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Case80.血まみれのお茶会⑩
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「ここからが本番です。知華さんが殺人をするに至った、過去を告げる。そうしなければ、この家族は罪と嘘から抜け出せない」
小夜たちは食堂からホールに戻っていた。知華は束ねていた髪をほどき、“流華”を演じるのをやめていた。
「まず、前提として確認しておくべきことがあります。ご両親が知っている真実は、子供たちでは知華さんしか知らない。他3人は何も知りません」
「知華だけが・・・あの忌まわしい過去を・・? なぜ、どうやって・・・・」
一也は呆然とした目でつぶやいた。小夜は淡々と続ける。
「それは追々、本人からお聞きしましょう。今優先すべきは真実の開示です」
言い終わるなり、小夜は顔を曇らせた。一也と愛華を見て、ゆったりとした口調で尋ねる。
「お2人とも、本当に話していいのですね? 私は、息子さんと違って探偵ではない。真実を開示することに、何らかの意味を見出しているわけではありません。例え葵さんや海里さんが知りたいと望んでも、当事者であるお2人が断られるのでしたら、私はこれ以上何も言いません。知華さんを逮捕してもらって、それで終わりです」
2人は顔を見合わせた。葵と海里は、不安げな目つきで両親を見ている。しかし、やがて決心したように、一也が小夜を正面から見つめた。
「話してください。あなたの言う通り、ここで逃れることもできる。ただそのままでは、私たちは生涯分かり合えない。それだけは・・・・これ以上は」
応じるように愛華も頷いた。小夜はわかりましたと言って視線を逸らす。
「では、始めましょう。この事件の発端となった、忌まわしい過去の話を」
「葵さん、海里さん。お2人は、一也さんに愛人がいるという疑いを抱いていますね?」
2人は顔を見合わせ、同時に頷いた。
「それはなぜですか?」
小夜の質問に葵はすかさず答えた。
「会社の横領の件です。信じられない支出をしていると聞いていて、別段、家族に当てている気もしなかったので、もしかしたら・・・・と」
「私も義兄さんと意見は同じです。ただ、義父さんから直接聞いてはいません」
小夜は軽く目を閉じた。彼女は、これから自分が発する言葉1つ1つに、大きな責任が伴うと理解していた。長い息を吐き、目を開けたあと、彼女は続ける。
「結論だけ述べるなら、一也さんに愛人がいたことは事実です」
葵が立ち上がった。しかし、小夜は冷静な声で続ける。
「ですが、その裏には隠された“真実”がある。
この家にいる5人の子供は、養子として引き取られた海里さんと妹の真衣さんを含め、誰1人として一也さんと愛華さんの子供ではありません」
「は・・・⁉︎」
海里が目を見開いた。一也と愛華の肩が震える。
「一也さんと愛華さんは、2人とも愛人がいた。葵さんたち3人は、お2人が愛人との間に作った子供です」
「・・・・本当に・・何でもお分かりになるんですね」
絞り出すような声で、一也はそう言った。歪んだ笑みは痛々しさすら垣間見える。小夜は苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。
「半分、賭けですよ。ただ、お2人の反応を見れば、真実であることは明白ですね」
小夜はなおも笑みを浮かべていたが、海里は震えながら尋ねた。
「義父さん、義母さん、なぜですか? お2人は、仲が良かったじゃないですか。私と真衣を引き取った時も、嫌な顔1つせずに面倒を見てくれて、義兄さんたちを大切にして、仲睦まじく・・・・それなのに、どうして、愛人なんて」
「どうしようもなかったのよ!」
愛華が怒鳴った。両手で震える肩を抱き、目からは涙が溢れている。
「子供を堕すこともできた・・・でも、できなかった! 命を奪うなんて・・そんな残酷なことできるはずがなかった‼︎ 例え相手が・・・一也さんでなかったとしても!」
「だからって・・・!」
怒鳴ろうとした葵を小夜が制した。
「お2人とも落ち着いてください。愛華さんは、望んで不倫したわけではない。どうすることもできない中で、妊娠してしまった。なぜなら、愛華さんの不倫相手は、亡くなった仁さんですから」
小夜の言葉に、部屋が静まり返った。葵は息を呑む。
「ちょっと待ってください・・・じゃあ、私は、まさか」
「ええ。葵さん、あなたは愛華さんと仁さんの子供です。一也さんは叔父に当たる」
沈黙ののち、嘘だ、とつぶやきながら葵は首を横に振った。勢いよく一也の胸倉を掴み、目に涙を溜めながら怒鳴る。
「どうしてそんなことになるんですか⁉︎ 父さんは、叔父さんのことをこの世で一番信頼している人間だと言った! それなのに、どうして母さんのことを!」
一也は胸倉を掴まれている手を解くことなく、おもむろに口を開いた。
「・・・・私への・・嫉妬だったんだ。幼い頃から、両親に私が優遇されているように見えたと、そう言っていた。
お前たちが生まれる前、仁が会社を立ち上げるまでは、私が仕事に行っている間、私の代わりの家の主人として、仁はこの家にいた。それだけだったんだ。
だがある日・・・全てが壊れた。私が社長となるのと同時期に、あいつは以前の勤め先で重役になった。だが両親は・・・全く仁を祝福しなかった」
真実を語る一也の瞳に、光はなかった。葵は全身を震わせ、怒りを露わにしている。
「社長となって多忙になり、私が家に帰らないことが増えた。言い換えるなら、仁が家に来ることが増えたんだ。そんなとき、仁は愛華を」
一也はそこで口を閉ざした。諦めるような長いため息をついたあと、ようやく葵の腕を解く。
その直後、見計らっていたかのように愛華が口を開いた。
「・・・その時に、私も全てを知ったのよ。嫉妬、怒り、悲しみーー溜まりに溜まった格差への不満をね。もちろん許せない行為だったけど、全てを否定することはできなかった」
「恵まれすぎた家庭環境にも、崩壊の種は潜んでいるものです。一也さんのご両親は長子第一主義とも言える方々だったのでしょう。そうでなければ、そんな事件は起こらなかった」
小夜の言葉に一也はわずかに頷いた。彼女は続ける。
「全てを知った一也さんは、仁さんを問い詰めたはずです。そしてその時、仁さんは全てを語った。行動よりも、隠された感情に驚かれたでしょう。しかし、仮にも自分の奥様を暴行されたあなたが、簡単に許せるわけがない。
だから一也さん、あなたは不倫した。完璧に復讐したかったあなたは、当時仁さんが想いを寄せていた女性と不倫したのではありませんか? 仁さんはあなたへの嫉妬から愛華さんに暴行したのであって、恋愛感情などはなかったはず」
「・・・・はい・・・。馬鹿な話ですが、それが正しいと思っていたんです」
一也の声は驚くほど落ち着いていた。小夜は頷き、堂々とした声で続ける。
「一也さん。あなたは表面上の不倫をすることで、愛華さんと同じ罪を背負おうとした。夫婦間で同じ罪を犯すことで、愛華さんは何も悪くないと示すために」
「ええ。そう言ってくれました。私も疲れていたんでしょうね・・・夫の提案を飲んで、あまつさえありがたいと思うなんて」
愛華は失笑した。葵は俯いており、表情が読めない。
数々の者から語られる真実は、あまりに信じがたく、妄想じみていた。そんな中で、小夜は「しかし」とつぶやく。
「仁さんも同時に傷ついていた。幼い頃から見向きもされず、邪険に扱われた過去。自分が悪いと分かっていても、想い人を取られたことはショックだったはず。一也さんは、それら全てを分かった上で、彼に“ある提案”をした」
一也の眉が動いた。彼は苦笑する。
「そんなことまでお分かりになるんですか。大した頭脳だ」
「どうも。
恐らくあなたは、仁さんにこう言いましたよね。“息子である葵さんには定期的に合わせるから、家に帰ってくるのはお茶会と正月のみ。それ以外は絶対に家に帰って来るな。そうしなければ、縁を切る”・・・・と。」
「ええ。そこまで言って初めて、仁は己の罪に気がついた。しかし私も、仁の気持ちに気付いてしまった。自分の息子である、葵に対する愛情に」
「そうでしょうね。もし仁さんが本当にただの乱暴者であれば、そんな約束守らなかった。守ったのは、1人の人間として、息子に対する情があったから」
小夜の何もかも見透かす目を見て、一也は笑みを浮かべた。彼は尋ねる。
「いつから、この件に気がついていたんです? 隠していたはずです。証拠なんてなかった」
「初めから違和感があったんです。葵さんが極端とも言えるほど仁さんに懐いていることも、仁さんの会社に就職活動の一環として行ったことも。なぜそこまで叔父に懐くのか、なぜ父と関わらないのかーー愛人の話を聞いた時、解決したかのように思われましたが、これを聞いて意見が変わりました」
そう言って、小夜は例の盗聴器を出した。彼女は知華を見て静かに告げる。
「知華さん。あなたはどうやって過去の真実を知ったのですか?」
「・・・・偶然、父と母の話を聞いてしまったんです。嘘だと思ったけど、叔父に確かめないことには始まらないと思って」
「それで盗聴器を仕掛けたんですね」
「はい」
小夜は盗聴器を自分のスマートフォンに繋ぎ、音声を再生した。それを聞いた一也たちは、驚いて知華を見る。
「私たちがこれを発見したのは流華さんの遺体があった場所ーー知華さんの部屋です。小さな箱にしまってありましたが、部屋に入った時、場所を示すかのように、1つの引き出しが開きかけていた。
知華さん。あなたは、私たちが真実を知ることを望んでいたんですね? だから、盗聴器を見つけやすいように引き出しを開けていた」
「・・・・はい。警察の方がいれば、罪に問えると思った。意味を理解してくれると思ったんです」
小夜は頷いた。実際その通りになっている以上、彼女の思惑は成功したと言って良かった。
「あなたが流華さんを事故で殺害したことは分かっていました。あなたは流華さんを呼び出し、話をしたかったのでしょう?」
「流華と? 一体何の話を?」
玲央がゆっくりと江本家の面々に近づいた。ポケットから流華の部屋で見つけたある物を取り出し、彼らに見せる。
「これ、何だか分かりますか?」
小さい透明な袋の半分ほどに、真っ白な粉が入っていた。葵は顔を上げて見つめ、首をかしげる。
「白い粉・・? 薬ですか?」
「薬・・・そうですね。ある意味間違っていません。
結論から言いますと、これは薬物です。遺体を検分していないので何とも言えませんが、数回使用したことがあると思われます。メイクが濃いのは、これが理由の1つかもしれませんね。いずれにせよ、所持だけで違反に当たりますが」
一也たちは唖然として玲央の言葉を聞いていた。1人視線を逸らしていた知華が、蚊の鳴くような声で言う。
「私も、信じられなかった。あの子の部屋に入って、あの子がお手洗いに行った時に、散らかっている部屋を片付けていて・・・見つけた。風邪薬か何かかと思ったけど、健康体のあの子が、処方されている薬なんてあるはずがない。
そこで、“薬物”に思い当たった。調べたら当たっていて・・・なぜあんなことをしたのか、理由を聞くために呼び出した」
「あの倉庫には一也さんが使われていた猟銃があった。流華さんはあなたにそのことを問い詰められて焦り、あなたと揉み合いになり、自己防衛のために取り出した銃に弾が入っているなど知る由もなかったあなたはーー」
ーー流華さんを殺してしまった。そんな言葉が続いた気がした。知華はゆっくりと頷く。もう言い逃れる気はないようだった。
「葵さんを襲ったことにも説明が付きます。葵さんは仁さん殺害について何か見落としがあるのではないかと思い、食堂に行った。でも、鍵を持っているのが東堂さんだと思い出し、貸してもらうために彼の部屋に行かなければならないことに思い至った。ですがーー」
「部屋が開いていました。不思議に思いましたが、取り敢えず中に入って・・・そしたら知華がいたんです。エレベーターから入ったことはわかりましたが、そもそも入らないように言われていたので、東堂さんたちに許可を取ったのかを尋ねたんです。でも、なぜか何も言ってくれなくて、許可を取っていないと思って、一緒に謝って食堂を検分しようと提案したんです。
そして、食堂を立ち去ろうとしたとき、カーペットを見ました。知華の席というより、叔父さんの席の方、ですが」
葵の言葉に知華が続けた。
「急に怖くなったんです。その時、急に自分の罪がのしかかってきて、咄嗟に葵兄さんを殴った。バレるってわかってたのに、殴ってしまった。急いでランプの指紋を拭き取り、部屋から出て行こうとしたけれど、使用人が来てしまって、逃げられなくなった」
「そうでしょうね。もしあなたが使用人と同時に食堂に来ていたら、同時に悲鳴を上げていた。でも、実際は使用人の悲鳴だけ。それはつまり、あなたが葵さんを殴った本人だから、咄嗟に悲鳴を上げることができなかったということ。
側から見ればすぐに知られることですが、知華さんが死んだことになっている以上、本当の自分の犯行だと知られることはないと、あなたはたかを括っていたーー違いますか?」
「・・・・そうです。全て、その通り」
長い沈黙を経て、知華は消え入るような声で、そう言った。彼女は静かに両手を差し出す。
「逮捕してください。私は、2人も殺した。叔父さんの本音も、大切な妹の未来も、何もかも奪ってしまった。私は許されない。死んで償うべきです」
その姿を見た葵は、思わず顔を歪めて言った。
「玲央さん、龍さん。どうにかなりませんか? 私は、これ以上家族を失いたくない。妹を助けることはできないんですか?」
「・・・・確かに、知華さんは2人の命を奪い、1人の命を危険に晒した。しかし、それが必ずしも死刑になるとは限らない。反省の情ありと見なされれば、社会復帰のために有期刑になることはある。現時点では何とも言えませんが、裁判所が何も聞かず死刑に走ることはない。様々な事情を鑑みても、情状酌量の余地ありとみなされる可能性はあります」
龍の言葉に葵は安堵の溜息をついた。知華は顔を見上げ、混乱した目で兄を見る。
「何で・・・何で助けるの? 私は、葵兄さんを傷つけた。叔父も、妹も殺した。これ以上生き続けるなんてこと、できない。そんな資格、私にはない」
「・・・・確かに、私は家族を失ったことを嘆いています。父や母に対する怒りもある。それは間違いありません。ですがそれと同時に、愛情が消えたわけではない。兄が妹を助けたいと願うのが、そんなにおかしなことですか?」
葵は優しい笑みを浮かべて言った。そして、その言葉を聞き終えるなり、知華は一筋の涙を流した。やがてそれは滂沱の涙となり、彼女は幼い子供のように、葵に抱きついた。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい! 私が、私が・・・・‼︎」
知華が言葉を続ける前に、一也と愛華も娘を抱きしめた。葵は、震えながら両親に腕を伸ばし、抱きしめ合う。
「何も言うな、知華。元はと言えば、私たちが全部悪かったんだ。全てを話して、お前たちの負担を無くすべきだった。隠していたから、こうなったんだ」
「そうよ。あなたが悩んでいることに気づかないなんて、本当に・・・・馬鹿だった。
でも知華、私とあなたに血の繋がりはないけれど、私にとってあなたが大切な娘であることに変わりはないってことだけは、忘れないで。それは、ずっと変わらないから」
「うん・・・うんっ・・! ありがとう、母さん、父さん、兄さん。そしてーーごめんなさい」
海里は何も言わずにそれを見ていた。小夜が近づくと、海里はおもむろに顔を上げる。小夜は彼を見下ろしたまま言った。
「私は、先を見ていないあなたを責めた。真実を話すことで、壊れるものがあるから、先を見なければいけないと思ったから。でも、やり方さえ間違わなければ、人を救う真実が存在する。あなたには、それを理解して欲しかった。理解した上で、探偵をやって欲しかった」
「小夜さん」
海里は真っ直ぐに小夜を見た。久々に見る光の宿った青空のような瞳を見て、小夜は「いいえ、違うわね」とつぶやき、深く頭を下げる。
「ごめんなさい。私も結局、自分の意見を押し付けていた。あなたにはあなたの考えていることがあるってわかっていたはずなのに、あなたの気持ちを考えなかった。本当に、ごめんなさい」
「・・・・いいえ。小夜さんは悪くありません。私が無知だったんです。自分の正しさを信じすぎていた。あなたが諌めてくれて、目が覚めた・・・そんな気がしています」
2人は笑い合った。出会って以来、互いに爽やかな気持ちで向き合うのは初めてのように感じられた。
2人の様子を見ていた龍は、穏やかな笑みを浮かべて海里の肩に手を置く。じんわりと温かい熱が広がった。
「自分の気持ちに決着がつけられたなら、姉に言葉の1つくらいかけてやれ。ーー家族だろ?」
「はい・・・!」
海里は勢いよく立ち上がり、家族と抱き合った。そこには、血の繋がりなどなくとも、心の繋がりが見える、そんな美しい光景が広がっていた。
ほどなくして雨が上がり、窓から陽光が差し込んだ。光は抱き合う家族を照らしていた。過去という名の鎖に縛られた家族は、長い時を経て、本当の家族になったのだった。
※
都内の警報が解除され、交通も可能となった直後、龍は警視庁に事情を話し、ひと足先に知華を連れて戻った。玲央は龍と入れ替わるように来た鑑識を始めとした捜査官と協力し、改めて事件現場の捜査を済ませた。
「玲央さんたちも帰られるんですよね? 車をお貸ししましょうか?」
ひとしきり捜査が終わった後、一也がそう声をかけた。玲央は礼を述べつつ、他の捜査官の車に同乗するから大丈夫だと応じた。
捜査官に続いて2人が玄関扉を出た時、小夜は突然振り返り、一也に尋ねた。
「仁さんのことで1つ、お聞きしても構いませんか?」
「何なりと」
迷いなく答える一也には、もう影は見えなかった。小夜は礼を口にして続ける。
「9年前の七夕の日、仁さんはどこで何をされていましたか?」
具体的な日時に一也は目を瞬いた。見送りに来た愛華にも同じことを尋ね、夫婦はいくつか会話を交わす。少しして、一也が小夜に向き直った。
「会社で私と仕事をしていました。新しい合同プロジェクトだったので、新聞にも載っているかと思いますよ」
仕事、と小夜は消え入るような声で反芻した。首を傾げた2人だったが、彼女はすぐに笑みを浮かべる。
「そうですか。ありがとうございます。では、失礼します」
「はい、また機会があればいらしてください。本当にーーありがとうございました」
夫婦揃っての言葉は、心からの感謝だった。小夜はゆったりと首を横に振り、笑みを浮かべたまま続ける。
「お気になさらず。ただの人助けですから」
小夜たちは食堂からホールに戻っていた。知華は束ねていた髪をほどき、“流華”を演じるのをやめていた。
「まず、前提として確認しておくべきことがあります。ご両親が知っている真実は、子供たちでは知華さんしか知らない。他3人は何も知りません」
「知華だけが・・・あの忌まわしい過去を・・? なぜ、どうやって・・・・」
一也は呆然とした目でつぶやいた。小夜は淡々と続ける。
「それは追々、本人からお聞きしましょう。今優先すべきは真実の開示です」
言い終わるなり、小夜は顔を曇らせた。一也と愛華を見て、ゆったりとした口調で尋ねる。
「お2人とも、本当に話していいのですね? 私は、息子さんと違って探偵ではない。真実を開示することに、何らかの意味を見出しているわけではありません。例え葵さんや海里さんが知りたいと望んでも、当事者であるお2人が断られるのでしたら、私はこれ以上何も言いません。知華さんを逮捕してもらって、それで終わりです」
2人は顔を見合わせた。葵と海里は、不安げな目つきで両親を見ている。しかし、やがて決心したように、一也が小夜を正面から見つめた。
「話してください。あなたの言う通り、ここで逃れることもできる。ただそのままでは、私たちは生涯分かり合えない。それだけは・・・・これ以上は」
応じるように愛華も頷いた。小夜はわかりましたと言って視線を逸らす。
「では、始めましょう。この事件の発端となった、忌まわしい過去の話を」
「葵さん、海里さん。お2人は、一也さんに愛人がいるという疑いを抱いていますね?」
2人は顔を見合わせ、同時に頷いた。
「それはなぜですか?」
小夜の質問に葵はすかさず答えた。
「会社の横領の件です。信じられない支出をしていると聞いていて、別段、家族に当てている気もしなかったので、もしかしたら・・・・と」
「私も義兄さんと意見は同じです。ただ、義父さんから直接聞いてはいません」
小夜は軽く目を閉じた。彼女は、これから自分が発する言葉1つ1つに、大きな責任が伴うと理解していた。長い息を吐き、目を開けたあと、彼女は続ける。
「結論だけ述べるなら、一也さんに愛人がいたことは事実です」
葵が立ち上がった。しかし、小夜は冷静な声で続ける。
「ですが、その裏には隠された“真実”がある。
この家にいる5人の子供は、養子として引き取られた海里さんと妹の真衣さんを含め、誰1人として一也さんと愛華さんの子供ではありません」
「は・・・⁉︎」
海里が目を見開いた。一也と愛華の肩が震える。
「一也さんと愛華さんは、2人とも愛人がいた。葵さんたち3人は、お2人が愛人との間に作った子供です」
「・・・・本当に・・何でもお分かりになるんですね」
絞り出すような声で、一也はそう言った。歪んだ笑みは痛々しさすら垣間見える。小夜は苦笑いを浮かべながら言葉を続ける。
「半分、賭けですよ。ただ、お2人の反応を見れば、真実であることは明白ですね」
小夜はなおも笑みを浮かべていたが、海里は震えながら尋ねた。
「義父さん、義母さん、なぜですか? お2人は、仲が良かったじゃないですか。私と真衣を引き取った時も、嫌な顔1つせずに面倒を見てくれて、義兄さんたちを大切にして、仲睦まじく・・・・それなのに、どうして、愛人なんて」
「どうしようもなかったのよ!」
愛華が怒鳴った。両手で震える肩を抱き、目からは涙が溢れている。
「子供を堕すこともできた・・・でも、できなかった! 命を奪うなんて・・そんな残酷なことできるはずがなかった‼︎ 例え相手が・・・一也さんでなかったとしても!」
「だからって・・・!」
怒鳴ろうとした葵を小夜が制した。
「お2人とも落ち着いてください。愛華さんは、望んで不倫したわけではない。どうすることもできない中で、妊娠してしまった。なぜなら、愛華さんの不倫相手は、亡くなった仁さんですから」
小夜の言葉に、部屋が静まり返った。葵は息を呑む。
「ちょっと待ってください・・・じゃあ、私は、まさか」
「ええ。葵さん、あなたは愛華さんと仁さんの子供です。一也さんは叔父に当たる」
沈黙ののち、嘘だ、とつぶやきながら葵は首を横に振った。勢いよく一也の胸倉を掴み、目に涙を溜めながら怒鳴る。
「どうしてそんなことになるんですか⁉︎ 父さんは、叔父さんのことをこの世で一番信頼している人間だと言った! それなのに、どうして母さんのことを!」
一也は胸倉を掴まれている手を解くことなく、おもむろに口を開いた。
「・・・・私への・・嫉妬だったんだ。幼い頃から、両親に私が優遇されているように見えたと、そう言っていた。
お前たちが生まれる前、仁が会社を立ち上げるまでは、私が仕事に行っている間、私の代わりの家の主人として、仁はこの家にいた。それだけだったんだ。
だがある日・・・全てが壊れた。私が社長となるのと同時期に、あいつは以前の勤め先で重役になった。だが両親は・・・全く仁を祝福しなかった」
真実を語る一也の瞳に、光はなかった。葵は全身を震わせ、怒りを露わにしている。
「社長となって多忙になり、私が家に帰らないことが増えた。言い換えるなら、仁が家に来ることが増えたんだ。そんなとき、仁は愛華を」
一也はそこで口を閉ざした。諦めるような長いため息をついたあと、ようやく葵の腕を解く。
その直後、見計らっていたかのように愛華が口を開いた。
「・・・その時に、私も全てを知ったのよ。嫉妬、怒り、悲しみーー溜まりに溜まった格差への不満をね。もちろん許せない行為だったけど、全てを否定することはできなかった」
「恵まれすぎた家庭環境にも、崩壊の種は潜んでいるものです。一也さんのご両親は長子第一主義とも言える方々だったのでしょう。そうでなければ、そんな事件は起こらなかった」
小夜の言葉に一也はわずかに頷いた。彼女は続ける。
「全てを知った一也さんは、仁さんを問い詰めたはずです。そしてその時、仁さんは全てを語った。行動よりも、隠された感情に驚かれたでしょう。しかし、仮にも自分の奥様を暴行されたあなたが、簡単に許せるわけがない。
だから一也さん、あなたは不倫した。完璧に復讐したかったあなたは、当時仁さんが想いを寄せていた女性と不倫したのではありませんか? 仁さんはあなたへの嫉妬から愛華さんに暴行したのであって、恋愛感情などはなかったはず」
「・・・・はい・・・。馬鹿な話ですが、それが正しいと思っていたんです」
一也の声は驚くほど落ち着いていた。小夜は頷き、堂々とした声で続ける。
「一也さん。あなたは表面上の不倫をすることで、愛華さんと同じ罪を背負おうとした。夫婦間で同じ罪を犯すことで、愛華さんは何も悪くないと示すために」
「ええ。そう言ってくれました。私も疲れていたんでしょうね・・・夫の提案を飲んで、あまつさえありがたいと思うなんて」
愛華は失笑した。葵は俯いており、表情が読めない。
数々の者から語られる真実は、あまりに信じがたく、妄想じみていた。そんな中で、小夜は「しかし」とつぶやく。
「仁さんも同時に傷ついていた。幼い頃から見向きもされず、邪険に扱われた過去。自分が悪いと分かっていても、想い人を取られたことはショックだったはず。一也さんは、それら全てを分かった上で、彼に“ある提案”をした」
一也の眉が動いた。彼は苦笑する。
「そんなことまでお分かりになるんですか。大した頭脳だ」
「どうも。
恐らくあなたは、仁さんにこう言いましたよね。“息子である葵さんには定期的に合わせるから、家に帰ってくるのはお茶会と正月のみ。それ以外は絶対に家に帰って来るな。そうしなければ、縁を切る”・・・・と。」
「ええ。そこまで言って初めて、仁は己の罪に気がついた。しかし私も、仁の気持ちに気付いてしまった。自分の息子である、葵に対する愛情に」
「そうでしょうね。もし仁さんが本当にただの乱暴者であれば、そんな約束守らなかった。守ったのは、1人の人間として、息子に対する情があったから」
小夜の何もかも見透かす目を見て、一也は笑みを浮かべた。彼は尋ねる。
「いつから、この件に気がついていたんです? 隠していたはずです。証拠なんてなかった」
「初めから違和感があったんです。葵さんが極端とも言えるほど仁さんに懐いていることも、仁さんの会社に就職活動の一環として行ったことも。なぜそこまで叔父に懐くのか、なぜ父と関わらないのかーー愛人の話を聞いた時、解決したかのように思われましたが、これを聞いて意見が変わりました」
そう言って、小夜は例の盗聴器を出した。彼女は知華を見て静かに告げる。
「知華さん。あなたはどうやって過去の真実を知ったのですか?」
「・・・・偶然、父と母の話を聞いてしまったんです。嘘だと思ったけど、叔父に確かめないことには始まらないと思って」
「それで盗聴器を仕掛けたんですね」
「はい」
小夜は盗聴器を自分のスマートフォンに繋ぎ、音声を再生した。それを聞いた一也たちは、驚いて知華を見る。
「私たちがこれを発見したのは流華さんの遺体があった場所ーー知華さんの部屋です。小さな箱にしまってありましたが、部屋に入った時、場所を示すかのように、1つの引き出しが開きかけていた。
知華さん。あなたは、私たちが真実を知ることを望んでいたんですね? だから、盗聴器を見つけやすいように引き出しを開けていた」
「・・・・はい。警察の方がいれば、罪に問えると思った。意味を理解してくれると思ったんです」
小夜は頷いた。実際その通りになっている以上、彼女の思惑は成功したと言って良かった。
「あなたが流華さんを事故で殺害したことは分かっていました。あなたは流華さんを呼び出し、話をしたかったのでしょう?」
「流華と? 一体何の話を?」
玲央がゆっくりと江本家の面々に近づいた。ポケットから流華の部屋で見つけたある物を取り出し、彼らに見せる。
「これ、何だか分かりますか?」
小さい透明な袋の半分ほどに、真っ白な粉が入っていた。葵は顔を上げて見つめ、首をかしげる。
「白い粉・・? 薬ですか?」
「薬・・・そうですね。ある意味間違っていません。
結論から言いますと、これは薬物です。遺体を検分していないので何とも言えませんが、数回使用したことがあると思われます。メイクが濃いのは、これが理由の1つかもしれませんね。いずれにせよ、所持だけで違反に当たりますが」
一也たちは唖然として玲央の言葉を聞いていた。1人視線を逸らしていた知華が、蚊の鳴くような声で言う。
「私も、信じられなかった。あの子の部屋に入って、あの子がお手洗いに行った時に、散らかっている部屋を片付けていて・・・見つけた。風邪薬か何かかと思ったけど、健康体のあの子が、処方されている薬なんてあるはずがない。
そこで、“薬物”に思い当たった。調べたら当たっていて・・・なぜあんなことをしたのか、理由を聞くために呼び出した」
「あの倉庫には一也さんが使われていた猟銃があった。流華さんはあなたにそのことを問い詰められて焦り、あなたと揉み合いになり、自己防衛のために取り出した銃に弾が入っているなど知る由もなかったあなたはーー」
ーー流華さんを殺してしまった。そんな言葉が続いた気がした。知華はゆっくりと頷く。もう言い逃れる気はないようだった。
「葵さんを襲ったことにも説明が付きます。葵さんは仁さん殺害について何か見落としがあるのではないかと思い、食堂に行った。でも、鍵を持っているのが東堂さんだと思い出し、貸してもらうために彼の部屋に行かなければならないことに思い至った。ですがーー」
「部屋が開いていました。不思議に思いましたが、取り敢えず中に入って・・・そしたら知華がいたんです。エレベーターから入ったことはわかりましたが、そもそも入らないように言われていたので、東堂さんたちに許可を取ったのかを尋ねたんです。でも、なぜか何も言ってくれなくて、許可を取っていないと思って、一緒に謝って食堂を検分しようと提案したんです。
そして、食堂を立ち去ろうとしたとき、カーペットを見ました。知華の席というより、叔父さんの席の方、ですが」
葵の言葉に知華が続けた。
「急に怖くなったんです。その時、急に自分の罪がのしかかってきて、咄嗟に葵兄さんを殴った。バレるってわかってたのに、殴ってしまった。急いでランプの指紋を拭き取り、部屋から出て行こうとしたけれど、使用人が来てしまって、逃げられなくなった」
「そうでしょうね。もしあなたが使用人と同時に食堂に来ていたら、同時に悲鳴を上げていた。でも、実際は使用人の悲鳴だけ。それはつまり、あなたが葵さんを殴った本人だから、咄嗟に悲鳴を上げることができなかったということ。
側から見ればすぐに知られることですが、知華さんが死んだことになっている以上、本当の自分の犯行だと知られることはないと、あなたはたかを括っていたーー違いますか?」
「・・・・そうです。全て、その通り」
長い沈黙を経て、知華は消え入るような声で、そう言った。彼女は静かに両手を差し出す。
「逮捕してください。私は、2人も殺した。叔父さんの本音も、大切な妹の未来も、何もかも奪ってしまった。私は許されない。死んで償うべきです」
その姿を見た葵は、思わず顔を歪めて言った。
「玲央さん、龍さん。どうにかなりませんか? 私は、これ以上家族を失いたくない。妹を助けることはできないんですか?」
「・・・・確かに、知華さんは2人の命を奪い、1人の命を危険に晒した。しかし、それが必ずしも死刑になるとは限らない。反省の情ありと見なされれば、社会復帰のために有期刑になることはある。現時点では何とも言えませんが、裁判所が何も聞かず死刑に走ることはない。様々な事情を鑑みても、情状酌量の余地ありとみなされる可能性はあります」
龍の言葉に葵は安堵の溜息をついた。知華は顔を見上げ、混乱した目で兄を見る。
「何で・・・何で助けるの? 私は、葵兄さんを傷つけた。叔父も、妹も殺した。これ以上生き続けるなんてこと、できない。そんな資格、私にはない」
「・・・・確かに、私は家族を失ったことを嘆いています。父や母に対する怒りもある。それは間違いありません。ですがそれと同時に、愛情が消えたわけではない。兄が妹を助けたいと願うのが、そんなにおかしなことですか?」
葵は優しい笑みを浮かべて言った。そして、その言葉を聞き終えるなり、知華は一筋の涙を流した。やがてそれは滂沱の涙となり、彼女は幼い子供のように、葵に抱きついた。
「ごめんなさい・・・ごめんなさい! 私が、私が・・・・‼︎」
知華が言葉を続ける前に、一也と愛華も娘を抱きしめた。葵は、震えながら両親に腕を伸ばし、抱きしめ合う。
「何も言うな、知華。元はと言えば、私たちが全部悪かったんだ。全てを話して、お前たちの負担を無くすべきだった。隠していたから、こうなったんだ」
「そうよ。あなたが悩んでいることに気づかないなんて、本当に・・・・馬鹿だった。
でも知華、私とあなたに血の繋がりはないけれど、私にとってあなたが大切な娘であることに変わりはないってことだけは、忘れないで。それは、ずっと変わらないから」
「うん・・・うんっ・・! ありがとう、母さん、父さん、兄さん。そしてーーごめんなさい」
海里は何も言わずにそれを見ていた。小夜が近づくと、海里はおもむろに顔を上げる。小夜は彼を見下ろしたまま言った。
「私は、先を見ていないあなたを責めた。真実を話すことで、壊れるものがあるから、先を見なければいけないと思ったから。でも、やり方さえ間違わなければ、人を救う真実が存在する。あなたには、それを理解して欲しかった。理解した上で、探偵をやって欲しかった」
「小夜さん」
海里は真っ直ぐに小夜を見た。久々に見る光の宿った青空のような瞳を見て、小夜は「いいえ、違うわね」とつぶやき、深く頭を下げる。
「ごめんなさい。私も結局、自分の意見を押し付けていた。あなたにはあなたの考えていることがあるってわかっていたはずなのに、あなたの気持ちを考えなかった。本当に、ごめんなさい」
「・・・・いいえ。小夜さんは悪くありません。私が無知だったんです。自分の正しさを信じすぎていた。あなたが諌めてくれて、目が覚めた・・・そんな気がしています」
2人は笑い合った。出会って以来、互いに爽やかな気持ちで向き合うのは初めてのように感じられた。
2人の様子を見ていた龍は、穏やかな笑みを浮かべて海里の肩に手を置く。じんわりと温かい熱が広がった。
「自分の気持ちに決着がつけられたなら、姉に言葉の1つくらいかけてやれ。ーー家族だろ?」
「はい・・・!」
海里は勢いよく立ち上がり、家族と抱き合った。そこには、血の繋がりなどなくとも、心の繋がりが見える、そんな美しい光景が広がっていた。
ほどなくして雨が上がり、窓から陽光が差し込んだ。光は抱き合う家族を照らしていた。過去という名の鎖に縛られた家族は、長い時を経て、本当の家族になったのだった。
※
都内の警報が解除され、交通も可能となった直後、龍は警視庁に事情を話し、ひと足先に知華を連れて戻った。玲央は龍と入れ替わるように来た鑑識を始めとした捜査官と協力し、改めて事件現場の捜査を済ませた。
「玲央さんたちも帰られるんですよね? 車をお貸ししましょうか?」
ひとしきり捜査が終わった後、一也がそう声をかけた。玲央は礼を述べつつ、他の捜査官の車に同乗するから大丈夫だと応じた。
捜査官に続いて2人が玄関扉を出た時、小夜は突然振り返り、一也に尋ねた。
「仁さんのことで1つ、お聞きしても構いませんか?」
「何なりと」
迷いなく答える一也には、もう影は見えなかった。小夜は礼を口にして続ける。
「9年前の七夕の日、仁さんはどこで何をされていましたか?」
具体的な日時に一也は目を瞬いた。見送りに来た愛華にも同じことを尋ね、夫婦はいくつか会話を交わす。少しして、一也が小夜に向き直った。
「会社で私と仕事をしていました。新しい合同プロジェクトだったので、新聞にも載っているかと思いますよ」
仕事、と小夜は消え入るような声で反芻した。首を傾げた2人だったが、彼女はすぐに笑みを浮かべる。
「そうですか。ありがとうございます。では、失礼します」
「はい、また機会があればいらしてください。本当にーーありがとうございました」
夫婦揃っての言葉は、心からの感謝だった。小夜はゆったりと首を横に振り、笑みを浮かべたまま続ける。
「お気になさらず。ただの人助けですから」
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