34 / 51
『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-33「AV」
しおりを挟む
「AV」
午後五時、大いに盛り上がってる、二階の部屋から陽菜のものと思われる悲鳴が上がった。
「きゃーっ、これ何なんー。まりあさん、稀世姉さん、なっちゃんも直さんも見てくださいよー。」
「いやー、変態やん、こんなん。」
「これ、稀世姉さんに似てますよ。どう思いはります、まりあさん。」
「わー信じられへん。」
陽菜と夏子の声が交互に響いた。遅い賄い飯を食べて、ゆっくりと休憩していた三朗の背に電撃が走った。(もしや、あれが見つかったのか?)さーっと、血の気が引いていくのが分かり、ぶるぶると手足が震えた。
どたどたどたと、五人の足音が、近づいてくる。(逃げるか?いや、逃げ切ることは、できないやろう。ならば、開き直るか。稀世さんとまりあさんはともかく、直さんは、それで納得するやろか。ましてや、先ほどの声は、なっちゃんと陽菜ちゃんのものや。あの子たちの行動は全く読めへん。)と考えているうちに、二階から降りてきた五人の女性に囲まれてしまった。陽菜の左手には黒いビニール袋が握られている。(ああ、やっぱり・・・)
夏子がビニール袋の中身を一つ一つみんな見せながらカウンターに並べていく。順番に三朗の呼吸は浅くなり、脈拍はこれまで経験がないくらい早く打っていた。並べられたものは七つに及んだ。陽菜が持って降りてきた黒い袋は、一昨日、稀世が家に来た際、いの一番に、袋に入れ、押し入れにしまったまさにそれそのものだった。陽菜が、第一に声を上げた。
「三朗兄さん、説明してもらいましょか?」
魔女裁判で清教徒の裁判員の前に立たされた魔女か、ゲリラ軍に捕まった正規軍の捕虜の気持ちが、三朗には瞬時に理解できた。(何を言っても、許されることは無い。)何も言えずに、固まっていた。直とまりあの視線は鋭くそして冷たいものだった。
夏子は、デモ隊の隊長のごとく興奮している。陽菜は明らかに酔っぱらっている。稀世は、三朗と目を合わせようとせず、左下に視線を向けて動かない。
「さあ、兄さん、黙ってちゃ、何もわからへんやないですか。これは何ですの?」
とカウンターに並べられたものの中央のものを取り上げて、三朗の顔の前に突き付けた。酒臭い陽菜の吐息が三朗の顔にかかる。
「なんも、言えへんのやったら、私が読み上げましょか。」
左手に持ったDVDを皆に見えるように円弧を描き
「ぽちゃむき、Hカップ女子レスラーAVデビュー140分スペシャル。」
ひとつのDVDのタイトルを読み上げると、端から取り上げ、どんどん読み上げていく。
「「ショートカットのぽっちゃり美女、街角ナンパ即はめ」、「巨乳ダヨ!全員集合!5人でバスト600センチ祭り」、「悶絶レッスルマニア、女子プロレスヘビー級バトルロイヤル」、「ひとめぼれ、プロレスリング上の女神Gカップチャンピオン」、「太った女の子は好きですか?すみからすみまで全部見せちゃいます」、「巨乳ギャルレスリング、KGW2019ベスト180分」。
兄さん、かなりマニアでんなぁ。こんなん目当てで稀世姉さんに近づかはったんですか?ちょっとなんとか言うて下さいよ。こんなもんがどっさり黒い袋に入って、押し入れの中に。稀世姉さんへのセクハラですか?」
陽菜が、酔って真っ赤になった顔で三朗に詰め寄る。
「そ、それは、一昨日、稀世さんが、急にうちに来ることになって、い、急いで袋にまとめて押し入れに隠したDVDです。それは、間違いありません。すみませんでした。」
稀世は相変わらず、黙っている。夏子が陽菜に乗っかって三郎に問う。
「三朗兄さん、いつもこんなん見てはるんですか。」
「は、はい。」
「思いっきり、変態ですよねぇ。巨乳マニアでデブ専ですか。どうなんですか。私らのこともそんなエロい目で見てはったんですか。」
「(もごもごもご)」
「えー、何言うてはりますの。みんなに聞こえるように言うてください。巨乳マニアでデブ専の兄さん。」
今度は、陽菜が毒を吐く。
「(もごもごもご)」
「聞こえませんよ、なんですか?男やったら、はっきり言うてください。」
夏子があおる。
「あのなぁ、僕は、巨乳はともかく、デブ専ちゃうわ。ジャケット見てください。どこがデブやねん。みんな健康的でええやないですか!デブちゃいます。「ぽちゃむき」で「ぽっちゃり」で、「ヘビー級」やないですか。どこがおかしいんですか。
僕は、健康的で大きい、稀世さんがタイプなんです。だから、夏子ちゃんも陽菜ちゃんも対象外なのでエロい目でなんか見たことないです。それにAVから稀世さんじゃなくて、稀世さんからAVなんです。
一昨日まで、稀世さんに好いてもらってるなんて思ってませんでした。三十歳、童貞、彼女歴ゼロでした。憧れやった稀世さんイメージしてAV見て何があかんのですか。今は、稀世さんがいるんで、もう不要です。捨てるなり焼くなり好きにしてくださいよ。このAVたちに何の未練もありません。捨ててもらっても結構です。こころから、AV達に「ありがとう」と伝えて「さようなら」です。稀世さんさえおってくれはったらAV全部捨てても、我一片の悔いなしです。」
三朗は一気に話し切り、息が切れている。一同、静まり返った中、「カカカカ」と直が笑い、前に出た。
「この勝負、あほボン三郎の勝ちやな。三朗が言うように「デブ」と「ぽちゃむき」、「ぽっちゃり」、「ヘビー級」は別物やな。そんで、稀世ちゃんおったら、AVはもう要らんと。おまけに、お世話になったAVに「ありがとう」やとさ。三朗のやさしさがそこに出とるわ。
わしもAVは好きやないけど、今の七本のDVDのジャケット見たら、どれもなんか稀世ちゃんに雰囲気似てる子ばっかりやないか。これを昨日以降に買っとったら、許されへんところやがな。ましてや、この二日間、ひとつ部屋で夜を共にしていながら、稀世ちゃんを大事に思って手を出せへんかった三郎の意志をわしは信じたい。」
「直さん、そうですね。ジャケット見てたら、販売年とそのころの稀世の髪型や、髪の長さが近いような気がするしなぁ。どの女の子もエロさより、健康さの方が出てるやないの。AVなんて男やったら持ってんの普通やと思うし、陽菜と夏子、あんたらこそ稀世の事、「デブ」と思ってんのか?私は、直さんの意見に着くわ。サブちゃんは無罪。さあ、これで、裁判は、2対2や。後は、稀世次第やな。」
みんなの視線が稀世に集まる。稀世は、真っ赤な顔をして、
「私は、サブちゃんがAV捨ててくれるんやったら、全然問題ないです。これから、買われたらいややけど、サブちゃんの事信じます。これからは、私だけを見てくれると信じます。それに、恥ずかしい話やけど、私もサブちゃんに似てるAV男優のビデオ見たことあるから、おあいこです。なっちゃん、陽菜ちゃん、サブちゃんを責めるのはやめてほしいかな。」
「おっしゃ、稀世ちゃんがそういうんやったら、これで終わりやな。三朗、明日、これブックオフでお別れしてこい。はい、この件はこれでおしまい。」
直の「おんな黄門様」と言われる裁きで、第一次長井家「AVは浮気なのか事件」は無事解決を迎えた。
三郎は、よくわからないうちに、事が纏まって、ほっとすると同時に、この先、直とまりあにますます頭が上がらなくなった。稀世は三郎と目を合わせ、くすっと笑った。
午後五時、大いに盛り上がってる、二階の部屋から陽菜のものと思われる悲鳴が上がった。
「きゃーっ、これ何なんー。まりあさん、稀世姉さん、なっちゃんも直さんも見てくださいよー。」
「いやー、変態やん、こんなん。」
「これ、稀世姉さんに似てますよ。どう思いはります、まりあさん。」
「わー信じられへん。」
陽菜と夏子の声が交互に響いた。遅い賄い飯を食べて、ゆっくりと休憩していた三朗の背に電撃が走った。(もしや、あれが見つかったのか?)さーっと、血の気が引いていくのが分かり、ぶるぶると手足が震えた。
どたどたどたと、五人の足音が、近づいてくる。(逃げるか?いや、逃げ切ることは、できないやろう。ならば、開き直るか。稀世さんとまりあさんはともかく、直さんは、それで納得するやろか。ましてや、先ほどの声は、なっちゃんと陽菜ちゃんのものや。あの子たちの行動は全く読めへん。)と考えているうちに、二階から降りてきた五人の女性に囲まれてしまった。陽菜の左手には黒いビニール袋が握られている。(ああ、やっぱり・・・)
夏子がビニール袋の中身を一つ一つみんな見せながらカウンターに並べていく。順番に三朗の呼吸は浅くなり、脈拍はこれまで経験がないくらい早く打っていた。並べられたものは七つに及んだ。陽菜が持って降りてきた黒い袋は、一昨日、稀世が家に来た際、いの一番に、袋に入れ、押し入れにしまったまさにそれそのものだった。陽菜が、第一に声を上げた。
「三朗兄さん、説明してもらいましょか?」
魔女裁判で清教徒の裁判員の前に立たされた魔女か、ゲリラ軍に捕まった正規軍の捕虜の気持ちが、三朗には瞬時に理解できた。(何を言っても、許されることは無い。)何も言えずに、固まっていた。直とまりあの視線は鋭くそして冷たいものだった。
夏子は、デモ隊の隊長のごとく興奮している。陽菜は明らかに酔っぱらっている。稀世は、三朗と目を合わせようとせず、左下に視線を向けて動かない。
「さあ、兄さん、黙ってちゃ、何もわからへんやないですか。これは何ですの?」
とカウンターに並べられたものの中央のものを取り上げて、三朗の顔の前に突き付けた。酒臭い陽菜の吐息が三朗の顔にかかる。
「なんも、言えへんのやったら、私が読み上げましょか。」
左手に持ったDVDを皆に見えるように円弧を描き
「ぽちゃむき、Hカップ女子レスラーAVデビュー140分スペシャル。」
ひとつのDVDのタイトルを読み上げると、端から取り上げ、どんどん読み上げていく。
「「ショートカットのぽっちゃり美女、街角ナンパ即はめ」、「巨乳ダヨ!全員集合!5人でバスト600センチ祭り」、「悶絶レッスルマニア、女子プロレスヘビー級バトルロイヤル」、「ひとめぼれ、プロレスリング上の女神Gカップチャンピオン」、「太った女の子は好きですか?すみからすみまで全部見せちゃいます」、「巨乳ギャルレスリング、KGW2019ベスト180分」。
兄さん、かなりマニアでんなぁ。こんなん目当てで稀世姉さんに近づかはったんですか?ちょっとなんとか言うて下さいよ。こんなもんがどっさり黒い袋に入って、押し入れの中に。稀世姉さんへのセクハラですか?」
陽菜が、酔って真っ赤になった顔で三朗に詰め寄る。
「そ、それは、一昨日、稀世さんが、急にうちに来ることになって、い、急いで袋にまとめて押し入れに隠したDVDです。それは、間違いありません。すみませんでした。」
稀世は相変わらず、黙っている。夏子が陽菜に乗っかって三郎に問う。
「三朗兄さん、いつもこんなん見てはるんですか。」
「は、はい。」
「思いっきり、変態ですよねぇ。巨乳マニアでデブ専ですか。どうなんですか。私らのこともそんなエロい目で見てはったんですか。」
「(もごもごもご)」
「えー、何言うてはりますの。みんなに聞こえるように言うてください。巨乳マニアでデブ専の兄さん。」
今度は、陽菜が毒を吐く。
「(もごもごもご)」
「聞こえませんよ、なんですか?男やったら、はっきり言うてください。」
夏子があおる。
「あのなぁ、僕は、巨乳はともかく、デブ専ちゃうわ。ジャケット見てください。どこがデブやねん。みんな健康的でええやないですか!デブちゃいます。「ぽちゃむき」で「ぽっちゃり」で、「ヘビー級」やないですか。どこがおかしいんですか。
僕は、健康的で大きい、稀世さんがタイプなんです。だから、夏子ちゃんも陽菜ちゃんも対象外なのでエロい目でなんか見たことないです。それにAVから稀世さんじゃなくて、稀世さんからAVなんです。
一昨日まで、稀世さんに好いてもらってるなんて思ってませんでした。三十歳、童貞、彼女歴ゼロでした。憧れやった稀世さんイメージしてAV見て何があかんのですか。今は、稀世さんがいるんで、もう不要です。捨てるなり焼くなり好きにしてくださいよ。このAVたちに何の未練もありません。捨ててもらっても結構です。こころから、AV達に「ありがとう」と伝えて「さようなら」です。稀世さんさえおってくれはったらAV全部捨てても、我一片の悔いなしです。」
三朗は一気に話し切り、息が切れている。一同、静まり返った中、「カカカカ」と直が笑い、前に出た。
「この勝負、あほボン三郎の勝ちやな。三朗が言うように「デブ」と「ぽちゃむき」、「ぽっちゃり」、「ヘビー級」は別物やな。そんで、稀世ちゃんおったら、AVはもう要らんと。おまけに、お世話になったAVに「ありがとう」やとさ。三朗のやさしさがそこに出とるわ。
わしもAVは好きやないけど、今の七本のDVDのジャケット見たら、どれもなんか稀世ちゃんに雰囲気似てる子ばっかりやないか。これを昨日以降に買っとったら、許されへんところやがな。ましてや、この二日間、ひとつ部屋で夜を共にしていながら、稀世ちゃんを大事に思って手を出せへんかった三郎の意志をわしは信じたい。」
「直さん、そうですね。ジャケット見てたら、販売年とそのころの稀世の髪型や、髪の長さが近いような気がするしなぁ。どの女の子もエロさより、健康さの方が出てるやないの。AVなんて男やったら持ってんの普通やと思うし、陽菜と夏子、あんたらこそ稀世の事、「デブ」と思ってんのか?私は、直さんの意見に着くわ。サブちゃんは無罪。さあ、これで、裁判は、2対2や。後は、稀世次第やな。」
みんなの視線が稀世に集まる。稀世は、真っ赤な顔をして、
「私は、サブちゃんがAV捨ててくれるんやったら、全然問題ないです。これから、買われたらいややけど、サブちゃんの事信じます。これからは、私だけを見てくれると信じます。それに、恥ずかしい話やけど、私もサブちゃんに似てるAV男優のビデオ見たことあるから、おあいこです。なっちゃん、陽菜ちゃん、サブちゃんを責めるのはやめてほしいかな。」
「おっしゃ、稀世ちゃんがそういうんやったら、これで終わりやな。三朗、明日、これブックオフでお別れしてこい。はい、この件はこれでおしまい。」
直の「おんな黄門様」と言われる裁きで、第一次長井家「AVは浮気なのか事件」は無事解決を迎えた。
三郎は、よくわからないうちに、事が纏まって、ほっとすると同時に、この先、直とまりあにますます頭が上がらなくなった。稀世は三郎と目を合わせ、くすっと笑った。
10
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
婚約辞退いたします。だってこの国、沈みますもの
鍛高譚
恋愛
「婚約はお断りいたします――この国は近い将来、崩壊しますので」
そう言い放ったのは、社交界でも目立たない子爵令嬢、マリン・アクアリウム。
ある日、とある舞踏会に突如現れた王太子ガイア殿下。
誰もが驚く中、なんと彼はマリンに婚約を申し出る。
周囲は騒然。「子爵令嬢が王太子妃!?」「断る理由などないはず!」
――だが、彼女は断った。「この国は、もうすぐ滅びます」――と。
そんな不吉な言葉を口にしたことで、彼女は“狂言癖のある嘘つき令嬢”と噂され、
家族にさえ見放され、ついには国外追放の身に。
だが、彼女の予言は本物だった――
数年後、王国に未曾有の大災厄が迫る。
国土が崩れ、海に沈む都市。人々が絶望する中、思い出されるのは、
あの舞踏会でただひとり“滅び”を告げた少女の名。
「彼女なら、この国を救えるかもしれない……」
皮肉にも“追放令嬢”マリンは、再び王都に呼び戻され、
滅びゆく国で最後の希望として担ぎ上げられる。
信じてもらえなかった過去。
それでも人々の命を守ろうと奔走するマリン。
そして、王子ガイアが差し伸べた、あの日と変わらぬ手。
――たとえ国が滅んでも、あなたとともに歩んでいきたい。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる