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分岐・黒田健
海と水着と悪役令嬢
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「海! 行こ! 海!」
ひよりちゃんは「月光ソナタ」の楽譜をカバンにしまいながらそう言った。
「みんなで! 明日暇!? 明日まで部活ないんだよね~、あ、そだタケルと秋月君も誘ってさ! タケルの壮行会! 来週大会じゃんあいつ」
一気に言い放ち、ひよりちゃんはスマホを手に取る。連絡する気なんだろう。
「や、やだ日焼けするう」
私はちょっと抵抗した。明日は日曜日だから塾はない。けど、水着にはなりたくない。
「焼けたほうがいいんだよふたりはっ! 夏なのに真っ白じゃんっ」
そんな謎のやる気に満ち溢れたひよりちゃんに引きずられて連れていかれた、隣の市のショッピングモール。
気がつけば、私も千晶ちゃんも、ひよりちゃんチョイスの水着を買わされていた。なんとビキニ。
(前世でもほとんど着たことないっ)
千晶ちゃんは青のシンプルな大人っぽいもので、私は水色のふわふわした感じのやつ。最初はピンクだったのをなんとか水色にしてもらった。ピンクは目立ちそうでやだです……。
「……どうする?」
「まぁこうなったら行くしかないでしょ」
私と千晶ちゃんは、試着室で試着しているひよりちゃんを待ちながらぽそぽそと話す。アラサーになると、海も少しめんどくさくなってくる……や、これは元の性格もあるかもだ、お互いに。
シャーっと、試着室のカーテンが開く。
「どう!?」
「どうって、……かっわいい」
あいっかわらず素晴らしいプロポーション。足が長い腰が細い。フリルのついたビタミンカラー的な緑のビキニは、元気なひよりちゃんにぴったりだった。
「えへ、そーう? じゃあこれにしよっ! あ、そうそう2人とも行けるって~」
ひよりちゃんはスマホを見せてくる。
「楽しみだねぇ!」
そう笑うひよりちゃんを見ていると、やっぱヤダとか言えなくなって「そうだねぇ」とふにゃりと笑ってしまう。
ひよりちゃんって、なんかそんな魅力がある女の子なのだ。
そして翌日、海の家で水着な私は「やっぱやだ」と柱にしがみついていた。
窓の外からは楽しげな声、海のさざ波の音、照りつけるお日さまの熱。
(そうだ毎回忘れてるんだけど、黒田くん上半身裸なんじゃん……)
体育会の羞恥再び。見れない。
その上こ、ここここここ恋? をしてるかも(かもだ!)と自覚してから初めて会う。初めてって言っても、ほんの2、3日ぶりなんだけど、でも。
(絶対顔赤いもん)
柱に向かってただをこねていると、「落ち着いたら来てね~」というひよりちゃんの声とともに遠ざかるみんなの足音。
ふう、と落ち着いて顔を上げると黒田くんがTシャツ片手に立っていた。
「くくく黒田くん」
「……着とけ」
「?」
ばさりとTシャツを渡される。黒田くんが着てきてたやつ。
言われるままにTシャツを着る。大きい。
(あ、黒田くんのにおい)
すき。
(……ってちがう、においが! なんか
においが! 落ち着くっていう!)
「……ひとりで百面相してるとこ悪ーんだけど」
「ひ、ひゃい!」
噛んだ。
黒田くんは少し面白そうに笑った。
「ひゃいってなんだよ」
「か、噛んじゃって」
「そーかよ」
片頬を上げて笑う黒田くんは、なんだかいつも通り。
(なんか1人で意識しちゃってるっぽい?)
うう、と両手を頬に当てて顔の熱を冷ます。
(どっちが大人なんだか)
情けないなぁなんて考えていると、黒田くんが口を開いた。
「……それ、設楽が選んだのか?」
「ん? 水着? ううんひよりちゃん」
「あいつ」
黒田くんは一瞬海の方を睨んで、「Tシャツ着とけよ」と言った。
「え、でも海入ったら濡れちゃうよ」
「いーよ。着とけ」
「でも悪いよ」
「……俺、心狭ぇんだって言ってんだろ」
「……えっと、」
(それって)
私の水着、他の人に見られたくない、って解釈でいい、んだろうか?
また私は赤くなる。黒田くんは明後日の方向を見ながら「悪い」と言った。
「よく考えたら、俺、お前にそんなん言う権利ねーんだけど」
「え、あ」
私は首を振った。そして反射的に答えてしまう。
「あ、る。あるります、……多分」
「……日本語」
黒田くんが少し赤くなってそう言って、私はえへへと笑う。
それを機に海の家から出て、皆が遊んでるところまで行く。
「わあ」
横になって、秋月くんが砂に埋められていた。もちろん首から上は無事だけど。ひよりちゃんは勿論だけど、千晶ちゃんも少し楽しそう。
「やっほー」
秋月くん、機嫌良さそうだ。
「華ちゃん落ち着いた?」
「何してんだお前ら」
「ノリで秋月くん埋めてる」
「いーのか」
「本望」
というか、秋月くんは満更でもなさそうだった。美少女ふたりにそんな風にされてて、通りかかる人の視線もちょっと羨ましそうというか、何侍らせてんだよみたいな視線もちらほら。
まぁ、秋月くんのことだから、ひよりちゃんに構ってもらえることが嬉しくて仕方ないんだろうけど。
「てーか、さ、何着せてんのタケル」
「うるせぇ」
「華ちゃんのっ! せっかくのないすばでー、隠してたらイミないでしょっ」
「本人が嫌がってんだろが」
(あ、柱にしがみついてたの、水着見せたくないからだと思われたのか……)
黒田くんの上半身見られなかっただけなんだけど。今も目線逸らしてるけど。
水着も着たくなかったけど、いざ海に来てみたら皆そんな格好だし、なんならすっごい露出の多い水着の人(あれ、水着って言っていいの!?)とかいて、気にしてるのがちょっとバカらしくなったのだ。
これだけ水着の人いたら、私だけジロジロみられるってことはないだろう。
「だ、大丈夫だよ」
「ほらー。嫌なのはタケルでしょ、他の人に可愛い華ちゃん見せたくないんでしょ」
むっとした顔をする黒田くんと、その言葉に「え」と反応してしまう私。
「ひよりちゃん、知って」
「ん? ……え? あれ、タケル告った?」
「まだだよ! 少し黙れお前」
「えっ嘘、ごめん、まだ? 反応的にそうなのかと! ごめん華ちゃんっ、今の忘れて」
両手をぱん、と合わせて拝むように言われるけど、うん、さすがに忘れられそうにない。私はしゃがみこんで顔を隠した。顔が赤いよう。
「はーあ、いーな、らぶらぶでー。こっちは切ない恋してるってのに」
「えええええええ!?」
秋月くんが砂から抜け出して立ち上がった。
「こ、恋!?」
「そうなの」
ひよりちゃんはニッコリ笑う。うっとり、と言ってもいい。そんな顔で。
「年上の、ステキな王子様みたいなひと」
す、ステキな王子様?
私はさすがに顔を上げ、千晶ちゃんとアイコンタクトをとった。千晶ちゃんは死んだ目をしている。私も多分同じ目をしている……。
秋月くんはひとり慌てていた。黒田くんは少し複雑な顔をしている。体育館倉庫での恩があるから、何とも言えないのかもしれない。
「だ、だれ」
「千晶ちゃんのお兄さんなの」
「えっ」
そんな会話をする秋月くんとひよりちゃんに、千晶ちゃんは気まずそうに言った。
「あいつは王子様なんてガラじゃないよ、ただの変態だよ、夢をみちゃダメ、ひよりちゃん」
「変態だなんてー!」
キャー、となぜかやっぱりテンションをあげるひよりちゃん。何でなの。なぜなの。
「し、シスコンなんだよ?」
「妹思いなんだねっ」
ポジティブ。ポジティブすぎるよ、ひよりちゃん……。
秋月くんは「いやまだ! 間に合う!」と気合を入れていた。
(頑張って秋月くん……!)
ひよりちゃんの目を覚ませるには、秋月くんの頑張りしかないぞ! なんて思っちゃう。
ひよりちゃんは「月光ソナタ」の楽譜をカバンにしまいながらそう言った。
「みんなで! 明日暇!? 明日まで部活ないんだよね~、あ、そだタケルと秋月君も誘ってさ! タケルの壮行会! 来週大会じゃんあいつ」
一気に言い放ち、ひよりちゃんはスマホを手に取る。連絡する気なんだろう。
「や、やだ日焼けするう」
私はちょっと抵抗した。明日は日曜日だから塾はない。けど、水着にはなりたくない。
「焼けたほうがいいんだよふたりはっ! 夏なのに真っ白じゃんっ」
そんな謎のやる気に満ち溢れたひよりちゃんに引きずられて連れていかれた、隣の市のショッピングモール。
気がつけば、私も千晶ちゃんも、ひよりちゃんチョイスの水着を買わされていた。なんとビキニ。
(前世でもほとんど着たことないっ)
千晶ちゃんは青のシンプルな大人っぽいもので、私は水色のふわふわした感じのやつ。最初はピンクだったのをなんとか水色にしてもらった。ピンクは目立ちそうでやだです……。
「……どうする?」
「まぁこうなったら行くしかないでしょ」
私と千晶ちゃんは、試着室で試着しているひよりちゃんを待ちながらぽそぽそと話す。アラサーになると、海も少しめんどくさくなってくる……や、これは元の性格もあるかもだ、お互いに。
シャーっと、試着室のカーテンが開く。
「どう!?」
「どうって、……かっわいい」
あいっかわらず素晴らしいプロポーション。足が長い腰が細い。フリルのついたビタミンカラー的な緑のビキニは、元気なひよりちゃんにぴったりだった。
「えへ、そーう? じゃあこれにしよっ! あ、そうそう2人とも行けるって~」
ひよりちゃんはスマホを見せてくる。
「楽しみだねぇ!」
そう笑うひよりちゃんを見ていると、やっぱヤダとか言えなくなって「そうだねぇ」とふにゃりと笑ってしまう。
ひよりちゃんって、なんかそんな魅力がある女の子なのだ。
そして翌日、海の家で水着な私は「やっぱやだ」と柱にしがみついていた。
窓の外からは楽しげな声、海のさざ波の音、照りつけるお日さまの熱。
(そうだ毎回忘れてるんだけど、黒田くん上半身裸なんじゃん……)
体育会の羞恥再び。見れない。
その上こ、ここここここ恋? をしてるかも(かもだ!)と自覚してから初めて会う。初めてって言っても、ほんの2、3日ぶりなんだけど、でも。
(絶対顔赤いもん)
柱に向かってただをこねていると、「落ち着いたら来てね~」というひよりちゃんの声とともに遠ざかるみんなの足音。
ふう、と落ち着いて顔を上げると黒田くんがTシャツ片手に立っていた。
「くくく黒田くん」
「……着とけ」
「?」
ばさりとTシャツを渡される。黒田くんが着てきてたやつ。
言われるままにTシャツを着る。大きい。
(あ、黒田くんのにおい)
すき。
(……ってちがう、においが! なんか
においが! 落ち着くっていう!)
「……ひとりで百面相してるとこ悪ーんだけど」
「ひ、ひゃい!」
噛んだ。
黒田くんは少し面白そうに笑った。
「ひゃいってなんだよ」
「か、噛んじゃって」
「そーかよ」
片頬を上げて笑う黒田くんは、なんだかいつも通り。
(なんか1人で意識しちゃってるっぽい?)
うう、と両手を頬に当てて顔の熱を冷ます。
(どっちが大人なんだか)
情けないなぁなんて考えていると、黒田くんが口を開いた。
「……それ、設楽が選んだのか?」
「ん? 水着? ううんひよりちゃん」
「あいつ」
黒田くんは一瞬海の方を睨んで、「Tシャツ着とけよ」と言った。
「え、でも海入ったら濡れちゃうよ」
「いーよ。着とけ」
「でも悪いよ」
「……俺、心狭ぇんだって言ってんだろ」
「……えっと、」
(それって)
私の水着、他の人に見られたくない、って解釈でいい、んだろうか?
また私は赤くなる。黒田くんは明後日の方向を見ながら「悪い」と言った。
「よく考えたら、俺、お前にそんなん言う権利ねーんだけど」
「え、あ」
私は首を振った。そして反射的に答えてしまう。
「あ、る。あるります、……多分」
「……日本語」
黒田くんが少し赤くなってそう言って、私はえへへと笑う。
それを機に海の家から出て、皆が遊んでるところまで行く。
「わあ」
横になって、秋月くんが砂に埋められていた。もちろん首から上は無事だけど。ひよりちゃんは勿論だけど、千晶ちゃんも少し楽しそう。
「やっほー」
秋月くん、機嫌良さそうだ。
「華ちゃん落ち着いた?」
「何してんだお前ら」
「ノリで秋月くん埋めてる」
「いーのか」
「本望」
というか、秋月くんは満更でもなさそうだった。美少女ふたりにそんな風にされてて、通りかかる人の視線もちょっと羨ましそうというか、何侍らせてんだよみたいな視線もちらほら。
まぁ、秋月くんのことだから、ひよりちゃんに構ってもらえることが嬉しくて仕方ないんだろうけど。
「てーか、さ、何着せてんのタケル」
「うるせぇ」
「華ちゃんのっ! せっかくのないすばでー、隠してたらイミないでしょっ」
「本人が嫌がってんだろが」
(あ、柱にしがみついてたの、水着見せたくないからだと思われたのか……)
黒田くんの上半身見られなかっただけなんだけど。今も目線逸らしてるけど。
水着も着たくなかったけど、いざ海に来てみたら皆そんな格好だし、なんならすっごい露出の多い水着の人(あれ、水着って言っていいの!?)とかいて、気にしてるのがちょっとバカらしくなったのだ。
これだけ水着の人いたら、私だけジロジロみられるってことはないだろう。
「だ、大丈夫だよ」
「ほらー。嫌なのはタケルでしょ、他の人に可愛い華ちゃん見せたくないんでしょ」
むっとした顔をする黒田くんと、その言葉に「え」と反応してしまう私。
「ひよりちゃん、知って」
「ん? ……え? あれ、タケル告った?」
「まだだよ! 少し黙れお前」
「えっ嘘、ごめん、まだ? 反応的にそうなのかと! ごめん華ちゃんっ、今の忘れて」
両手をぱん、と合わせて拝むように言われるけど、うん、さすがに忘れられそうにない。私はしゃがみこんで顔を隠した。顔が赤いよう。
「はーあ、いーな、らぶらぶでー。こっちは切ない恋してるってのに」
「えええええええ!?」
秋月くんが砂から抜け出して立ち上がった。
「こ、恋!?」
「そうなの」
ひよりちゃんはニッコリ笑う。うっとり、と言ってもいい。そんな顔で。
「年上の、ステキな王子様みたいなひと」
す、ステキな王子様?
私はさすがに顔を上げ、千晶ちゃんとアイコンタクトをとった。千晶ちゃんは死んだ目をしている。私も多分同じ目をしている……。
秋月くんはひとり慌てていた。黒田くんは少し複雑な顔をしている。体育館倉庫での恩があるから、何とも言えないのかもしれない。
「だ、だれ」
「千晶ちゃんのお兄さんなの」
「えっ」
そんな会話をする秋月くんとひよりちゃんに、千晶ちゃんは気まずそうに言った。
「あいつは王子様なんてガラじゃないよ、ただの変態だよ、夢をみちゃダメ、ひよりちゃん」
「変態だなんてー!」
キャー、となぜかやっぱりテンションをあげるひよりちゃん。何でなの。なぜなの。
「し、シスコンなんだよ?」
「妹思いなんだねっ」
ポジティブ。ポジティブすぎるよ、ひよりちゃん……。
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