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20.逃亡
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王宮に着くと何やら城内が騒がしかった。
これは何かあったと私とルカリオは国王の元に急いだ。
「国王!」
私が部屋に入ると中では王子と大臣もいて話し合いを行っていた。
「オニキス、遅いぞ」
ライオネル王子がジロっと私を睨む。
「すまない、それで何かあったのですか?」
私は軽く頭をさげて謝ると、王子の隣に座る。
王子とは年齢も近くエリオ先生を通して知り合い二人きりの時は砕けて話をできる間柄だった。
しかし今は大臣達もいる手前、立てて話す。
「君が昨日捕まえた伯爵家なんだが、娘のカリーナが逃げ出した」
「なに!」
話の内容に思わず王子を睨みつける。
「そんな顔するな、どうやらあの娘は魅了魔法が使えたようで兵士を誘惑して逃げたのだ」
「魅了魔法?」
「自分より魔力量の多い者には効かないだろうが、あの娘少しは魔力が高いみたいだ」
そうなると逃げ出したのなら厄介だ、魔法で操られていたら彼女をなんとしても逃がそうと協力するものが増えるだろう。
「いま、エリオ先生に魅了魔法を防ぐ魔道具を制作してもらっている」
「そんなのできる前に国外へでも逃げられたらどうする!」
私はバンッ!と机を叩いた。
フィオナを傷つけたあの女が自由になるなど許せるわけがない。
私が怒りを露にすると王子達が言いにくそうな顔をする。これ以上に嫌な報告があるのかと眉を顰めた。
「あの女はお前の婚約者を狙う可能性がある」
王子にそう言われてハッとした。
「お前昨日かなりあの娘を追い詰めただろ。もう頭のネジがイカれてると思うぞ、ここに連れてくる間もずっとフィオナを殺すと呟いていたそうだ」
「殺す……だと」
私はそう言われて感情が昂ぶる。
「おい、魔力を抑えろ!」
王子に肩を叩かれると深く息を吐き気持ちを落ち着ける。
周りを見ると大臣達が顔色を悪くしていた。
思わず魔力量が増えて周りに漏れ出ていたようだ。
「お、おい……」
すると落ち着きを取り戻した、私を見て王子が驚いた顔をした。
「オニキス、ちょっと来い」
すると王子は私を連れて別室へと向かった。
王子に部屋に引きずられるがこんな事をしている場合ではない。
こうしている間にもフィオナの元にあの女が向かっているかもしれないのだ。
「なんだ?」
私が王子に用事を聞くと、マジマジと体を見られる。
「オニキス、魔力量の後遺症はどうしたんだ!」
「あ……、ああエリオ先生のおかげで今押さえられるようになったんだ」
フィオナの事はなんとなく言いたくなくて誤魔化す。
国王が伝えてないのなら言う必要は無いだろうと判断した。
「エリオ先生が?」
王子はなんとなく腑に落ちなさそうな顔で私を見つめていた。
今までは感情が昂ると魔力量が増えて痛みや周りに漏れ出る魔力量に迷惑をかけていたが、私がそれを制御しているのを不思議に思ったようだ。
「詳しい話は今度する、それよりも今はあの女だ! これ以上フィオナが傷つくのは許せない」
話は終わりだと部屋を出ようとするが腕を掴まれる。
「待て! 魔力を抑えてるとはいえこれ以上興奮したらお前倒れるだろ! ここは俺達に任せろ」
王子の真剣な顔に本当に自分を心配する気持ちが伝わってきた。
私は少し気持ちを落ち着けて王子を見る。
「本当に大丈夫なんだ、最近は魔力量が落ち着いて苦痛もない。それによく眠れているから体は絶好調だ」
ゆっくり頷きながら答えると王子は手を離してくれた。
まだ少し疑っているように見えたが、私の顔色もいい事に納得しようとしている。
「わかった。だが何かあればすぐに言うんだぞ」
「ああ、ありがとう」
私は王子にお礼を言うと一緒に部屋に戻る、その途中であの女のわかっている足取りを聞いた。
「牢屋の兵士は途中で見つかった時に捕らえられそうになり、足止めに使ったようだ。騎士の馬が1頭居なくなっていて門番も一人行方がわかっていない」
途中で魅了する相手を変えたようだ。
「馬で移動してるなら目撃情報があっても良さそうだな」
「今兵士達が探し回っているが……下手に近づけば魅了魔法にかかってしまう。見つけても近づかないように指示してある」
確かにそうなると被害が増えるばかりだ。
「だからある程度魔力量が多い者が対応するしかない」
「なら私が適任だな」
王子は頷く。
「あと私とエリオ先生なら確実に大丈夫だろう。しかし先生は魔道具作りに専念してもらう」
ということは実質私と王子が捕まえるしかないようだ。カトリーナの魔力量がわかっていない以上兵士を向かわせたら逆に足手まといになるかもしれない。
「すぐに出発しよう。私はとりあえず屋敷に向かってフィオナが無事か確認する」
騎士でも魔力量が高い者を中心に連れて私は屋敷に向かった。
これは何かあったと私とルカリオは国王の元に急いだ。
「国王!」
私が部屋に入ると中では王子と大臣もいて話し合いを行っていた。
「オニキス、遅いぞ」
ライオネル王子がジロっと私を睨む。
「すまない、それで何かあったのですか?」
私は軽く頭をさげて謝ると、王子の隣に座る。
王子とは年齢も近くエリオ先生を通して知り合い二人きりの時は砕けて話をできる間柄だった。
しかし今は大臣達もいる手前、立てて話す。
「君が昨日捕まえた伯爵家なんだが、娘のカリーナが逃げ出した」
「なに!」
話の内容に思わず王子を睨みつける。
「そんな顔するな、どうやらあの娘は魅了魔法が使えたようで兵士を誘惑して逃げたのだ」
「魅了魔法?」
「自分より魔力量の多い者には効かないだろうが、あの娘少しは魔力が高いみたいだ」
そうなると逃げ出したのなら厄介だ、魔法で操られていたら彼女をなんとしても逃がそうと協力するものが増えるだろう。
「いま、エリオ先生に魅了魔法を防ぐ魔道具を制作してもらっている」
「そんなのできる前に国外へでも逃げられたらどうする!」
私はバンッ!と机を叩いた。
フィオナを傷つけたあの女が自由になるなど許せるわけがない。
私が怒りを露にすると王子達が言いにくそうな顔をする。これ以上に嫌な報告があるのかと眉を顰めた。
「あの女はお前の婚約者を狙う可能性がある」
王子にそう言われてハッとした。
「お前昨日かなりあの娘を追い詰めただろ。もう頭のネジがイカれてると思うぞ、ここに連れてくる間もずっとフィオナを殺すと呟いていたそうだ」
「殺す……だと」
私はそう言われて感情が昂ぶる。
「おい、魔力を抑えろ!」
王子に肩を叩かれると深く息を吐き気持ちを落ち着ける。
周りを見ると大臣達が顔色を悪くしていた。
思わず魔力量が増えて周りに漏れ出ていたようだ。
「お、おい……」
すると落ち着きを取り戻した、私を見て王子が驚いた顔をした。
「オニキス、ちょっと来い」
すると王子は私を連れて別室へと向かった。
王子に部屋に引きずられるがこんな事をしている場合ではない。
こうしている間にもフィオナの元にあの女が向かっているかもしれないのだ。
「なんだ?」
私が王子に用事を聞くと、マジマジと体を見られる。
「オニキス、魔力量の後遺症はどうしたんだ!」
「あ……、ああエリオ先生のおかげで今押さえられるようになったんだ」
フィオナの事はなんとなく言いたくなくて誤魔化す。
国王が伝えてないのなら言う必要は無いだろうと判断した。
「エリオ先生が?」
王子はなんとなく腑に落ちなさそうな顔で私を見つめていた。
今までは感情が昂ると魔力量が増えて痛みや周りに漏れ出る魔力量に迷惑をかけていたが、私がそれを制御しているのを不思議に思ったようだ。
「詳しい話は今度する、それよりも今はあの女だ! これ以上フィオナが傷つくのは許せない」
話は終わりだと部屋を出ようとするが腕を掴まれる。
「待て! 魔力を抑えてるとはいえこれ以上興奮したらお前倒れるだろ! ここは俺達に任せろ」
王子の真剣な顔に本当に自分を心配する気持ちが伝わってきた。
私は少し気持ちを落ち着けて王子を見る。
「本当に大丈夫なんだ、最近は魔力量が落ち着いて苦痛もない。それによく眠れているから体は絶好調だ」
ゆっくり頷きながら答えると王子は手を離してくれた。
まだ少し疑っているように見えたが、私の顔色もいい事に納得しようとしている。
「わかった。だが何かあればすぐに言うんだぞ」
「ああ、ありがとう」
私は王子にお礼を言うと一緒に部屋に戻る、その途中であの女のわかっている足取りを聞いた。
「牢屋の兵士は途中で見つかった時に捕らえられそうになり、足止めに使ったようだ。騎士の馬が1頭居なくなっていて門番も一人行方がわかっていない」
途中で魅了する相手を変えたようだ。
「馬で移動してるなら目撃情報があっても良さそうだな」
「今兵士達が探し回っているが……下手に近づけば魅了魔法にかかってしまう。見つけても近づかないように指示してある」
確かにそうなると被害が増えるばかりだ。
「だからある程度魔力量が多い者が対応するしかない」
「なら私が適任だな」
王子は頷く。
「あと私とエリオ先生なら確実に大丈夫だろう。しかし先生は魔道具作りに専念してもらう」
ということは実質私と王子が捕まえるしかないようだ。カトリーナの魔力量がわかっていない以上兵士を向かわせたら逆に足手まといになるかもしれない。
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騎士でも魔力量が高い者を中心に連れて私は屋敷に向かった。
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