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『あなたならどう生きますか?~両想いを確認した直後に「余命半年」の宣告を受けました~』
1-32「荷物搬入」
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「荷物搬入」
稀世と三朗が店に帰るとほどなく、大阪ニコニコプロレスと両サイドに大きくロゴが入ったハイエースが店の前に着いた。
「稀世姉さん、夏子でーす。荷物、段ボールで八箱ありますけどどうしましょうか?」
と夏子が元気に店に入ってきた。三朗がカウンターの奥から出てきて、
「なっちゃん、お疲れさまでした。昨日に引き続きありがとう。今日は、特上寿司食べて帰ってな。」
「わーい、三朗兄さん、あざーす。」
「車、長いこと店の前停められへんから、荷物八箱くらいやったら、店の中入れて、昨日、まりあさんが停めてたコインパーキングに車動かしてもらえるかな。稀世さん、今、二階の部屋片づけてるから、先に荷物入れちゃってくださいな。」
「了解でーす。」
次々と荷物が店の中に運び込まれ、段ボール箱の山ができた。その上に、白い箱が乗っている。五分ほどで作業は終わり、ハイエースは一度出て行った。十分ほどすると、夏子と同じく研修生の陽菜とまりあがエコバックを持って入ってきた。
「サブちゃん、この子たちがどうしても、稀世のお祝いしたいって聞かないもんだから、さっきケーキ買って、いま、スパークリングワイン買って来てんやけど、荷物整理終わったら、上の部屋借りてちょっとお祝いさせてもらってええかな?」
「ぜんぜん、ノープロですよ。片付け、終わる時間読めたら、下に声かけてください。今日もいろいろお世話になっちゃってますし、なっちゃんと陽菜ちゃんの分もお寿司握りますんで。時間あるなら、ゆっくりしていってくださいね。」
「ありがとう、お言葉に甘えさせてもらうわな。よし、サブちゃんのオッケー出たから、まずは荷物、上の部屋に上げて行こか。夏子、陽菜頼むで。」
「はーい。」
ふたりが、最初の箱を担いで、二階に向かうと、まりあが三朗に寄ってきて聞いた。
「サブちゃん、昨日、やったん?」
さすがに、研修生といえどプロレスラーだ。息が切れることも無く、大きな箱八つが、あっという間に店から消えた。最後に、夏子が白い箱に入ったケーキを
「三朗兄さん、これ、冷蔵庫に入れておいてもらえますか。」
と預けに来た。ケーキの箱を受け取り、厨房から二階の稀世に向かって
「稀世さーん、今から、夜の部の仕込みに入りますんで、何かあったら声かけてくださいねー。」
「はーい。一時間は、箱、片すのにかかると思うんで、お仕事に集中してなー。」
とやり取りした。
仕込みが終わり、大桶ひとつと小桶四つ、寿司を握っていった。四人分十二人前を握り終わった時、直が大きな風呂敷包みを持って店にやってきた。
「おい、三朗、昨日はオイタせんかったやろうな。稀世ちゃんは上か?」
「はい、稀世も一昨日、一睡もしてなかったんで、よう寝てましたよ。今日は、昼のランチは配膳下膳手伝ってくれて、さっき、がんちゃんとこと広君とこと檜さんとこ挨拶言って、墓参りしてきたところですわ。今は、まりあさんと、ニコニコプロレスの研修生の子ふたりが、稀世のアパートから、服やら靴やら、身の回り品持ってきてくれはって、上で整理してます。」
「そうか、逃げられてなかったらそれでええ。失礼するで。」
階段下から、直は声をかけた。
「稀世ちゃん、直やけど、上、失礼するで。」
しばらく、ガタゴトとものを動かす音と振動が響いていたが、静かになった。夏子が二階から降りてきた。
「三朗さん、大まかな整理は終わりました。すいません、さっきのケーキで、お祝い女子会させてもろてていいですか?陽菜ちゃん、昨日来られへんかったから、稀世姉さんとシャンパン飲む気バリバリなんで。」
三朗は冷蔵庫からケーキの箱を出して、夏子に渡した。
「直さんも含めて女子会なん?」
と夏子に聞いた。
「おい、あほボン三朗、聞こえたぞ。おまえ、後で覚悟しとけよ。」
直の声の後に、二階から女の子らしい甲高い笑い声が響いた。
「じゃあ、なっちゃん、後頼むわな。楽しんでおいで。お寿司もできてるから、ケーキ食べ終わって、落ち着いたら降りておいで。」
「ありがとうございまーす。じゃあ、今しばらく、女だけで楽しませてもらってますね。」
(直さんから、なっちゃんまで、年の差半世紀以上。年の差、約四倍。女子会って奥が深いなぁ。)
稀世と三朗が店に帰るとほどなく、大阪ニコニコプロレスと両サイドに大きくロゴが入ったハイエースが店の前に着いた。
「稀世姉さん、夏子でーす。荷物、段ボールで八箱ありますけどどうしましょうか?」
と夏子が元気に店に入ってきた。三朗がカウンターの奥から出てきて、
「なっちゃん、お疲れさまでした。昨日に引き続きありがとう。今日は、特上寿司食べて帰ってな。」
「わーい、三朗兄さん、あざーす。」
「車、長いこと店の前停められへんから、荷物八箱くらいやったら、店の中入れて、昨日、まりあさんが停めてたコインパーキングに車動かしてもらえるかな。稀世さん、今、二階の部屋片づけてるから、先に荷物入れちゃってくださいな。」
「了解でーす。」
次々と荷物が店の中に運び込まれ、段ボール箱の山ができた。その上に、白い箱が乗っている。五分ほどで作業は終わり、ハイエースは一度出て行った。十分ほどすると、夏子と同じく研修生の陽菜とまりあがエコバックを持って入ってきた。
「サブちゃん、この子たちがどうしても、稀世のお祝いしたいって聞かないもんだから、さっきケーキ買って、いま、スパークリングワイン買って来てんやけど、荷物整理終わったら、上の部屋借りてちょっとお祝いさせてもらってええかな?」
「ぜんぜん、ノープロですよ。片付け、終わる時間読めたら、下に声かけてください。今日もいろいろお世話になっちゃってますし、なっちゃんと陽菜ちゃんの分もお寿司握りますんで。時間あるなら、ゆっくりしていってくださいね。」
「ありがとう、お言葉に甘えさせてもらうわな。よし、サブちゃんのオッケー出たから、まずは荷物、上の部屋に上げて行こか。夏子、陽菜頼むで。」
「はーい。」
ふたりが、最初の箱を担いで、二階に向かうと、まりあが三朗に寄ってきて聞いた。
「サブちゃん、昨日、やったん?」
さすがに、研修生といえどプロレスラーだ。息が切れることも無く、大きな箱八つが、あっという間に店から消えた。最後に、夏子が白い箱に入ったケーキを
「三朗兄さん、これ、冷蔵庫に入れておいてもらえますか。」
と預けに来た。ケーキの箱を受け取り、厨房から二階の稀世に向かって
「稀世さーん、今から、夜の部の仕込みに入りますんで、何かあったら声かけてくださいねー。」
「はーい。一時間は、箱、片すのにかかると思うんで、お仕事に集中してなー。」
とやり取りした。
仕込みが終わり、大桶ひとつと小桶四つ、寿司を握っていった。四人分十二人前を握り終わった時、直が大きな風呂敷包みを持って店にやってきた。
「おい、三朗、昨日はオイタせんかったやろうな。稀世ちゃんは上か?」
「はい、稀世も一昨日、一睡もしてなかったんで、よう寝てましたよ。今日は、昼のランチは配膳下膳手伝ってくれて、さっき、がんちゃんとこと広君とこと檜さんとこ挨拶言って、墓参りしてきたところですわ。今は、まりあさんと、ニコニコプロレスの研修生の子ふたりが、稀世のアパートから、服やら靴やら、身の回り品持ってきてくれはって、上で整理してます。」
「そうか、逃げられてなかったらそれでええ。失礼するで。」
階段下から、直は声をかけた。
「稀世ちゃん、直やけど、上、失礼するで。」
しばらく、ガタゴトとものを動かす音と振動が響いていたが、静かになった。夏子が二階から降りてきた。
「三朗さん、大まかな整理は終わりました。すいません、さっきのケーキで、お祝い女子会させてもろてていいですか?陽菜ちゃん、昨日来られへんかったから、稀世姉さんとシャンパン飲む気バリバリなんで。」
三朗は冷蔵庫からケーキの箱を出して、夏子に渡した。
「直さんも含めて女子会なん?」
と夏子に聞いた。
「おい、あほボン三朗、聞こえたぞ。おまえ、後で覚悟しとけよ。」
直の声の後に、二階から女の子らしい甲高い笑い声が響いた。
「じゃあ、なっちゃん、後頼むわな。楽しんでおいで。お寿司もできてるから、ケーキ食べ終わって、落ち着いたら降りておいで。」
「ありがとうございまーす。じゃあ、今しばらく、女だけで楽しませてもらってますね。」
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