発中わずかに二発、それも肩とか腹部に命中したはずなのに勢いが衰える様子は全くなかった。
接敵するまでわずか数秒、その間に棍へと持ちかえた俺は早速稽古の成果を見せつけることにした。
鎌を振り下ろすスクリーマーをバックステップで避けつつ即座に足を踏み込んで前に向かって短くジャンプ、棍を胸部へと突き刺したまま吹き飛ばし更に右・左と素早く振り回しながら鎌を持つ手を攻撃すると指先が折れてそれを落とすことに成功。
それでも叫ぶのを辞めず更には噛みつこうと顔を近づけて来る彼女のめがけて、短く分解した棍を容赦なくぶち込んでやると、顎が吹き飛び首が明後日の方向を向きながら吹き飛んでいった。
これが人間ならそこで死んでいただろうけど、生憎と一度死んだ彼女に首が変形したというのはどうでもいい話だ。
即座に起き上がり曲がった首を右手で直したかと思ったら下顎がないまま再び襲い掛かってくる。
うーむ、ホラーすぎる。
初手で仕留められなかったことを後悔しつつ、再び迫りくるスクリーマーの顔に今度こそ棍を何発も打ち付けて蹴り飛ばし最後は遅れてきたリルがその頭を踏みつぶしたところでやっと地面に吸い込まれていった。
ウィル・オ・ウィスプはというと今もわふわと上を漂っているものの、それ以上何かをしてくるわけでもないのでしっかりと狙いを定めてしとめることに成功。
やれやれ、初回から随分と苦戦したもんだ。
「お疲れ様」
「これ、ベルが鳴り続けたら延々と沸き続けるのか?」
「少なくともこの階層にいるのは全て集まってくるね。」
「そうなるよなぁ。」
「ドロップが良ければ誘き寄せて倒すっていう方法もあるんだけど、残念ながらそれはできなんだ。」
難易度の低い低級ダンジョンで高収入を得られるとなれば今頃この階層は探索者で溢れているはず、そうならないということは美味しくないということだ。
痛覚をもたず更に最初から死んでいる奴らほどしつこい魔物はいない、ドロップ品が良ければそれでも倒そうとするだろうけど、それをしない理由が全てを物語っている。
低層のスケルトンやリビングデッドはいい感じの装飾品を落とすのになんでここの魔物が落とさないのか、謎だ。
収奪スキルも気になるので出来るだけ回収したいところだけど、スクリーマー以外は中々難しそうだ。
その後もベルウォーカーを見つけるたびに出来るだけ速攻で倒そうとするも、何度か鈴を鳴らされて魔物が集まってしまう。
さっきは2体同時に出てきて大変なことになってしまった。
飛び回る無数の火の玉、体の一部が欠けても襲いくるホラー少女、それでもリルのブレスと強化された三節棍捌きでなんとか撃退、無事スクリーマーからスキルを収奪することができた。
【スクリーマースキルを収奪しました。シャウト、ストック上限は後五つです。】
予想通りと言えば予想通り。
だが、ただ敵を吹き飛ばすスキルのはずが思わぬ副次効果をもたらしてくれた。
「あれ?」
「消えないね。」
「だな、燃えてはいるがかなり小さくなっている。」
「これって触れるのかな。」
「実体はないはずだから触れないはず・・・って触れるな。」
大量に集まってきたウィル・オ・ウィスプ、あまりにも煩わしいのでシャウトで吹き飛ばしてみたのだがてっきり掻き消えるのかと思いきや炎が小さくなったまま地面に落ちていった。
種火の様な炎が残った状態、触れないと思っていたのだがなぜかそれを持ち上げることに成功した。
ほのかに感じる熱さ、どういう理由なのかはわからないけれどとりあえず持てたのは間違いない。
【ウィル・オ・ウィスプのスキルを収奪しました。鬼火、ストック上限は後六つです。】
触れるのなら収奪もできる、ってことで回収したのは不思議なスキル。
鬼火といえばお化けや幽霊の一種で、ウィル・オ・ウィスプそのものの事をさすといってもいい。
それをスキル化するというのはどういうことなのか。
【ウィル・オ・ウィスプのスキルを使用しました。ストックはありません。】
物は試しと早速使うと、手のひらに青白い火の玉がぼっと出現しゆらゆらと燃え続けている。
不思議と熱くはないのだがまさかこれだけというわけではないだろう。
「わ!燃えた!」
「これは中々の火力・・・なのか?」
「見た感じはかなりすごいけど実際はどうなんだろうね。」
手のひらをひっくり返しても落ちることはなく、ずっと燃え続ける炎。
それならばとボールを投げるように手を動かしてみると、放物線を描くように遠くへ飛んでいき着弾と同時に燃え広がった。
ゴォ!という音が聞こえてくるぐらいの勢い、まるで火炎瓶か何かを投げたかのようだ。
「これって魔物に当てたら燃えるのかな。」
「どうだろう、音だけを聞けばかなりのもんだけど。」
「とりあえず他にも落ちてるし回収するだけ回収しちゃう?」
「だな。」
因みに先ほどスキルを収奪した奴は踏みつぶすだけであっけなく霧散してしまった。
他にもシャウトの影響で吹き飛ばされたウィル・オ・ウィスプがいたので、スキルを収奪しつつ踏みつぶしておく。
現在のストックは三つ、暗い通路をゆっくり進んでいくと先を良くリルが再び魔物に気が付いた。
間違いなくベルウォーカー、今度こそ一発で仕留めたいところだが・・・。
【ゴリランド―ンのスキルを使用しました。ストックは後五つです。】
かなりの距離があるのでそのまま投げても届かない、となるとスキルを使って投げる必要があるわけで。
この間潜ったときにはほぼ使わなかった投擲スキルを使用して鬼火を通路の奥まで投げてやると、はるか向こうの方で着弾し青い炎が一気に燃え上がった。
すぐに魔装銃を構えてスコープ越しに向こうを見ると、全身真っ黒に焦げたベルウォーカーがフラフラと歩きながらこちらに向かっている。
だがその手にベルはなくしばらく歩いたところでそのまま倒れこんでしまった。
これはもしやチャンスなのでは?
慌てて近づくと俺に気づき必死に起き上がろうとするも焦げた腕が脆くも崩れてしまい、顔から地面にめり込んでしまう。
これ、アンデッドだからこの程度で済んでるけど生身の生き物だとかなりヤバいんじゃなかろうか。
シャウトで鬼火を回収、そして投擲を組み合わせて一気に燃やし尽くす範囲攻撃。
今まで遠距離スキルはあっても範囲スキルがなかったのでこれはかなり使えそうな感じだ。
まぁ、回収するのがめんどくさいうえにスキルを組み合わせないといけないのでストックを圧迫するという欠点はあるものの、ベルウォーカーの鈴に群がってきた連中を一網打尽に出来ると思うと中々いい感じではないだろうか。
それこそ御影ダンジョンのアント系なんかは火に弱いし一気に燃やせばかなり効率よく進めるに違いない。
「かなりよさげな感じだね。」
「スキルを組み合わせればかなり使えるだろうけど、投擲スキルをこの場で回収できないってのが残念だ。」
「残りは?」
「後五つ。」
「なら次の階層でも使えそうだね、とりあえずスキルを補充するためにも次はベルウォーカーを倒さずに他のをおびき出してみようか。」
「それでさっきみたいにならないように気を付けないとな。」
自分で魔物を呼び寄せておいて倒せませんでしたじゃ話にならない。
それに先にスクリーマーからスキルを収奪しないと次のスキルを回収できないので順番には気を付けないと。
スキルを組み合わせると効果が高いのは前々から知っていたけれど、こいつはその中でもトップクラスの性能の様だ。
草刈り鎌を頭上高く掲げながら髪の毛を振り見出し突っ込んでくる姿はホラー映画にも匹敵する、っていうか完全にホラーな感じだ。
予想よりも早い速度にこちらもあわてて魔装銃を連射するも命中したのは5発中わずかに二発、それも肩とか腹部に命中したはずなのに勢いが衰える様子は全くなかった。
接敵するまでわずか数秒、その間に棍へと持ちかえた俺は早速稽古の成果を見せつけることにした。
鎌を振り下ろすスクリーマーをバックステップで避けつつ即座に足を踏み込んで前に向かって短くジャンプ、棍を胸部へと突き刺したまま吹き飛ばし更に右・左と素早く振り回しながら鎌を持つ手を攻撃すると指先が折れてそれを落とすことに成功。
それでも叫ぶのを辞めず更には噛みつこうと顔を近づけて来る彼女のめがけて、短く分解した棍を容赦なくぶち込んでやると、顎が吹き飛び首が明後日の方向を向きながら吹き飛んでいった。
これが人間ならそこで死んでいただろうけど、生憎と一度死んだ彼女に首が変形したというのはどうでもいい話だ。
即座に起き上がり曲がった首を右手で直したかと思ったら下顎がないまま再び襲い掛かってくる。
うーむ、ホラーすぎる。
初手で仕留められなかったことを後悔しつつ、再び迫りくるスクリーマーの顔に今度こそ棍を何発も打ち付けて蹴り飛ばし最後は遅れてきたリルがその頭を踏みつぶしたところでやっと地面に吸い込まれていった。
ウィル・オ・ウィスプはというと今もわふわと上を漂っているものの、それ以上何かをしてくるわけでもないのでしっかりと狙いを定めてしとめることに成功。
やれやれ、初回から随分と苦戦したもんだ。
「お疲れ様」
「これ、ベルが鳴り続けたら延々と沸き続けるのか?」
「少なくともこの階層にいるのは全て集まってくるね。」
「そうなるよなぁ。」
「ドロップが良ければ誘き寄せて倒すっていう方法もあるんだけど、残念ながらそれはできなんだ。」
難易度の低い低級ダンジョンで高収入を得られるとなれば今頃この階層は探索者で溢れているはず、そうならないということは美味しくないということだ。
痛覚をもたず更に最初から死んでいる奴らほどしつこい魔物はいない、ドロップ品が良ければそれでも倒そうとするだろうけど、それをしない理由が全てを物語っている。
低層のスケルトンやリビングデッドはいい感じの装飾品を落とすのになんでここの魔物が落とさないのか、謎だ。
収奪スキルも気になるので出来るだけ回収したいところだけど、スクリーマー以外は中々難しそうだ。
その後もベルウォーカーを見つけるたびに出来るだけ速攻で倒そうとするも、何度か鈴を鳴らされて魔物が集まってしまう。
さっきは2体同時に出てきて大変なことになってしまった。
飛び回る無数の火の玉、体の一部が欠けても襲いくるホラー少女、それでもリルのブレスと強化された三節棍捌きでなんとか撃退、無事スクリーマーからスキルを収奪することができた。
【スクリーマースキルを収奪しました。シャウト、ストック上限は後五つです。】
予想通りと言えば予想通り。
だが、ただ敵を吹き飛ばすスキルのはずが思わぬ副次効果をもたらしてくれた。
「あれ?」
「消えないね。」
「だな、燃えてはいるがかなり小さくなっている。」
「これって触れるのかな。」
「実体はないはずだから触れないはず・・・って触れるな。」
大量に集まってきたウィル・オ・ウィスプ、あまりにも煩わしいのでシャウトで吹き飛ばしてみたのだがてっきり掻き消えるのかと思いきや炎が小さくなったまま地面に落ちていった。
種火の様な炎が残った状態、触れないと思っていたのだがなぜかそれを持ち上げることに成功した。
ほのかに感じる熱さ、どういう理由なのかはわからないけれどとりあえず持てたのは間違いない。
【ウィル・オ・ウィスプのスキルを収奪しました。鬼火、ストック上限は後六つです。】
触れるのなら収奪もできる、ってことで回収したのは不思議なスキル。
鬼火といえばお化けや幽霊の一種で、ウィル・オ・ウィスプそのものの事をさすといってもいい。
それをスキル化するというのはどういうことなのか。
【ウィル・オ・ウィスプのスキルを使用しました。ストックはありません。】
物は試しと早速使うと、手のひらに青白い火の玉がぼっと出現しゆらゆらと燃え続けている。
不思議と熱くはないのだがまさかこれだけというわけではないだろう。
「わ!燃えた!」
「これは中々の火力・・・なのか?」
「見た感じはかなりすごいけど実際はどうなんだろうね。」
手のひらをひっくり返しても落ちることはなく、ずっと燃え続ける炎。
それならばとボールを投げるように手を動かしてみると、放物線を描くように遠くへ飛んでいき着弾と同時に燃え広がった。
ゴォ!という音が聞こえてくるぐらいの勢い、まるで火炎瓶か何かを投げたかのようだ。
「これって魔物に当てたら燃えるのかな。」
「どうだろう、音だけを聞けばかなりのもんだけど。」
「とりあえず他にも落ちてるし回収するだけ回収しちゃう?」
「だな。」
因みに先ほどスキルを収奪した奴は踏みつぶすだけであっけなく霧散してしまった。
他にもシャウトの影響で吹き飛ばされたウィル・オ・ウィスプがいたので、スキルを収奪しつつ踏みつぶしておく。
現在のストックは三つ、暗い通路をゆっくり進んでいくと先を良くリルが再び魔物に気が付いた。
間違いなくベルウォーカー、今度こそ一発で仕留めたいところだが・・・。
【ゴリランド―ンのスキルを使用しました。ストックは後五つです。】
かなりの距離があるのでそのまま投げても届かない、となるとスキルを使って投げる必要があるわけで。
この間潜ったときにはほぼ使わなかった投擲スキルを使用して鬼火を通路の奥まで投げてやると、はるか向こうの方で着弾し青い炎が一気に燃え上がった。
すぐに魔装銃を構えてスコープ越しに向こうを見ると、全身真っ黒に焦げたベルウォーカーがフラフラと歩きながらこちらに向かっている。
だがその手にベルはなくしばらく歩いたところでそのまま倒れこんでしまった。
これはもしやチャンスなのでは?
慌てて近づくと俺に気づき必死に起き上がろうとするも焦げた腕が脆くも崩れてしまい、顔から地面にめり込んでしまう。
これ、アンデッドだからこの程度で済んでるけど生身の生き物だとかなりヤバいんじゃなかろうか。
シャウトで鬼火を回収、そして投擲を組み合わせて一気に燃やし尽くす範囲攻撃。
今まで遠距離スキルはあっても範囲スキルがなかったのでこれはかなり使えそうな感じだ。
まぁ、回収するのがめんどくさいうえにスキルを組み合わせないといけないのでストックを圧迫するという欠点はあるものの、ベルウォーカーの鈴に群がってきた連中を一網打尽に出来ると思うと中々いい感じではないだろうか。
それこそ御影ダンジョンのアント系なんかは火に弱いし一気に燃やせばかなり効率よく進めるに違いない。
「かなりよさげな感じだね。」
「スキルを組み合わせればかなり使えるだろうけど、投擲スキルをこの場で回収できないってのが残念だ。」
「残りは?」
「後五つ。」
「なら次の階層でも使えそうだね、とりあえずスキルを補充するためにも次はベルウォーカーを倒さずに他のをおびき出してみようか。」
「それでさっきみたいにならないように気を付けないとな。」
自分で魔物を呼び寄せておいて倒せませんでしたじゃ話にならない。
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