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『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-30「二人の朝」
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「二人の朝」
風呂を上がり、寝巻のスウェットに着替え、元母親の部屋に入った。枕の上に、直の字で「絶対、過ちを犯すなよ。直より」とあった。(いったいどこまで、僕のこと疑っとんねん。)横の布団に寝ている稀世は、反対側の壁を向いていて、残念ながら顔は見えない。
(寝顔くらいは見てもええやろ。襲うわけとちゃうから、なあ直さん。)と自分に言い訳しながら、稀世の反対側に回り、寝顔を覗き込んだ。幸せそうな顔をして、すやすやと眠っている。(あぁ、良かった。明日からは、ずっと一緒ですよ。頑張っていきましょうね。)とほっぺに軽くチュッとした。ぴくっと、稀世が反応し驚いたが、寝返りを打ったおかげで、三朗のふとん側から顔が見れる角度になった。
「稀世さん、この二日間お疲れさまでした。今晩はゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい。」
三朗も布団に入り、稀世の寝顔を見てながら寝息を聞いているうちに自然と眠りに落ちていった。
翌朝、朝六時、携帯電話のアラームで三朗は目を覚ました。いつもと違う風景に、やや戸惑ったが、周りを見回し自分の部屋のベッドではなく、元母の部屋で布団で寝ていたことにがわかった。そしてすぐに、隣に寝ていたはずの稀世の姿が無いことに気付いた。布団は丁寧に片づけられていた。断片的な昨晩の記憶をつないでいった。(たしか、直さんが、「お前が、酔っぱらって無茶苦茶するから、愛想つかして、出ていったぞ。」って言ってたような?あれは直さんの冗談やったような気もするが。うーん、自信がない。とにかく、稀世さんを探さなきゃ。)
慌てて飛び起き、隣のリビングへ。誰もいない。その奥の三朗の部屋を見た。やはり無人だ。(愛想つかして出ていったちゅうのは、ほんまやったんやろか。あわてて、携帯を取り出すが、稀世の番号を登録していないことに気が付いた。半泣きになって、一階の店に降りた。店も無人で昨日のテーブル配置のままの状態だった。店の扉が少し開いていることに気が付いた。(昨日、直さんが帰った後、確かに締めたはずなのに)嫌な予感が頭をめぐり、背筋に冷たいものが走った。
「稀世さーん。」
叫びながら、飛び出したところ、店の前にころがっていた、昨日の回収忘れであろう、ビール瓶に足を取られ、顔から転んだ。起き上がり、道の左右を見たが朝の通りに人影はない。通り1本ずつ左右に走り南北の通りを見てみたがどちらも無人で、猫が歩いているくらいだった。
(もしかして、昨日はすべて夢?)転んだ時に泥だらけになった手を払い、顔の泥を拭った。肩を落とし、店に戻り、泥の着いた手を見てると、涙が出てきた。(とりあえず、顔と手、洗わなきゃな)と、浴室に行き、ドアを開けた。
「きゃーっ、ちかん!のぞき!でばがめー!いやーつ!」
叫び声と同時に、洗面器が飛んできた。洗面器が三朗の眉間にあたり、眼から火花が出た。スローモーションで目の前を落ちていく洗面器の向こうに、左手で胸を隠して、右手は洗面器を投げた後のアフタ―スロー中の稀世の裸の姿が目に入ったが、その場で後ろに倒れ落ちた。
「サブちゃん、サブちゃん、大丈夫?ごめんね、覗きと勘違いしてしもて。」
と稀世の呼ぶ声に、三朗はうっすらと目を開けた。後頭部に柔らかい感覚と目の前には白いバスタオルと心配そうにのぞき込む稀世の顔があった。
「稀世さん、出ていったんじゃなかったんですね。よかったー。」
稀世の膝枕から、急に起き上がった、三朗の右手が稀世の身体に巻いたバスタオルの胸の部分に引っ掛かり、胸がはだけた。
「きゃーっ、サブちゃんのエッチ!」
稀世の右掌底が三朗の右顎に決まり、再び三朗の意識は闇の中に落ちていった。
次に、三朗が目を覚ました時は二階の布団の上だった。稀世は、赤いニコニコプロレスのジャージに着替えていた。
「あっ、サブちゃん、目覚めた?ごめんね、いきなりサブちゃんが私のお風呂覗いたり、バスタオルとったりするから、つい洗面器投げて、掌底入れちゃって。ごめんなさい。
でも、サブちゃんも悪いねんで。いくら夫婦になるからって言っても、ノックも無しにお風呂の戸開けたり、いきなり巻いてるバスタオルとるようなことしちゃいや。」
「(事の経緯を思う出して)ごめんなさい。朝起きて、稀世さん、居なかったんで、どこかに出て行っちゃたかと思ってパニックになってしもて、すいませんでした。稀世さん、悪気はなかったんです。どうか許してください。」
と三朗は、布団の上で土下座した。
「うーん、サブちゃん、ちょっとお仕置きするから、目つぶって。」
(えっ?平手打ち?まあしゃあないか。)三朗は、目をぎゅっと閉じて、来たるべき衝撃に備えた。
「ちゅっ。」
唇に柔らかい感触が。
「これからは、お風呂覗いちゃいやよ。お仕置きの「ちゅ」!」
「えっ?」
三朗は、右手の人差し指と中指で自分の唇をなぞった。(いましがたの感触は?)
「さあ、仕込みもあるやろうし、起きてよ。今日は、私が朝ごはん作ったからね。ちゃっちゃと食べて、動くで!」
稀世は、リビングのキッチンに向かった。
暖かいご飯に、卵焼き、お味噌汁にお漬物。おいしそうな香りが漂っている。
「さあ、サブちゃん座って。プロのサブちゃんみたいに美味しくできてないけど、食べてください。」
「はい、喜んで。稀世さんの手料理が食べられるなんて夢のようです。いただきまーす。」
両手を合わせ、三朗は卵焼きから箸をつけた。
「うまーい。さっぱり味で最高でーす。味噌汁も絶妙なみそ加減で、ベストっす。僕は最高に幸せです。」
「もお、サブちゃん、そんなにおだてないでよ。ニコニコで調理係もやってたから、調理の基礎くらいはできるけど、サブちゃんの料理と比べたら、素人料理なんだから。」
「いやぁ、なんといっても僕の前に稀世さんがいて、顔を見ながらふたりで朝ご飯が食べられる。それが、何よりのごちそうですよ。稀世さんのごはんだったら、10人前でも、100人前でも食べられますよ。
「もー、あほ。はよ食べて、仕込みの準備して。洗濯と掃除は私がやるから。」
甘い、甘い時間が向日葵寿司の二階に流れていった。
うきうきした気分で、鼻歌交じりの仕込みはいつもと違って、楽しかった。カウンター越しに、店を掃除する稀世を見るのも楽しかったし、厨房の奥の廊下から2階へ洗濯物を持って上がる稀世の姿を見るだけでも幸せだった。
仕込みが終わって、稀世が入れてくれたお茶をふたりで飲むのも、今までにない時間で格別だった。リビングのテーブルで、三朗が聞いた。
「今日、まりあさんがなっちゃんたちと稀世さんの部屋の荷物運んでくるんですよね。何時ごろの予定ですか?」
「まりあさんからは、大きい家具は、必要なものを今日伝えることにしてて、服や靴と当面の生活用品だけお願いしてるから二時間ほどで作業は終わると思うんよ。昼からの作業だって聞いてるから、三時から四時になるんとちゃうかな。」
「じゃあ、一時半に店閉めて、片づけ終わったら、二時から一時間ほど付き合ってもらえますか。」
「うん。大丈夫やと思うんやけど。」
「じゃあ、僕の家の墓参り、付き合ってください。親父とおかんに稀世さん紹介したいんで。ここから歩いて十五分の所にありますから小一時間で行ってこれますから、お願いします。」
「こちらこそ、お願いします。是非とも連れて行ってください。」
風呂を上がり、寝巻のスウェットに着替え、元母親の部屋に入った。枕の上に、直の字で「絶対、過ちを犯すなよ。直より」とあった。(いったいどこまで、僕のこと疑っとんねん。)横の布団に寝ている稀世は、反対側の壁を向いていて、残念ながら顔は見えない。
(寝顔くらいは見てもええやろ。襲うわけとちゃうから、なあ直さん。)と自分に言い訳しながら、稀世の反対側に回り、寝顔を覗き込んだ。幸せそうな顔をして、すやすやと眠っている。(あぁ、良かった。明日からは、ずっと一緒ですよ。頑張っていきましょうね。)とほっぺに軽くチュッとした。ぴくっと、稀世が反応し驚いたが、寝返りを打ったおかげで、三朗のふとん側から顔が見れる角度になった。
「稀世さん、この二日間お疲れさまでした。今晩はゆっくり休んでくださいね。おやすみなさい。」
三朗も布団に入り、稀世の寝顔を見てながら寝息を聞いているうちに自然と眠りに落ちていった。
翌朝、朝六時、携帯電話のアラームで三朗は目を覚ました。いつもと違う風景に、やや戸惑ったが、周りを見回し自分の部屋のベッドではなく、元母の部屋で布団で寝ていたことにがわかった。そしてすぐに、隣に寝ていたはずの稀世の姿が無いことに気付いた。布団は丁寧に片づけられていた。断片的な昨晩の記憶をつないでいった。(たしか、直さんが、「お前が、酔っぱらって無茶苦茶するから、愛想つかして、出ていったぞ。」って言ってたような?あれは直さんの冗談やったような気もするが。うーん、自信がない。とにかく、稀世さんを探さなきゃ。)
慌てて飛び起き、隣のリビングへ。誰もいない。その奥の三朗の部屋を見た。やはり無人だ。(愛想つかして出ていったちゅうのは、ほんまやったんやろか。あわてて、携帯を取り出すが、稀世の番号を登録していないことに気が付いた。半泣きになって、一階の店に降りた。店も無人で昨日のテーブル配置のままの状態だった。店の扉が少し開いていることに気が付いた。(昨日、直さんが帰った後、確かに締めたはずなのに)嫌な予感が頭をめぐり、背筋に冷たいものが走った。
「稀世さーん。」
叫びながら、飛び出したところ、店の前にころがっていた、昨日の回収忘れであろう、ビール瓶に足を取られ、顔から転んだ。起き上がり、道の左右を見たが朝の通りに人影はない。通り1本ずつ左右に走り南北の通りを見てみたがどちらも無人で、猫が歩いているくらいだった。
(もしかして、昨日はすべて夢?)転んだ時に泥だらけになった手を払い、顔の泥を拭った。肩を落とし、店に戻り、泥の着いた手を見てると、涙が出てきた。(とりあえず、顔と手、洗わなきゃな)と、浴室に行き、ドアを開けた。
「きゃーっ、ちかん!のぞき!でばがめー!いやーつ!」
叫び声と同時に、洗面器が飛んできた。洗面器が三朗の眉間にあたり、眼から火花が出た。スローモーションで目の前を落ちていく洗面器の向こうに、左手で胸を隠して、右手は洗面器を投げた後のアフタ―スロー中の稀世の裸の姿が目に入ったが、その場で後ろに倒れ落ちた。
「サブちゃん、サブちゃん、大丈夫?ごめんね、覗きと勘違いしてしもて。」
と稀世の呼ぶ声に、三朗はうっすらと目を開けた。後頭部に柔らかい感覚と目の前には白いバスタオルと心配そうにのぞき込む稀世の顔があった。
「稀世さん、出ていったんじゃなかったんですね。よかったー。」
稀世の膝枕から、急に起き上がった、三朗の右手が稀世の身体に巻いたバスタオルの胸の部分に引っ掛かり、胸がはだけた。
「きゃーっ、サブちゃんのエッチ!」
稀世の右掌底が三朗の右顎に決まり、再び三朗の意識は闇の中に落ちていった。
次に、三朗が目を覚ました時は二階の布団の上だった。稀世は、赤いニコニコプロレスのジャージに着替えていた。
「あっ、サブちゃん、目覚めた?ごめんね、いきなりサブちゃんが私のお風呂覗いたり、バスタオルとったりするから、つい洗面器投げて、掌底入れちゃって。ごめんなさい。
でも、サブちゃんも悪いねんで。いくら夫婦になるからって言っても、ノックも無しにお風呂の戸開けたり、いきなり巻いてるバスタオルとるようなことしちゃいや。」
「(事の経緯を思う出して)ごめんなさい。朝起きて、稀世さん、居なかったんで、どこかに出て行っちゃたかと思ってパニックになってしもて、すいませんでした。稀世さん、悪気はなかったんです。どうか許してください。」
と三朗は、布団の上で土下座した。
「うーん、サブちゃん、ちょっとお仕置きするから、目つぶって。」
(えっ?平手打ち?まあしゃあないか。)三朗は、目をぎゅっと閉じて、来たるべき衝撃に備えた。
「ちゅっ。」
唇に柔らかい感触が。
「これからは、お風呂覗いちゃいやよ。お仕置きの「ちゅ」!」
「えっ?」
三朗は、右手の人差し指と中指で自分の唇をなぞった。(いましがたの感触は?)
「さあ、仕込みもあるやろうし、起きてよ。今日は、私が朝ごはん作ったからね。ちゃっちゃと食べて、動くで!」
稀世は、リビングのキッチンに向かった。
暖かいご飯に、卵焼き、お味噌汁にお漬物。おいしそうな香りが漂っている。
「さあ、サブちゃん座って。プロのサブちゃんみたいに美味しくできてないけど、食べてください。」
「はい、喜んで。稀世さんの手料理が食べられるなんて夢のようです。いただきまーす。」
両手を合わせ、三朗は卵焼きから箸をつけた。
「うまーい。さっぱり味で最高でーす。味噌汁も絶妙なみそ加減で、ベストっす。僕は最高に幸せです。」
「もお、サブちゃん、そんなにおだてないでよ。ニコニコで調理係もやってたから、調理の基礎くらいはできるけど、サブちゃんの料理と比べたら、素人料理なんだから。」
「いやぁ、なんといっても僕の前に稀世さんがいて、顔を見ながらふたりで朝ご飯が食べられる。それが、何よりのごちそうですよ。稀世さんのごはんだったら、10人前でも、100人前でも食べられますよ。
「もー、あほ。はよ食べて、仕込みの準備して。洗濯と掃除は私がやるから。」
甘い、甘い時間が向日葵寿司の二階に流れていった。
うきうきした気分で、鼻歌交じりの仕込みはいつもと違って、楽しかった。カウンター越しに、店を掃除する稀世を見るのも楽しかったし、厨房の奥の廊下から2階へ洗濯物を持って上がる稀世の姿を見るだけでも幸せだった。
仕込みが終わって、稀世が入れてくれたお茶をふたりで飲むのも、今までにない時間で格別だった。リビングのテーブルで、三朗が聞いた。
「今日、まりあさんがなっちゃんたちと稀世さんの部屋の荷物運んでくるんですよね。何時ごろの予定ですか?」
「まりあさんからは、大きい家具は、必要なものを今日伝えることにしてて、服や靴と当面の生活用品だけお願いしてるから二時間ほどで作業は終わると思うんよ。昼からの作業だって聞いてるから、三時から四時になるんとちゃうかな。」
「じゃあ、一時半に店閉めて、片づけ終わったら、二時から一時間ほど付き合ってもらえますか。」
「うん。大丈夫やと思うんやけど。」
「じゃあ、僕の家の墓参り、付き合ってください。親父とおかんに稀世さん紹介したいんで。ここから歩いて十五分の所にありますから小一時間で行ってこれますから、お願いします。」
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